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組織ラジオ
 いまのたかの

組織ラジオ  いまのたかの

By Shinichi Takano

マネジメント、組織開発、組織改革のベテランコンサルタントの2人が、理論に走りがちな組織の話題を、現場の実話を交えてギリギリトーク。
実戦経験を、楽しくゆる〜く語り合います。
過去に別の音声メディアで公開していたトークのバックナンバー(#000〜#015)や、それぞれのブログ、noteは「いまのたかの」のホームページをご覧ください。ラジオでは語りきれないところを補足しています。
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#187 企業のプリンシプルは判断の拠りどころ

組織ラジオ  いまのたかのMay 15, 2024

00:00
28:40
#187 企業のプリンシプルは判断の拠りどころ

#187 企業のプリンシプルは判断の拠りどころ

ハーバード・ビジネス・レビュー2024年6月号「特集:企業はどうすれば成長を続けられるのか」の中に「困難な決断を下す時こそプリンシプルに従いなさい〜ミッションやバリューだけでは不十分」という興味深い記事が掲載されています。

MVVが広まって久しく、その重要性に変わりはないのですが、実は企業には判断基準となるプリンシプルすなわちその企業の判断の拠りどころとなる独自の原則があり、それがとても重要だという記事です。そしてそのプリンシプルとは「決して譲れないこと」であり、だからこそ守られ続け、その企業の文化風土となり、さらには差別化要因、競争優位性にも昇華します。

私たちの経験に照らしたり、今2人がそれぞれにやろうとしていることに当てはめるととても納得性の高い内容です。

プリンシプルの一例として「ずば抜けて優れた製品」はバリューだが、「新製品は、自分たちが使いたくなるまで発売しません」がプリンシプルだと言っています。確かに前者は自分たちにとって大切にする価値を述べているので重要ですが、判断の基準となるのは後者です。

これからは、自分たちの会社のプリンシプルは何かが大切になるのかもしれません。

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May 15, 202428:40
#186 組織と個人のバックキャスティング・フォアキャスティング
May 08, 202426:58
#185 優秀な管理部門が持つ3つの指向
May 01, 202430:29
#184 個人と組織のエネルギーの源泉とは

#184 個人と組織のエネルギーの源泉とは

今野は自らをenergizer(エナジャイザー)と位置付け、「人と組織に勇気と自信と活力を与えること」を生涯のテーマとしています。

メンバー一人ひとりのモチベーション、言い換えればエネルギーを上げたい、チーム全体、部門全体、会社全体のエネルギーを上げたい、1周回って自分自身のエネルギーを上げたいと考えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。しかし、具体的には何から手をつけ、どうすればいいのでしょう?

今野はこれまでの長年の活動を通じて、エネルギーの源泉を6つの要素に整理したフレームワークを開発しました。 今回はそのフレームワークについて話しています。

時間の都合上簡単にしか触れられてはいませんが、実践的なご参考になるかと思います。以下にその6要素を記載しておきますので、ぜひ現場の状況を思い浮かべながら、このフレームワークで考えてみてください。


エネルギーの6つの源泉

【個人のエネルギー】

  • 貢献のエネルギー
  • 成長のエネルギー
  • 実現のエネルギー

【チームのエネルギー】

  • 目的のエネルギー
  • 異質のエネルギー
  • 共有のエネルギー


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Apr 24, 202429:27
#183 成長をバックキャスティングで考え“脱皮”を繰り返す

#183 成長をバックキャスティングで考え“脱皮”を繰り返す

今回は「現状維持は衰退か」「持続的成長とは何か」がきっかけで始まりました。高野はこれらを企業のことだと考えていましたが、今野は企業だけでなく個人のこととしても捉えていました。

これは今野が西岡塾塾長の西岡郁夫さんの生き様を見てきたからです。西岡さんはシャープからインテルに転じ社長・会長を歴任されましたが、ここ20数年はベンチャー企業を支援する一方で、西岡塾を開塾して大企業のミドル層の成長を支援してこられました。今野は塾の講師陣のひとりとして西岡さんの姿を間近に見てきたのです。

最も感銘を受けているのは、81歳になられた今でも志を貫き、成長し続けていらっしゃる姿です。そしてその成長は、現在でもなだらかな線形成長ではなく“脱皮”を繰り返す非連続成長なのです。

その姿を見て今野はあらためて「80歳のなりたい自分」を描き始めました。そして今日の収録を通じて高野は、人生の終焉がいつ来るかわからないからと思うあまりこれからの人生をフォアキャスティングで考えていたことに気づき、あらためて「80歳のなりたい自分」を描きバックキャスティングで考えようと決意したのでした。

みなさんも「10年後のなりたい自分」を描いてバックキャスティングで考えてみませんか?きっとそれが非連続成長のきっかけになります。

この番組は、Spotify for Podcastersのほか、Apple、GoogleのPodcastでもお聴きいただけます。

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Apr 17, 202429:15
#182 管理職が物足りない→その原因と管理職の意識改革

#182 管理職が物足りない→その原因と管理職の意識改革

社長から「管理職が物足りないのだが、どうしたらいいだろう」という相談を受けることがよくあります。
今野は相談に来た経営者にこういう問いかけをします。

管理職は自分のことで精一杯で会社のことを考えていない→社長は管理職に会社のことをどれだけ話していますか?
管理職には自分の守備範囲を超えてほしいと思っているのに一向に越えようとしない→社長はその守備範囲がどこからどこまでかを教えたんですか?
管理職にやんちゃなくらいの元気がない→彼らはメンバーの元気を出させるために何をやっていますか?
うちの管理職は物足りない連中だ→管理職を経営陣の一員として扱っていますか?

管理職の側にも問題はありますが、社長の側にもやっているつもりでやっていないことがあるのではないでしょうか。
この問題、社長と管理職の間だけでなく、管理職とメンバー、リーダーとメンバーの間にも同様のことが起きるのです。
今回、この相談に対して今野がどのような手を打っているかを明らかにしています。
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Apr 10, 202427:55
#181 『お役立ち』思考のすすめ

#181 『お役立ち』思考のすすめ

今回はある本の話題です。

この本は元株式会社モスフードサービス専務取締役の田村茂さんの著書。

田村さんは外食のプロであり、マーケティング、商品開発のプロですが、この本に書かれていることはその範囲に留まりません。あらゆる業種に通底する「商いの本質」であり「ブランドの本質と構築の要諦」が、極めてわかりやすく書かれています。

高野は責任者としてコーポレートブランディングを実施した経験からブランディングには一家言持っていると自負していますが、どんな理論書よりもこの本を手に取られることをお勧めします。

ブランディングに携わる人に限らず、商い(=ビジネス)に携わる方にはきっと学びがあります。町内で長く続く商店には必ず常連さんがついています。一見のお客さまがまた利用しようと思ってくださるために、そして何度もご利用いただいて常連さんになっていただくためにする努力。それこそがブランディングなのです。つまりブランディングとは「商いの本質」に他なりません。

この本のわかりやすさは、田村さんがモスフードサービス創業当初からのメンバーで(1号店のアルバイトからです)、創業から近年に至るまで、モスバーガーのブランドが育まれていく過程で体験として見出した本質を、具体的なエピソードを交えて書いておられることによります。

Amazonのリンクを貼っておきます。商い(=ビジネス)に携わる方にぜひお読みいただきたい良書です。

田村茂著 変化対応力を高める「『お役立ち』思考のすすめ」外食プロが語る「顧客志向」商いの本質 同友館刊

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Apr 03, 202430:12
#180 組織の目標と個人の主体的なキャリアの交差点

#180 組織の目標と個人の主体的なキャリアの交差点

自分のキャリアは自分が主体的に考え、決めるもの。

「でも、考えてはいても結局、会社が決めてしまう」

その段階でキャリアを考えるエネルギーが低下し、思考停止に陥っていませんか?

組織の目標を達成するために人事が行われるのですから、昇進・昇格・人事異動を会社が決めるのは当然のことでした。

しかし「個の時代」と言われ始めてから久しく、日毎に個人と個性の重要性が高まっています。

加えて、職業人としてのロール(役割)のキャリアだけを考えていたのでは足りない時代になってきました。職業人としてだけでなく、家族の一員として、友人として、地域の住民として、社会の一員として・・個人はそれぞれさまざまなロールを演じ、ロール同士が互いに影響しあっています。それらのロールを統合して人生全体のキャリアを考えることが個人にとって必要な時代なのです。

個人が主体的に考えた人生全体のキャリアと、会社や組織が求める職業人としてのキャリアの交差点を考えることが、個人にとっても会社にとってもとても重要な時代が来ています。


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Mar 28, 202429:47
#179 仕事ができる人、もがいている人の動機付け
Mar 20, 202428:53
#178 レジリエンス続編 学習する組織と7つの習慣
Mar 13, 202428:29
#177 レジリエンスとABCDE理論
Mar 06, 202424:44
#176 「教える」を教える
Feb 28, 202428:43
#175 組織を若返らせる
Feb 22, 202428:39
#174 重要な経営資源「時間」管理の文化はできていますか?
Feb 14, 202429:39
#173 経営者から始めるアンラーニングの文化創り

#173 経営者から始めるアンラーニングの文化創り

“アンラーニング”あるいは“成功体験からの脱却”。これは古くて新しい課題です。

人は成功体験を積み重ねるうちにそれが“自分の常識”になります。常識だから疑いません。

業績が芳しくない時にこの“自分の常識”が発動すると、成功体験と同じことを質を上げ、量を増やそうとします。もし事業環境が変わっていたら、昔の成功体験だから通用していないのかもしれません。自分の成功体験を、今もその成功体験が通用する環境なのかと俯瞰して疑ってみることが重要です。

個人だけでなく、組織全体、その隅々にまでアンラーニングが文化として根をおろしていることこそ、変化の激しい現代を企業が生き延びるために必須のことなのではないでしょうか。

どうすればアンラーニングの文化ができるのでしょう?「同じ仕事をするのでも、何かひとつは必ず進歩させよう」という文化が定着していれば、組織の隅々で、そしていつ何時でもアンラーニングが行われます。

そしてその文化は、トップが日頃から実践することでしか生まれないのではないでしょうか。


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Feb 07, 202428:46
#172 人と組織の成長を阻害する「対話時の癖」

#172 人と組織の成長を阻害する「対話時の癖」

Jan 30, 202427:43
#171 戦略と仕事への思いの共有
Jan 24, 202429:03
#170 大企業本体の部長からグループ会社・ベンチャーへの転身

#170 大企業本体の部長からグループ会社・ベンチャーへの転身

大企業本体の事業部長・部長クラスの方がグループ企業の経営陣へと転籍した際にうまく機能できないことが見受けれます。ベンチャー企業が大企業の部長クラスを採用してもうまく機能しないことともよく似ています。

今回はこれらのことについて支障のない範囲で具体的に語り、その原因を分析しました。


今野は「経営とは何か」についてさまざまな知見を、削ぎ落として削ぎ落として以下のように考え、それに必要な力を要素化しました。

経営とは、「意思を持って/計画し/実行する」ことである

 意思:目的の力/概念化力/エネルギー

 計画:先を見通す力/ストーリーを描く力/ゴールイメージ力

 実行:率先垂範力/巻き込む力/心に火をつける力

多くの場合、それぞれの最初に挙げた力が不足しているように思われます。それは訓練によって獲得するものですが、得てして会社側からはその訓練は提供されません。

若いうちから視野を広くし、視座を高める努力をすること、すなわち自己鍛錬が必要なのです。

Jan 18, 202429:28
#169 良い歯科医と良い管理職の共通点
Jan 10, 202426:51
#168 2023年を振り返る

#168 2023年を振り返る

Dec 27, 202331:56
#167 変化の時代のスキルマップ その目的から考え直してみる
Dec 20, 202328:08
#166 ひとつ上のポジションを目指すときに考えること

#166 ひとつ上のポジションを目指すときに考えること

今日は、執行役員昇進を目指す部長さんたちへのコーチングの話からスタートしましたが、最後にはそのポジションでなくても、どこのどんな立場にいても大切なことへと対話は深まっていきました。

第1歩は自分の守備範囲を細かく可視化すること。今野はカテゴリーを想定しながら質問していき、何回かのセッションの後に、それを図解して見せます。その図をもとに、ひとつ上のポジションにおける「上への影響」「全社の俯瞰」「部下の見本として自分を磨くのに何が必要なのか」等を考えてもらうのです。これらは守備範囲が変われば必然的に行動・意識・考え方を変えねばならないことなのです。

中でも「部下の見本として自分を磨くのに何が必要なのか」については、自分がそれまで変わらずやり続けてきたこと、すなわち自分の価値観を明確に自覚してもらい、次のポジションではそれはどういう行動をすることなのかを考えます。

こうしてみると、この話は部長から執行役員という場面に限らず、課長から部長、リーダーから課長、メンバーからリーダーのどの場面にも当てはまることだとわかります。

みなさんもそれぞれの立場で考えてみてください。


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Dec 14, 202329:30
#165 ミッションステートメントを書き換える
Dec 07, 202329:23
#164 アートと経営
Nov 29, 202329:18
#163 目的意識と当事者意識

#163 目的意識と当事者意識

高野が古巣のコスモスイニシアの全社マネージャー会議に招かれ講演しました。依頼されたお題は「自ら機会を創り出し 機会によって自らを変えよ」について。

そこで高野は、リクルートでこの言葉を実践できる人材に育成するために発せられる二つの問い「目的は何だ」「お前はどうしたいんだ」について解説しました。

リクルートマネジメントソリューションズの前身が研究した結果、「どんな業種の、どんな職種の、どんな階層であっても求めらる共通の意識は目的意識と当事者意識である」という成果を得ています。

常時発せられるこの二つの問いはまさに目的意識と当事者意識を身につけさせ、実践させるために発せられる問いです。

リクルートがそれを徹底したことが、社員に個性を発揮させながらもひとつにまとまった活性化した組織になっていることや、OB・OGが社会のさまざまな場所で活躍し「人材輩出企業」と言われるようになったことの理由のひとつです。

自律的な人を育成し、自律的な組織を目指した一例としてご参考になれば幸いです。


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Nov 21, 202327:18
#162 部下をやる気にさせるリーダーの4つの資質
Nov 15, 202331:21
#161 グレイナーの5段階企業成長モデル
Nov 08, 202328:24
#160 傍観者効果に陥っていませんか?
Nov 01, 202325:18
#159 裸になることもリーダーシップだ!

#159 裸になることもリーダーシップだ!

強い会社、柔軟な組織とは何か。

それをリーダーシップの視点で考えると、組織が「全員リーダーシップ」の状態になっていることが望ましいと思われます。

全員というならば新入社員に至るまでリーダーシップを発揮するにはどうしたらいいのか。今野は考えました。

ひとつ目はリーダーシップの定義。

「目標達成のために、自分にできることで、他の人に影響を与えること」と定義すればハードルが大きく下がります。

二つ目はお題の出し方。

「目標達成のために、また場面を変えるために、自分に何ができるかを考えてほしい」

この二つが組織に浸透していれば「全員リーダーシップ」は可能です。

そして「自分にできること」も難しく考えず、素の自分を出すこと、つまり裸になること。自らハードルを上げてしまうことが「全員リーダーシップ」を阻害します。番組内では裸になるリーダーシップの具体例も挙げました。

「みんなが裸になる」と「会社が強くなる」。

まるで「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな今回の話、実は筋が通っています。ぜひお聴きください。

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Oct 25, 202328:46
#158 対部下リーダーシップ4つの機能 気づき難いが重要な“通意性”
Oct 17, 202327:54
#157 組織エネルギーの中核“効力感”〜後編〜「自分たちならできる!」組織効力感の2つの要素
Oct 11, 202328:48
#156 組織エネルギーの中核“効力感”〜前編〜個々人の“自己効力感”の4要素

#156 組織エネルギーの中核“効力感”〜前編〜個々人の“自己効力感”の4要素

Oct 04, 202329:13
#155 二刀流のススメ:委員会活動による管理部門経験の効果
Sep 27, 202329:54
#154 リーダーの自己開示の重要性
Sep 21, 202329:39
#153 対上司リーダーシップの重要性
Sep 13, 202329:28
#152 定期メンテナンスで予兆を見逃すな!_健康・経営・組織
Sep 07, 202328:46
#151 行動に正直な言葉と言葉に誠実な行動=広報の真髄は組織の真髄

#151 行動に正直な言葉と言葉に誠実な行動=広報の真髄は組織の真髄

私たち2人のコスモスイニシア時代の後輩の高場正能さんが上梓した「プロフェッショナル広報の仕事術 経営者の想いと覚悟を引き出す」(日本経済新聞出版刊)の話から。
広報を35年勤めてきた高場さんはこの本を広報だけでなく、経営やマネジメントの本でもあると言っています。
その内容に入ってみるとまさにその通り。それは経営の真髄でもあり、マネジメントの真髄でもあり、管理部門の行動規範になりうるものです。
経営者に寄り添い、水面下の本音の想いを引き出し、時に経営者の覚悟を問い、それを現場の行動に接続していく。
広報の話が組織の話にどう展開していくのか。ぜひお聴きください。
管理部門に限らず、ぜひお読みいただきたい1冊です。
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Aug 30, 202328:53
#150 終戦記念日に読む名著「失敗の本質」

#150 終戦記念日に読む名著「失敗の本質」

先週は収録予定日に今野に急遽仕事の予定が入りお休みしました。

その予定日は終戦記念日。そこで今回は名著「失敗の本質」を取り上げました。太平洋戦争の日本の敗退を、日本軍を組織論で研究し、現在の組織の反面教師にしようという意欲作。読めば思い当たることが次々に出てきます。

番組内では触れなかったことを2点書いてみます。

そもそも戦争は外交の一手段です。しかし戦争そのものが目的化してしまうと、グランドデザインのない理念なき膨張に陥ります。企業で言えば、社会に価値を提供することが目的で、その価値提供を最大化するための一手段として営利企業が存在します。にもかかわらず、売上・利益を上げることが目的化してしまうと、信用よりも短期的な利益を求め、サービス品質の低下、場合によってはコンプライアンス違反を惹き起こし自滅します。それはつい最近の例を見ても明らかでしょう。

また既成概念が固着した結果、有用な小さな声を無視してしまうこともあります。日本軍がシンガポールを占領したとき、イギリス軍が残した文書を解読しましたが、どうしてもわからない単語がありました。そこでイギリス軍の将校にそれを尋ねたところ、不思議そうな表情で答えたそうです。その"YAGI”という単語は、八木・宇田アンテナの開発者である八木秀次博士の名前でした。日本軍には攻撃が最大の防御という固着した思想があり、守りを軽視する風潮がありました。そのため防御兵器であるレーダーを軽視していたのです。その間に連合軍は八木博士の理論をもとにレーダーを実用化しました。戦争終盤に、日本軍は特攻を行いました。レーダーを実装していた連合軍の艦船は早期に特攻機の位置を捕捉しており、特攻機の多くは目標の遥か手前で撃墜されたと言われています。落命した若い兵士たちを思うと心が痛みます。現在の企業に「攻撃偏重」の気風は残っていないでしょうか?

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Aug 21, 202329:02
#149 上の立場に立つほど「自分はまだまだだ」と考えることの大切さ
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#148 図解力がグランドデザインを生む
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#147 アメーバ組織はフリージャズ=1人ひとりが真のプロ
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#146 【実例】理想のタックマンモデル(経営チームのチームビルディング)
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#141 “マクナマラの誤謬”の教訓をさっそく実践してみたら

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#138 「集団浅慮」の罠と対策

#138 「集団浅慮」の罠と対策

個々のメンバーが優秀であっても、集団で決すると間違っていたり、浅くなってしまっている結論に達することがあります。
それが起きる4つの要件とそれが起きる理由、そしてそれを防ぐ4つの対策があります。
元々は政治における集団浅慮の研究成果ですが、実は企業組織にも当てはまります。
特に若いベンチャー企業に起きそうな要件ですが、大企業でも伝統ある中小企業でも、また会社全体ではなく部署単位でもその要件の全部または一部が揃ってしまう危険があります。しかもそれは、自分たち自身では気づきにくいものです。
みなさんの組織にこの4つの要件がないか、点検してみてはいかがでしょう。

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May 24, 202329:20