フレンチ・クラシック・カフェ
By 笹川日仏財団
《中田昌樹プロフィール》
1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。
パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガリア国立ソフィア室内管弦楽団などヨーロッパ各地で指揮。
帰国後、新国立劇場開場当初からオペラ制作に携わり、オペラ研修所特任講師も務める。
吹奏楽の分野では、吹奏楽コンクール全国大会/支部大会/県大会の審査、各地の指揮講習会の講師を長年に渡って担当。
札幌大学文化学部 客員教授、新国立劇場オペラ制作部 専門員、新国立劇場オペラ研修所特任講師 、Institut Francais du Kyushu (九州日仏会館) 『フランス音楽の陰影』レクチャー講師 等を歴任。
フレンチ・クラシック・カフェAug 06, 2021
#143 賑々しいだけではないオッフェンバック『天国と地獄]序曲
前々回お届けしたオッフェンバックの『天国と地獄』は賑々しいだけの曲ではありません。抒情的でメロディアスな部分があってこその絶妙なバランスで成り立っている名曲です。
番組後半では、ムーラン・ルージュと並んでパリのキャバレー文化を代表するミュージックホール、クレイジーホースにまつわる貴重な体験談がお聞きいただけます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジャック・オッフェンバック作曲喜歌劇『天国と地獄』序曲
Martin Sieghart/指揮 CSR Symphony Orchestra, Bratislava/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#141 絶世の美女を想起させる流麗な音楽オッフェンバック『美しきエレーヌ』序曲
今週は、絶世の美女であったスパルタ王妃ヘレネの誘惑のストーリーをオペレッタにしたオッフェンバック『美しきエレーヌ』をお届けします。
ここでパロディ化されているのは、当時の絶世の美女であった皇帝ナポレオン3世の妻、ウジェーヌではないかという説もありますが、真偽の程はともあれ、この作品も『天国と地獄』同様大成功を収めます。
このオペレッタのフランス語の原題は『La Belle Hélène(ラ・ベル・エレーヌ)』。これは洋梨とチョコレートを使ったフランスの代表的なスイーツの名前でもあるのですが、このオペレッタが由来という説もあります。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジャック・オッフェンバック作曲喜歌劇『美しきエレーヌ』序曲
Darrell Ang/指揮 Lille National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#140 当時の世相を反映し大ヒットしたオッフェンバック『天国と地獄』序曲
今回は、連続228回も上演されたほど大当たりをしたジャック・オッフェンバック作曲の『天国と地獄』をお届けします。
ギリシャ神話のオルフェオとエウリディーチェの悲劇を、当時の世相を反映した《夢幻オペラ》(Opéra féérie)として喜劇化した作品に、当時の聴衆はおおいに興味をそそられました。
そのストーリーもさることながら、優美な旋律とそれを盛り立てるハーモニーの進行の素晴らしさもこの作品の大きな魅力となっています。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジャック・オッフェンバック作曲喜歌劇『天国と地獄』序曲
Martin Sieghart/指揮 CSR Symphony Orchestra, Bratislava/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#139 多様で聴き応えあるデザンクロ『サクソフォン四重奏曲』
ビゼー『アルルの女』、ドビュッシー『アルトサクソフォンと管弦楽のための狂詩曲』、ムソルグスキー作曲/ラヴェル編曲『展覧会の絵』より「古城」と、サクソフォン・ソロにフォーカスしてご紹介してきましたが、今回はサクソフォンの四重奏曲をお届けします。
この作品はアルフレッド・デザンクロが1964年に作曲、サクソフォンの特性を熟知した上で、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4本の音色や音量を活かしつつ、多様な音楽を紡ぎ出して行きます。それゆえに、高い演奏技術も求められる難曲です。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】アルフレッド・デザンクロ作曲『サクソフォン四重奏曲』
日本経済大学・吹奏楽部/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#138 サクソフォンの名曲といえばラヴェル編曲『展覧会の絵』- 「古城」
今週もサクソフォンの音色を活かしたムソルグスキー作曲、モーリス・ラヴェル編曲の組曲『展覧会の絵』より第2曲「古城」をお届けします。
『展覧会の絵』の原曲はピアノ・ソロでしたが、そのスケールの大きさゆえに、ボストン・シンフォニーの音楽監督だったセルゲイ・クーセヴェッキーがこの曲のオーケストレーションをラヴェルに依頼。
ラヴェルは「古城」の古く朽ちた城の暗さを表現するのに、やはり音域の幅が広く表現力豊かなサクソフォンを選んだのでしょうか。
奇しくも、ナビゲーターの中田昌樹さんのヨーロッパ・デビュー演奏会のメイン曲が、この『展覧会の絵』。その選曲にまつわるエピソードが番組後半で明かされます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モデスト・ムソルグスキー作曲/モーリス・ラヴェル編曲 組曲『展覧会の絵』:第2曲 古城
Leonard Slatkin/指揮 Lyon National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#137 ミステリアスなドビュッシー『アルト・サクソフォンと管弦楽のための狂詩曲』
ビゼーが『アルルの女』組曲で用いたのとは、全く異なる性格のアルト・サクソフォンの特性を活かした、ドビュッシーの『アルト・サクソフォンと管弦楽のための狂詩曲』。
この曲はエリザ・ホール夫人というサクソフォン奏者から委嘱され、1901年から1908年の間に書かれました。
全音音階などのドビュッシー独特の、少し不安定でミステリアスなサウンドの中に、この時期作曲したほかの作品の断片が聞こえてきますが、それにはどうやらその頃のドビュッシーの私生活が関係している様です。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】クロード・ドビュッシー作曲/ポール・デュカス編曲 『アルト・サクソフォンと管弦楽のための狂詩曲』
Theodore Kerkezos/指揮 Philharmonia Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#136 お馴染みのあの曲!ビゼー『アルルの女』第2組曲 - ファランドール
エルネスト・ギロー編纂による『アルルの女』第2組曲の最後の曲は誰もがどこかで聴いたことのある「ファランドール」です。 この曲では、プロヴァンス地方の舞曲『王様(たち)の行進』『狂った馬のダンス』が効果的に用いられています。 中田昌樹さんがまだ指揮者として駆け出しの頃、子供たちがおそらく初めてオーケストラの演奏を聞く音楽鑑賞教室で、この『ファランドール』などの名曲を指揮した時の経験談も語られます。 中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲/エルネスト・ギロー編曲 『アルルの女』第2組曲 第4曲 - ファランドール Pablo González/指揮 Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団
#135 フルート・ソロの名曲で始まるビゼー『アルルの女』第2組曲 -メヌエット
エルネスト・ギロー編纂による『アルルの女』第2組曲の第3曲「メヌエット」。この曲はビゼーのオペラ『美しきパースの娘』から取り入れられた楽曲なのです。
冒頭のフルートのソロは名曲中の名曲。途中からほかの管楽器の音色が加わり、甘美なサウンドが奏でられますが、何気ない演奏に聞こえて実は奏者にとっては微妙な技術が求められる曲でもあります。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲/エルネスト・ギロー編曲 『アルルの女』第2組曲 第3曲 - メヌエット
Pablo González/指揮 Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#134 ギローによるオーケストレーションの妙、ビゼー『アルルの女』第2組曲- 間奏曲
エルネスト・ギロー編纂による『アルルの女』第2組曲の第2曲「間奏曲」をお届けします。
中間部の旋律は、サキソフォンの艶やかな音色で、柔和な表現を存分に活かしています。また、オーケストラの音の密度の幅の変化や、音域の位置による緊張感の変化など、オーケストレーションの妙が随所にみられます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲/エルネスト・ギロー編曲 『アルルの女』第2組曲 第2曲 - 間奏曲
Pablo González/指揮 Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#133 音像の設計に注目!ビゼー『アルルの女』第2組曲 - パストラール
第1曲の「パストラール」は田園を舞台として重厚な響きで始まり、トロンボーンなど楽器が効果的に使われています。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲/エルネスト・ギロー編曲 『アルルの女』第2組曲 第1曲 - パストラール
Pablo González/指揮 Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#132 絶妙な距離感と明暗を持つビゼー『アルルの女』第1組曲 - カリヨン
ビゼーの組曲『アルルの女』第1組曲の最後を飾る第4曲は「カリヨン」です。
カリヨンとは、それぞれピッチのついた多数の鐘を一組みにして、教会の鐘楼などにつるして打ち鳴らす楽器のこと。絶妙な距離感と明暗を持つこの曲は、17歳で作曲した交響曲ハ長調と比べ格段に成長したビゼーの音楽的な感性や技術が見事です。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲 『アルルの女』第1組曲 第4曲 - カリヨン
Pablo González/指揮 Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#131 マーラーを彷彿とさせる⁈ビゼー『アルルの女』第1組曲 - アダージェット
ビゼーの組曲『アルルの女』第1組曲より第3曲「アダージェット」をお届けします。
弦楽四重奏で始まるこの楽曲は、対位法を規則通りに用いつつも、倚音(いおん)を巧みに使った手法で描かれてます。
パリ音楽院でのビゼーの勤勉さが感じられる一方、時代を下ったマーラーの交響曲第五番の「アダージェット」を予見させる芳醇さも見出せます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲 『アルルの女』第3曲 - アダージェット
Pablo González/指揮 Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#130 軽やかで流麗なビゼー『アルルの女』第1組曲 - メヌエット
前回に続き、ビゼーの組曲『アルルの女』第1組曲を紹介します。
第2曲は「メヌエット」。メヌエットはもともと「menu(=小さい)」を語源とした宮廷舞曲ですが、ビゼーの軽やかで流麗な流れのこの楽曲には、近代にも通じるような音楽の構成を随所に見ることができます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲 『アルルの女』第2曲 - メヌエット
Pablo González/指揮 Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#129 芳醇なるハーモニーが展開するビゼー『アルルの女』第1組曲 - 前奏曲
交響曲ハ長調に続き、同じくビゼーの組曲『アルルの女』を紹介します。
『アルルの女』はビゼー自身が編纂した第1組曲と、ビゼーの死後ギローによる編纂の第2組曲がありますが、まずは第1組曲からご紹介します。
シンプルな交響曲ハ長調とは異なり、芳醇なハーモニーの展開に溢れる作風をご堪能ください。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲 『アルルの女』第1組曲 - 前奏曲
Pablo González/指揮 Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#128 明るい中に転調の妙、ビゼー『交響曲』ハ長調
ジョルジュ・ビゼーの交響曲ハ長調の第4楽章です。
この最終楽章では、モーツァルトを彷彿とさせる天真爛漫で明るいサウンドの中に、ビゼーの天才的ともいえる転調の妙を感じとることができます。
モーツァルトといえば映画『アマデウス』が思い起こされますが、もともとの舞台作品はアメリカ、フランス、日本でそれぞれ異なる演出だったようです。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲 『交響曲』ハ長調 第4楽章 Donald Johanos/指揮 New Zealand Symphony Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#127 あの名曲を予感させるビゼー『交響曲』ハ長調
ジョルジュ・ビゼーの交響曲ハ長調の第3楽章です。
A-B-A'という古典的な形式の中に、後のビゼーの名曲『カルメン』や『アルルの女』をふと予感させるハーモニーが見出されます。
プログラムの後半では、1980年代のパリの管弦楽団の録音会場や楽譜にまつわるエピソードも語られます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲 『交響曲』ハ長調 第3楽章 Donald Johanos/指揮 New Zealand Symphony Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#126 天衣無縫な若き日のビゼー『交響曲』ハ長調
ジョルジュ・ビゼーの交響曲ハ長調の第2楽章です。 1855年、ビゼー17歳の時に作曲されたこの交響曲の第2楽章は、初々しくも弦楽器の甘美かつフーガによるシンプルなサウンドが奏でられる作品となっています。 ビゼーは、新進の芸術家たちにとって登竜門的存在であるローマ大賞を受賞してローマ留学を果たしますが、その後の作曲家としての道のりは厳しいものがあったようです。 中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲 『交響曲』ハ長調 第2楽章 Donald Johanos/指揮 New Zealand Symphony Orchestra/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団
#125 初演まで80年!ビゼー『交響曲』ハ長調
ジョルジュ・ビゼーが17歳の時に作曲した交響曲ハ長調をお届けします。
これ以上シンプルで明るいものはないというくらい天真爛漫な曲想の作品で、ある音楽学者に発見され、指揮者のワインガルトナーによって初演されたのが作曲後80年という、埋もれた名作でした。
番組の後半ではワインガルトナーの功績についても触れられています。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲 『交響曲』ハ長調 第1楽章
Donald Johanos/指揮 New Zealand Symphony Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#124 バッハに始まりオッフェンバッハで終わる?-サン=サーンス『ピアノ協奏曲』第2番- 第3楽章
カミーユ・サン=サーンスの『ピアノ協奏曲』第2番の第3楽章です。
楽章ごとに全く異なる表情を見せるサン=サーンスのこのコンチェルトですが、第3楽章ではイタリア南部の激しい舞曲の後に、教会に足を踏み入れた時に鳴り響くような、オルガンの重厚さを再現する曲想が奏でられます。
この協奏曲で、軽快かつ素晴らしいピアノを演奏しているのはロマン・デシャルム、#108〜#111でご出演いただいたソプラノ歌手の安田麻由子さんのご主人です。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲 『ピアノ協奏曲』第2番 ト短調 第3楽章
Marc Soustrot/指揮 Romain Descharmes/ピアノ
Malmö Symphony Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#123 陽光煌めくサン=サーンス『ピアノ協奏曲』第2番- 第2楽章
カミーユ・サン=サーンスの『ピアノ協奏曲』第2番の第2楽章です。
この楽章はティンパニーから始まりティンパニーで終わる、とても珍しい曲です。しかも第1楽章と異なり、地中海の明るい太陽を思い起こさせるような明るく流麗な曲調です。
やはり珍しく曲の冒頭がティンパニーで始まるベートーヴェンの『ヴァイオリン協奏曲』にまつわる、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のミッシェル・シュヴァルベとの印象的なエピソードも番組後半で語られます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲 『ピアノ協奏曲』第2番 ト短調 第2楽章
Marc Soustrot/指揮 Romain Descharmes/ピアノ
Malmö Symphony Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#122 踏襲と予感のサン=サーンス『ピアノ協奏曲』第2番- 第1楽章
カミーユ・サン=サーンスのピアノ協奏曲2作品のうち、1868年に作曲された第2番をお届けします。
協奏曲第1番も第2番も初演は自分で弾くほどのピアノの名手だったサン=サーンス。第1楽章だけでも多種多様な音楽が流れる、この巨匠の多面的な音楽的才能をご堪能ください。
中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲 『ピアノ協奏曲』第2番 ト短調 第1楽章
Marc Soustrot/指揮 Romain Descharmes/ピアノ
Malmö Symphony Orchestra/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#121 “神に誇ってもよいくらいの作曲家”サティ『ジムノペディ』
今回は、エリック・サティ作曲の『ジムノペディ』をドビュッシーのオーケストラ編曲版でお聴きいただきます。
オーケストレーションによって多様な音色が重なって、いわば点描のようなピアノ版とは異なり、イメージの膨らみが感じられるのではないでしょうか。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】エリック・サティ作曲 『ジムノペディ』第1番 (オーケストラ版/クロード・ドビュッシー編曲)
ジェローム・カルテンバック/指揮 ナンシー歌劇場交響楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#120 自筆の楽譜が楽しい-サティ『スポーツと気晴らし』その2
エリック・サティが高級婦人雑誌の企画でシャルル・マルタンの20枚のイラストに曲をつけた『Sports et divertissements(スポーツと気晴らし)』の2回目です。
今回もまずは曲を聴いてどんなイラストが描かれているか、想像しながら聴いてください。
#108~#111でご出演していただいたソプラノの安田麻由子さんがNHKテレビ「名曲アルバム」で前回の『Je te veux』を演奏していますので、ぜひご鑑賞ください。
サティ作曲 「ジュ・トゥ・ヴ~あなたが欲しい~」
ピアノ 本田聖嗣 ソプラノ 安田麻佑子
11月22日(水) 5:55-6:00 BSP/BS4K
11月23日(木) 6:20-6:25 Eテレ
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】エリック・サティ作曲 『スポーツと気晴らし』より 「競馬」「陣取り遊び」「ピクニック」「ウォーターシュート」「そり」「いちゃつき」「花火」
Klára Körmendi(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#119 自筆の楽譜が楽しい-サティ『スポーツと気晴らし』その1
今回お届けするのは、高級婦人雑誌の企画でシャルル・マルタンの20枚のイラストにサティが曲をつけた『Sports et divertissements(スポーツと気晴らし)』です。絵に応じた20曲のほかに、前置きとしてサティ自身が「まじめで立派なコラール」と称する「序曲」もあります。
自筆の楽譜には、拍子の指定も小節線もなく、演奏は音楽家のイメージに委ねられていて、時代を先取りしているかのようです。
#108~#111でご出演していただいたソプラノの安田麻由子さんがNHKテレビ「名曲アルバム」で前回の『Je te veux』を演奏していますので、ぜひご鑑賞ください。
サティ作曲 「ジュ・トゥ・ヴ~あなたが欲しい~」
ピアノ 本田聖嗣
ソプラノ 安田麻佑子
11月11日(土) 14:50-14:55 NHK総合TV
11月15日(水) 12:40- 12:45 Eテレ
11月23日(木) 6:20-6:25 Eテレ
BSP/BS4K
11月22日(水) 5:55-6:00
同じく安田麻由子さんがNHK FMラジオ「リサイタル・パッシオ」に出演されます。あわせてご鑑賞ください。
リサイタルとお話(ドビュッシー、R,シュトラウス、プーランク 他)
MC 金子三勇士
ピアノ 江澤隆行
ソプラノ 安田麻佑子
再放送11月12日(日) 5:00-5:35
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】エリック・サティ作曲 『スポーツと気晴らし』より
「序曲」「ブランコ」「狩」「イタリア喜劇」「花嫁の目覚め」「目隠し鬼」「魚釣り」
Klára Körmendi(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#118 誰もが聞いたことのあるあのメロディ-サティ『Je te veux』
今回お届けするこの曲は、誰もがどこかで聞いたことがあるけれども、曲のタイトルはわからない人が多いのではないでしょうか。これはサティ作曲の『Je te veux(ジュ・トゥ・ヴ)』。直訳すれば「あなたが欲しい」ですが、これはもともとスローワルツの女王と言われたポレット・ダルティのために書かれたシャンソンで、サティ自身がピアノ独奏用に編曲したものです。そのため結構低いキーで書かれています。
#108〜#111でご出演していただいたソプラノの安田麻由子さんがNHKテレビ「名曲アルバム」でこの『Je te veux』を演奏していますので、ぜひご鑑賞ください。
サティ作曲 「ジュ・トゥ・ヴ〜あなたが欲しい〜」
ピアノ 本田聖嗣
ソプラノ 安田麻佑子
11月1日(水) 12:40-12:45 Eテレ
11月11日(土) 14:50-14:55 NHK総合TV
11月15日(水) 12:40- 12:45 Eテレ
11月23日(木) 6:20-6:25 Eテレ
BSP/BS4K
11月6日(月) 5:55-6:00
11月22日(水) 5:55-6:00
同じく安田麻由子さんがNHK FMラジオ「リサイタル・パッシオ」に出演されます。あわせてご鑑賞ください。
リサイタルとお話(ドビュッシー、R,シュトラウス、プーランク 他)
MC 金子三勇士
ピアノ 江澤隆行
ソプラノ 安田麻佑子
11月5日(日) 20:20-20:55
再放送11月12日(日) 5:00-5:35
中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】エリック・サティ作曲 『Je te veux(あなたが欲しい)』
Nicolas Horvath(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#117 楽しさとアンニュイが交錯するプーランク『六重奏曲』第三楽章
慌ただしく急いだテンポ感じで、沈黙していたピアノが目まぐるしく活躍します。また、ホルンの音質・音域の多様性が存分に生かされています。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】フランシス・プーランク作曲 『六重奏曲』第三楽章 フィリップ・ベルノルド(フルート)、オリヴィエ・ドワーズ(オーボエ)、ロナルド・ファン・スパンドンク(クラリネット)、
ローラン・ルフェーヴル(ファゴット)、エルヴェ・ジュラン(ホルン)、アレクサンドル・タロー(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#116 楽しさとアンニュイが交錯するプーランク『六重奏曲』第二楽章
今回の第二楽章は、ディヴェルティスモン/Divertissement(イタリア語でディベルティメント/ Divertimento 日本語では嬉遊曲)と副題のついている、許された中での音楽的な遊びが施され、シンプルな中にもそれぞれの楽器の特性がよく表されています。
久野麗著『プーランクを探して』(春秋社、2023年)に、プーランクが8歳の時に聞いたドビュッシーの『神聖な舞曲と世俗的な舞曲』や12歳の時に観たビゼーの『カルメン』についての感想が紹介されていて、この作曲家の幼い頃からの鋭い感受性が見て取れます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】フランシス・プーランク作曲 『六重奏曲』第二楽章
フィリップ・ベルノルド(フルート)、オリヴィエ・ドワーズ(オーボエ)、ロナルド・ファン・スパンドンク(クラリネット)、
ローラン・ルフェーヴル(ファゴット)、エルヴェ・ジュラン(ホルン)、アレクサンドル・タロー(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#115 楽しさとアンニュイが交錯するプーランク『六重奏曲』第一楽章
オーボエ、ファゴット、ピアノによる『三重奏曲』に続き、同じくフランシス・プーランク作曲による木管五重奏+ピアノの編成の『六重奏曲』。
木管五重奏にはフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットに、なぜか金管楽器のホルンが入っていますが、木管楽器の素速い動きに、勝るとも劣らないホルンの素速いタンギングと雄弁な表現もこの曲のひとつの聴きどころでしょう。 中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲 『六重奏曲』
フィリップ・ベルノルド(フルート)、オリヴィエ・ドワーズ(オーボエ)、ロナルド・ファン・スパンドンク(クラリネット)、
ローラン・ルフェーヴル(ファゴット)、エルヴェ・ジュラン(ホルン)、アレクサンドル・タロー(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#114 変幻自在のプーランク『三重奏曲』第三楽章
フランシス・プーランク作曲のオーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』の第三楽章です。
オーボエとファゴットという、お互いとても特徴的な音色の楽器で奏でられる旋律線が絡み合う中、巧みに寄り添うピアノは、曲全体を縁取るような絵画的な曲想が感じられます。
このダブルリードの楽器で、このように軽やかさを出すのは至難の業なのですが、これを可能としているのは、フランス語ならではの口の動きや舌の鋭敏さ、話す言葉の速さなども関連しているのではないでしょうか。
これぞ軽妙洒脱としか言いようのないこの第三楽章をご堪能ください。
中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】フランシス・プーランク作曲 オーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』第三楽章
オリヴィエ・ドリーズ(オーボエ)/ローラン・ルフェーヴル(ファゴット)/アレクサンドル・タロー(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#113 変幻自在のプーランク『三重奏曲』第二楽章
フランシス・プーランク作曲のオーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』の第二楽章です。
プーランクは、音域によって全く異なる響きを持つオーボエという楽器の特性をよく知っていたのでしょう。フルートやクラリネットに比べ、音圧が必要なダブル・リードならではのオーボエ表現力をお聴きください。
中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】フランシス・プーランク作曲 オーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』第二楽章
オリヴィエ・ドリーズ(オーボエ)/ローラン・ルフェーヴル(ファゴット)/アレクサンドル・タロー(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#112 変幻自在のプーランク『三重奏曲』第一楽章
今回はフランシス・プーランクが20代半ばに作曲したオーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』を聴いていただきます。
この三重奏曲はフランス語でフランス語でTrio pour hautbois, basson et pianoと、ファゴットではなくバスーン(フランス語読みではバッソン)とあります。バスーンとファゴットは同じ楽器で、国によって呼び方が違うだけ(英語圏ではファゴットをバスーンと呼んでいます)と思われている方が多いかもしれませんが、実は似て非なる楽器です。機構や奏法なども異なります。
第一楽章は重々しく始まりますが、すぐにとても早口で喋っているかのような軽快なリズムとなり、そしてまたその後全く違った音楽となるといった、変幻自在の様相を呈しています。
フランスは木管楽器の名人たちを多く輩出していますが、それは彼らが、細かい口や舌の動きが求められるフランス語話者であることが影響しているのかもしれません。
なお、番組内ではなかなか伝え切れない内容を中田昌樹さんがご自身のFacebookでフォローくださっていますので、こちらもご参照ください。
【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】フランシス・プーランク作曲 オーボエ、ファゴットとピアノのための『三重奏曲』 オリヴィエ・ドリーズ(オーボエ)/ローラン・ルフェーヴル(ファゴット)/アレクサンドル・タロー(ピアノ) イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団
#111 フランス歌曲の珠玉-安田麻佑子さんをお招きして(その4)
今回は、安田さんの声質である、ソプラノの中でも高い音を得意とする、コロラトゥーラ・ソプラノのレパートリーに多く取り上げられる「うぐいす」がテーマです。
「うぐいす」と名のつく曲はほとんど歌った、という安田さん。
鳥のさえずりを聞くと、それが音符になって感じてしまうフランス人の音楽仲間や、鳥の鳴き声を採譜してたくさんの作品を作曲したオリビエ・メシアンまで話は広がりました。フランス人には自然を愛で、それを捉えて芸術作品に高める鋭い感性があるのでしょう。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】アルバム『Estampes』よりレイナルド・ハーン作曲 『リラに来るうぐいす』、レオ・ドリーブ作曲『うぐいす』
安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ)/フルール・グルネセン(フルート)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#110 フランス歌曲の珠玉–安田麻佑子さんをお招きして(その3)
青白く揺蕩う月の光に魅せられたフランスの作曲家たち。ドビュッシーとフォーレ、同時代に活躍したふたりですが、その作風の違いに対する、安田さん自身の向き合い方についてのお話は興味深いものがあります。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】アルバム『Estampes』よりクロード・ドビュッシー作曲 『月の光』、ガブリエル・フォーレ作曲『月の光』
安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#109 フランス歌曲の珠玉–安田麻佑子さんをお招きして(その2)
パリで活躍するソプラノ歌手の安田麻佑子さんをお招きしての2回目です。
個性豊かなドビュッシーの作品や、これぞフランス歌曲というアーンの曲について、その魅力を語っていただきます。
パリ市立シャトレ劇場のデビューに、モーツァルト『魔笛』の夜の女王に抜擢されたコロラトゥーラの安田さんが奏でる、美しい演奏をご堪能ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】アルバム『Estampes』よりクロード・ドビュッシー作曲 『ピエロ』『あやつり人形』『中国のロンデル』、エルネスト・ハーン作曲『春』
安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#108 フランス歌曲の珠玉—自然からのインスピレーション
パリで活躍するソプラノ歌手の安田麻佑子さんがフランスのレーベルArties'sから2016年に発表したアルバム『Estampes』より、珠玉のフランス歌曲の数々をこれから3回にわたってお届けします。
Estampe(エスタンプ)はフランス語で版画を意味します。日本の版画というと浮世絵ですが、このアルバムは浮世絵の世界にあるような花や鳥、虫をテーマにプログラムしたそうです。
一時帰国中の安田さんにお越しいただき、フランスでの舞台秘話など、いろいろなエピソードを語っていただきました。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】アルバム『Estampes』よりジョルジュ・ビゼー作曲 『てんとう虫』、エルネスト・ショーソン作曲『ハチドリ』
安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
*このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911
#107 華やかで多彩、管楽器のオーケストレーションの妙-ラヴェル『鏡』より「道化師の朝の歌」(管弦楽版)
ピアノ組曲『鏡』の「道化師の朝の歌」をラヴェル自身がオーケストレーションした管弦楽版でお届けします。
『ダフニスとクロエ』や『ラ・ヴァルス』と同様、高度なテクニックを必要とする管楽器の躍動と、多彩な種類の打楽器の使用で、華麗なサウンドを奏でます。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲 組曲 『鏡』より第5曲「道化師の朝の歌」(管弦楽版)
フランス国立リヨン管弦楽団、レナード・スラットキン(指揮)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
*このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911
#106 スペイン人よりもスペイン的?ーラヴェル『鏡』より「道化師の朝の歌」(ピアノ盤)
組曲『鏡』の中でも最も演奏される機会が多い「道化師の朝の歌」。唯一「Alborada del gracioso」というスペイン語のタイトルがついていることからも想像できるとおり、とてもスペイン的な楽曲です。これ以外にも、ラヴェルはオペラ『スペインの時』や管弦曲『スペイン狂詩曲』など、スペインを意識した作品を多く残し、「スペイン人よりもスペイン的な曲を書く」と言われることもあります。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】モーリス・ラヴェル作曲 組曲 『鏡』より第5曲「道化師の朝の歌」 フランソワ・ジョエル・ティオリエ/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911
#105 カラフルな油絵のよう?-ラヴェル『鏡』より「海原の小舟」(管弦楽版)
ヴィオラの中音域の音色を活かしたソロ、クラリネットやバスクラリネットの独特な奏法、ソルディーノ(弱音器)をつけた金管楽器の特殊な音色で、波飛沫のたつ海原で揺れる小さな舟の様子とともに、天候の情景までもが目に浮かぶような、ラヴェル独自の手法で見事に描かれています。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲 組曲 『鏡』より第3曲「海原の小舟」(管弦楽版)
フランス国立リヨン管弦楽団、レナード・スラットキン(指揮)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
*このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911
#104 作曲家を魅するものーラヴェル『鏡』より「海原の小舟」(ピアノ版)
アパッチ族をフランス語風に「アパッシュ」と名乗り、「ならず者」を気取った芸術家グループ。ドビュッシーの斬新なオペラ『ペレアスとメリザンド』を擁護するなど新しい芸術を支持することを信条とし、毎週土曜日に集まって文学や音楽の新作を披露していました。世紀末のパリを象徴するこのサークルは、第一次世界大戦が始まった1914年に解散するまで、定期的に会合を開いていました。 モーリス・ラヴェルは、1904年から1905年にかけて作曲したピアノ組曲『鏡』の5つの曲をこのアパッシュのメンバーに献呈しています。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】モーリス・ラヴェル作曲 組曲 『鏡』より第3曲「海原の小舟」 フランソワ・ジョエル・ティオリエ/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団 *このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911
#103 カルメンのいない『カルメン』-エスカミーリョの巻
カルメンのいない『カルメン』の最終回です。
スペインの英雄、闘牛士のエスカミーリョにとってカルメンはどんな存在なのでしょう? バリトンの町英和さんが独自の視点で語ります。
そして、ピアノを演奏している江澤隆行さんからも『カルメン』の音楽性について短くも鋭いコメントをいただいています。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 行進曲と合唱(第4幕)、闘牛士の歌(第2幕)
中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 町英和/バリトン 江澤隆行/ピアノ
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
*このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911
#102 カルメンのいない『カルメン』-ミカエラの巻
カルメンのいない『カルメン』の3回目。
ホセの故郷のバスクから想いを寄せる許嫁ミカエラ。プロスペール・メリメの原作にはない、清らかで純朴、弱々しいのか、はたまたそれは見かけだけで芯のある強い性格なのか。演出家や歌手によって性格づけが異なるという不思議な存在です。
番組後半では、カバーとアンダースタディというオペラ公演には欠かせない役割について、中田先生自らの経験に基づいた説明に「なるほど!」と納得。
【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 第三幕への間奏曲、ミカエラのアリア(第3幕)
中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 吉田珠代/ソプラノ 江澤隆行/ピアノ
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
*このシリーズでホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911
#101 カルメンなしで『カルメン』を語る–ホセの巻
カルメンのいない『カルメン』の2回目です。 故郷の許嫁であるミカエラと再会後、カルメンと出会い、どんどんのめり込んでいくホセ。カルメンへの想いでいっぱいに膨らんだ胸の内を全て吐露する愛の告白「花の歌」は、少し物憂げな調べの曲です。きっと、聴いている人の心にも響くことでしょう。 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 第四幕への間奏曲、花の歌(第2幕) 中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 後田翔平/テノール 江澤隆行/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ 【提供】笹川日仏財団
*今回ホセを歌った後田翔平さんのソロリサイタルが、9月10日(日)14時より西条市総合文化会館にて上演されます。 http://sogobunka.com/jigyo/4911
#100 祝100回記念!-カルメンなしで『カルメン』を語る
レクチャーコンサートやオペラ演奏会でオペラを中心とするフランス音楽を紹介してきましたが、100回記念を飾る今回はフランスの代表作『カルメン』を再び取り上げます。
今までレクチャーコンサートやオペラに出演してもらい現在まで目覚ましい活躍をしている歌手たちに出演してもらい、「ちょっと変わった切り口」を謳う当番組らしく、カルメンのいないオペラ『カルメン』を語ります。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 第二幕への間奏曲/ミカエラとホセの二重奏(第1幕)
中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏 後田翔平/テノール 吉田珠代/ソプラノ 江澤隆行/ピアノ
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ
【提供】笹川日仏財団
#99 誰もが知っているあの名曲!
番組100回記念を控え、今回から数度にわたって、あの言わずと知れた誰もが知っているフランスオペラの名曲ビゼーの『カルメン』を取り上げます。
シンバルの微妙な音色、音質の変化や声質、役柄に配慮した調性感、歌詞と音楽の関係性など、ビゼーの音楽の妙に関する発見がいっぱいです。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ 『カルメン』 前奏曲(第1幕)/第4幕への間奏曲/行進曲(第4幕)
中田昌樹/指揮 山陰フィルハーモニー管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
#98 チェロと管弦楽のためのサン=サーンス『アレグロ・アパッショナート』
前回に続きサン=サーンスの『アレグロ・アパッショナート』をお届けします。ただし今回の作品はチェロとオーケストラのために書かれたもの。
コンセルヴァトワールの教授のために作曲した『チェロ協奏曲』と、友人のために作曲したこの『アレグロ・アパッショナート』には類似点や相違点があります。同じ頃に作られたこれら2つの作品それぞれの味わいを堪能してみてはいかがでしょうか?
【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲 『アレグロ・アッパッショナート』 ロ短調 Op. 43 (チェロと管弦楽版) マルク・スーストロ/指揮 ガブリエル・シュヴァルべ/チェロ マルメ交響楽団/演奏 イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団
#97 巧妙な謎かけあり!-サン=サーンス『アレグロ・アパッショナート』
1835年生まれのカミーユ・サン=サーンスにとって、偉大なる音楽の先人たちの筆頭としてべートーヴェンが一際大きな存在だったことは間違いありません。そのべートーヴェン以外にもサン=サーンスが影響を受けた作曲家たちがいます。 今回はそれらの作曲家の形式感が随所に見られる『アレグロ・アパッショナート』をご紹介します。音楽的にいろいろな仕掛けがこの曲に潜んでいるのは何故でしょうか。作曲の経緯を紐解いてみると、その理由にも納得です! 【出演】中田昌樹(指揮者) 【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲 『アレグロ・アッパッショナート』 嬰ハ短調 Op. 70 (ピアノ版) ジェフリー・バールソン/ピアノ イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行 【提供】笹川日仏財団
#96 心情を吐露するような情景を描く-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』
ベルリオーズ作曲『イタリアのハロルド』の最終回は第1楽章を紹介します。
冒頭の荒涼としたところは、ベルリオーズの心の中に隙間風が吹くような情景を感じさせます。のちの『ファウストの劫罰』やその前に書いた『ファウストの八景』にも少し共通しています。また後半は、リズムの使い方など『幻想交響曲』に近いところもあります。
ビオラのソロはハロルドの語り部であり、そのハロルドの姿というのはベルリオーズが自分を重ねているような感じがしなくもありません。そうだとすれば、ヴィオラのソロの箇所があまり多くないのは、雄弁ではあるけれども多弁ではなかったベルリオーズの性格を表しているのかもしれません。
ベルリオーズは文学的思考が強く、劇的交響曲『ロメオとジュリエット』という曲を作り、オペラでもカンタータでもない形でいかに劇的な効果を生み出すかに腐心していたようです。今の時代からみるとなかなか斬新なことをしていたのではないでしょうか。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】エクトール・ベルリオーズ作曲 交響曲『イタリアのハロルド』 第1楽章 山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面
レナード・スラットキン/指揮 リズ・ベルトー/ヴィオラ フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
#95 ヴィオラの独白を堪能する-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』
ベルリオーズ『イタリアのハロルド』第3楽章をお聴きいただきます。
古典的な形式では、交響曲の3楽章はスケルツォといって舞曲が入ることが多いのですが、この曲はその形式を踏襲しています。ここでは、農民が収穫が終わってみんなでダンスをしているような音楽が出てきます。ベルリオーズの生家があるラ・コート=サン=タンドレは、リヨンとグルノーブルの間にある山間部の村で、ベルリオーズはパリに行ってからも思い出したりしていたのではないでしょうか。その故郷の村祭りをハロルドが遠くからみていて、ヴィオラの雄弁ともいえるような幅の広い音色で語りかけているかのようです。
そのラ・コート=サン=タンドレで指揮者のセルジュ・ボドが国立リヨン管弦楽団とともにフェスティバル・ベルリオーズを1979年に始めました。何年もかけてベルリオーズ作品を全部やるという壮大な計画で、彼が引退した後はブリュノ・メッシーナという音楽学者が後を継ぎ、今でもフェスティバルは続いています。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】エクトール・ベルリオーズ作曲 交響曲『イタリアのハロルド』 第3楽章 アブルッチの山人が、その愛人に寄せるセレナード
レナード・スラットキン/指揮 リズ・ベルトー/ヴィオラ フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
#94 ベートーヴェンの偉大な影-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』
ベルリオーズ自身が劇的交響曲と名付けた『イタリアのハロルド』。イギリスのバイロン卿の詩集にインスピレーションを受け、騎士(ナイト)を目指す若者が諸国を巡礼するという物語で、語部を受け持つのがヴィオラソロという少し変わったアプローチの曲です。
ベートーヴェンには「雷に打たれた」というほどに影響を受けたベルリオーズで、この曲もベートーヴェン的な交響曲が頭にあったのか、四楽章形式になっています。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】エクトール・ベルリオーズ作曲 交響曲『イタリアのハロルド』 第4楽章 山賊の饗宴:前景の追想
レナード・スラットキン/指揮 リズ・ベルトー/ヴィオラ フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
#93 もっと演奏してほしい!-サン=サーンス『チェロ協奏曲第二番』
前回に続いてサン=サーンス作曲『チェロ協奏曲』の第二番をお届けまします。
サン=サーンス自身、第一番に比べてこの第二番は皆演奏したがらないだろうと言っていたようです。というのも、大袈裟な動きこそないものの、高い位置での三連符やポジション移動など、細かい技術が求められる実は結構大変な曲だからです。でも、チェロのシンプルで綺麗な音色を存分に生かしつつ、オーケストレーションも充実感ある曲なので、もっと演奏されてもいい曲ではないかと思います。
チェロの協奏曲といえばドボルザーク作曲のものが金字塔のように聳え立っていますが、その曲にまつわるベルリンフィルハーモニーでの若かりし頃のヨーヨーマのエピソードも番組後半(9分30秒〜)で語られます。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】カミーユ・サン=サーンス作曲『チェロ協奏曲第2番 ニ短調』 第二楽章 マルク・スーストロ/指揮 ガブリエル・シュヴァーベ/チェロ
マルメ交響楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行
【提供】笹川日仏財団