Skip to main content
景聴園ラジオ

景聴園ラジオ

By 景聴園

景聴園(keichoen・けいちょうえん)とは、京都市立芸術大学で学んだ日本画グループです。2012年に発足。

◎メンバー

作家:上坂秀明、合田徹郎、服部しほり、松平莉奈、三橋卓

企画:乃村拓郎(キュレーション・インストレーション)、
古田理子(アーカイブ・テキスト)


主に絵画制作や日本画の話題を中心に、雑談交じりにあれこれ話していくラジオです。

Currently playing episode

第17回『京都市美術館開館90周年記念展「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」』 ※特別ゲスト:森光彦さん(京都市京セラ美術館学芸員)

景聴園ラジオDec 15, 2023

00:00
01:02:25
第17回『京都市美術館開館90周年記念展「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」』 ※特別ゲスト:森光彦さん(京都市京セラ美術館学芸員)

第17回『京都市美術館開館90周年記念展「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」』 ※特別ゲスト:森光彦さん(京都市京セラ美術館学芸員)

話者:合田、古田、松平
ゲスト:森光彦さん(京都市京セラ美術館学芸員)
展覧会URL↓
京都市美術館開館90周年記念展「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」 | 京都市京セラ美術館 公式ウェブサイト (kyotocity-kyocera.museum)

作品画像↓
drive.google.com/drive/folders/14119Za2PbiXtRrDhFHirO7bF5ib8eZFY?usp=sharing

京都市京セラ美術館学芸員の森光彦さんに来て頂きました!/景聴園とは開校140周年記念企画展「京都府画学校への道」でお声がけ頂いた繋がり/「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」森さんがご担当/若いころの作品が多い印象/栖鳳もいきなり巨匠だったわけじゃない/図録はもはや森さんの単著?/硬さを柔らかさに転化する/それぞれの好きな作品どれ/古田一推し『蹴合』/動物がケンカする画題多い/アウトライン→動き→羽毛の表情がシームレスに繋がる/「動き」を捉える画家/合田一推し『秋興』/ドローイング的な巧さ/絵を成立させるための手札がたくさん/俵屋宗達『蓮池水禽図』/生涯有言実行のスゴさ、、、!/哀しいほどに明るい『惜春』/陰影を超えた色使い/虎も背景も発光している『猛虎』/留学後の写実から後年の明るさへ/その場での即興の判断/ニカワが強い?/ピンクマスター栖鳳/画題の親しみやすさ/松平一推し『炎暑』/塗り残しの妙/記名性あるよね/下絵と本画を見比べて/手順が読めない『雄風』/「情報量のコントロール」/伊藤若冲との違い/濃厚になり過ぎてはいけない/余白を引き寄せる力と『田家喜雀』/余白は作家の意識の問題/予定調和的に描き過ぎちゃう/天女と蛙の脚/相阿弥の模写/当時は古画から学ぶこと自体が新しく創造的なことだった!/革新的だった古画調査/模写の中にも栖鳳らしさ/『河口』色々な実験/ハッチングの力の抜け/作家の言葉を拾ってもらえる有難さ
Dec 15, 202301:02:25
第16回『「大阪の日本画展」の感想回』

第16回『「大阪の日本画展」の感想回』

↓作品画像

https://drive.google.com/drive/folders/1SnrpsKCx2fnNSYa_u7OmFPWkADoXiZAO?usp=sharing

↓展覧会URL

大阪の日本画 | 大阪中之島美術館 (nakka-art.jp)

話者:服部、三橋、合田


蘆花浅水荘での企画の御礼/『大阪の日本画』見た/『大阪くらしの今昔館』での展示/今まで注目されてこなかった領域/服部さんの大阪の人物画への興味/京都、東京との違い/ねちっこい表現/北野恒富にしか出せない表情/プロフィールが感じられる/現代は多様性と言いながら、「美しさ」の範囲が狭い/画材の扱いの巧さ/菅楯彦の大作/『舞楽青海波』と『龍頭鷁首図屏風』/ビックリの満足度/構図の可能性/色感の見所/公募展否定派?/大画面の制圧力/舞楽の演目全体が伝わってくる/絵画だからこそ出来ること/「黒色」への意識/色使いにも都市の違いがある?/中村貞似のフォルム/カタチの整合性の取り方が面白い/日本美術正史に入ってこなかった理由とは?/周縁が凝縮された領域/絵画史とはコレクター史/公募展絵画の在り方の方が特殊/これからが楽しみな領域

Sep 09, 202346:29
【🎤出品作品解説🎤】景聴園 × 蘆花浅水荘「舟をつながず」― 不繋之舟

【🎤出品作品解説🎤】景聴園 × 蘆花浅水荘「舟をつながず」― 不繋之舟

景聴園 × 蘆花浅水荘「舟をつながず」― 不繋之舟

予約制の前期が終わり、9日より自由入場の後期日程が始まりました!今回は各作家が、自身の出品作品について軽く解説する内容となっています。

話者:合田、服部、松平、三橋

↓詳しい開催情報 ⁠景聴園-Keichoen-⁠

■会期 【後期】自由入場 「風通―かぜとおる」  5月9日(火)~5月14日(日)

■会場⁠蘆花浅水荘⁠(〒520-0837 滋賀県大津市中庄1丁目19−23)

京阪電鉄/石山坂本線 「瓦ヶ浜」 下車 徒歩 5分⁠https://goo.gl/maps/wwJeaFgMmDRjpwxJ8⁠

■開館時間10時~18時(最終日は17時まで)

■入館料

【後期】一般・大学生/700円  高・中・小学生/300円  未就学児/無料

お問合せ先:景聴園事務局

May 09, 202327:32
【🎤開催告知🎤】景聴園 × 蘆花浅水荘「舟をつながず」― 不繋之舟

【🎤開催告知🎤】景聴園 × 蘆花浅水荘「舟をつながず」― 不繋之舟

山元春挙の別荘兼アトリエであった蘆花浅水荘にて、「景聴園 × 蘆花浅水荘 「舟をつながず」― 不繋之舟」を開催いたします。

↓詳しい開催情報 景聴園-Keichoen- ↓前期(4月29日(土)~5月7日(日))予約サイト 予約 | My Business (square.site)

■会期
2023年4月29日(土)~5月14日(日) ※5月8日(月)は休館

【前期】予約制  ※2時間入替制(各回定員10名)
「放舟―ふねをはなつ」
  4月29日(土)~5月7日(日)

【後期】自由入場 
「風通―かぜとおる」
  5月9日(火)~5月14日(日)


■会場
蘆花浅水荘
(〒520-0837 滋賀県大津市中庄1丁目19−23)

京阪電鉄/石山坂本線 「瓦ヶ浜」 下車 徒歩 5分
https://goo.gl/maps/wwJeaFgMmDRjpwxJ8


■開館時間
10時~18時(最終日は17時まで) ■休館日
5月8日(月)

■入館料
【前期】
一般/2000円  大学生/1000円  高・中・小学生/300円  未就学児/無料

【後期】
一般・大学生/700円  高・中・小学生/300円  未就学児/無料

■主催
景聴園、蘆花浅水荘

お問合せ先:景聴園事務局

keichoen.kyoto@gmail.com


何卒宜しくお願いいたします!!


Apr 15, 202319:53
第15回『先生としての山口華楊~「図と地」問題の解決法とは?~』

第15回『先生としての山口華楊~「図と地」問題の解決法とは?~』

話者:上坂、乃村

↓作品画像

https://drive.google.com/drive/folders/11ydGvNuMQi268hGP8cYWiupLhrw0dM95?usp=sharing

堂本印象美術館『山口華楊展』見た/日本画の教科書?/時代感が見られた/戦前戦後の意識の違い/『洋犬』はテクニカルな絵/フォルムの自由度/『黒豹』の背景処理という大問題/これぞ教科書的な作品/大学時代の課題の思い出/「人体」と「地面」の課題/「図」と「地」/華揚は京芸の先生だった/京芸日本画科にとってはかなり近い存在/戦後の発明/公募展の出品形式の変遷?/形式(フォーマット)問題/和紙の巨大化、厚みの強化/模範解答は山口華楊・徳岡神泉/色々な背景へのチャレンジ/「日本画」の根拠をどこに持たせるか/象徴性/支持され過ぎた/公募展は「図」と「地」の両方クリアしないといけない/『虎』の華楊節/フォルムのアウトプットは筆由来か?/筆と鉛筆論争/動物の眼の白抜き/括っていくようなデッサン/「地」の色調の繊細さ/意外と薄塗り?/大きい面積への苦渋ながらの解答/この発光感は何?/図と地の緩衝材=発光表現=自我のブースト=日本画の「精神性?」/動物の骨格と毛とアウトライン/ホンマに教育現場に継承できた?/ミスリード多すぎか、、?/戦後に支持され過ぎた華楊の表現/時代の説得力がある華楊表現/動物画のこれから/やっぱり「先生」としての山口華楊/バトンタッチのプレイヤー

Feb 12, 202358:27
第14回『前田青邨展に行ってきた!』

第14回『前田青邨展に行ってきた!』

話者:合田、乃村、松平

↓展覧会のリンク

https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/events/seison2022/

↓前田青邨作品画像

https://drive.google.com/drive/folders/1fzo7PI-uSgxoJ7Xq8o7i51rVEK1PWbdZ?usp=sharing

岐阜県美術館『前田青邨展』見てきた/青邨の絵との最初の出会い/色に関しては一生到達できない高み、、/日本画家とはかくあるべき?/『唐獅子』の凄さ/線、色、フォルム/古典と向き合う深さが尋常ではない/稚拙っぽい獅子の顔と高い技術の同居の矛盾/ウルトラマンみたいな脚/ただの「引用」というレベルではない/文脈確保の免罪符として古典を使うのとは違う/線のたらしこみ的な表情/色数の工夫/謎の朱/青邨を見ると自分の絵も変わる/『洞窟の頼朝』シリーズ/暗さの表現のための金泥/何をやっても楽しそう/塗りの概念が変わる/画材に無理をさせていない/ムラが生きている/『遊漁』/金泥だけでこれほど良い絵が出来る/そもそも金泥使いが凄過ぎ/火や水などカタチ無いものと絵具との繋がりの強さ/とても「水」を感じる/対象の「喩え方」が今の絵と違う/桃山や平安絵画と近い?/ものがもの自体として画面上に存在している/膠焼け問題/なぜ私たちにこんなに刺さったのか?/青邨は大げさに言っている?/『阿修羅』とやり直し/代赭色の些細な濁り/色の混ぜ方を間違えた?/時代の駆動力/信仰心に近いものが要る?/間口が広がっていたという希望/『午前四時』/絵にならないものと洋服と着物

Dec 26, 202201:01:39
第13回 後編『松平さんの韓国留学漫遊記~民画の話~』

第13回 後編『松平さんの韓国留学漫遊記~民画の話~』

話者:合田、服部、古田、松平

▼民画制作中の写真など

https://drive.google.com/drive/folders/1Ua70aOPoW1qpu3syTRrmClzl7qXskCjn?usp=share_link

韓国の「民画」/昔の韓国宮廷内での儒教的な内容や教えの絵画が庶民に普及/柳宗悦が名付けた/文字絵や虎の画題などジャンルが多彩/「k-民画」として海外に輸出?/民画のアートフェア/今こそ民画教室が盛ん/粉本教育が基本/独創性の評価?/民画の資格制度がある/松平も資格を取得/民画と日本画の違い/岩絵具は使わない/水張りせずに描いていく/画材が新しい/和紙と韓紙/チューブ入り絵具を使う/民画の合理性/韓国の人は合理的なものが好き?/ドーサを最後までひかない/民画が現代に合わせて進化している/皆が出来ないと「民画」の意味がない/習っている人は女性が多い/エンジニアさんも民画を描く/グッズ化/授業料は高い/先生はどんな人なのか?/システマチックな民画の制度/「国」ではなく「人々」の活動?/文字絵は韓国だけで発達した主題/スパイの松平/飛び級生徒/韓国における「虎」/虎がタバコを吸っていた頃、、/柔軟な「民画」/専門知識の開かれ方/大学教育以外での絵を教える場が知られた

Nov 29, 202255:54
第13回 前編『松平さんの韓国留学漫遊記』

第13回 前編『松平さんの韓国留学漫遊記』

話者:合田、古田、松平

▼留学中の写真

https://drive.google.com/drive/folders/1p_X3vGL3f_HnrMauQ7GJ4Trf6llU4T9x?usp=share_link

松平さんの韓国留学漫遊記/語学留学で半年間滞在/10年ぶりの学生気分/12,3人のクラスで勉強/国籍も年齢も多様な大学/韓国や他の文化との違いを考える課題とか/留学中での数々のトラブル、、!/「コシウォン(考試院)」という部屋に住む/元々は受験生のための部屋/突然の退去命令/オーナーの入れ替わり/次の家では、、/ソウルは家賃も物価も高め/突然やってきたおじさん達/またもや引っ越し、、!/オーナーの入れ替わりが激しいソウル/価値のあるマンションは投機の対象/やっと落ち着く、、/留学中の食事/常備キムチやお米で繋ぐ/韓国のカフェ文化/食べ物も高い/韓国デリバリー産業のすごさ/「ペダル(配達)民族」/ストイックな松平/毎週末はギャラリー、博物館巡り/博物館が多い/市民意識と誇り/民主化運動や戦争の歴史を残す/デモが盛ん!/デモがカジュアル/労働組合も多い/後編は「民画」の話します


Nov 29, 202248:35
第12回 竹内栖鳳『班猫』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

第12回 竹内栖鳳『班猫』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

竹内栖鳳『班猫』 1924年 絹本着色 81.9×101.6cm 山種美術館所蔵 Tabby Cat (Important Cultural Property) - Takeuchi Seihō — Google Arts & Culture 話者:上坂、合田、古田 竹内栖鳳の中でも有名な作品/重要文化財/サイズが意外と大きい/細密な絵かと思いきや、、/妖艶さ/ヒトっぽい/『絵になる最初』の人物に似てる/教科書的な絵?/写生から比喩へ/タルコフスキー『映像のポエジア』/芸術は「比喩」/徽宗皇帝の描いた猫にみえた/猫=水=龍!?/東洋絵画の理想としての「龍」/水、表現の自由自在さ/写生絵画の中に東洋の理想を持ち込み得た作品/紫峰の写意と創意/動物画の中の分解→再構成/動くものだからこそ創意が紛れ込む/動物は写し取るのに無理が生じる/鉛筆と筆/具象絵画ほど抽象度の高いものはない/余白の空け方が意識的/模写の時の比喩の汲み取り方/写生の良い面と悪い面/栖鳳の「芯」
Sep 25, 202236:42
第11回 菊池芳文『春の夕・霜の朝』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

第11回 菊池芳文『春の夕・霜の朝』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

菊池芳文『春の夕・霜の朝』1903年 絹本着色 屏風 八曲一双 各158,5×485,0cm 京都市京セラ美術館所蔵

https://drive.google.com/drive/folders/1u1qEBJjTb3dxwMh9oVdVTyATKgmQ87NU?usp=sharing

話者:古田、三橋

マイナーな作家?/初めて見て感動した絵/桜の花びらの表現の凄さ/芳文の筆跡や掛けた時間、態度までを真っすぐ感じ取らせる/嫌味がない/芳文の温和な人柄/花鳥画の名手といわれるようになるきっかけの作品/周りや時代の動向に流されない/地に足付けた制作/時代が変わっても再生されやすい絵の「湿度」/パノラマ的に響く八曲一双の大きさ/結構色も多く使っている/感情移入のし易さ/作品と作者の人柄/情報を得て作品を見れるようになってくるけど、、、/初心に帰ることの出来る作品

Sep 18, 202219:49
第10回 上村松園『草紙洗小町』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

第10回 上村松園『草紙洗小町』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

上村松園『草紙洗小町』 1937年 絹本着色 214,6×133,0cm 東京藝術大学所蔵

image_07.jpg (800×1294) (kyotocity-kyocera.museum)

話者:乃村、松平

好き嫌いを越えた特別な作家/和歌の神々が出てくる演目/疑いが晴れた後の姿?/明らかに男性の身体を描いている/須田国太郎も描いた能楽師・金剛巌/「能舞台を描いた」感/能を絵画にするのは難しい/松園芸術と能楽/新文展に合わせた大作/表現に系統がある/髪の毛はトポロジー/絵画的な存在感が出ている凄さ/東京府美術館/日本初の美術館だった/展示会場への強い意識/京都市美術館は日本で2番目/建築家の師弟による作/原風景に近い展示環境?/松園の絵の「完璧」さとは?/見直される松園観/戦時中の女性画家/軍国主義への加担/保守性と革新性の両面ある/「時代」が作る絵の力/極限までストイック/評価の難しさ

Aug 30, 202241:55
※榊原紫峰『仔山羊群雀図』収録後の雑談

※榊原紫峰『仔山羊群雀図』収録後の雑談

地面の描き込み/学生の目線/やっぱ若書きにみえる/「家畜」であるところがポイント/人間不信から動物好きに。。/動物描きの距離感/動物描きの特殊性/スルバランとの比較もしてみたい/視点の違いが同じものを描くときの大きなポイント/京都の動物画家の系譜?/庭先の出来事への意識/孤高のクセ/大正期の匂い立つ感じってなんやろう?/岸田劉生との交流

Aug 28, 202211:43
第9回 榊原紫峰『仔山羊群雀図』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

第9回 榊原紫峰『仔山羊群雀図』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

榊原紫峰 『仔山羊群雀図』1926年 絹本着色 84,3×67,0cm 足立美術館所蔵

Kid and Sparrows - Sakakibara Shiho — Google Arts & Culture

話者:上坂、松平

榊原紫峰のなかでもちょっと異質な絵/デッサンに近い本画/紫峰「デッサンというのは、ものを描写している間にだんだん絵画の問題が出てくる」/仔山羊を愛でている目線/とろんとした感じ/若書きかと思いきや実は違う/絵具が「柔らかい」にまで置き換えられている/「喩え」の芸術性/日常への目線の鋭さ/この描き方には謎の対話が必要/南宋院体画とデッサン/岸田劉生・白樺との繋がり?/狙って出てない/絵って怖いね/自分の守備範囲と違うものが出てしまう/その怖さを気付かせてくれる絵/ディズニーにまで繋がる可愛さ、、!


Aug 28, 202216:38
第8回 都路華香『埴輪』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

第8回 都路華香『埴輪』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

都路華香 『埴輪』 1916年 紙本着色 二曲一双 各169,6×181,4cm 京都国立近代美術館所蔵

独立行政法人国立美術館・所蔵作品検索 (artmuseums.go.jp)

話者:合田、乃村、服部、三橋

大きめの屏風作品/絵具の使い方に目を見張る/埴輪という画題選びがユニーク/歴史画の流れ?/華香は結構変わったモチーフを選ぶ/『祇園祭礼図』/流線/絵具の粒子の滲ませ方/埴輪の存在としての質感を感じる/触れた経験からビジュアルを立ち上げていく/ハッとするリアリティ/実は緻密に構想を練ってる?/輪郭からはみ出る柔らかい稜線/塩梅が良い/人物としての変遷が面白い/自分の絵を謳歌している感じとか/唯一無二の表現をちゃんと成立させている/作家として尊敬しかない

Aug 27, 202218:10
※俵屋宗達『舞楽図屏風』収録後の雑談

※俵屋宗達『舞楽図屏風』収録後の雑談

宗達回の収録外の雑談です/桃山由来の気骨ある筆使い/武士っぽさ?/養源院杉戸絵と風神雷神は宗達なりの狩野派?/やっぱ桃山でしょ/「卒業制作を出したあとに檜図屏風を見て愕然とした」/「使ってる絵具一緒やし!」/フレームへの意識/オールオーヴァー感が桃山の良さか?/絵画空間をつくるよりも「ほんもの」が前に出てくるのを目指してる?/目線のリアル/例えば松の扱いでも、昔のヒトと今の美大の課題では大分違う?

Aug 26, 202216:53
第7回 俵屋宗達『舞楽図屏風』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

第7回 俵屋宗達『舞楽図屏風』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

俵屋宗達『舞楽図屏風』 17世紀前半 紙本金地着色 二曲一双 各155cm×170cm 醍醐寺蔵

https://i2.wp.com/artmatome.com/wp-content/uploads/2015/12/matome16-2.jpg

話者:上坂、乃村

宗達コピペの魅力/それでも漂う宗達感/宗達にしてはかっちり描かれた作品/大衆性&分かり易い巧さ/そもそも絵画空間作ろうとしているか?/流れのある構図の絵との違い/扇面の影響?/「もの」に絵を乗せるという意識が強い/現代人が宗達を見やすい理由、、/単純に絵がうまい/天才的にオーダーに応えたヒト/つくる速さと伝わる速さ/「比喩」のライン取りの絶妙な巧さ/さらに配置の妙/現代のサンプリング、宗達の引用/引用なのにオリジナリティがある不思議/才能があるのはイイね/現代の僕らにもわかる巧さ

Aug 26, 202222:10
第6回 橋本関雪『夏夕』☆景聴園の 「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

第6回 橋本関雪『夏夕』☆景聴園の 「話したい絵、気になる絵シリーズ!」

橋本関雪『夏夕』1941年 絹本着色 足立美術館所蔵

Summer Evening - Hashimoto Kansetsu — Google Arts & Culture

話者:上坂、合田

関雪の動物画は良い、、!/画材との仲の良さ/顔料と線のライブ感/スケッチの線がそのまま出てきている/経験値の成せる技?/肥痩のある毛筆線よりペンの硬質な線のほうが好き/バランスの取り方が直観的/矩形への意識、トリミング?/背景の墨の調子がやばい/身体でやってる/線の当て方のバリエーション/アイデアの速度/デッサンはやっぱ大事だなあ/自由になるために描いてる/動物を観察してないと出てこない毛の線/描かない箇所に知性を感じる

Aug 25, 202224:28
第5回 中村大三郎『ピアノ』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」 

第5回 中村大三郎『ピアノ』☆景聴園の「話したい絵、気になる絵シリーズ!」 

中村大三郎『ピアノ』1926年 絹本着色 屏風 四曲一隻 京都市京セラ美術館所蔵

ピアノ | 京都市京セラ美術館 公式ウェブサイト (kyotocity-kyocera.museum)

話者:服部、三橋

新しいシリーズ開始!/大三郎の気品、、!/三橋が「日本画」を意識した初めての絵/「近代日本画」の完成の一つの現れ?/色の綺麗さ、配置のオシャレさ/屏風構造とのマッチ/鑑賞者との距離感のリンク/「いま」を描くってムズい

Aug 24, 202219:53
第4回 後編『それぞれの絵作り、それぞれの下絵』

第4回 後編『それぞれの絵作り、それぞれの下絵』

話者:合田、古田、松平

▼松平莉奈『虚栄、嫉妬、怠惰』

https://drive.google.com/file/d/1QnpazsYaHiUEPR6P26Vefvs01zywH0zn/view?usp=sharing

ドローイング、小下絵、大下絵(草稿)の違い/下絵は本画(タブロー)のための準備段階/ドローイングは無意識領域の欲望の確認作業/小下絵は配色と大まかな構図のエスキース/大下絵は本画の原寸大の線描のみの設計図/ドローイングは入力でも出力でもある/客観視のための小下絵/大下絵はウソの部分を強い骨格=骨描きで描く準備段階/模様(パターン)や組み紐の意味/紐の結び目に人間の意図を感じる/象徴的な空間作り/『虚栄、嫉妬、怠惰』/大下絵の捉え方の違い/妄想や話の一先ずの完結としての大下絵/大下絵の大事さの違い/付け立て/大下絵自体の美しさ/言語から造形への翻訳/カッコいいタイトルが決まると絵もカッコよくなる

Jul 04, 202232:03
第4回 前編『続・絵が生まれる瞬間っていつ?』

第4回 前編『続・絵が生まれる瞬間っていつ?』

話者:合田、古田、松平

▼合田徹郎『火の夢』

https://drive.google.com/file/d/1u0DKItQ0SbbarrmELe-NZ1pMYutUmlIr/view?usp=sharing

古田さん(リコピン)初登場回/第2回のテーマの続きです/妄想や仮説が生まれたときが絵の始まり/絵の赤ちゃん/下絵は綿密に描く/下絵の段階で何かの完璧を目指していく/資料や事実との折り合いはどう付けてる?/どこで調べ物を終えるかがその絵の意味を決める/一番最初の妄想が当たっていることがある/たまにスピリチュアルな松平/論文の場合ってどう?/実は研究に向いていない/直観(ウソ・仮説?)と現実が重なる瞬間/資料上の過去の人にシンパシーを感じる時がある/英語が通じた瞬間に似ている/自分とは違う世界とのコミュニケーション/妄想と現実が繋がる瞬間≒過去や異文化の他者とコミュニケーションが取れる瞬間?/他者や過去のヒトと繋がるのは「自由になるための技術」/合田はインプット作業が大事?/「カッコよく」描きたい/自分の欲望と外部資料を擦り合わせていったら本画が徐々に「立ち上がっていく」/絵で言いたいことは一つではない/下絵とドローイング/下絵がウソをつく作業

Jul 04, 202237:39
第3回 後編『山元春挙の到達点とは?』

第3回 後編『山元春挙の到達点とは?』

話者:上坂、合田、乃村

検索ワード:山元春挙、円山応挙、四条・円山派、『雲龍図』、海北友松、博物画、『雪松図』、眼鏡絵、酒井抱一、『桜図屏風』、たらしこみ

※お手隙の方はラジオを聴きながら検索ワードを調べて頂ければわかりやすいかもです。尚『』内は作品タイトル。


山元春挙の話後編/伝統を打破する方法を模索していた明治時代/骨格は四条・円山派/円山応挙のテク!/応挙の「龍」表現/龍の概念が変わった転換点/従来の雲龍は雲か龍かわからない/各動物の写生の合成獣としての龍/応挙の「神」感?/応挙&春挙も描いた『雪松図』/視覚への驚き/応挙と春挙の「受容」の中途半端さ/栖鳳は上手くミックスできてる?/「別の実在感」/陰影か皴法か/受験デッサンの円柱/陰影、立体法から日本画学科は樹の表面の写生へ/中国の花の茎は立体感が違う/酒井抱一の「たらしこみ」/「たらしこみ」は陰影とテクスチャーのすべてを同時に表す表現/結局「よく観察しろ」しか言えない/『春の海』の松はドット絵?/松って本当はこうじゃない、けど凄い/山元春挙の達成/伝統を受け継ぐという幻想/個々の到達点/美術史の本流から逸脱する作家やった?



Jun 10, 202226:26
第3回 前編『山元春挙のイリュージョンとテクスチャー』

第3回 前編『山元春挙のイリュージョンとテクスチャー』

話者:上坂、合田、乃村

検索ワード:山元春挙、今村紫紅、竹内栖鳳、皴法・斧劈皴(ふへきしゅん)、天然岩絵具、『春の海』、金箔・裏箔、『塩原の奥』、狩野派・金碧障壁画・群青色

※お手隙の方はラジオを聴きながら検索ワードを調べて頂ければわかりやすいかもです。『』内は作品タイトル

山元春挙の話をしていきます/滋賀県立美術館で『生誕150年 山元春挙』展が開催中/岩や水のテクスチャーの話から、、/西洋画の受容の仕方/感情をドライブさせるための水・霧の表現/斧劈皴(ふへきしゅん)/パーツの組み合わせを変えている?/モチーフのジオラマ感/春挙の岩にはよく穴が開いている/墨と岩絵具の置き換え/輸入顔料と伝統的な天然顔料の使い所が違う!/『春の海』という贅を尽くした作品/全面裏箔の上から天然群青/手数の積み重ねにプレッシャーと意気込みを感じる/リフレクション/滋賀出身ならではの横の広がりの感覚/遠近法に拠らない奥行き/松のサイズのちぐはぐさ/光の効果としての写真の取入れ/『塩原の奥』絵巻の作品/旅行のハイライトの再構成/一つ一つは古典絵画の技術、でもやってることは「春挙」/狩野派の記号的な海と春挙の海/水墨みたいに群青を使う//「ぼかし」による水表現の多様化/写生によって「様式」を広げていく


Jun 10, 202231:27
第2回 後編『それぞれの絵作り』

第2回 後編『それぞれの絵作り』

話者:上坂、乃村、服部、三橋

絵が生まれる瞬間のあとの「実際の絵作り」について話していきます/制作プロセスについて/最初は普通のデッサン、そしてノートに言葉も書き付けていく/ある日テーマが決まる。断片がバッと繋がる/種を蒔いて水をあげて実が成る/「結実」する。そこが一番苦労する/デッサンの即興性に一番勇気をもらったのはサイ・トゥオンブリー/中高生の時の、黒板の字が消されたときの良さ/これが絵画に繋がっていくことに共感出来る/デッサンの痕跡は身体に残っている。それが本画の屋台骨になっている/画面に向き合いながら制作は進んでいく/目の前の絵と自身の「感覚」が重なった時に絵が完成する?/画面の中で探るor探るポイントは外で見通しをつけ、再び画面に戻ってくる/後戻りできない描き方なのに全体の見通しを付けない矛盾/見えたらつまらなくなる、だけど見えないと絵が進まなくなる/描く喜びは探検である/色を最初に決めて、そこから組み合わせが自動で決まる/その絵の中での「完璧」がある/明確な作品工程、そんなのあるのか?/「いかに綺麗な結晶を取り出すか」/制作の中でワクワクし続けたい/絵作りは、筆を持っていないところで色々やっている

Jun 09, 202233:13
第2回 前編『絵が生まれる瞬間っていつ?』

第2回 前編『絵が生まれる瞬間っていつ?』

話者:上坂、乃村、服部、三橋

▼服部しほり『日光補陀落山縁起図』

https://drive.google.com/file/d/1DzwLpVfDKHl0VsqfkNsumAKYBjZ0AjOH/view?usp=sharing

▼三橋卓『現在地』

https://drive.google.com/file/d/1o1Uavhd2v2apoalvbVi48SU_JGhacKG2/view?usp=sharing

絵がいつ生まれるかについて話せば各々の個性がわかるかも?/デッサンは日々を即興で描き留めるための手段/取材を通して絵の目標がわかってくる/最初の動機は「あの山でかいなあ」/下絵は書く?書かない?/写生やデッサンが直線的に絵になってはいない/服部さんの絵はいきなり出てくる?/絵が生まれる時はホンマにわからん/草稿(大下絵)がないと骨描きの線が出せない/表現したいことは「形容詞」としては明白/描く対象がどうなのかということを「描き留める」/作品の「絵日記」的な役割/奥日光(栃木県)の温泉の経験が作品に/夫婦の経験、子供が生まれた経験も絵になる、、/実生活自体が取材/キャラとそのポージングに経験を託している/もしかして浮世絵の「大首絵」に近い?/自己表現みたいな絵は実は嫌い

Jun 09, 202230:43
第1回『何故絵を描いているのか?』

第1回『何故絵を描いているのか?』

話者:上坂、合田、服部、松平、三橋  

▼服部しほり『角鶏』

https://drive.google.com/file/d/1gaDntWfVQmSez9829b2Q_7XNdcuPQRNs/view?usp=sharing

   10周年記念なのでラジオ始めます/そもそも好きだから絵を描いてるけど、、/制作プロセスの中での楽しいor辛い/絵を描くのは「確認作業」/「鼻」を見つけたとき/コミュニケーションの手段としての絵 /絵と物語性/プロフィールと物語/一生研究していける分野/描いてるから真人間でいられる/根源的にハラの底から湧き上がるもの/感想に近い/手グセとは何か?/手グセと作家性/「下手」は自分が納得いってない状態 /出来ないことがわかってきて前進する/大根の木彫り/将棋みたいな絵とバーンと出てくる絵/絵は自分が可視化される、自分と向き合わされる/絵はウソのことを本当に出来る/絵にしたい「気持ち」は毎回違う/ /絵に近い行為をみんなは何でやっている?

Jun 05, 202244:07