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コクヨ野外学習センター

コクヨ野外学習センター

By コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社

コクヨ野外学習センター(KOKUYO Centre for Field Research)はコクヨ ワークスタイル研究所と黒鳥社がコラボレーションして展開するリサーチユニット/メディアです。2021年9月から新シリーズの配信がスタート。ひとつ目は、シーズン1「働くことの人類学」で「仕事」と「生きること」をめぐる常識を軽やかに揺さぶった6人の文化人類学者がそれぞれのフィールドのなかで見た「愛」と「死」のかたちを考える「愛と死の人類学」。10月からは新・雑貨論の続編も配信予定。ご期待ください!
◉企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
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働くことの人類学 ・第5話・後編「トランスボーダーな生き方」

コクヨ野外学習センターNov 27, 2020

00:00
51:49
「新・雑貨論Ⅱ」第6回・後編 ・制度を越え、アダプトする園芸

「新・雑貨論Ⅱ」第6回・後編 ・制度を越え、アダプトする園芸

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
ランドスケープアーキテクトの石川初さんをお迎えしてお送りしている第6回後編は、庭からアート、農地、聖書にまで話が広がります。

完成形を作るのではなく、環境にチューニングしていく庭づくりの方法「アダプティブ・ランドスケープ」。変化していく自然を扱うとき、何を完成品とするのか?コントロールできない「庭」は音楽や絵の創作にも通じている——。農家の人たちの自家用の畑を、「まかない農地」とネーミングした石川さん。そこには産業ではない、ガーデンの論理で続く風景が。さらに話題は「エデンの園」へ。私たちの「園芸欲」はここから始まった……!?

・「新・雑貨論」いよいよ最終話!
・竣工と引き渡しのデザイン
・立体駐車場の屋上で家庭菜園
・人類最古の職業「庭師」
・ジル・クレマン『動いている庭』
・岡崎乾二郎と庭
・イヴァン・イリイチ『コンヴィヴィアリティのための道具』
etc..

【出演】
石川初(ランドスケープアーキテクト)
慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(学術)。ランドスケープアーキテクト。京都府宇治市生まれ。東京農業大学農学部造園学科卒業。鹿島建設建築設計本部、株式会社ランドスケープデザイン設計部を経て2015年より現職。「思考としてのランドスケープ ―地上学への誘い」(LIXIL出版、2018年)にて日本造園学会賞受賞。ランドスケープの思考を様々なデザインに応用する研究・教育に携わっている。
http://hajimelab.net/wp

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。    

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。    

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」は
こちらから

Apr 08, 202246:33
「新・雑貨論Ⅱ」第6回・前編 ・園芸の人新世的転回

「新・雑貨論Ⅱ」第6回・前編 ・園芸の人新世的転回

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
最終回となる第6回は、ランドスケープ・アーキテクトの石川初さんをお迎えして、「自然と生きる 庭や植物との暮らし」をテーマにお話を伺います。

路地に迫り出した植木鉢、昔の都営住宅に並んでいた一坪ずつの庭——。東京には、個人の緑が溢れている。それは都市計画とは別のレイヤーで存在している、街を下から変える一人一人の「園芸欲」である。ブライアン・イーノが「都市をガーデナーのように考えるべきだ」と言ったように、「都市も自然」という考え方が広がる今。
庭の「植木鉢生態系」も自然だと考えるとき、園芸の人新世的転回が始まる!

・建ぺい率と都市計画
・新宿百人町と北青山の都営住宅
・江戸期の庶民文化/戦後の団地文化
・終わりではなく始まりをデザインする
・コントロールと自生性のバランス
・造園と園芸の乖離 
etc...

【出演】
石川初(ランドスケープアーキテクト)
慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(学術)。ランドスケープアーキテクト。京都府宇治市生まれ。東京農業大学農学部造園学科卒業。鹿島建設建築設計本部、株式会社ランドスケープデザイン設計部を経て2015年より現職。「思考としてのランドスケープ ―地上学への誘い」(LIXIL出版、2018年)にて日本造園学会賞受賞。ランドスケープの思考を様々なデザインに応用する研究・教育に携わっている。
http://hajimelab.net/wp

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。    

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」は
こちらから

Apr 01, 202240:37
「新・雑貨論Ⅱ」第5回・後編 ・触り触られる幸せな関係

「新・雑貨論Ⅱ」第5回・後編 ・触り触られる幸せな関係

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
プロダクトデザイナーの鈴木元さんと、インテリアスタイリストの中田由美さんをお迎えしてお送りしている第5回の後編は、「道具と人の関係性」に深く深く潜っていきます。

モノ作り/モノ選びをするとき、使い手の感覚が憑依する——? また、「長くモノと付き合う」というおふたりの考えから浮かび上がってきたのは、一方的ではなく双方的な道具と人との関係性。道具に頼るだけでなく自分の努力も必要、と中田さん。道具を触るときに道具から触られてもいる、と鈴木さん。ユーザーと作り手、モノと私たち——分け難く、ときに越境する身体的感覚は「仲良くなる」に通じていた!

・多様性の時代ーマスプロダクトの難しさ
・空間とモノが調和するスタイリング
・「ペルソナ」の難しさとリアリティー
・環境問題とモノ作り/モノ選び
・スティーブ・ジョブズと傷だらけのiPhone
・100円ショップの無口化
etc...

【出演】
鈴木元(プロダクトデザイナー)
1975年生まれ。金沢美術工芸大学卒業。Royal College of Art, Design Products科修了。パナソニック株式会社、IDEOロンドン、ボストンオフィスを経て2014年にGEN SUZUKI STUDIOを設立。スタジオを自宅に併設し、生活とデザインを隔てないアプローチで、Herman Miller, Casper, Omronなど国内外の企業と協業している。GERMAN DESIGN AWARD金賞、IDEA賞金賞、クーパーヒューイット国立デザイン美術館永久収蔵など受賞多数。多摩美術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。
www.gensuzuki.jp
Instagram:@gen__suzuki
twitter:@g_suzuki

中田由美(インテリアスタイリスト)
建築を学んだ後、スタイリスト神林千夏氏に師事。2013年フリーランスとして独立。インテリア、ライフスタイル誌、広告等の撮影のためのスタイリングを中心に、イベント、ショップ、ウィンドウディスプレイ等のインテリアディレクション等、モノと空間にまつわることを手がける。
https://cargocollective.com/yuminakata
Instagram:@yumi909

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。    

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎      
▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから

Feb 25, 202244:29
「新・雑貨論Ⅱ」第5回・前編 ・静かな道具と仲良く暮らす

「新・雑貨論Ⅱ」第5回・前編 ・静かな道具と仲良く暮らす

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
第5回はプロダクトデザイナーの鈴木元さんと、インテリアスタイリストの中田由美さんをお迎えして、「新しい時代の道具と生活工芸」をテーマにお話を伺います。

コロナ禍、職場と住居が同じになったことで、道具のデザインが変わりつつある現在。量販店からインターネットへと買い物空間が移り、目立つことから使い勝手を重視するデザインへの変化も。そのなかで革命的な存在だったApple製品は、「無口」で「静か」だからインテリアにも馴染みやすい——生活と共に変化する道具と過ごす時間を、新しいキーワードで捉え直します。果たして家電と私たちは「仲良く」なれるのか—?

・オフィスチェアは生活空間に合わない
・プロダクトデザインとは公共的なもの
・広告的なデザインから生活に軸を置いたデザインへ
・iPhone登場の衝撃
・インテリアに家電を馴染ませる工夫
・スマートスピーカーという他者 
etc..

【出演】
鈴木元(プロダクトデザイナー)
1975年生まれ。金沢美術工芸大学卒業。Royal College of Art, Design Products科修了。パナソニック株式会社、IDEOロンドン、ボストンオフィスを経て2014年にGEN SUZUKI STUDIOを設立。スタジオを自宅に併設し、生活とデザインを隔てないアプローチで、Herman Miller, Casper, Omronなど国内外の企業と協業している。GERMAN DESIGN AWARD金賞、IDEA賞金賞、クーパーヒューイット国立デザイン美術館永久収蔵など受賞多数。多摩美術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。
www.gensuzuki.jp
Instagram:@gen__suzuki
twitter:@g_suzuki

中田由美(インテリアスタイリスト)
建築を学んだ後、スタイリスト神林千夏氏に師事。2013年フリーランスとして独立。インテリア、ライフスタイル誌、広告等の撮影のためのスタイリングを中心に、イベント、ショップ、ウィンドウディスプレイ等のインテリアディレクション等、モノと空間にまつわることを手がける。https://cargocollective.com/yuminakata
Instagram:@yumi909

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。    

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。    

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎    

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから

Feb 18, 202244:29
愛と死の人類学 第6話・後編「時代が求める人類学」

愛と死の人類学 第6話・後編「時代が求める人類学」

「人類学が注目される時代」
「イメージと現実との違いを明らかにする」
「私たちは正しい”問い"を立てているのか?」

いま、企業から求められ、社会で脚光を浴びる人類学。同様の現象が起きた70年代-80年代と現代に通じるのは、資本主義の変遷と共に新たな行き詰まりに直面した時代であること。その突破口として期待された人類学が果たす役割とは——。 思い込んだイメージや、これまでの考え方を問い直す、人類学本来の「有用性」について、文化人類学者の中川理さん(国立民族学博物館)と考えます。

文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けしてきた文化人類学Podcastシリーズ最終話後編!ついに完結!

【後編+アフタートーク】
・ボルタンスキー『資本主義の新たな精神』
・社会の利害と一致する危うさ
・外部に見えるものも実は接合している
・アメリカの投資銀行家、フレキシブルな生き方
・人類学の「金融についての研究」「科学についての研究」
・イメージと現実の違い
・問いのフレームを問い直す「公共人類学」
・批判的な有用性/道具的な有用性
・立ち止まって考える批判的時間
・制度化と自由化の間
etc…

【出演】
中川理(なかがわおさむ)さん
国立民族学博物館准教授。フランスや仏領ギアナをフィールドとして、人びとと国家とグローバリゼーションの関係について研究。最近の仕事として、『移動する人々』(共編著)、『文化人類学の思考法』(共編著)、『不確実性の人類学』(アルジュン・アパドゥライ著・翻訳)など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の中川理さんの出演回
働くことの人類学 ・第5話・前編「トランスボーダーな生き方」
働くことの人類学 ・第5話・後編「トランスボーダーな生き方」

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Feb 10, 202201:05:18
愛と死の人類学 第6話・前編「人類学 語るときに迷うこと」

愛と死の人類学 第6話・前編「人類学 語るときに迷うこと」

「人類学者が抱える違和感」
「自分が持つ基準は括弧にいれる」
「語り手の声を通して、複雑さを含んだ語り口に」

自分とは違う社会・文化のことを語るとき、その対象となる他者を利用してしまっていないか? 一元的ではない世界の捉え方とはどのように可能なのか—— 人類学が80年代から抱えてきた難しさや迷い。その問題と当番組シリーズが果たしてきた役割について文化人類学者の中川理さん(国立民族学博物館)と考えます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けしてきた文化人類学Podcastシリーズ最終話前編!

・民族をカテゴリー化するトリック
・「ポトラッチ」の同時代性
・「モン」の人々のジレンマ
・「カチン」の人たちが生きる複数のイメージ
・エドマンド・リーチからデヴィッド・グレーバーへ
・試しながら変化する
・分かりやすく語ることの危険性
・矛盾を含んでいることへの意識
・自由と不自由/自立と従属
・ポール・ラビノーと実験的民族誌
etc…

【出演】
中川理(なかがわおさむ)さん
国立民族学博物館准教授。フランスや仏領ギアナをフィールドとして、人びとと国家とグローバリゼーションの関係について研究。最近の仕事として、『移動する人々』(共編著)、『文化人類学の思考法』(共編著)、『不確実性の人類学』(アルジュン・アパドゥライ著・翻訳)など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の中川理さんの出演回
働くことの人類学 ・第5話・前編「トランスボーダーな生き方」
働くことの人類学 ・第5話・後編「トランスボーダーな生き方」

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Feb 04, 202249:11
「新・雑貨論Ⅱ」第4回・後編 ・ファッションに見る、時代と私

「新・雑貨論Ⅱ」第4回・後編 ・ファッションに見る、時代と私

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
ファッションブランド「Jens」デザイナー・武藤亨さんとプロダクトデザイナー・小宮山洋さんをお迎えしてお送りしている第4回の後編は、軽やかで繊細なファッションが映し出すものを見つめます。

シーズンで回るスピーディーなファッションには、揺れ動く時代や自分の心が見える ——。今の古着ブームには、サイズは合わなくても着たい!というファッションを楽しむ感覚が。おふたりのユニット「Rhoikos & Theodros」が提起する、言葉になる手前にある抽象的概念や掬いきれないものとは何か? ジャンルに分けられない「between」の曖昧さを取り戻せば、繋がり合う広い世界への入口が見えるはず!

・余白を広げるビジュアルブック
・Tumblrから情報を掘る
・ファッションとプロダクトの時間軸の違い
・友人同士で服をズラして着る
・自分探しとファッションの関係
・カスタマイズは面白いのか?
etc..

【出演】
武藤亨(ファッションデザイナー)
ファッションブランドJensを2014年スタート。コンテンポラリードレスをコンセプトに、時間や場所、着用者によって変容するワードローブを提案している。また様々な作家・デザイナーとの取組みを継続的に行い、多面的な商品や企画を発表している。
https://j-e-n-s.jp

小宮山洋(プロダクトデザイナー)
プロダクトデザインを基軸に国内外の企業・組織のR&D(研究開発)のサポート、ハードウェアやサービスの立ち上げ、ブランドのディレクションまで多領域を扱う。近年は、ジェネラティブなアプローチや、プロトコルから対象を考えルールを設計することでモノづくりの新しいカタチを探っている。
https://yohkomiyama.com

Rhoikos&Theodros
既存のモノ・空間を変容させ、その鑑賞によって新たな発見を促すアートユニット。武藤亨と小宮山洋によって、2020年にスタート。個々の感性を活かし合う創作方法を重視し、他の組織・個人の活動を作品に取り込むことで生じる関係
Instagram:@rhoikos_theodros

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。  

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。  

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎  

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから

Jan 28, 202242:23
「新・雑貨論Ⅱ」第4回・前編 ・自分の解釈を「着る」

「新・雑貨論Ⅱ」第4回・前編 ・自分の解釈を「着る」

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
第4回はファッションブランド「Jens」デザイナー・武藤亨さんとプロダクトデザイナー・小宮山洋さんをお迎えして、「洋服を着ているとき、わたしたちは何を着ているのか?」をテーマにお話を伺います。

量産品に多様な解釈を投げかける展示をされているおふたりのユニット、「Rhoikos & Theodros」。そこには、服をそのまま着るのではなく、自分の解釈を加えて本当に自分のものにするという武藤さんの興味や、「こんな使い方もあるのでは」と投げかけたいという小宮山さんの思いが。ファッションの「イケてる/イケてない」は何で決まるかという話から、シンプルを脱して派手な色柄を求め始めた時代や気分の話へ。さらには武藤さんがコレクションを考える手段にされているビジュアルブック制作秘話も!

・モノに名前をつけることの意味
・服を「気持ちいい体験」への入り口に
・虎のセーターを着たくなるのは年齢か時代か
・ファッションって面倒臭い? アイデンティティを規定するもの
・「ノームコア」で変わったこと
・シカゴからチャタヌーガへ、オンライン旅行 
etc..

【出演】
武藤亨(ファッションデザイナー)
ファッションブランドJensを2014年スタート。コンテンポラリードレスをコンセプトに、時間や場所、着用者によって変容するワードローブを提案している。また様々な作家・デザイナーとの取組みを継続的に行い、多面的な商品や企画を発表している。
https://j-e-n-s.jp

小宮山洋(プロダクトデザイナー)
プロダクトデザインを基軸に国内外の企業・組織のR&D(研究開発)のサポート、ハードウェアやサービスの立ち上げ、ブランドのディレクションまで多領域を扱う。近年は、ジェネラティブなアプローチや、プロトコルから対象を考えルールを設計することでモノづくりの新しいカタチを探っている。
https://yohkomiyama.com

Rhoikos&Theodros
既存のモノ・空間を変容させ、その鑑賞によって新たな発見を促すアートユニット。武藤亨と小宮山洋によって、2020年にスタート。個々の感性を活かし合う創作方法を重視し、他の組織・個人の活動を作品に取り込むことで生じる関係
Instagram:@rhoikos_theodros

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから

Jan 21, 202242:30
愛と死の人類学 ・第5話・後編「料理は愛情!?」

愛と死の人類学 ・第5話・後編「料理は愛情!?」

「手作り料理と贈与」
「避けられない受動性」
「愛と死を語ることの困難」

機械やロボットにも感じられる「愛」。人間は何に「愛」を感じ、どうやって「愛情」を表現することができるのか。
後編もロボットやAIを人類学の立場から研究されてきた一橋大学の久保明教さんをゲストに、「家庭料理」から「愛」を考えます。

文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第5話後編。

【後編+アフタートーク】
・家庭料理でいわれる「愛情」
・山尾美香著
『きょうも料理―お料理番組と主婦 葛藤の歴史』
・1960年代から変わらない家庭労働時間
・一手間加える=愛の深さ!?
・クックパッドの悩み
・漫画『きのう何食べた?』に見る愛情
・あげるとされる
・「手作り料理・家庭料理」は商品交換から外れた贈与
・受動的にならざるを得ない
・終わりかたのデザイン
・コンサルティングの価値表現
・われわれは変われるのか
etc..

【出演】
久保明教(くぼ あきのり)さん
一橋大学社会学研究科准教授。1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位習得退学、博士(人間科学)。主な著書に『「家庭料理」という戦場――暮らしはデザインできるか』(コトニ社)、『ブルーノ・ラトゥールの取説――アクターネットワーク論から存在様態探求へ』(月曜社)、『機械カニバリズム――人間なきあとの人類学へ』(講談社選書メチエ)など。
*久保さんによる食漫画批評:https://bodyartslabo.com/report/akinori-kubo.html

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の久保明教さんの出演回
働くことの人類学 ・第6話・前編「テクノロジーと共に働くこと」
働くことの人類学 ・第6話・後編「テクノロジーと共に働くこと」

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Jan 14, 202201:11:05
愛と死の人類学 ・第5話・前編「ロボットの死/人間の死」

愛と死の人類学 ・第5話・前編「ロボットの死/人間の死」

「AIBOから魂を抜く」
「“生”がデザイン可能な時代の“死”」
「死が持っている受動性」

いずれも人間らしい営みと思える「愛と死」。しかし、それはロボットや機械との関係でも生じうるもの。
ロボットやAIを人類学の立場から研究されてきた一橋大学の久保明教さんをゲストに、「ロボットの死」と「人間の死」を比較しながら、現代日本における「死」を考えます。

文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第5話前編。

・ペットロボット「AIBO」の死
・プログラム=魂
・開発者が想定していない動き
・病気になれば病院へ
・オーナーとの関わり方によって変わるアナロジー
・「人間の死」と「ロボットの死」の違い
・臓器の供給と部品の供給
・お寺であげるAIBOの葬式
・日本に伝わる真珠供養・針供養
・「死」はデザインできるのか
・終われない「死」
etc..

【出演】
久保明教(くぼ あきのり)さん
一橋大学社会学研究科准教授。1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位習得退学、博士(人間科学)。主な著書に『「家庭料理」という戦場――暮らしはデザインできるか』(コトニ社)、『ブルーノ・ラトゥールの取説――アクターネットワーク論から存在様態探求へ』(月曜社)、『機械カニバリズム――人間なきあとの人類学へ』(講談社選書メチエ)など。
*久保さんによる食漫画批評:
https://bodyartslabo.com/report/akinori-kubo.html

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の久保明教さんの出演回
働くことの人類学 ・第6話・前編「テクノロジーと共に働くこと」
働くことの人類学 ・第6話・後編「テクノロジーと共に働くこと」

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Jan 07, 202248:50
「新・雑貨論Ⅱ」第3回・後編 ・家を開いて見つける、新しいロール

「新・雑貨論Ⅱ」第3回・後編 ・家を開いて見つける、新しいロール

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
建築家の能作淳平さんとR65不動産代表の山本遼さんをお迎えしてお送りしている第3回の後編は、シェア空間における「家族」の話題へ。

外と家が分断されてしまった現代の住居を、再び開くシェア空間。夫婦やカップル、高齢者と学生のシェアハウスは実現するのか? 仕事でも生活でもない小商的なものが、家族を開いていくきっかけに。さらに、家族の画一的役割が崩れた先で、おふたりの運営するシェアが導くのは「役割の攪拌」と「新しくユニークな役割の発見」。長生きする楽しい未来への鍵は、アートにロールを作ること!

・外からも人が入れる「寅さん」の家
・家族というユニットに生じるプライバシー
・「ポストシェアハウス」の議論
・プロフェッショナリズムとの線引き
・住まいや空間の中に作るコンテンツ
・バンドで作るローカルロール
etc..

【出演】
能作淳平(建築家)
1983年富山県生まれ。2010年よりノウサクジュンペイアーキテクツ主催。故郷の高岡で手がけた「高岡のゲストハウス」で第15回ヴェネチアビエンナーレ国際建築展にて審査員特別賞受賞。長崎県五島列島での改修プロジェクト「さんごさん」に参加。2019年より国立市の富士見台団地商店街にてシェアする商店「富士見台トンネル」をスタート。現在、東京理科大学、芝浦工業大学、東京都市大学等で非常勤講師として建築の設計指導に携わる。
http://www.junpeinousaku.com

山本遼(R65不動産代表)
1990年広島県生まれ。2012年愛媛大学工学部を卒業。地元の不動産会社に就職し、社会人2年目に店舗出店のため東京に転勤。社会人4年目で退職、独立。2015年5月、高齢者向けの賃貸住宅仲介を専門に手がける「R65不動産」を始める。2016年に法人化、株式会社R65の代表取締役に就任。「ガイアの夜明け」など、多数のメディアに出演し注目を集める。「前入居者が最期まで住みたかった部屋」を紹介する「ポックリ物件.com」や、松陰神社前の日替わりオーナーのスナック「スナックニューショーイン」も運営。都内14棟のシェアハウスの大家を務め、自身も住む。2020年6月、新たなサービス「フリーランス不動産」を立ち上げた。
https://r65.info

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから

Dec 24, 202150:40
「新・雑貨論Ⅱ」第3回・前編 ・空間のシェアとバンド結成

「新・雑貨論Ⅱ」第3回・前編 ・空間のシェアとバンド結成

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
第3回は建築家の能作淳平さんとR65不動産代表の山本遼さんをお迎えして、「『家』なんてなくていい時代の『家』」をテーマにお話を伺います。

シェア商店「富士見台トンネル」を運営されている能作さんと、シェアハウスやシェアスナックを経営されている山本さん。経済合理性から人との繋がりへと価値が移るいま、分け合うためのシェアではなく、持ち寄って豊かになるシェアに。参加者と共に運営していくスタイルは、バンドを組むような感覚だとか。方向性の違いから「解散」もできるバンドは、家とコミュニティの自由な形を示します。

・街の人のスキルを活かす場所づくり
・行きつけの店のような、大学の部室のような場所
・お客さんに教わるハイボールの入れ方
・役割がズレていき、みんなで育てていく店
・シェアハウスに名前をつけない理由
・オーナーとしての介在の仕方 
etc..

【出演】
能作淳平(建築家)
1983年富山県生まれ。2010年よりノウサクジュンペイアーキテクツ主催。故郷の高岡で手がけた「高岡のゲストハウス」で第15回ヴェネチアビエンナーレ国際建築展にて審査員特別賞受賞。長崎県五島列島での改修プロジェクト「さんごさん」に参加。2019年より国立市の富士見台団地商店街にてシェアする商店「富士見台トンネル」をスタート。現在、東京理科大学、芝浦工業大学、東京都市大学等で非常勤講師として建築の設計指導に携わる。
http://www.junpeinousaku.com

山本遼(R65不動産代表)
1990年広島県生まれ。2012年愛媛大学工学部を卒業。地元の不動産会社に就職し、社会人2年目に店舗出店のため東京に転勤。社会人4年目で退職、独立。2015年5月、高齢者向けの賃貸住宅仲介を専門に手がける「R65不動産」を始める。2016年に法人化、株式会社R65の代表取締役に就任。「ガイアの夜明け」など、多数のメディアに出演し注目を集める。「前入居者が最期まで住みたかった部屋」を紹介する「ぽっくり物件.com」や、松陰神社前の日替わりオーナーのスナック「スナックニューショーイン」も運営。都内14棟のシェアハウスの大家を務め、自身も住む。2020年6月、新たなサービス「フリーランス不動産」を立ち上げた。
https://r65.info

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから

Dec 17, 202148:00
愛と死の人類学・第4話・後編「その日暮らしの『家族』と『愛』」

愛と死の人類学・第4話・後編「その日暮らしの『家族』と『愛』」

「預け合う子供たち」
「夫婦は共同経営者」
「どうなるかわからない=希望に満ち溢れている」

後編も香港やタンザニアをフィールドに零細商人の生き方を研究されている小川さやかさん(立命館大学)をお迎えして、家族関係や恋愛事情からその日暮らしの「愛」のかたちをお聞きします。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第4話後編。

【後編+アフタートーク】
・なかなか完成しない家
・零細商人たちの恋愛・結婚事情
・都心と田舎で預け合う子供
・流動的な家族
・過保護はよくないこと
・パートナーや親族は共同経営者
・恋人にするなら「ウジャンジャ」な人
・結婚も別れもハードルが低い
・長屋で起きた夜逃げ大作戦
・生き延びることが大事
・失敗してもやり直せる環境
・評価はせずに「ただ見ている」
etc...

【出演】
小川さやかさん 
立命館大学先端総合学術研究科・教授。専門は文化人類学。博士(地域研究)。主な著作に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年。第33回サントリー学芸賞)、『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016年)『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年。第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞)。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の小川さやかさんの出演回
働くことの人類学 ・第4話・前編「その日暮らし」のポテンシャル
働くことの人類学 ・第4話・後編「その日暮らし」のポテンシャル

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Dec 10, 202159:05
愛と死の人類学・第4話・前編「それは未来が決めること」

愛と死の人類学・第4話・前編「それは未来が決めること」

「重視される故郷での埋葬」
「その日暮らしの落とし穴」
「チャンスはいつでも誰にでもある」

「その日暮らし」な生き方をしているタンザニアの商人たち。不確実性の高い社会環境で投機的に生きる彼らはどんな死生観を持っているのか。香港やタンザニアをフィールドに零細商人の暮らしや生き方を研究されている小川さやかさん(立命館大学)をお迎えして、柔軟さ、融通無碍さの背後にある「愛と死」のあり方を掘り下げます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第4話前編。

・移民の遺体は母国タンザニアに搬送
・チャガ人の農村霊園化プロジェクト
・葬式講でみんなでフォロー
・カタギじゃない商売と死のリスク
・調査助手ロバートくんとドラッグ
・投機的だけど、、、
・不安定だからこそやり直しがきく
・「死」は未来が決めること
・リスクはグラデーション
・老人にだってチャンスはある
・運を探しにきた
etc...

【出演】
小川さやかさん 
立命館大学先端総合学術研究科・教授。専門は文化人類学。博士(地域研究)。主な著作に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年。第33回サントリー学芸賞)、『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016年)『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年。第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞)。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の小川さやかさんの出演回
働くことの人類学 ・第4話・前編「その日暮らし」のポテンシャル
働くことの人類学 ・第4話・後編「その日暮らし」のポテンシャル

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Dec 03, 202140:45
「新・雑貨論Ⅱ」第2回・後編・家庭料理から日常食へ

「新・雑貨論Ⅱ」第2回・後編・家庭料理から日常食へ

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
四谷三丁目「
Gallo」料理長のタクマオガワさんと「chioben」山本千織さんをお迎えしてお送りしている第2回の後編では、食と暮らしの変化をどう感じられているか、伺っていきます。

料理人でありながら農家もされているオガワさん。料理と農業、同じものづくりでもタイムスパンは対極。その橋渡しをし、食べる人に食材の魅力を伝えているというおふたり。さらに話は「家庭料理とは何か?」へ。家と外食の境界が揺らぐ中で、家庭料理に代わるキーワードとして出てきたのは「日常食」。そこには外食もケータリングもコンビニ食も、全てを包み込む「食」の現在地がありました。

・食べることの選択肢が増えた現在
・仕入れた日に消えてなくなる料理/時間をかけて育てる農作物
・1日3食って誰が決めた?
・日常食/非日常食 余暇としての外食の行方
・核家族と家庭料理
・表現者と料理人の距離
etc...

【出演】
山本千織(料理人)
2011年に代々木上原で「chioben(チオベン)」を開業。現在は、撮影弁当、ケータリング、雑誌や広告等幅広く活躍。近著は『チオベンの作りおき弁当』(PHP研究所)。
Instagram:@chiobenfc

タクマオガワ(料理人)
四谷三丁目にある料理店「Gallo」を営む傍ら日本各地巡り、海、港、湖、川、山、畑にて野外料理人として活動中。飲食店舗のブランディングプロデュース、食に関わるイベントオーガナイズ等も行う。
Instagram:@takumaogawa199

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから

Nov 26, 202143:43
「新・雑貨論Ⅱ」第2回・前編 ・料理はテトリス

「新・雑貨論Ⅱ」第2回・前編 ・料理はテトリス

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
第2回は四谷三丁目「
Gallo」料理長のタクマオガワさんと「chioben」山本千織さんをお迎えして、変わりゆく「食」について考えます。

撮影の現場にお弁当を届けるケータリングの山本さんと、ジャンルのない料理を提供するレストランのオガワさん。
山本さんの激動の人生のお話から、お二人が今のお仕事に至ったストーリーやそれぞれの食材選びのお話へ。
事前に決まった数や内容を作る山本さんに対して、即興的にメニューを決めるオガワさん。
対照的なようで、ふたりの考え方の底流には「テトリス」という共通点が!

・北海道から代々木上原へ。「chioben」の創業秘話。
・お皿代わりとして使い始めた弁当箱
・ピザもトマトパスタもないイタリア・フリウリでの修行
・「Gallo」店内にはコース料理エリア/居酒屋エリア、 二つの空間
・食材が入り混じるスーパーという場所の魅力
・生産者に直接会いに行き、目の前で調理
etc..

【出演】
山本千織(料理人)
2011年に代々木上原で「chioben(チオベン)」を開業。現在は、撮影弁当、ケータリング、雑誌や広告等幅広く活躍。近著は『チオベンの作りおき弁当』(PHP研究所)。
Instagram:@chiobenfc

タクマオガワ(料理人)
四谷三丁目にある料理店「Gallo」を営む傍ら日本各地巡り、海、港、湖、川、山、畑にて野外料理人として活動中。飲食店舗のブランディングプロデュース、食に関わるイベントオーガナイズ等も行う。
Instagram:@takumaogawa199

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから

Nov 22, 202138:15
愛と死の人類学・第3話・後編「巻き込まれる愛」

愛と死の人類学・第3話・後編「巻き込まれる愛」

「老人から受け取った遺言」
「巻き込まれる愛の関係」
「グオフをコントロールする」

周辺の民族と戦うこともある牧畜民ダサネッチは人の死に何を思うのか。
後半もエチオピア南部の牧畜民ダサネッチの研究をされておられる慶應義塾大学の佐川徹さんをお迎えして、死と愛の関係についてお話を伺います。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第3話後編。

【後半+エピソードトーク】
・子供を通して大人が楽しむ
・「ねだりの時間」に受け取った遺言
・ダサネッチの埋葬
・浄めの儀礼でも取り払われないもの
・文化相対主義が抱え込まざる得ない難問
・胸の傷はビーズの首飾りと同じ
・ダンスと同じように忘れるべきなんだ
・胃と「グオフ」を管理する
・理解が難しいことを説明する語彙力
etc...

【出演】
佐川徹さん
慶應義塾大学文学部准教授。東アフリカの牧畜社会で紛争や開発について調査をおこなっている。近著に『アフリカで学ぶ文化人類学―民族誌がひらく世界』(共編)、『遊牧の思想―人類学がみる激動のアフリカ』(分担執筆)がある。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の佐川徹さんの出演回
働くことの人類学 ・第3話・前編「ノマド」の思想
働くことの人類学 ・第3話・後編「ノマド」の思想

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Nov 12, 202101:04:32
愛と死の人類学・第3話・前編「人は死すべき存在」 

愛と死の人類学・第3話・前編「人は死すべき存在」 

「ダサネッチ神話にみる死生観」
「死んだら死ぬだけ」
「地中に注ぐコーヒー」

「死」が身近に存在する社会で「死」はどうとらえられているのか。エチオピア南部の国境地帯に暮らす牧畜民ダサネッチの研究をされておられる慶應義塾大学の佐川徹さんをお迎えして、ダサネッチの死生観をとおして、死すべき存在としての人間を考えます。文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第3話前編。

・病気、自然災害、戦い...身近にある「死」
・死生観の背景にあるダサネッチの神話
・「死すべき存在」となって得た「自由」
・死んだら死ぬだけだろう
・肉体が滅んでも残る「シダ(脈拍)」と「影」
・希薄な個人性
・地中にタバコとコーヒーを
・激情に駆られる「家畜の死」
・突然出てきたガマガエル 新しく生まれる神話
etc...

【出演】
佐川徹さん
慶應義塾大学文学部准教授。東アフリカの牧畜社会で紛争や開発について調査をおこなっている。近著に『アフリカで学ぶ文化人類学―民族誌がひらく世界』(共編)、『遊牧の思想―人類学がみる激動のアフリカ』(分担執筆)がある。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の佐川徹さんの出演回
働くことの人類学 ・第3話・前編「ノマド」の思想
働くことの人類学 ・第3話・後編「ノマド」の思想

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Nov 05, 202144:16
「新・雑貨論Ⅱ 」第1回・後編 ・生活と仕事、越境するモノ

「新・雑貨論Ⅱ 」第1回・後編 ・生活と仕事、越境するモノ

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
デザイナー・軸原ヨウスケさんと美術家・中村裕太さんをゲストに迎えた第1回後編は、いよいよ民藝の外側へ。文化学院を創設した西村伊作に焦点を当てます。洗練された住宅とアマチュアっぽい陶芸という不思議なバランス。叔父の大石誠之助や、彼が作った太平洋食堂のコックの生き方からも見えてきたのは、今の時代にも通じる「暮らしと仕事」の曖昧な境界。社交ダンス、マンドリン、陶芸、パン、洋裁‥‥全てが等しく入り混じる先はパンクな世界!?

・柳宗悦は人よりもモノが大事だった?
・柳宗悦とオカルト
・西村伊作と富本憲吉
・都会から離れた場所で「新しい生活」を実装
・一つのことに固執しない→アマチュアリズム?
・雑誌で料理のコラムを書いていた大石誠之助
・文化学院の初代校長=社交ダンスを日本に持ち込んだ人
・鶴見俊輔「限界芸術」
・河井寛次郎「暮しが仕事、仕事が暮し」
・和洋折衷ではなく「東西接触」
・余暇を楽しむ/再創造する「レクリエーション」
etc...

【出演】
軸原ヨウスケ(デザイナー)
1978年生まれ、岡山在住。「遊び」をテーマにしたデザインユニットCOCHAEのメンバーでありデザイナー。伝統こけし工人とのプロジェクト、ドンタク玩具社でも活動。著書に『kokeshi book』(青幻舎)2010年、『武井武雄のこけし』(パイインターナショナル)2012年、企画・デザインした書籍に『日本のおもちゃ絵 』 (青幻舎)2014年、『世界の民芸玩具』(大福書林)2020年など多数。

中村裕太(美術家/京都精華大学芸術学部特任講師)
1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャレッジワークス、2016年)、「ツボ_ノ_ナカ_ハ_ナンダロナ?」(京都国立近代美術館、2020年)。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)。

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。  

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大 音楽:岡田拓郎


▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから
https://anchor.fm/zacca-kcfr

Oct 29, 202154:52
「新・雑貨論Ⅱ 」第1回・前編 ・民藝の内と外

「新・雑貨論Ⅱ 」第1回・前編 ・民藝の内と外

バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。
第1回は『アウト・オブ・民藝』の著者2人、デザイナーの軸原ヨウスケさんと美術家の中村裕太さんをゲストに、民藝と民藝からはみ出た面白いモノや人について考えます。滅びつつあるモノを救おうとした柳宗悦。玩具やタイルは、なぜ民藝の語り口から外れたのか? 柳が民藝運動でもたらした影響や時代から、民藝の周縁へと思いを馳せます。

・大正期のトイレ・浴室におけるタイル
・後の民藝の閉じられた語られ方への違和感
・民藝から距離を置いた富本憲吉
・誰も見向きもしないモノの美
・農村における作り手を啓蒙
・流通の仕組みまで作る
・民藝運動における「犬」
・柳田國男が関心を寄せた「民家」
・地方の案内人の存在
・ローカルに介入する危険性
・関東大震災ー東日本大震災>民藝運動の時代と現在、似てる?
etc...

【出演】
軸原ヨウスケ(デザイナー)
1978年生まれ、岡山在住。「遊び」をテーマにしたデザインユニットCOCHAEのメンバーでありデザイナー。伝統こけし工人とのプロジェクト、ドンタク玩具社でも活動。著書に『kokeshi book』(青幻舎)2010年、『武井武雄のこけし』(パイインターナショナル)2012年、企画・デザインした書籍に『日本のおもちゃ絵 』 (青幻舎)2014年、『世界の民芸玩具』(大福書林)2020年など多数。

中村裕太(美術家/京都精華大学芸術学部特任講師)
1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャレッジワークス、2016年)、「ツボ_ノ_ナカ_ハ_ナンダロナ?」(京都国立近代美術館、2020年)。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)。

【聞き手】
山田遊(バイヤー)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、国内外の店づくりを中心に、モノと関わりながら、様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:岡田拓郎

▼ 第1シーズン「新・雑貨論」はこちらから
https://anchor.fm/zacca-kcfr

Oct 22, 202157:45
愛と死の人類学・第2話・後編「死ぬことなんて怖くない」

愛と死の人類学・第2話・後編「死ぬことなんて怖くない」

「死ぬことは怖くない。でもライオンは怖い」
「悲しみとの距離の取り方」
「そもそも面倒くさいもの」

前編の「愛」の話に続き、後編では引き続き丸山淳子さん(津田塾大学)に狩猟採集民ブッシュマンの死生観や悲しみとの付き合い方についてお話を伺います。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第2話後編。

【後編+アフタートーク】
・ドライな死生観?
・日本と違う!?死にゆく人にかける言葉
・「死ぬことは怖い」で予想外の大爆笑
・悲しみをどうやって忘れるか
・「あきらめなさい」が意味すること
・権威化しない祖先
・人間関係はそもそも面倒くさい
・子供の名前が「嫌い」ちゃん
etc..

【出演】
丸山淳子さん
津田塾大学学芸学部教授。南部アフリカをフィールドに狩猟採集社会の現代的展開について研究。『変化を生きぬくブッシュマン:開発政策と先住民運動のはざまで』で澁澤賞など受賞。編著として『先住民からみる現代世界:わたしたちの〈あたりまえ〉に挑む』など。  

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。  

【聞き手】 山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)      

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘  

▼第1シーズン「働くことの人類学」の丸山淳子さんの出演回
働くことの人類学 ・第2話・前編「働き方ってなんだろう?」
働くことの人類学 ・第2話・後編「働き方ってなんだろう?」

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Oct 08, 202101:02:57
愛と死の人類学・第2話・前編「開かれた愛のかたち」

愛と死の人類学・第2話・前編「開かれた愛のかたち」

「地域一帯で子育て」
「夫婦交換!?うまくいけば美しい4人の恋愛関係」
「嫉妬はみんながするものだから」

不倫が許容されている社会に嫉妬はないのか。第1シーズンに引き続き、アフリカ・カラハリ砂漠でフィールドワークをつづけてきた丸山淳子さん(津田塾大学)に、前編では狩猟採集民ブッシュマンの「愛」の形について伺います。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第2話前編。

・みんなに可愛がられる子供たち
・10歳さばを読み続ける?
・結婚相手との出会い方
・許容される婚外関係
・大切なのは開かれていること
・第二夫人への誘い
・ 試しに結婚。合わなければ別の相手を。
・「嫉妬」は誰しもするもの
etc..

【出演】
丸山淳子さん
津田塾大学学芸学部教授。南部アフリカをフィールドに狩猟採集社会の現代的展開について研究。『変化を生きぬくブッシュマン:開発政策と先住民運動のはざまで』で澁澤賞など受賞。編著として『先住民からみる現代世界:わたしたちの〈あたりまえ〉に挑む』など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)    

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘

▼第1シーズン「働くことの人類学」の丸山淳子さんの出演回
働くことの人類学 ・第2話・前編「働き方ってなんだろう?」
働くことの人類学 ・第2話・後編「働き方ってなんだろう?」

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Oct 01, 202148:58
愛と死の人類学・第1話・後編「結婚という名の取引」

愛と死の人類学・第1話・後編「結婚という名の取引」

「結納金にも貝殻のお金」
「恋愛結婚なのに“買う儀式”」
「愛とお金の関係性」

貝殻の貨幣がしめすのは愛の大きさなのか。前編の「弔うこと」と「お金」の話に続いて、後編では深田淳太郎さん(三重大学)にトーライ社会の結納の儀式の話を中心に「愛」と「お金」についてお話を伺います。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第1話後編。

【後編】+【アフタートーク】
・結納金は重要な手続き
・婚資の額で裁判も
・現地の言葉で「Varkukul(買う儀式)」
・恋愛結婚なのに...
・「女性を買う」けど「女性を売らない」
・貝殻の貨幣がつなぐ交換のネットワーク
・何が「愛」で何が「お金」か
・プライベートとパブリック
etc...

【出演】
深田淳太郎さん

三重大学人文学部准教授。パプアニューギニアのラバウルをフィールドに貝殻貨幣などのローカルな経済システムと市場経済の関係について研究。近著に「除菌と除霊とキャッシュレス」(『現代思想』2020年8月号)、「貨幣と信用」(『文化人類学の思考法』所収)など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)    

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘

▼第1シーズン「働くことの人類学」の深田淳太郎さんの出演回
働くことの人類学 ・第1話・前編「お金ってなんだろう?」
働くことの人類学 ・第1話・後編「お金ってなんだろう?」

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Sep 10, 202153:13
愛と死の人類学・第1話・前編「お葬式は誰のために?」

愛と死の人類学・第1話・前編「お葬式は誰のために?」

「誰を想って涙する?」
「タブの貸し借りがなくなるときに」
「周りの人を巻き込んで」

パプアニューギニアのトーライ社会では、葬式のときに故人が生前貯めてきた貝殻の貨幣(タブ)をすべて参列者にばらまいてしまう。大切な場面で貝殻のお金が重要な役割を担っているトーライ社会。第1シーズンに引き続き、パプアニューギニアをフィールドに研究されている深田淳太郎さん(三重大学)をお招きして、「死」と「愛」と「お金」について考えます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第1話前編。

・なぜ「愛」と「死」なのか
・お葬式はフリーマネーのお祭り
・その涙は誰のため?
・貝殻のお金の貸し借りが浮き彫りにする人間関係
・生活の中に潜在的にある「死」
・仮面精霊とラインダンス
・つながりあう「死」
・「弔いかた」に見る愛の形
etc...

【出演】
深田淳太郎さん

三重大学人文学部准教授。パプアニューギニアのラバウルをフィールドに貝殻貨幣などのローカルな経済システムと市場経済の関係について研究。近著に「除菌と除霊とキャッシュレス」(『現代思想』2020年8月号)、「貨幣と信用」(『文化人類学の思考法』所収)など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)    

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘

▼第1シーズン「働くことの人類学」の深田淳太郎さんの出演回
働くことの人類学 ・第1話・前編「お金ってなんだろう?」
働くことの人類学 ・第1話・後編「お金ってなんだろう?」

▼書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』のご購入はコチラから

Sep 03, 202151:37
耳の野外学習#3|「はじく」 Hajiku/Pluck|Yasuhiro Morinaga

耳の野外学習#3|「はじく」 Hajiku/Pluck|Yasuhiro Morinaga

「たたく」「ふく」「はじく」とは、楽器またはモノを鳴らすための行為である一方、働くこと、生活すること、遊ぶための、最も原始的な人間本来の生きていくための営み=技術だといえるはずだ。今回のDJミックスは、そんなことを考えながら、ここ数年アジアを中心にレコーディングしてきた民族の音楽や環境音をセレクト(アジアの音ではないものもいくつか含まれているが)し、ポストプロダクションでミキシングや電子的な加工を施しながら、リニアな音の時間を創造した。
人類学者たちは、調査地で現地語を学び、長期間地域に密着し、そこの情報をくまなく記述・記録した上で、ラボで検証・実験しながら論文や民族誌としてまとめあげていく。僕の場合は、現地の言葉もわからないし地域に密着しながら文字で記述をしていくような形も採用していない。むしろ楽器や音を軸に、その文脈や周縁を追い続けながらレコーディングしているに過ぎない。自身の目と耳を頼りに作品のゴールをゆるやかに想像しながら記録をし、素材を持ち帰ってスタジオで実験・検証しながら作品を制作していく過程は、どことなく人類学者の研究手法と似ている部分があることを以前から意識していた。
コクヨ野外学習センターがどれだけ実践者としての自分を勇気づけてくれただろう。新型コロナウイルスの感染症が収束した後もきっと、僕自身はフィールドでの活動を継続しながら、音に対する実践を技術の視点から考えていくような作品を創作していくはずだ。(2021.2.7 森永泰弘)

1:Playing Guembri, Gnawa sound
Location: Marrakesh, Morocco
Recorded: 26th August 2012

この頃はヨーロッパを拠点にしていたので欧州圏内を移動するのがとても楽だった。そのため、友達と一緒にスペインを電車で横断し、最南端のタリファからジブラルタル海峡を船で渡り、半日かけてモロッコのマラケシュにやってきた。旧市街のジャマ・エル・フナ広場の夜は無数の屋台が立ち並び、至る所で音楽が演奏されていた。この広場を毎夜ウロウロしながらバイノーラル録音をしていると、広場で演奏していた若い音楽家と知り合い意気投合。ゲンブリという弦楽器のことを教えてもらい、グナワ音楽をいくつか即興で弾いてもらった。最終的にゲンブリを購入することになるのだが、空港のチェックイン時で重量オーバーとなったもののなんとか持ってこれた思い入れのある旅だった。

2: Oh Dear Mother (played by Kong Nay)
Location: Phnom Penh, Cambodia
Recorded: 5th July 2015

プロジェクトのリサーチでカンボジアの首都、プノンペンを訪ねた。マーケットで大量のカセットテープを購入したり、地域の音楽コミュニティーの人たちの話を聞いているうちに、メコン・デルタ・ブルースというジャンルがあることを知り、その代表格であるチャパイ奏者のコン・ネイを紹介してもらい、彼とのレコーディングが実現した。メコン川を渡った近くのパコダで10数曲をフィールドレコーディングしたが、そのなかでも一番のお気に入りが、ここに収録した「Oh Dear Mother」だ。

3: Talimaa Talimaa (played by Tamaan Ensemble)
Location: Pontianak, West Kalimantan of Borneo Island, Indonesia
Recorded:30th March 2016

カチャピは、ここに収録されているボルネオ島のものだけでなく、ジャワ島西部やスマトラ島など、東南アジア島嶼部で代表的なツィター楽器である。ボルネオ島の西カリマンタンで精力的に活動する音楽家ヌルサリム・ヤディに、この地の少数民族のダヤック族について教えてもらいながら、実際にカチャピを使ってダヤック族の伝統音楽を演奏してもらった。

4: Folksong
Location: Đắk Đoa, Gia Lai, Central Highland of Vietnam
Recorded: 1st September 2017

ゴング文化の現地調査のため、ベトナム中央部をひろく調査したが、バナ族の集落で唯一レコーディングさせてもらった弦楽器がTing Ningというものだった。無数にある弦を器用に指で弾きながら、小型のコブ付きゴングで拍を刻んでうたうフォークソングは、土着的なメロディーに素朴な歌声が相俟って大きな感動を与えてくれた。少数民族の音楽は、音楽を生業とするプロフェッショナルなものではなく、日々の生活や労働に溶け込んだコミュニティの音楽であることを教えてくれた大切なレコーディングだった。このTing Ningの音色に感動し、近隣に居住しているジャライ族の友人に頼んでこの楽器を購入したが、日本の気候に順応できずヒビがはいってしまい、思うような音が出せなくなってしまった。

DJミックス by 森永泰弘
Produced by 若林恵
Commissioned by コクヨ野外学習センター

Mar 05, 202109:28
耳の野外学習#2|「ふく」Fuku/Blow|Yasuhiro Morinaga

耳の野外学習#2|「ふく」Fuku/Blow|Yasuhiro Morinaga

「たたく」「ふく」「はじく」とは、楽器またはモノを鳴らすための行為である一方、働くこと、生活すること、遊ぶための、最も原始的な人間本来の生きていくための営み=技術だといえるはずだ。今回のDJミックスは、そんなことを考えながら、ここ数年アジアを中心にレコーディングしてきた民族の音楽や環境音をセレクト(アジアの音ではないものもいくつか含まれているが)し、ポストプロダクションでミキシングや電子的な加工を施しながら、リニアな音の時間を創造した。
人類学者たちは、調査地で現地語を学び、長期間地域に密着し、そこの情報をくまなく記述・記録した上で、ラボで検証・実験しながら論文や民族誌としてまとめあげていく。僕の場合は、現地の言葉もわからないし地域に密着しながら文字で記述をしていくような形も採用していない。むしろ楽器や音を軸に、その文脈や周縁を追い続けながらレコーディングしているに過ぎない。自身の目と耳を頼りに作品のゴールをゆるやかに想像しながら記録をし、素材を持ち帰ってスタジオで実験・検証しながら作品を制作していく過程は、どことなく人類学者の研究手法と似ている部分があることを以前から意識していた。
コクヨ野外学習センターがどれだけ実践者としての自分を勇気づけてくれただろう。新型コロナウイルスの感染症が収束した後もきっと、僕自身はフィールドでの活動を継続しながら、音に対する実践を技術の視点から考えていくような作品を創作していくはずだ。(2021.2.7 森永泰弘)

1: Balinese Suling Gambung Ensemble
Location: Bali, Indonesia
Recorded: 6th May 2019

この音源は、インドネシアの女性演出家、カミラ・アンディー二によるバリ島の伝統思想を題材にした舞台作品「みえるもの、みえざるもの」で使用したもの。バリ島には笛や太鼓など様々な楽器を演奏できるマルチ・インストゥルメンタリストがたくさんおり、この音源以外にも島に根付く楽器や音楽を数多くレコーディングさせてもらった。これまでバリ島は観光地のイメージが強かったが、いざ行ってみると、地元の人たちでしかアクセスできないような儀式がいまだ多く存在していることを知り、バリ島に対する固定観念を払拭することができた。

2: Mongolian Sharman conducting a healing ritual
Location: Ulaanbaatar, Mongolia
Recorded: 8th March 2018

北方アジアのシャーマニズムがバイカル湖を起点に広がっていったのかもしれないと思いつき、首都のウランバートルやチャンドマニを旅してまわった。ウランバートルでは、地域のシャーマンセンターで情報を聞き取り、そこに在籍されているシャーマンの方から厄除け的な儀礼をしてもらった。これは、その際にレコーディングした音源だ。口琴や鈴を鳴らしながら、何かに取り憑かれたかのように周囲を暴れ回りながら儀式を執り行うさまは、とてもパフォーマティブであった。頭巾から垂れたお札のようなものが顔を覆い、表情が全く見えないシャーマンの佇まいは、その後訪れることになるベトナム北部のモンのシャーマンと同じで興味深かった。どうやらモンの先祖がモンゴルからやってきたという話もあながち根拠がないわけではなさそうだ。

3: Thresing (by Ede-Bih group)
Location: Buôn Ma Thuột, Đắk Lắk, Central Highland of Vietnam
Recorded:6th September 2017

オストロネシア語のマレー・ポリネシア語派に属するエデ・ビー族の女性たちによる大小の竹笛(Dinh Tut)のアンサンブル。Dinh Tutは、ゴング演奏のスキルが未熟な⼦供や若⼿の奏者たちが、普段の練習でゴングの代わりに使うものらしい。エデ・ビー族の人たちは、教会に保管されてあるゴングのセットを簡単に持ち運ぶことができないので、基本、この竹笛(Dinh Tut)を手元に置いて練習するそうだ。現地を訪問したときも、牧師にお願いして教会にあるゴングをわざわざ取りに行ってもらったのを覚えている。

4: Train
Location: Maha Sarakham, Isan region of northeast Thailand
Recorded: 12th June 2018

ユネスコによる『世界の伝統音楽コレクション:南ラオス』のLPにコンパイルされている「Lot Fay Tay Lang(The Train Goes Down The Track)」が大好きで、いつかこの曲を生で聴いてみたいという衝動に駆られ、バンコクで映画の仕事を終えた翌日、レゲエバンドでボーカルを務めるタイ人の友人とイサン地方まで行き、ケーン(マウスオルガン)奏者の大巨匠ソンバット・シムラさんを訪問してこの曲を演奏してもらった。この曲は、電車の走行音を模倣した曲で、南ラオスだけでなくタイ東北部でも馴染みの曲のようだ。ソンバットさんもこの曲を当然知っていて、彼独自の節をつけながら演奏くれたのが感慨深かった。

DJミックス by 森永泰弘
Produced by 若林恵
Commissioned by コクヨ野外学習センター

Mar 05, 202107:52
耳の野外学習#1|「たたく」Tataku/Hit|Yasuhiro Morinaga

耳の野外学習#1|「たたく」Tataku/Hit|Yasuhiro Morinaga

「たたく」「ふく」「はじく」とは、楽器またはモノを鳴らすための行為である一方、働くこと、生活すること、遊ぶための、最も原始的な人間本来の生きていくための営み=技術だといえるはずだ。今回のDJミックスは、そんなことを考えながら、ここ数年アジアを中心にレコーディングしてきた民族の音楽や環境音をセレクト(アジアの音ではないものもいくつか含まれているが)し、ポストプロダクションでミキシングや電子的な加工を施しながら、リニアな音の時間を創造した。
人類学者たちは、調査地で現地語を学び、長期間地域に密着し、そこの情報をくまなく記述・記録した上で、ラボで検証・実験しながら論文や民族誌としてまとめあげていく。僕の場合は、現地の言葉もわからないし地域に密着しながら文字で記述をしていくような形も採用していない。むしろ楽器や音を軸に、その文脈や周縁を追い続けながらレコーディングしているに過ぎない。自身の目と耳を頼りに作品のゴールをゆるやかに想像しながら記録をし、素材を持ち帰ってスタジオで実験・検証しながら作品を制作していく過程は、どことなく人類学者の研究手法と似ている部分があることを以前から意識していた。
コクヨ野外学習センターがどれだけ実践者としての自分を勇気づけてくれただろう。新型コロナウイルスの感染症が収束した後もきっと、僕自身はフィールドでの活動を継続しながら、音に対する実践を技術の視点から考えていくような作品を創作していくはずだ。(2021.2.7 森永泰弘)

1:Ma’Lambuk at Rambu Solo (Funeral)Ceremony (by Toraja group)
Location: Toraja, South Sulawesi Island, Indonesia
Recorded: 28th July 2017

インドネシアはスラウェシ島のトラジャ族の葬式で奏でられる音楽。Ma’Lambukは、女性たちが竪杵で臼の縁や内部をリズミカルに叩き、参列者を葬儀に迎い入れるための音楽だ。葬儀中にうたわれる詠唱、死を嘆く哭歌、数十匹の水牛や豚の供儀、トパレンゲと呼ばれる葬儀の司会進行役の朗読が同時多発的に行われるため、わけがわからないくらい混沌とした状態のなかでおよそ1週間レコーディングを行った。「死するため(葬式をするため)に生きる」と言われているトラジャ族の渾身の儀式だ。

2: Buffalo Sacrifice (by Bahnar Hrong group)
Location: Đắk Đoa, Gia Lai, Central Highland of Vietnam
Recorded: 07th September, 2017

この曲はバナ・フロン族によるもので、水牛を供儀する儀式で演奏される音楽。ベトナムでは、少数民族たちが民族・集落・地域別に様々なゴング音楽を儀式や祝祭で演奏する。バナ族はそのなかでもゴングの演奏が上手でバリエーションも豊富な民族だ。2015年頃より東南アジアを中心に旅をして民族たちのゴング文化を集中的に記録してきたが、バナ族のゴング音楽は大勢で演奏するのがほとんどで、レコーディングするのは非常に難しかったのを憶えている。

3: Sole Oha Ritual (by Lamaholot group)
Location: Adonara island of Nusa Tenggara Timur, Indonesia
Recorded: 08th October 2018

小スンダ列島を構成するインドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州アドナラ島に居住するラマホロ族の祝祭音楽。数十人が一列となって足首に巻いた鈴(グリン・グリン)を踏み鳴らし、コブ付きゴングと太鼓を叩きながら輪になっていく。輪の中では、男性数人がコール&レスポンスをしながら酔拳のようにフラフラと踊りながら大きな刀を振りまわすので、輪に入ってレコーディングしている最中は、いつ首がとんでもおかしくない状況だった。

4: Qilin Dance (by Naxi group)
Location: Lijiang, Yunnan province of China
Recorded: 31ST July 2014

中国神話に登場する架空の動物、麒麟(の舞)-日本では麒麟獅子舞-のための祭礼音楽。約半年ほど滞在した雲南省の麗江で、村人たちが10年振りに「チーリンの舞」を子供達に向けて行うということで、図々しくもレコーディングさせてもらった。必ずしも演奏が素晴らしいというわけではなかったが、長年中断していたこの地の伝統風習を復活させるという絶好のタイミングだったので、自分としては貴重な録音物だと言える。以後、毎年この地で「チーリンの舞」をやっているそうだ。

5: Panapang Mbaru (by Sumba group)
Location: Sumba island of Indonesia
Recorded: 17th of September 2018

インドネシアのスンバ島で記録したゴング音楽。この地のゴング文化は東南アジアのなかでも異色のものだった。近隣のバリ島やロンボック島のゴングやガムラン音楽とは異なり、スンバ島のゴング音楽は、電子音楽やサン・ラーを彷彿させるかのようなオリジナリティ溢れるコスミックな音楽がたくさんあった。ゴングの配置の仕方も独特で、何故かヴェトナム中部のチュル族のそれと似ていた。縄でゴングを縛りあげてドラムセットのように配置した状態から、撥を使って一気に乱れ打ちしていくサウンドは録音者である僕自身の身体も、知らないうちに踊ってしまうくらいノリの良いものだった。なかでも、ここに収録した音源は90年代初頭のミニマルテクノを彷彿させるようでおもしろい。ロケーションが駐車場のような場所であったことから、叩いた音色が壁に跳ね返ってくる反響をどれだけ抑えて録音できるかが腕の見せ所でもあった。現場の空気感を出しつつも音として聴きやすい質感を目指し、一切のポストプロダクション加工を行わないで済むよう、マイクのポジショニングには苦労した。

DJミックス by 森永泰弘
Produced by 若林恵
Commissioned by コクヨ野外学習センター

Mar 05, 202109:39
「新・雑貨論」特別版・後編・みんなで制作すること、みんなで所有すること

「新・雑貨論」特別版・後編・みんなで制作すること、みんなで所有すること

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。2020年12月に山形から配信した特別版「ポストコロナ世界と雑貨のゆくえ」後編では、モノをつくること、モノを所有することのあり方を見つめなおします。
いまなお大量生産・大量消費社会は続きマスカスタマイゼーションなど新たなモノづくりも提起されるなかで、モノと人の関係を考えてきた本プログラムは、オルタナティブなつくり方や所有のあり方からべつの社会を立ち上げることへとつながっていきます。

・山形とアフガニスタンを架橋する
・自分とモノを交差させると“タグ”が外れる
・パソコンも筆記用具のひとつ
・「暇をかける」というコラボレーション
・モノをつくると自分の居場所がわかる
・宙ぶらりんの状態でつくるという豊かさ
・モノづくりの主体はひとりじゃなくていい
・選択肢が増えても、不確実性は増えない
・楽器をみんなで所有することの意味
・所有するのではなく、通り過ぎる
・空間に働く見えない力を理解する
・つくってみて初めてわかること
etc...

◉出演
𠮷田勝信(デザイナー)
1987年、東京都新宿区生まれ。山形県を拠点にデザイン業を営む。グラフィックデザインを主な領域として、フィールドワークを取り入れた制作を行なっている。ブランディングやコンセプトメイキング、商品企画、サービス設計などに携わる。家業の染織工房では染材、繊維の採集やテキスタイルデザインを担っている。

森永泰弘(サウンドデザイナー/サウンドアーティスト)
芸術・音楽人類学的な視座から世界各地をフィールドワークし、楽器や歌の初源、儀礼や祭祀のサウンドスケープ、都市や集落の環境音をフィールドレコーディングしながら音源制作や作品を発表。サウンドデザインの気鋭として国内外から支持されている。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

山下正太郎(コクヨ株式会社 WORKSIGHT 編集長)
戦略的ワークスタイル実現のためのコンセプトワークやチェンジマネジメントなどのコンサルティング業務に従事。手がけた複数の企業が「日経ニューオフィス賞(経済産業大臣賞、クリエイティブオフィス賞など)」を受賞。2011年にグローバルで成長する企業の働き方とオフィス環境を解いたメディア『WORKSIGHT』を創刊。同年、未来の働き方と学び方を考える研究機関「WORKSIGHT LAB.(現コクヨ ワークスタイル研究所)」を立上げ、研究的観点からもワークプレイスのあり方を模索している。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Feb 19, 202153:35
「新・雑貨論」特別版・前編・「目的」から脱出するためにモノをつくる

「新・雑貨論」特別版・前編・「目的」から脱出するためにモノをつくる

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。今回は去る2020年12月にLIVE忘年会として山形から配信された特別版「ポストコロナ世界と雑貨のゆくえ」をお届け。
第6回に登場したデザイナー・𠮷田勝信さんと取材に帯同したサウンドデザイナー・森永泰弘さん、コクヨ野外学習センターのキャプテン・山下正太郎をゲストに迎え、これまでの「新・雑貨論」を振り返ります。雑貨を巡って始まった本プログラムは、いつの間にかもうひとつのプラグラム「働くことの人類学」と接近していたようです。

・「新・雑貨論」と「働くことの人類学」の交差
・コクヨはなぜポッドキャストをつくっていたのか
・ものづくりの「当たり前」は異常だった
・情報消費の無限サイクルから抜け出すために
・自明化された構造を問いなおすためのデザイン
・デザインの語源は騙すこと?
・モノをつくることは合目的性から脱すること
・フライパンと銅鑼、どちらが先に生まれたのか
・クマもポスターをつくっている
・制度から逃れるためのフィールドレコーディング
・目をつぶってロゴをデザインしてみる
・表現を100%コントロールすることは不可能
・どうすれば社会に余白をつくれるのか
etc...

◉出演
𠮷田勝信(デザイナー)
1987年、東京都新宿区生まれ。山形県を拠点にデザイン業を営む。グラフィックデザインを主な領域として、フィールドワークを取り入れた制作を行なっている。ブランディングやコンセプトメイキング、商品企画、サービス設計などに携わる。家業の染織工房では染材、繊維の採集やテキスタイルデザインを担っている。

森永泰弘(サウンドデザイナー/サウンドアーティスト)
芸術・音楽人類学的な視座から世界各地をフィールドワークし、楽器や歌の初源、儀礼や祭祀のサウンドスケープ、都市や集落の環境音をフィールドレコーディングしながら音源制作や作品を発表。サウンドデザインの気鋭として国内外から支持されている。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

山下正太郎(コクヨ株式会社 WORKSIGHT 編集長)
戦略的ワークスタイル実現のためのコンセプトワークやチェンジマネジメントなどのコンサルティング業務に従事。手がけた複数の企業が「日経ニューオフィス賞(経済産業大臣賞、クリエイティブオフィス賞など)」を受賞。2011年にグローバルで成長する企業の働き方とオフィス環境を解いたメディア『WORKSIGHT』を創刊。同年、未来の働き方と学び方を考える研究機関「WORKSIGHT LAB.(現コクヨ ワークスタイル研究所)」を立上げ、研究的観点からもワークプレイスのあり方を模索している。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Feb 19, 202101:05:16
働くことの人類学・Bonus Track2・《働くことの人類学》タウンホールミーティング(2020/11/21開催)後編

働くことの人類学・Bonus Track2・《働くことの人類学》タウンホールミーティング(2020/11/21開催)後編

後編は、番組リスナーから寄せられた、“子供から「何のために働くの?」と聞かれたらどう答えますか?“という質問から議論がスタート。ゲストの文化人類学者の方々のそれぞれの視点から、もう一度、「働くこと」の理由が問い直され始めると、やがて話は、「人間とは何か?」という深遠な問いに行き着きます。
わたしたちの常識とはまったく異なる異世界の「働きかた」を紹介する・文化人類学ポッドキャスト〈働くことの人類学〉の特別編後編。

【セッション2】
・子供に「何のために働くの?」と聞かれたら
・仕事は、良い「におい」がする方に向かうべき?
・不確実はネガティブではない
・説明責任を求める日本人
・ベーシックインカムについて考える

【クロージング】
・仕事のオーナーシップを取り戻せ
・個人主義の非西洋起源について

【出演】 
(ゲスト)
深田 淳太郎さん
三重大学人文学部准教授。パプアニューギニアのラバウルをフィールドに貝殻貨幣などのローカルな経済システムと市場経済の関係について研究。近著に「除菌と除霊とキャッシュレス」(『現代思想』2020年8月号)、「貨幣と信用」(『文化人類学の思考法』所収)など。
*出演回:第1話「お金ってなんだろう?」

丸山 淳子さん
津田塾大学学芸学部准教授。南部アフリカをフィールドに狩猟採集社会の現代的展開について研究。『変化を生きぬくブッシュマン:開発政策と先住民運動のはざまで』で澁澤賞など受賞。編著として『先住民からみる現代世界:わたしたちの〈あたりまえ〉に挑む』など。
*出演回:第2話「働き方ってなんだろう?」

小川 さやかさん
立命館大学先端総合学術研究科・教授。専門は文化人類学。博士(地域研究)。主な著作に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年。第33回サントリー学芸賞)、『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016年)『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年。第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞)。
*出演回:第4話「その日暮らしのポテンシャル」

中川 理さん
立教大学 異文化コミュニケーション学部准教授。フランスや仏領ギアナをフィールドとして、人々と国家とグローバリゼーションの関係について研究。最近の仕事として、『移動する人々』(共編著)、『文化人類学の思考法』(共編著)、『不確実性の人類学』(アルジュン・アパドゥライ著・翻訳)など。
*出演回:第5話「トランスポーターな生き方」

(ホスト)
松村 圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。

【司会進行】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Feb 05, 202101:38:37
働くことの人類学・Bonus Track 1・《働くことの人類学》タウンホールミーティング(2020/11/21開催)前編

働くことの人類学・Bonus Track 1・《働くことの人類学》タウンホールミーティング(2020/11/21開催)前編

勤労感謝の日(11/21)に開催された“働き方の祭典“『Tokyo Work Design Week 2020』で、圧倒的な異彩を放った《働くことの人類学》タウンホールミーティング。これまで番組に出演された、気鋭の文化人類学者5人が集結し、番組リスナーからの質問にもインタラクティブに答えながら、4時間(!)にも及んだ熱狂のトークセッションの音声を特別公開!
前半では、番組ホストの松村圭一郎さんと、これまでの番組を振り返った後に、ゲストの文化人類学者の方々をお迎えして、いま文化人類学の考え方が求めらる理由、市場の「劇場性」や「ルール」への向き合い方などを考えます。

【オープニング】
・リサーチにおける、客観性の問題
・大学教員の働き方

【セッション1】
・コロナ下の文化人類学
・文化人類学者が語る「地域通貨」の可能性
・自由・平等を表現する「市場」
・日本にギョッとするところ
・みんなで少しずつルールを守ることをやめていこう

【出演】 
(ゲスト)
深田 淳太郎さん
三重大学人文学部准教授。パプアニューギニアのラバウルをフィールドに貝殻貨幣などのローカルな経済システムと市場経済の関係について研究。近著に「除菌と除霊とキャッシュレス」(『現代思想』2020年8月号)、「貨幣と信用」(『文化人類学の思考法』所収)など。
*出演回:第1話「お金ってなんだろう?」

丸山 淳子さん
津田塾大学学芸学部准教授。南部アフリカをフィールドに狩猟採集社会の現代的展開について研究。『変化を生きぬくブッシュマン:開発政策と先住民運動のはざまで』で澁澤賞など受賞。編著として『先住民からみる現代世界:わたしたちの〈あたりまえ〉に挑む』など。
*出演回:第2話「働き方ってなんだろう?」

小川 さやかさん
立命館大学先端総合学術研究科・教授。専門は文化人類学。博士(地域研究)。主な著作に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年。第33回サントリー学芸賞)、『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016年)『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年。第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞)。
*出演回:第4話「その日暮らしのポテンシャル」

中川 理さん
立教大学 異文化コミュニケーション学部准教授。フランスや仏領ギアナをフィールドとして、人々と国家とグローバリゼーションの関係について研究。最近の仕事として、『移動する人々』(共編著)、『文化人類学の思考法』(共編著)、『不確実性の人類学』(アルジュン・アパドゥライ著・翻訳)など。
*出演回:第5話「トランスポーターな生き方」

(ホスト)
松村 圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。

【司会進行】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Feb 05, 202101:53:06
「新・雑貨論」第6回・後編・モノがもつ柔らかな複製性を取り戻すためには

「新・雑貨論」第6回・後編・モノがもつ柔らかな複製性を取り戻すためには

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
ファーストシーズン最終回となる第6回は、山形を拠点に独自の活動を展開するデザイナー・𠮷田勝信さんのアトリエからお届け。後編はデザインの話を飛び出し、モノとの向き合い方やモノとつくることの関係性へと話は広がります。𠮷田さんのものづくりに向かう姿勢からは、大量生産以前のモノがもっていた魅力を取り戻すための方法が見えてきました。

・自分と似ている過去の人
・表現は個人に属しているわけではない
・時間を越えた人類的表現を探して
・木偶人形=木槌?
・機能の前に意味がある
・道具と呪術性の交わる場所
・手間をかけること、暇をかけること
・人間は決して「モノ」をつくれない
・時間と空間、いくつもの「間」
・現代社会から失われた大工的表現
・70%の再現性が意味するもの
・柔らかな複製性を取り戻す
etc...

◉出演
𠮷田勝信(デザイナー)
1987年、東京都新宿区生まれ。山形県を拠点にデザイン業を営む。グラフィックデザインを主な領域として、フィールドワークを取り入れた制作を行なっている。ブランディングやコンセプトメイキング、商品企画、サービス設計などに携わる。家業の染織工房では染材、繊維の採集やテキスタイルデザインを担っている。  

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。  

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。  

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Jan 15, 202137:42
「新・雑貨論」第6回・前編・上手/下手では判断できないモノの価値を求めて

「新・雑貨論」第6回・前編・上手/下手では判断できないモノの価値を求めて

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
ファーストシーズン最終回となる第6回は、山形を拠点に独自の活動を展開するデザイナー・𠮷田勝信さんのアトリエを訪ねました。一般的なグラフィックデザイナーとは異なるやり方でデザインと向き合う𠮷田さんにとって、モノをつくることは何を意味するのでしょうか。いわゆる「デザイン」に囚われない𠮷田さんのトークは、上手/下手や良し悪しといったモノを見る際の基準に揺さぶりをかけます。

・謎のデザイナー・𠮷田勝信との出会い
・大学時代に始めた八百屋業
・衣食住にまたがった素材を採集すること
・世界を見る解像度が変わる瞬間
・染織家の母、アフガニスタン料理屋の父
・「縦に伸びる村」
・デザインに余地を残しておく
・上手/下手が立ち上がる前の存在
・「上手い」は褒め言葉じゃない?
・「良し悪し」だけで判断はできない
・デザインの正解をどこに置くのか
etc...

◉出演
𠮷田勝信(デザイナー)
1987年、東京都新宿区生まれ。山形県を拠点にデザイン業を営む。グラフィックデザインを主な領域として、フィールドワークを取り入れた制作を行なっている。ブランディングやコンセプトメイキング、商品企画、サービス設計などに携わる。家業の染織工房では染材、繊維の採集やテキスタイルデザインを担っている。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Jan 15, 202136:18
働くことの人類学 ・第6話・後編「テクノロジーと共に働くこと」

働くことの人類学 ・第6話・後編「テクノロジーと共に働くこと」

「『小アジのムニエル』を見つけよう」
「『やりたいこと』で“いいね“をもらう」
「生活の全てをデザインすること」

後編では、AIやロボットなど現代のテクノロジーについて、人類学のスコープから研究されてきた一橋大学の久保明教さんをお招きして、私たちが無意識に単純化してしまっている仕事について再考します。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話〈働くことの人類学〉の第6話後編。

【後編】
・仕事と余暇の区別が弱体化したことによる不自由
・「ミニマル」であることを評価し合う
・「仕事化」と「レシピの工程化」
・「家庭」が「仕事」になる
・「みんな違って、みんないい」の行き詰まり
・厄介さをセーブしない
etc..  

【出演】
久保明教(くぼ あきのり)さん
一橋大学社会学研究科准教授。1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位習得退学、博士(人間科学)。主な著書に『「家庭料理」という戦場――暮らしはデザインできるか』(コトニ社)、『ブルーノ・ラトゥールの取説――アクターネットワーク論から存在様態探求へ』(月曜社)、『機械カニバリズム――人間なきあとの人類学へ』(講談社選書メチエ)など。  

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。    

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)    

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Dec 25, 202001:05:03
働くことの人類学 ・第6話・前編「テクノロジーと共に働くこと」

働くことの人類学 ・第6話・前編「テクノロジーと共に働くこと」

「精霊と現代社会のテクノロジー」
「自動販売機はロボットだった?」
「まだ、『機械が人間の労働を代替する』とか言ってるの?」

〈働くことの人類学〉最終話は、ロボットやAIを人類学の立場から研究されてきた一橋大学の久保明教さんをゲストに、「テクノロジーと共に働くこと」について考えます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話〈働くことの人類学〉の第6話前編。

【前編】
・ジャガー人間とロボット
・人類学からロボットを考える
・「ロボット」が「ロボット」と呼ばれなくなる瞬間
・機械によって人間が変化する
・プロ棋士とロボットを分けるもの
・仕事はリスト化できない
etc..

【出演】
久保明教(くぼ あきのり)さん
一橋大学社会学研究科准教授。1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位習得退学、博士(人間科学)。主な著書に『「家庭料理」という戦場――暮らしはデザインできるか』(コトニ社)、『ブルーノ・ラトゥールの取説――アクターネットワーク論から存在様態探求へ』(月曜社)、『機械カニバリズム――人間なきあとの人類学へ』(講談社選書メチエ)など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)  

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Dec 25, 202041:29
「新・雑貨論」第5回・後編・「わたし」と「あなた」の記憶は形を通じてつながっていく

「新・雑貨論」第5回・後編・「わたし」と「あなた」の記憶は形を通じてつながっていく

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
ベルリン在住の現代美術作家・白木麻子さんをゲストに迎える第5回後編は、モノの形を通じてアクセスできるべつの世界の話へ。木を使って作品をつくる理由や、形の先に見るもの、形を通じてつながる記憶……白木さんが作品をつくるプロセスから、合目的化されない、わたしたちとモノの新たな関係性が立ち上がります。

・美しい小枝と鳥の巣
・形を通して並行世界に触れる
・枝を拾う白木さん、石を拾う山田さん
・子どもは別の世界とのつながりを察知する?
・椅子とはコミュニケーションできない
・金属は人に扱われるための素材
・木は理解を越えていく
・鉄・土・木・パン
・拾った小枝に何を見出すのか
・開かれた状態で作品を完成させる
・作品はフェティッシュの対象ではない
・認識されない記憶を形に置き換える
・わたしの記憶と誰かの記憶が重なるとき
・技術も素材もすべて借りもの
etc...

◉出演
白木麻子(アーティスト)
1979年生まれ。2013年より活動拠点をドイツ・ベルリンに移し、クンストラーハウス・ベタニエンのインターナショナル・スタジオプログラムに参加。平成27年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Dec 23, 202044:39
「新・雑貨論」第5回・前編・ルールの“脱臼”から生まれるモノの形

「新・雑貨論」第5回・前編・ルールの“脱臼”から生まれるモノの形

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
第5回はベルリンを拠点に活動する現代美術作家の白木麻子さんをゲストに迎え、モノの「形」について語ります。家具のようにも見える作品をつくる白木さんは、どうモノの形を捉え、いかに新たな形をつくっていくのでしょうか。形のルールを“脱臼”させたいと語る白木さんのお話からは、新・雑貨論が考えてきたモノそのものと向き合うためのヒントが見えてきます。

・なぜ現代美術作家が『新・雑貨論』に?
・モノの機能が失われ、情緒が生まれる
・作品が身体の記憶に揺さぶりをかける
・選択の結果として残された「形」
・形から美しい誤読が生まれる
・展示台から逃れるようにつくりたい
・二日酔いの朝に見た風景
・新たな問いに答えることで見つかるもの
・浄瑠璃寺のトランス体験
・形のルールを脱臼させる
・レディメイドはモノと向き合えない?
・形が発生する基準を操作する
・知っているモノだと思わせるために
etc...

◉出演
白木麻子(アーティスト)
1979年生まれ。2013年より活動拠点をドイツ・ベルリンに移し、クンストラーハウス・ベタニエンのインターナショナル・スタジオプログラムに参加。平成27年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Dec 23, 202037:31
「新・雑貨論」第4回・後編・あるべき場所にモノを置いていく

「新・雑貨論」第4回・後編・あるべき場所にモノを置いていく

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
古物商コレクティブtatami antiquesを主宰する奥村乃さんをゲストに迎えた第4回後編は、tatami antiquesがこれまで行なってきた展示会からモノと人の関係を捉えなおします。わたしたちはモノを見るとき、果たしてモノそのものを見ていると言えるのでしょうか?
空間や価格、文脈……さまざまな要素を取り除いていくことで、あるべき場所にモノを置いていく面白さが浮かび上がります。

・タグがない場所を泳ぎつづける
・2019年のベスト展示「カツラ利休」
・すべてが不協和音を生む空間
・「お店」は「値札」の世界
・モノではなく、空間を観ている
・ブリコラージュとしての展示
・展示をつくることは音楽と似ている
・一週間で4人しか来ない展示
・キャプションは本当に必要か?
・タグとはべつのゲームを立ち上げる
・千利休=マイルス・デイヴィス?
・モノが自分を通り過ぎていく
・あるべき場所にモノを置く気持ちよさ
etc...

◉出演
奥村乃(t a t a m i / hotoke)
埼玉県西川口育ち。2008年よりウェブショップ「hotoke antiques」を立ち上げ、海外に向けて日本の骨董品を発信。2015年からは様々な古物商達の集うウェブショップ t a t a m i (tatami antiques)を運営。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Dec 23, 202039:06
働くことの人類学 ・第5話・後編「トランスボーダーな生き方」

働くことの人類学 ・第5話・後編「トランスボーダーな生き方」

「贈与を作らない関係性」
「“戦う“より“逃げろ“」
「『市場』と『資本主義』は別である」

後編では、フランスや南米の仏領ギアナなど、トランスボーダーに暮らすモン人とともにフィールドワークされてきた立教大学の中川理さんをお招きして、“移動し続ける“モン人の生活から、働くことの意義、私たちがとらわれている市場、資本主義に対する考え方について再考します。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話〈働くことの人類学〉の第5話後編。

【後編+アフタートーク】
・モン人らしさとは何か
・命令する奴の足を引っ張る
・「依存」しないのが自由ではない
・投資をしない、蓄積をしない働き方
・「市場」ではフェアな関係を演じる
・寡占が生み出す脆弱性
etc...

【出演】
中川 理さん
立教大学 異文化コミュニケーション学部准教授。フランスや仏領ギアナをフィールドとして、人々と国家とグローバリゼーションの関係について研究。最近の仕事として、『移動する人々』(共編著)、『文化人類学の思考法』(共編著)、『不確実性の人類学』(アルジュン・アパドゥライ著・翻訳)など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)    

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Nov 27, 202051:49
働くことの人類学 ・第5話・前編「トランスボーダーな生き方」

働くことの人類学 ・第5話・前編「トランスボーダーな生き方」

「命令するなら、金を払え」
「ズッキーニに辿り着く」
「機械化しにくい仕事を選択する」

フランスや南米の仏領ギアナなどで暮らすモン人とともにフィールドワークされてきた立教大学の中川理さんをゲストに、国境をこえて移動し、世界中で暮らすモン人の生き方から、「トランスボーダーな生き方」について考えます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話〈働くことの人類学〉の第5話前編。

【前編】
・難民としてフランスへ
・親戚関係が無いのはありえない
・苗字とクラン
・工場労働=奴隷をすること?
・アメリカにモン人が多い理由
・アナ・チン「マツタケ」で描かれるモン人
etc..

【出演】
中川 理さん
立教大学 異文化コミュニケーション学部准教授。フランスや仏領ギアナをフィールドとして、人々と国家とグローバリゼーションの関係について研究。最近の仕事として、『移動する人々』(共編著)、『文化人類学の思考法』(共編著)、『不確実性の人類学』(アルジュン・アパドゥライ著・翻訳)など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)  

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Nov 27, 202043:13
「新・雑貨論」第4回・前編・「タグ」から切り離されたモノの魅力

「新・雑貨論」第4回・前編・「タグ」から切り離されたモノの魅力

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
第4回はオンラインを中心に骨董やアンティークなど古物を売るコレクティブ「tatami antiques」を率いる奥村乃さんが登場。
雑貨とも骨董とも古美術ともつかぬ魅力的なモノを扱っている奥村さんは、従来の価値基準とは異なるセレクトによって新たなモノの価値を伝えてきました。tatami antiquesに並ぶ“タグ”のつけようがない古物の数々は、わたしたちがいかに権威やコンテクストに依拠してモノを見ているのか明らかにしてくれます。

・「HOTOKE」から「TATAMI」へ
・審査もトンマナもない骨董セレクトショップ
・雑貨/骨董/古美術
・リサイクルショップと骨董屋の差異
・安くなるはずのものが、高くなる
・アンティークとは“ゴミ”だった
・売りたい派と売りたくない派
・買うのではなく、出会ってしまう
・「ニセ山下清」が描いたパンダの絵
・絵そのものと向き合うことは可能か?
・タグから自由になること
・“角度”をマネしても意味がない
・権威化を避けるためのコレクティブ
etc...

◉出演
奥村乃(tatami / hotoke)
埼玉県西川口育ち。2008年よりウェブショップ「hotoke antiques」を立ち上げ、海外に向けて日本の骨董品を発信。2015年からは様々な古物商達の集うウェブショップ t a t a m i (tatami antiques)を運営。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Nov 13, 202039:07
働くことの人類学 ・第3話・前編「ノマド」の思想

働くことの人類学 ・第3話・前編「ノマド」の思想

「胃の中にあるものを吐き出せ」
「女性のほうが情報通!?」
「“移動“が人間関係を調整する」


エチオピア南部の国境地帯に暮らす“牧畜民” ダサネッチ の研究をされている佐川徹さん(慶應義塾大学)をお招きして、牧畜民の生き方から「ノマド」の思想とはなにかを掘り下げて考えます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話「働くの人類学」の第3話前編。

・ダサネッチと家畜
・牧畜民の「積極的移動」
・「胃」の違いを尊重する
・「男」は世の中を分かっていない
・年齢組の相互扶助
・牧畜民の人間関係
etc...


【出演】
佐川徹さん
慶應義塾大学文学部准教授。東アフリカの牧畜社会で紛争や開発について調査をおこなっている。近著に『アフリカで学ぶ文化人類学―民族誌がひらく世界』(共編)、『遊牧の思想―人類学がみる激動のアフリカ』(分担執筆)がある。


松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。


【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Nov 06, 202040:05
働くことの人類学 ・第4話・後編「その日暮らし」のポテンシャル

働くことの人類学 ・第4話・後編「その日暮らし」のポテンシャル

「取引は騙されることが前提?」
「タンザニア商人のSNSの使い方」
「友情と裏切りの違い」

後編では、中国と行き来しながらビジネスを展開するタンザニア商人の研究されている、小川さやかさん(立命館大学)をお招きして、ずる賢さが価値とされる、タンザニアの商人の特殊な人間観や労働観が、彼らが営む現代のビジネスにどのような影響をもたらしているのか、その実態に迫っていきます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話「働くの人類学」の第4話後編。

【後編+アフタートーク】
・チョンキンマンションとは何か?
・インフォーマル経済のギグエコノミー化
・ステイホーム型ビジネスの先取り
・SNSでは“偽り“も含めて評価
・一番効果があるのは“人に優しくすること
・チャレンジしてもなんとかなる世界
etc...

【出演】
小川さやかさん 
立命館大学先端総合学術研究科・教授。専門は文化人類学。博士(地域研究)。主な著作に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年。第33回サントリー学芸賞)、『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016年)『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年。第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞)。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。  

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Oct 30, 202001:03:50
働くことの人類学 ・第4話・前編「その日暮らし」のポテンシャル

働くことの人類学 ・第4話・前編「その日暮らし」のポテンシャル

「あらゆる仕事は“起業“」
「人生の勝算とは“外付けハードディスク“」
「権利と義務が相手を拘束する?」

『その日暮らしの人類学』『チョンキンマンションのボスは知っている』などのご著書でも知られる、立命館大学の小川さやかさんをお招きして、アフリカの古着商人たちや中国と行き来しながらビジネスを展開するタンザニア商人たちの生き方から、私たちがとらわれている働き方や時間の感覚を再考します。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話「働くの人類学」の第4話前編。

【前編】
・オレンジ売りと古着
・ずる賢い人と付き合うことが重要
・タンザニア流の仕事の流儀
・大統領秘書から詐欺師まで?
・他人はコントロールできなくていい
・支配関係を生まない社会
etc...

【出演】
小川さやかさん 
立命館大学先端総合学術研究科・教授。専門は文化人類学。博士(地域研究)。主な著作に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年。第33回サントリー学芸賞)、『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016年)『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年。第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞)。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。

【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)

企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Oct 30, 202046:24
「新・雑貨論」第3回・後編・旅をすること、その先でモノと出会うこと

「新・雑貨論」第3回・後編・旅をすること、その先でモノと出会うこと

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
Out of museum店主・小林眞さんをゲストに迎える第3回の後編では、「旅」と「モノ」の関係性について論じていきます。もはや気軽に旅へ出かけることが難しくなった現在、わたしたちから、モノから、いったい何が失われているのでしょうか。進行役の黒鳥社・若林恵も交えた3人のトークは、人・モノ・場のつながりを組みなおしていきます。

・景色の変化からわかること
・初めて見るけど心の底にあったもの
・モノと旅はセット
・都会と田舎の差がなくなった
・「自分」がないとモノは買えない
・旅は「流行」を相対化する
・人とモノの関係は「恋愛」と同じ?
・買ってみてから気づかされること
・いろいろな「買い方」のかたち
・偶然かつ必然な買いもの
・お店は人によってつくられる
・インターネットには「過去」しかない
・「機能」ではなく「暇つぶし」
etc...

◉出演
小林眞
1960年、長野県生まれ。地球上の様々なフィールドで自然物を観察する事をルーツに、いろんな事を考えている人。現在、outofmuseum を運営。
out of museum  https://www.instagram.com/outofmuseum/

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツ・ディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Oct 16, 202045:40
「新・雑貨論」第3回・前編・わたしたちはモノの「エネルギー」に導かれている

「新・雑貨論」第3回・前編・わたしたちはモノの「エネルギー」に導かれている

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
第3回は東京・羽根木のアトリエ兼ギャラリーショップ「Out of museum」の店主・小林眞さんをゲストに迎え、モノを買うこと/つくることを巡ってトークします。世界各地のアートピースから工芸品など無数のモノに囲まれたこのお店は、いかにして生まれたのでしょうか。売ることを前提とした「買付」ではなく自分の惹かれるモノをひたすらに集めてきた小林さんの話からは、わたしたちの「モノ」との向き合い方が見えてくるかもしれません。

・Out of museumは「驚異の部屋」
・「買付」はしない
・昆虫採集から加速した収集癖
・「人」も「モノ」も変わらない?
・モノからエネルギーを感じとる
・自然はわからないから美しい
・買うかどうかは見た瞬間に決まる
・導かれるようにしてモノをつくる
・モノを自分の中に“入れる”
・大量生産品から失われる魂
・場所が変わるとエネルギーも変わる
・モノに上下関係をつくらない
・“museum”の外側へと向かって
etc...

◉出演
小林眞
1960年、長野県生まれ。地球上の様々なフィールドで自然物を観察する事をルーツに、いろんな事を考えている人。現在、outofmuseum を運営。
out of museum  https://www.instagram.com/outofmuseum/

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(黒鳥社 コンテンツ・ディレクター)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Oct 16, 202053:16
働くことの人類学 ・第3話・後編「ノマド」の思想

働くことの人類学 ・第3話・後編「ノマド」の思想

「分かり合えないことが出発点」
「戦場で敵を助ける?」
「コーヒーを飲む場の公共性」


後編では、遊牧民の徹底した個人主義が「社会」と「政治」のあり方にどのような違いをもたらすのか。日本との比較を含めて、エチオピア南部の国境地帯に暮らす“牧畜民” ダサネッチ の研究をされている佐川徹さん(慶應義塾大学)にお話を伺っていきます。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話「働くの人類学」の第3話後編。

【後編+アフタートーク】
・「胃」が違うってどういうこと?
・戦場でも、「敵」を助ける
・35歳からが本業
・個人主義と公共性
・アーレントとダサネッチ
・家畜の糞とダサネッチの生き甲斐
etc...


【出演】
佐川徹さん
慶應義塾大学文学部准教授。東アフリカの牧畜社会で紛争や開発について調査をおこなっている。近著に『アフリカで学ぶ文化人類学―民族誌がひらく世界』(共編)、『遊牧の思想―人類学がみる激動のアフリカ』(分担執筆)がある。


松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。


【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Sep 25, 202052:07
「新・雑貨論」第2回・後編・雑貨が終わり、世界からモノが消える

「新・雑貨論」第2回・後編・雑貨が終わり、世界からモノが消える

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
第2回の後編では、前編に引き続きfall店主・三品輝起さんをゲストに招き、社会や経済のなかでいかに雑貨が機能してきたのか論じていきます。
進行役の黒鳥社・若林恵も交えて進んだ3人の議論は、無印良品の功罪からはじまり、雑貨屋の“源流”としてのジャズ喫茶、そして資本主義から逸脱することの不可能性へ――かつて自由の象徴だった雑貨はいかにすべてを食い尽くし、終わりを迎えようとしているのでしょうか。

・無印良品は「消費社会のアンチテーゼ」だった

・日本人にライフスタイルなどなかった

・片岡義男という“雑貨作家”

・突然現れた「和モダン」なるもの

・無印良品は“正しい”ライフスタイルになった

・すべてのモノが、雑貨にしか見えなくなる日

・「雑貨」と「モノ」の間にあるもの

・ヒエラルキーへの反逆としての雑貨

・民主化すると雑貨化する

・オルタナティブな空間としてのジャズ喫茶

・雑貨屋の源流にはジャズ喫茶がある?

・「ゆるく」存在することができない社会

・お店の意味はなくなっていく

・資本主義の外部を信じられない時代で

etc...

◉出演

三品輝起
1979年、京都府で生まれ、愛媛県で育つ。2005年より東京の西荻窪にて雑貨店「FALL」を経営。著書に『雑貨の終わり』(新潮社)、『すべての雑貨』(夏葉社)。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(編集者)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Sep 17, 202046:12
「新・雑貨論」第2回・前編・雑貨は“ウイルス”のように広がる

「新・雑貨論」第2回・前編・雑貨は“ウイルス”のように広がる

バイヤー/キュレーターとして活躍する山田遊さんをホストに迎え、「モノ」を通して人とモノの関係性を考えなおすポッドキャスト番組「新・雑貨論」。
第2回は雑貨屋「fall」の店主として15年にわたって雑貨と向き合いつづけてきた三品輝起さんをゲストに招き、いまわたしたちの世界を覆い尽くそうとしている「雑貨化」なる問題と向き合います。
『すべての雑貨』や『雑貨の終わり』など自身の著作を通じてモノと人、モノと経済、モノと社会の関係性について考えてきた三品さんは、雑貨は“終わる”だろうと語ります。果たして、わたしたちの世界はいかにして「雑貨化」しているのでしょうか?

・「雑貨学」の権威、三品輝起

・かわいい化すると雑貨化する

・情報と記号を操作して価値を生む“錬金術”

・増殖する「インテリア」

・雑貨とは「禁断の果実」である

・すべての店は潜在的に雑貨屋だ

・iPhoneは雑貨化しない

・モノを断片化するAmazon

・デザインブームと「おしゃれ雑貨」

・店はクラスターになる

・「雑貨の歌を聴け」

・つくられた価値ニュートラルとしての無印良品

・家は雑貨の最終地点

・雑貨はウイルスのように広がる

etc...

◉出演

三品輝起
1979年、京都府で生まれ、愛媛県で育つ。2005年より東京の西荻窪にて雑貨店「FALL」を経営。著書に『雑貨の終わり』(新潮社)、『すべての雑貨』(夏葉社)。

山田遊(バイヤー/キュレーター)
東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして、雑貨店を中心に、店づくりを初め、モノにまつわる様々な活動を続ける。著書に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店(エイ出版社/2013)」、「デザインとセンスで売れるショップ成功のメソッド(誠文堂新光社/2014)」がある。

若林恵(編集者)
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力・録音:宮野川真(Song X Jazz)
制作補助:石神俊大(MOTE)
音楽:岡田拓郎
録音機材提供:ティアック(株)

Sep 17, 202041:40
働くことの人類学 ・第2話・後編「働き方ってなんだろう?」

働くことの人類学 ・第2話・後編「働き方ってなんだろう?」

「大人は子供のやりたいことを変えられない」「規範やルールはあえて作らない」「あいつは鍋の蓋を閉じている」「不安定性を前提にした社会の考え方」。前編では狩猟採集民の生活から、「働き方」について考えましたが、後半は、不安定性が前提となった社会における「生き方・働き方」について、アフリカ・カラハリ砂漠でフィールドワークをつづけてきた丸山淳子さん(津田塾大学)とともに深掘りします。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを交えてお届けする文化人類学者おふたりによるディープな対話「働くの人類学」の第2話後編。


【後編+アフタートーク】
・「性別」が仕事を決定しない
・子供の意思に大人は介入できない
・規範やルールはあえて作らない
・「選択」と「消費」の場面での違い
・自律と依存のバランス関係
・狩猟採集民の別れの場面
・変化・不安定性を前提にした社会
etc...


【出演】
丸山淳子さん
津田塾大学学芸学部准教授。南部アフリカをフィールドに狩猟採集社会の現代的展開について研究。『変化を生きぬくブッシュマン:開発政策と先住民運動のはざまで』で澁澤賞など受賞。編著として『先住民からみる現代世界:わたしたちの〈あたりまえ〉に挑む』など。

松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアや中東をフィールドに市場と国家の関係などについて研究。『うしろめたさの人類学』で毎日出版文化賞特別賞。『これからの大学』『はみだしの人類学』『文化人類学の思考法』など。


【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)


企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:宮野川真(ソングエクス・ジャズ)
音楽:森永泰弘
録音機材提供 : ティアック(株)

Aug 28, 202054:56