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TALK LIKE BEATS presented by Real Sound

TALK LIKE BEATS presented by Real Sound

By Real Sound

音楽情報サイト『リアルサウンド』によるオリジナルPodcast番組『TALK LIKE BEATS』は、同サイトの連載企画『リズムから考えるJ−POP史』にて多数の記事を執筆、同名書籍を刊行したimdkmと、アーティスト/文筆家として多方面で活動する姫乃たまがMCを担当する音楽トーク番組です。

ミュージシャンやクリエイターなどの旬なゲストを迎え、昨今のヒットチャート解説や“ゲストが今注目している楽曲”のレコメンド、楽曲制作の裏側やルーツミュージックなどのトークを展開します。
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#102 Guest:野宮真貴 (後編) ファッション、美容、メイク……音楽にも通ずる“おしゃれ”へのこだわり

TALK LIKE BEATS presented by Real SoundSep 09, 2022

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#102 Guest:野宮真貴 (後編) ファッション、美容、メイク……音楽にも通ずる“おしゃれ”へのこだわり

#102 Guest:野宮真貴 (後編) ファッション、美容、メイク……音楽にも通ずる“おしゃれ”へのこだわり

野宮真貴をゲストの迎えた『TALK LIKE BEATS』、後編のテーマはスバリ“令和時代のおしゃれ”。これまで『赤い口紅があればいい』『おしゃれはほどほどでいい』と2冊のエッセイを刊行している野宮と、“おしゃれ”をキーワードに音楽から生活スタイルまで語り尽くしていく。

コロナによって外出する頻度が少なくなり、皆がマスクで顔を覆うようになって2年半あまり。野宮も自宅で過ごす日々が続いたことで、普段使いしやすい服を着る機会が増えたという。だが、そうした生活が続いてもステージの上では別。野宮にとってステージで身に纏う衣装とは、「普段着れないものを着る」「人に夢を与えるものじゃないといけない」ものだと強く語る。その原点はピチカート・ファイヴ時代、小西康陽とのやり取りを起点に、今現在も野宮が貫いているポリシーでもあるようだ。

また、60年代などオールディーズファッションへの傾倒については、自らの好きな音楽、そして母をはじめとした周囲にいた大人な女性への憧れが根本にあるという。

そしてトークは小西の話に。野宮が小西と初対面した時に感じた印象から、小西の歌詞における“女の子/女性の描写”についてまで、改めてそのリリックの素晴らしさを語り合う場面も。

さらに野宮の洗顔に対するこだわり、「メイクについてはテキトー」「でもメイクは好き」という相対する回答まで飛び出した後編トークは必聴です。

<Source>

『赤い口紅があればいい』(幻冬舎)、『おしゃれはほどほどでいい』(幻冬舎)

Sep 09, 202239:06
#101 Guest:野宮真貴 (中編) 今だから知りたい”野宮真貴の”歌”に対する思い 歌うのが”難しすぎた曲”とは?

#101 Guest:野宮真貴 (中編) 今だから知りたい”野宮真貴の”歌”に対する思い 歌うのが”難しすぎた曲”とは?

野宮真貴をゲストに迎えた中編のメインテーマは、「歌」。40年以上にもおよぶキャリアの中で、様々な楽曲を歌ってきた野宮が自身の声や歌にまつわるエピソードを語ってくれた。

まずは、野宮自身の「声」や「歌」への向き合い方について。「ロックは好きだったけど(自分の声質的に)ロックは歌えない」と自らの声に自信が持てなかった中で、ニューウェイブとの出会いで独自のスタイルを築くことに。「淡々と無機質に、正確に歌う」形こそが自分の得意とするボーカル表現であること、小西康陽ら周囲がそうした声を求めていたことが、今に至るスタイルを形成していったという。

話はピチカート・ファイヴ、特に小西による楽曲の”歌うことの難しさ”に。言葉に寄り添うことを重要視している小西だからこそのこだわりとボーカルディレクションもまた、現在の野宮の歌い方に影響を与えていったというエピソードも。そんな野宮が「(歌入れが難しすぎて)怒ろうかと思った!」と呟いた楽曲とは?

数々の歌を歌ってきた野宮だが、曲を自作しようと「思ったことはない」ときっぱり。さらに、自らの声やボーカルの特徴をMC陣に逆質問する展開に。

さらに渋谷系を長く歌ってきた野宮が最新作『New Beautiful』で”新しい曲を歌う”ことを決心した理由、Night Tempoら新世代との交流、そしてフジロックで観た加藤登紀子から受けた影響まで語ってくれた今回の『TALK LIKE BEATS』、必聴です。


<Source>

野宮真貴「美しい鏡」(https://open.spotify.com/track/0TCDkxHthjb7qwro7ubYcH?si=c20116fc44864b87)

ピチカート・ファイヴ「東京は夜の7時」(https://open.spotify.com/track/0JhYO042gz7lBj98SCTM5P?si=dd1b5c0c612f45e4)

m-flo loves 野宮真貴&CRAZY KEN BAND「Cosmic Night Run」(https://open.spotify.com/track/2UVQ6aMeH88SCkaDo3Cd9X?si=39f47c570dae434e)

野宮真貴「おないどし」(https://open.spotify.com/track/1OH0KHWd6E6rXO9ecBlxmQ?si=f6bdde23355a46fb)

野宮真貴「CANDY MOON」(https://open.spotify.com/track/2zqbFeCXeON4VggxeAatGd?si=07bd388399ef4464)

野宮真貴「東京は夜の七時 (feat. Night Tempo)」(https://open.spotify.com/track/5E7D3qr2nA6qD2CuXubYKE?si=ab4d499e3b254a09)


Aug 26, 202232:54
#100 Guest:野宮真貴 (前編) ソロ、ポータブル・ロック、ピチカート・ファイヴ……40年以上に渡るキャリアのターニングポイント

#100 Guest:野宮真貴 (前編) ソロ、ポータブル・ロック、ピチカート・ファイヴ……40年以上に渡るキャリアのターニングポイント

『TALK LIKE BEATS』記念すべき100回目の配信に野宮真貴が登場! 前編では、1981年のデビューから40年以上に渡り活躍し続けるなかで、特にターニングポイントとなった瞬間について語ってもらった。

「ターニングポイントというのが10年ごとにある。それは私にとってキーパーソンとの出会いでもある」と語り始める野宮。当初はバンド活動を通してYAMAHAのコンテストに応募するなど、デビューに向けて精力的に活動するも結果に繋がらない日々を過ごしていたという。そんな野心に満ちていた時期に出会ったのが、ムーンライダースの鈴木慶一。野宮のデビュー作をプロデュースした鈴木慶一だが、そんな2人の出会いの瞬間と思いもよらぬエピソードが飛び出す。

そうした出会いを経て、デビュー後の1stコンサートにてバックを務めていたのが鈴木智文、中原信雄。この共演をきっかけに1982年に野宮と3人でポータブル・ロックが結成される。鈴木慶一とポータブル・ロック、この2組が揃った流れで小西康陽との対面も果たすのであった。

ピチカート・ファイヴでの活動に一旦区切りが付いたタイミングで出会った川勝正幸も、野宮にとって重要なキーパーソンの1人。川勝が先行で執筆したライナーノーツに合わせて楽曲を制作するスタイルなど、ソロでも人との出会いを通して新たな音楽を創造していく。

ソロ、そしてポータブル・ロックでの活動をきっかけに出会った人物たち。野宮真貴の40年以上におよぶ音楽史に触れられる貴重なトークは必聴です。


<Source>

野宮真貴『New Beautiful』(https://open.spotify.com/album/4BFKguk68XmcaazFf6GU9S?si=rlPd0hrPS064EKRYo5iS8w)、ポータブル・ロック『PAST & FUTURE ~My Favorite Portable Rock』(https://open.spotify.com/album/6tT5WhvpVGULbRq5u20svN?si=StBH88ZATcyqBD1Qyqzxug)、野宮真貴『ピンクの心+2』(https://open.spotify.com/album/0MmPWVLCmLtsc1krDK0Bbq?si=VqN3GZoCQl-2Pwt1iggnSQ)、野宮真貴『Lady Miss Warp』(https://open.spotify.com/album/4dnOPfoJraCg1zjM4FROvu?si=7AOt-23jSPWYFeoFfflGyw)、野宮真貴『30 〜Greatest Self Covers & More!!!〜』(https://open.spotify.com/album/4SP9oZxY2ZCGgPGM8dfhIH?si=0eLmSjyCS1qVMO3SvTccqQ)

Aug 19, 202240:14
#99 Guest:つやちゃん(後編) 2022年の重要なキーワードに? Ethereal(イーサリアル)を中心に考える“ゴス”の再解釈

#99 Guest:つやちゃん(後編) 2022年の重要なキーワードに? Ethereal(イーサリアル)を中心に考える“ゴス”の再解釈

つやちゃんをゲストに迎えた後編のテーマは、“ゴス”。ファッション、アート、ネットシーン、そして音楽に至るまで、カルチャー問わず見られる“ゴス”の再解釈と、そこから派生する新たな表現について深く語っていく。

Grimesがその名を冠したプレイリストを作成したことで話題となったEthereal(イーサリアル)という音楽ジャンル(の一種)。グロテクスさ、ナンセンスな表現、そして女性ボーカルの神聖さなどを共通項に挙げながら、“ゴス”感が独自の発展を遂げたことを熱く語る。シンガポール生まれのアーティスト・yeuleが今年2月にリリースしたアルバム『Glitch Princess』などを参考に、そのアートワークやサウンド傾向を分析することでEtherealがどのようなものであるかを考えていく。

今“ゴス”が注目されている理由についても、この“世の中のディストピア感”が影響しているのではないかと説くつやちゃん。単に暗いイメージではなく、そこには希望が感じられるような要素があるという。

また、My Chemical Romanceらが流行した2000年代のビジュアル先行な“ゴス”と違い、今ではタトゥーを入れる若い人が増加している具体例を出し、自らの身体に刻印していくような意味合いで“ゴス”が解釈されているのではないかと考察していく。

MC2人とつやちゃんが紐解いていくEtherealと“ゴス”の再解釈、2022年を振り返った際に必ずや重要なキーワード/テーマとなるはずだ。


<Source>

Etherealプレイリスト(https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1DXao0JEaClQq9?si=c6845e3b67704db5)、yeule『Glitch Princess』(https://open.spotify.com/album/4MDhB7WPTVs7YAr1EBOApe?si=E-yfIEGHSpCyQkTOLGWC5g)、つやちゃん『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』(https://www.amazon.co.jp/dp/486647162X/ref=cm_sw_r_tw_dp_ZKSDFMXFDE4ZN0YRMJQF)


May 06, 202232:32
#98 Guest:つやちゃん(中編) 宇多田ヒカル、中村佳穂、Doul……ラップを昇華した・ラップに影響を受けた作品

#98 Guest:つやちゃん(中編) 宇多田ヒカル、中村佳穂、Doul……ラップを昇華した・ラップに影響を受けた作品

文筆家・ライターのつやちゃんをお迎えしての中編は、フィメールラップについて取り上げた前編からさらに視野を広げ、”ラップから派生する作品”、”ラップからの影響を受けた作品”について紹介。つやちゃんが挙げた作品は宇多田ヒカル『BADモード』、中村佳穂『NIA』、Doul『W.O.L.F』の3作。ヒップホップとポップミュージックの境界線にはなにがあるのかについて、語っていく30分間。

まず、Doul『W.O.L.F』は“音楽を聴き始めたときにDrakeがいた世代”として、歌とラップの境界線が曖昧になった時代のネイティブなアーティストであるが故の表現技法について、実際の楽曲を挙げながら解説していく。imdkmがDoulに感じた“90sロックの文法”とは?

宇多田ヒカル『BADモード』は、つやちゃんいわく“リズムから考えていた”2010年代の作品を経て、“ポストラップ的になった”作品なのだという。さまざまなトレンドと掛け合わせて語りたくなるが、imdkmは”そこから逸脱したようなすごみ”がアルバムの本質ではないか、と掲げる。姫乃は同作や「気分じゃないの」が“調子の悪い時でも聴ける”理由とは?

中村佳穂『NIA』は、姫乃の“身体が楽器みたいなひと”という例えに始まり、各々が彼女の持つアーティストとしての魅力や越境性、そして“語りづらさ”について、頭を悩ませながら述べていくことに、この作品の意義を感じる一幕も。

〈Source〉

Doul『W.O.L.F』(https://open.spotify.com/album/0r1Yl2QyFlTSsGIcxM26bV?si=Ysfr7FHxQ62uQDi48VUfzQ)、宇多田ヒカル『BADモード』(https://open.spotify.com/album/7Kxd4i6FPfW0ZuP3Q96uij?si=LJEmvEVrQhqG2mL68yoCgw)、中村佳穂『NIA』(https://open.spotify.com/album/25MbiBXGBg5L7TyWJINPU7?si=UCxQnylqTsWjli2j4OS4iA

Apr 29, 202240:23
#97 Guest:つやちゃん(前編) “ヒップホップらしさ”について、valknee&リリスク&XGの楽曲から考える

#97 Guest:つやちゃん(前編) “ヒップホップらしさ”について、valknee&リリスク&XGの楽曲から考える

第33回のゲストには、文筆家・ライターのつやちゃんが登場! 『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』を刊行したつやちゃんに、同著のテーマと共通して、「最近リリースされたフィメールラップ作品」について、選曲した3つの楽曲とともに、彼女たちが“いかにヒップホップであるか”を語ってもらいました。

まずはvalkneeの「Scrapbook」。ヒップホップの作品として中々光が当てられないという葛藤をもとに生み出された作品でありながら、アートワークなども含めいかにボースティングの強い作品でありHyperpop的なアプローチをしているものなのかをつやちゃんが解説。さらにそこから始まる“日本語でラップをすることが定着〜”というありがちな言説をアップデートするimdkm&姫乃&つやちゃんのヒートアップした会話は必聴です。

続いてつやちゃんが紹介するのはヒップホップアイドルユニットとして活動するlyrical schoolの「The Light」と「Find me!」 。KMが手がけた「The Light」の軽重な楽曲と彼女たちのラップの形や一風変わった「Find me!」 を通じてつやちゃんが伝えたい、ヒップホップのトレンドを発信する“ベタさ”と“スレてなさ”、そして人選の絶妙さという点にも注目です。

ラストの楽曲「Tippy Toes」を歌うガールズグループXGは、つやちゃんがミニマル+ウィスパーボイスという特徴と重ねてYing Yang Twinsを例えにあげるなど、渋さの目立つ、良い意味で日本らしくない楽曲とラップがポイントです。

〈Source〉

valknee「Scrapbook」(https://open.spotify.com/track/7ffb4pcISLct97b8Ix468I?si=0a04ac7f036a46fb)、lyrical school「The Light」(https://open.spotify.com/track/2UkMr5h7ogsr5hWzTeyQEr?si=62c53ee3681e40ed)&「Find me!」 (https://open.spotify.com/track/2dNrPqEJvwOQURA0sKx9uG?si=4959bb10f700485a)、XG「Tippy Toes」(https://open.spotify.com/track/1MKmSbQfJpEVnC3XfGywyF?si=690bdab5e08a4ebf

Apr 22, 202238:29
#96 『ときめきメモリアル』『せがれいじり』など、木下百花のクリエイティブを形成するゲーム3選

#96 『ときめきメモリアル』『せがれいじり』など、木下百花のクリエイティブを形成するゲーム3選

木下百花をゲストに迎えた『TALK LIKE BEATS』も今回でラストに。後編では、自らMVやジャケットなどを手がける木下のクリエイティビティの源となった「ゲーム」についてトークしていく。

まず木下がピックアップしたのが、「サントラがめちゃくちゃいい!」と熱弁する『クレイマン・クレイマン』。シュールな世界観に魅了されたようで、同じくクレイアニメを用いた『せがれいじり』も通じて、木下の独自の感性の起源に触れられるエピソードが飛び出します。

2月にリリースした「天使になったら」のMVでもオマージュが見られた『ときめきメモリアル』については、同作を「バイブル」と称するほど影響を受けているとのこと。話は『ときめきメモリアル』を介して実の姉との思い出や、アイドル時代含め人との接し方にも影響があったことが明かされるなど、木下を形成してきたゲームトークは、まさにここでしか聴けない内容になっています。

後半には、木下が手がけるMV・ジャケットなど「天使になったら」のビジュアル面でのこだわりについても深くトーク。ゲームから音楽活動へとシームレスに話が展開していく流れから、表現者・木下百花の核心に迫る回となりました。

MC:imdkm、姫乃たま


Mar 18, 202233:53
#95 ラブリーサマーちゃん、小倉優子、岡村靖幸からvaporwaveまで 木下百花に影響を与えた楽曲とは?

#95 ラブリーサマーちゃん、小倉優子、岡村靖幸からvaporwaveまで 木下百花に影響を与えた楽曲とは?

元NMB48のメンバーであり、現在はシンガーソングライターとして活躍する木下百花をゲストに迎えた今回のテーマは「木下百花が憧れるアーティストとその楽曲」。


アーティスト単位というより楽曲単位で聴いているという木下が、この曲が好き!というものやリファレンス的に素晴らしいと感じる曲を、自身の楽曲とともに紹介していく。


1曲目は、自身の楽曲である「わたしのはなし」におけるリファレンスのひとつになったというラブリーサマーちゃん「あなたは煙草 私はシャボン」。SoundCloudで彼女を知り「歌って、自由でいいんだ」と思ったという木下が語る、ラブリーサマーちゃんや同楽曲の魅力とは。


また、木下が「新たな人が出てきたときに『〇〇っぽい』と言われる風潮」に物申し、MCの2人が大きく同意する一幕も。


2曲目と3曲目は、同じく前回エピソードでも紹介した「えっちなこと」のリファレンスとなった小倉優子「オンナのこ♡オトコのこ」と岡村靖幸 w 小出祐介「愛はおしゃれじゃない」。「オンナのこ♡オトコのこ」はピンク感を演出する楽曲として、「愛はおしゃれじゃない」はダンサブルな要素として取り入れることで、楽曲をブラッシュアップすることに成功したという。


また、「悪い友達」のアレンジに込めた“曲作りにおける雰囲気の変え方”や、それらを含めて”分析したうえでの曲作り・アレンジ依頼”をするようになってきたこと、FINAL SPANK HAPPYの「エイリアンセックスフレンド」や、TEMPOREXなど、影響を受けた国内外のアーティストについても大いに語る。


そして「人のおすすめは聴かない」という木下百花ならではの音楽Dig論や、vaporwaveへの興味から知った天気予報や豊平区民TOYOHIRAKUMIN、ドラッグストアの音楽など、感度の高いリスナーとしての木下百花の側面を知ることができる回となっています。


MC:imdkm、姫乃たま


〈Source〉

ラブリーサマーちゃん「あなたは煙草 私はシャボン」(https://soundcloud.com/lovely_summer_chan/qhpo1iiswvoe)、岡村靖幸 w 小出祐介「愛はおしゃれじゃない」(https://open.spotify.com/track/41qLDLiIGI0spshcg8VenA?si=86fc088bc3674ca4)、FINAL SPANK HAPPY「エイリアンセックスフレンド」(https://open.spotify.com/track/4cCGSF0tf7WgmxEo34CbVW?si=085aab8856ca412a)、豊平区民TOYOHIRAKUMIN『DRIVE』(https://open.spotify.com/album/6sOYEVQUGB0A8Rut6fuec4?si=EnBqiFN1QtawBzxEXA9pxA)、

Mar 11, 202241:56
#94 Guest:木下百花(前編) アイドル卒業〜ソロ活動での葛藤も……現在の木下百花を作り上げた3曲とは?

#94 Guest:木下百花(前編) アイドル卒業〜ソロ活動での葛藤も……現在の木下百花を作り上げた3曲とは?

第32回のゲストには、シンガーソングライターの木下百花が登場! 2/14に最新シングル「天使になったら」をリリースしたばかりの彼女とともにお送りする前編では、「自身の転機となった楽曲」を3曲挙げてもらい、様々なトークが展開されました。

まずは自身で初めて作った楽曲で原点でもあるという「わたしのはなし」について。2019年に発表されるまで1年ほど寝かされていた同曲ですが、リリースにいたるまではバンド活動での葛藤など、紆余曲折があったという。そんなアイドルグループから卒業し、自らの足で歩き出す原点が語られます。

続く「家出」では楽曲の話はもちろん、MC含むそれぞれの”家出論”が繰り広げられる内容に。「自由を求めることが”家出”」と語る木下が作った同楽曲は、当初はドリームポップを意識したトラックで、制作面における自信にもなったという。また、サポートメンバーとの出会いについての心温まるやりとりも必聴です。

「えっちなこと」は、実は自分のためではなく”あるアーティスト”のために作ったものだったそう。「とにかくその人に『えっちなこと』って言わせたかった」と真の思いが明かされるなど、木下のこだわりと熱意が感じられるパートになっています。

〈Source〉

「わたしのはなし」「家出」「えっちなこと」

Mar 04, 202241:06
#93 Wordleも薬も睡眠も健康も、すべてがエンタメに支配されていく世界(MCトーク回)

#93 Wordleも薬も睡眠も健康も、すべてがエンタメに支配されていく世界(MCトーク回)

今回はMCのimdkmと姫乃たまによる二人トーク回!


二人が最近気になっているコンテンツを賑やかに語っていきます。まずimdkmが挙げたのは『Wordle』。6回のトライの間に隠れている5文字の英単語を当てるというもので、最近ではNewYorkTimesにも買収された激アツコンテンツ。そんなWordleを、imdkmがまったくピンときていない姫乃に解説していきます。乗り遅れた人たちにも優しい設計になっているので、ぜひこの会話を聞いて一度トライしてみてください。


姫乃が挙げたコンテンツは「Yakult(ヤクルト)1000」。知人経由で評判をきき、現在はヤクルトレディに毎週届けてもらっているという姫乃。彼女に現れたあるポジティブな“効能”とは……?

(※効果には個人差があります)


そこから派生して服用している薬の話や自分に合う薬の話まで。薬もカルチャーだし、睡眠もカルチャーということで、あらゆる深夜ラジオにスポンサーで入っている「ブレインスリープ」の話から、ポケモン社が開発中の『ポケモンSleeP』への話題へ。睡眠がエンタメ化される世の中は怖いのか?二人が真剣に考える。


すべてがエンタメ化されるなら、食事もエンタメになるのでは……と考え、行き着いた先にあったとあるエンタメ企業の名前と施策に震える二人。結論は「Wordleをやって、ヤクルト1000を飲もう!」ということだそうです。


MC:imdkm、姫乃たま


〈Source〉

Wordle(https://www.nytimes.com/games/wordle/index.html)、「Yakult(ヤクルト)1000」(https://www.yakult.co.jp/yakult1000/)、ブレインスリープ(https://brain-sleep.zzz-land.com/)、『ポケモン』新作は睡眠をエンタメ化し、生活の全てに干渉する? 『ポケモンSleeP』の可能性を探る(https://realsound.jp/tech/2019/06/post-369345.html

Feb 25, 202224:53
#92 BENNIE Kから米津玄師まで、2022年初頭の音楽トピックを語ろう(MCトーク回)

#92 BENNIE Kから米津玄師まで、2022年初頭の音楽トピックを語ろう(MCトーク回)

今回はMCのimdkmと姫乃たまによる二人トーク回!

2022年初頭の音楽トピックについて話そう、ということで語り始める2人だが、1つ目の話題はまさかのBENNIE K。2022年1月24日に活動終了を発表したBENNIE Kのブレイク当初の話から東海HIPHOPシーンや姫乃が“純粋なリスナー”だったころの記憶にまで遡る。

続いてのお題は「紅白歌合戦」。imdkmが注目した歌唱シーンの演出や藤井風の圧倒的なパフォーマンス、彼の1stアルバムが売れに売れた“紅白効果”、CDを買うというアクションが起こったことの意味について。

最近『アフター6ジャンクション』に出演したimdkmと、それを聴いていた姫乃たまによるトークから、話題はSTUDIO COAST&agehaのクローズ〜米津玄師の新曲「POP SONG」について。2人も年間ベストなどに挙げるなどチェックしていたアーティスト・浦上想起が楽曲に参加していることに対しての2人の感想も。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

BENNIE K「FINALE」(https://open.spotify.com/album/17DddfRDgZPMVbP7VQk8B1?si=xE7VKP2CSDOwgZMLTe87xw)、藤井風『HELP EVER HURT NEVER』(https://open.spotify.com/album/03QiFOKDh6xMiSTkOnsmMG?si=jNvqzztNQqewxp8Bf-jdaQ)、『アフター6ジャンクション』ラジオクラウド「特集:「宇多田ヒカルのニューアルバム『BADモード』を“リズム”の面から掘り下げる」(ライター・批評家/imdkm)」(https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E7%89%B9%E9%9B%86-%E5%AE%87%E5%A4%9A%E7%94%B0%E3%83%92%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0-%EF%BD%82%EF%BD%81%EF%BD%84%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%92-%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0-%E3%81%AE%E9%9D%A2%E3%81%8B%E3%82%89%E6%8E%98%E3%82%8A%E4%B8%8B%E3%81%92%E3%82%8B-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC-%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6-imdkm/id1505337177?i=1000549955029)、米津玄師「POP SONG」(https://open.spotify.com/track/1rdr5D1dSqbEmLa97l36NZ?si=e816252f3f3d41c5

Feb 18, 202223:39
#91 姫乃たまワークスを振り返ろう!(姫乃たま生誕記念・MCトーク回)

#91 姫乃たまワークスを振り返ろう!(姫乃たま生誕記念・MCトーク回)

今回はMCのimdkmと姫乃たまによる二人トーク回!

2月12日が姫乃たまの誕生日ということもあり、「姫乃たまワークス」を振り返っていきます!

12年前の2009年から活動をスタートさせ、姫乃たまに名前を変えてからは10年。現在と全く違う当時の地下アイドルシーンの話など、あらためて自身のキャリアを振り返ります。

姫乃が初めてカバーした楽曲は、当番組にも縁のあるあの人のヒット曲だった、という話や、当時のCD-R文化に対する姫乃の向き合い方、里咲りさの活動に受けた衝撃についても。

姫乃が自身の代表曲としている「ねえ、王子」「恋のすゝめ」「長所はスーパーネガティブ!」の3曲を軸に、界隈の外にも届いたヒット曲「ねえ、王子」と同曲を手がけたSTXことSPACE THUNDER Xとの縁、佐藤優介と金子真由美と結成した「僕とジョルジュ」の結成秘話や、「恋のすゝめ」を含む1stアルバムのリリースイベントを経て感じた“CDを全国流通すること”の意義、メジャーデビューによって生まれた、町あかりとの「長所はスーパーネガティブ」誕生秘話とは?

突如始まった、imdkmへの“人生相談”を含め、2人の楽しい掛け合いをお楽しみください。


MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

姫乃たま「ねえ、王子」(https://open.spotify.com/track/0Mlx8yqA8mfm6CdonpBvnx?si=eb9899e6cd1f4f42)、姫乃たま『First Order』(https://open.spotify.com/album/7zVm8vbmCXk1fMQ0yyN9H5?si=lsklHU9qRPOgLfOeVjKUyQ)、僕とジョルジュ「恋のすゝめ」(https://open.spotify.com/track/3Btu42pwi2cykBzLQCZ4LH?si=3d827d94e8284ecb)、僕とジョルジュ『僕とジョルジュ』(https://open.spotify.com/album/01VHlc8T49XCkn01GWuTAn?si=eWFFUzlHT3WtkIyTDGgGcg)、姫乃たま「長所はスーパーネガティブ!」(https://open.spotify.com/track/3qL4YDtqzVgNX1BEYdHBwH?si=aa5cf15688274f38)、姫乃たま『パノラマ街道まっしぐら』(https://open.spotify.com/album/6YxViIM0Q1ZDp2cEpRTGtM?si=RolTl-QPRYGsxCLp-L4fWw

Feb 11, 202223:22
#90 Guest:小西康陽(後編) レコード収集、映画鑑賞、ギター弾き語り……小西を夢中にさせるコンテンツと独自のこだわり

#90 Guest:小西康陽(後編) レコード収集、映画鑑賞、ギター弾き語り……小西を夢中にさせるコンテンツと独自のこだわり

小西康陽をゲストに迎えた後編では「2022年以降も愛していくもの」と題し、小西がいま夢中になっていることについて深く語り合っていく。

小西が真っ先に挙げたのが、今も変わらずに続けているというレコード収集について。毎週レコードサイトをチェックするというが、収集するものにはDJとして使用するアイテムはもちろん、クラブでは回さない小西自身がプライベートな空間で楽しむ作品も多数あるとのこと。そんな小西のレコードへの愛着、「僕は(LPの)重量盤大嫌いだから」と語るなど独自のこだわりも伺えるトークは必聴です。

続いて語られたのが映画、そして映画鑑賞に対する熱い思い。収録前にも「2本観てきた」(この日鑑賞したのは『雲がちぎれる時』、『サーキットの娘』)というほど、日常のサイクルとして根付いている映画鑑賞、そして映画愛についてのエピソードは、小西のクリエイティビティの根源を感じられる深い内容となっています。

また、鹿児島でトークイベントを開催した際、遊びでギターを弾き語りしたという話に。その時の感触が良かったこともあり、いまギターへの興味も抱いているそうで、今後更新されるであろう小西ワークスに何か影響を与える可能性も?

最後には小西自身の“作曲家としての理想”も語れられた後編。前編・中編と合わせてお楽しみください。

〈Source〉

『雲がちぎれる時』『サーキットの娘』

Feb 04, 202229:53
#89 Guest:小西康陽(中編) 野宮真貴、Negicco、矢舟テツロー……自らの音楽人生に影響を与えたアーティストとの運命的な邂逅

#89 Guest:小西康陽(中編) 野宮真貴、Negicco、矢舟テツロー……自らの音楽人生に影響を与えたアーティストとの運命的な邂逅

小西康陽をゲストに迎えた中編では、これまで数々の名曲を生み出してきた小西が制作などを通して“運命的なもの”を感じたアーティストについて、ここでしか聞けないトークを展開。

まず挙げたのが、ピチカート・ファイヴでも活動を共にした野宮真貴。「野宮さんと一緒にグループをやることができたのは僕にとって大きかった」と語る小西だが、特に印象深い楽曲として「サンキュー」と「東京は夜の七時」をチョイスした。『ウゴウゴルーガ2号』(フジテレビ系)のテーマソングとしても有名な「東京は夜の七時」は、小西のプライベートな記憶と共に当時の貴重なエピソードが語られていきます。

野本かりあも、小西とって自らの反省点に気づいた運命的なアーティストだったという。ロシア民謡を下地にした「昨日のつづき」と「一週間」を選曲した小西は、野本の声をプラスティックな魅力があり、重みのないところが魅力だと語る。さらに、野本との作品を通して生まれた筒美京平とのやりとりも明かされ、資料的価値もあるトークは必聴です。

アイドルファン問わず、2013年のリリース時も大きな話題となったNegicco「アイドルばかり聴かないで」については、「家で30分ぐらい横になっていたらできた」という話も。制作当時以上に、今でも「なんていい詞なんだろう」と感じるほど、小西自身にも影響を与えたこの曲でのトークではMC2人も大興奮。

そして最後に挙げたのが矢舟テツロー「ろっかばいまいべいびい」。昨年、小西プロデュースでリリースされたアルバム『うた、ピアノ、ベース、ドラムス。』のオープニングを飾る同楽曲だが、矢舟とのレコーディングを通して「自分も音楽の仕事をしてきて良かった」と、それまでの音楽人生が報われたような気持ちを吐露する場面も。小西が1人のリスナーとして、矢舟に対する憧れと尊敬を明かしたトークもお聞き逃しなく。

〈Source〉

ピチカート・ファイヴ「東京は夜の七時」ピチカート・ファイヴ「サンキュー」Negicco「アイドルばかり聴かないで」矢舟テツロー「ろっかばいまいべいびい」

Jan 28, 202236:02
#88 Guest:小西康陽(前編) 現在にも接続されるピチカート・ファイヴの影響とは?

#88 Guest:小西康陽(前編) 現在にも接続されるピチカート・ファイヴの影響とは?

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2022年最初のゲストは、なんとピチカート・ファイヴなどでも活躍する小西康陽! MC2人の緊張も垣間見えるトークをお楽しみください。


前編となる今回のテーマは、2021年に『配信向けのピチカート・ファイヴ』と題した配信プロジェクトが行われたことも踏まえ、小西自身がピチカート・ファイヴの音楽を3曲の楽曲とともに改めて振り返る、というもの。

1曲目は「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」。小西にとって「自分が考えているポップスのエッセンスをこの人となら出せる」と考えたボーカリスト・野宮真貴とのタッグにおける代表曲の一つだという。ルーツである1960年代の音楽とThe Beatlesとの接続をふまえて世の中に解き放ったこと、時代にアジャストした音楽として作るうえで心がけたこと、DJとしての活動が創作にもたらした“リズムの変化”や、上半身と下半身のバランスなどについて語っています。また、音楽好きなら誰しも共感できるであろう「みんな結局は“生まれたころの音楽”に行き着く?」というテーマも必聴です。

2曲目は「東京の合唱」。野宮真貴にくわえ、松崎しげるとYOU THE ROCK☆を招いての異色デュエットで歌われた名曲の誕生秘話や、松崎・YOU THE ROCK☆の起用に関するエピソードが語られる。そこから“ポップミュージックと死”や、ピチカートの歌詞における世界観について語る小西の貴重なトークをお聞き逃しなく。

3曲目は「不景気」。「一度作るとクラブでプレイする曲以外はほとんど聴き返さない」という小西が、週末に“偉大な作曲家”を研究していた初期ピチカートのころをあらためて思い出しながら、自身が持ち続けている良い意味での“アマチュア感”や、その感覚をもって「良い曲を書けた」と思った1曲だという。当時の制作秘話なども含めてお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」(https://open.spotify.com/track/6vXcbiWH3B1fzjXxlNscn2?si=66e5471d9f6e4625)、「東京の合唱」(https://open.spotify.com/track/3VlFbV6eIq7HYKJi5l8dPo?si=a4f878eb5fc4430d)、「不景気」(https://open.spotify.com/track/0DUfkoDzESlWCiNc4GIEfB?si=f535c0b0c7524c13

Jan 21, 202249:20
#87 年間ベスト回(imdkm編) Kabanaguからなにわ男子まで、2021年を彩った音楽たち

#87 年間ベスト回(imdkm編) Kabanaguからなにわ男子まで、2021年を彩った音楽たち

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年末年始の総集編としてMCの2人による振り返り回をお届け。後編となる#87は大注目の年間ベスト回! 今回はimdkmの年間ベストをお送りします。

まず揺るぎない年間ベスト・2021年のマスターピースとして挙げたのはトラックメイカー・プロデューサーとして活躍するKabanagu『泳ぐ真似』。前作『太陽の味は』から歌い始めた彼の音楽・歌の良さや時代をあらわす歌詞など、imdkmがKabanaguの“特別な魅力”についてアツく語ります。

続いて挙げたunderscores『fishmonger』は、アメリカ・ニューヨークを拠点に活動しているプロデューサーであり次世代コレクティブ「six impala」の一員。この2年ほどアツいジャンルであるHyperpopの延長線上でもあり、ポップ・パンクリバイバルともリンクするようなキャッチーさを持つアーティスト。Hyperpopからdariacoreまでの解説や、「上の世代のHyperpop入門にもぴったり」なunderscoresの楽曲とともにお楽しみください。

3作目は“変なR&Bの人”ことTirzahが作った、さまざまなジャンルの歴史を奇妙に混ぜた絶妙だけど変で面白いアルバム『Colourgrade』。4作目は番組とも縁が深い長谷川白紙『ユニ』を題材に、某所で開催『長谷川白紙の歌詞を読む会』での体験などを踏まえて“歌詞でキマる”ことの話に展開していきました。

そのほか、Anna Yamadaや佐々木久美(日向坂46)、なにわ男子、Jon Batisteのガジェットレビューなど、ラインナップを一見する限り「なぜこの面々が!?」と思えるようなアーティスト・楽曲たちについて、さまざまな文脈を交えながらのトークは必聴です。


〈Source〉

Kabanagu『泳ぐ真似』(https://open.spotify.com/album/1yHZMetH0ASfmHgMJi3bLs?si=qT7m8PjoS8uqGaZGSDDoSQ)、Kabanagu「冥界」(https://open.spotify.com/track/6EIAVfZYvzegQk8hpORQTR?si=4bb95ea86f404931)、underscores『fishmonger』(https://open.spotify.com/album/5o9aTepLhqQL2gXuKPhd8g?si=fn7Kxe1MTzG47a-Dyq2IeQ)、underscores「Spoiled little beat」(https://open.spotify.com/track/724utiMbqUfT1g3tqbfQYu?si=c9a3f7c405c14d97)、Tirzah『Colourgrade』(https://open.spotify.com/album/0Uu5MAL65d04IDQ3h1waXy?si=QVWEuCfCRkmvQXlRvG_N3w)、Tirzah「Hive Mind」(https://open.spotify.com/track/2GUNtgwIJCquWo1BXR6SWr?si=c37ece3257374bf2)、長谷川白紙「ユニ」、Anna Yamada『MONOKURO』(https://www.annayamada.net/pages/4579295/page_202101252151)、佐々木久美「NIGHT FLIGHT」(https://www.youtube.com/watch?v=7dB4GUx6QWM)、なにわ男子「初心LOVE」(https://www.youtube.com/watch?v=e955oEATDBo)、Testing Musical Gadgets with Jon Batiste(https://www.youtube.com/watch?v=L6-E29OhPbQ&pp=ugMICgJqYRABGAE%3D)

Jan 14, 202258:55
#86 年間ベスト回(姫乃たま編) 歌や舞台への向き合い方を変えてくれた音楽たち

#86 年間ベスト回(姫乃たま編) 歌や舞台への向き合い方を変えてくれた音楽たち

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年末年始の総集編としてMCの2人による振り返り回をお届け。中編となる#86は、大注目の年間ベスト回! 今回は姫乃たまの年間ベストをお送りします。

今年の『TALK LIKE BEATS』でも印象に残っているゲストである土岐麻子との対話で気づいた“歌への向き合い方の変化”についてのトークから、彼女にシンパシーを感じる部分やその中でも好きな楽曲のエピソードについて語ります。

また、土岐の影響でK-POPを聴くようになった姫乃が、改めて聴きなおしてみてハマったK-POP楽曲のなかから、あえて少女時代の「Gee」を年間ベストに挙げた理由とは? いまや売れっ子作詞家となっている作家の意外なキャリアや、キャッチーな出だしとともにお楽しみください。

姫乃が最後に挙げたのは、KIRINJI「再会」。番組リスナーならほぼ聴いているであろう楽曲とまで言い切る年間ベスト楽曲をふまえ、また必ず舞台に立ちたいと思わせた歌詞・楽曲の強さについて分析しました。

ほかにも、少女時代の話からTikTokについてのトークへシフトしていくなど、それぞれの楽しいエピソードと雑談を織り交ぜながら、下記の楽曲を聴いてみると、新たな発見があるかもしれません。

〈Source〉

土岐麻子「BOYフロム世田谷」(https://open.spotify.com/track/7K1UQ0ZuFL2c1DBm1CICEh?si=d61ad8fd473c424c)、少女時代「GENIE」(https://open.spotify.com/track/44naI9o0MVDYwvRJMKucW6?si=5c9a0552be114a1b)、KIRINJI「再会」(https://open.spotify.com/track/3nL92KU2xzVj8UXfhP6MSA?si=81b459d113044ba3

Jan 07, 202245:57
#85 imdkm&姫乃たまが2021年を振り返る ☆Taku Takahashiからcero 高城晶平まで、16組のゲストたちとの思い出

#85 imdkm&姫乃たまが2021年を振り返る ☆Taku Takahashiからcero 高城晶平まで、16組のゲストたちとの思い出

imdkmと姫乃たまがMCを務め、毎週金曜に新エピソードを配信中のリアルサウンドオリジナルPodcast番組『TALK LIKE BEATS』。

2021年最後の配信回は、総集編としてMC2人が今年の『TALK LIKE BEATS』を振り返り。1年を通して迎えた16組のゲストとのトークから、imdkm・姫乃たまがそれぞれ印象に残ったエピソードを雑談も交えて語り合いました。

2021年、『TALK LIKE BEATS』に出演いただいた16組のゲストがこちら。

☆Taku Takahashi(m-flo)、土岐麻子、三浦康嗣 (口ロロ)、中島愛、ermhoi、坂東祐大、オカモトショウ(OKAMOTO'S)、福富優樹(Homecomings)、小出祐介i(Base Ball Bear)、渋谷慶一郎、オノマトペ大臣、田中秀和、佐藤優介(カメラ万年筆)、Buffalo Daughter、パソコン音楽クラブ、高城晶平(cero/Shohei Takagi Parallela Botanica)

姫乃は”今年のベスト回”と称し、オノマトペ大臣をゲストに迎えた回をピックアップ。2011年発表のEP『街の踊り』のリリース10周年を祝した前編、そしてオノマトペ大臣、imdkm、ゲストMCのtofubeatsと共に家電や食べログ、関西ローカルで盛り上がった後編にこの番組ならではの醍醐味をカンタという。

imdkmは、ゲストMCに澤部渡(スカート)を迎えた福富優樹(Homecomings)とのエピソードを振り返る。Homecomings/福富が京都を拠点としていたこともあり、トークは次第に京都についての話に。こちらも2人の脱線トークが味わえます。

また、2人が口を揃えて印象的だったと答えたのが土岐麻子を招いた回。K-POP、シティポップなど今現在盛り上がりを見せるシーンの話も繰り広げられ、資料的な価値も生まれた内容だったと収録時を思い出す場面も。その他、Buffalo Daughter、高城晶平(cero/Shohei Takagi Parallela Botanica)などの収録回では”バンドの良さ”をしみじみと実感したとも。

全16組とのトークを介して様々なトピックスが生まれた2021年の『TALK LIKE BEATS』、収録をきっかけに発展したエピソードも明かされるなど、各本編を聞いた人でも楽しめる振り返り回となっています。

〈Source〉

TALK LIKE BEATS presented by Real Sound:https://open.spotify.com/show/7gK7imw3HjBgkzhVaJJWlA?si=72e99314ef4342b6


Dec 24, 202125:52
#84 Guest:cero 高城晶平(後編) 『WORLD RECORD』とceroの10年。都市と音楽、そして「シティポップ」との距離感

#84 Guest:cero 高城晶平(後編) 『WORLD RECORD』とceroの10年。都市と音楽、そして「シティポップ」との距離感

ceroの高城晶平を迎えた後編のテーマは、彼らの1stアルバム『WORLD RECORD』について。今年は同作がリリースされてからちょうど10周年目、ということで、改めてこのアルバムについて当時や現在の視点なども踏まえて聞いていく。

『WORLD RECORD』を制作するまでの過程に高木が抱いていた“焦燥感”や、鈴木慶一や本秀康といったキーパーソンとの出会い。2000年代後半〜2010年の東京には、ユートピア的な音楽コミュニティがあった? なぜ高城はceroを「ネオテニー(幼形成熟)なバンド」と称するのか。

2011年の東日本大震災直前にリリースされた同作は、時代のなかでどのような意味を持ち合わせたか。都市や人の心の再生の過程に寄り添った『WORLD RECORD』や『My Lost City』制作時のテンション感や、改めて久しぶりに同作を聴いた高城の感想、中国で「大停電の夜に」を鳴らした瞬間の歓声を浴びて思ったこと。

「落書き帳的なアルバム」と称する『WORLD RECORD』に散りばめた遊びや、今だからこそ認められる『WORLD RECORD』の良さ、10年で変わったものと変わらないもの、アルバムごとに“結成しては解散する”ceroが、ここからの10年に向けて考えているのは「積み上げること」?

高城が“ボーカリスト”として自信を持つまでの過程にあった、ボイトレとのう胞の手術とは。この10年で荒内佑と橋本翼に起こったポジティブな変化と、それによってバンドが進んだ次のステージ、リズムとプレイアビリティの重要性を打ち出すことで進化したceroの音楽。

『Obscure Ride』はリリースが一年遅かったら“ダサい”作品だった? SuchmosやWONKなどの登場〜King Gnuや石若駿の活躍ともリンクする同アルバムの評価や時代性、音楽シーンの流れに先鞭をつけた同作の重要性や、『POLY LIFE MULTI SOUL』までに至る、厚海義朗・光永渉・古川麦・小田朋美・角銅真実という磐石のサポートメンバーの布陣ができるまで。

最後のテーマは『WORLD RECORD』でラベリングされた“シティポップ”というワードとceroの距離について。「シティポップ」という言葉の意味は、ceroへのラベリングで割れてしまった? のちの若手バンドにも影響したこの出来事や、「シティポップ」に抱いている負い目を赤裸々に語る。

最後に明かされた、次への計画やサプライズの発表も必聴です。

〈Source〉

cero『WORLD RECORD』cero『My Lost City』cero『Obscure Ride』cero『POLY LIFE MULTI SOUL』cero『Fdf』cero『Nemesis』

Dec 17, 202150:27
#83 Guest:cero 高城晶平(中編) ゼイディー・スミスやヴァージニア・ウルフなど、今年読んだ海外文学から考える“言葉と歌の関係性”

#83 Guest:cero 高城晶平(中編) ゼイディー・スミスやヴァージニア・ウルフなど、今年読んだ海外文学から考える“言葉と歌の関係性”

ceroの高城晶平を迎えた中編のテーマは「2021年のカルチャー」について。

コロナ禍で映画館に足を運ぶことが難しくなった高城がハマっていたのは「読書」。今回はゼイディー・スミス『ホワイト・ティース』、クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』、テジュ・コール『オープン・シティ』という海外文学・小説を、ポストイットを“めちゃくちゃつける”ことで生まれる“能動的な読書”の話や、本の選び方、作詞との共通点、言葉と歌の関係性なども交え、独自の視点で紹介してもらった。

ゼイディー・スミス『ホワイト・ティース』は、ドラマ化もされたベストセラー。ロンドン出身の優柔不断な中年男・アーチーと、バングラデシュ出身の誇り高きムスリム・サマード。第二次大戦で親友となったふたりの半世紀にわたる友情を軸に、宗教の違いやLGBTQ+、歴史や言語の壁など、あらゆる要素が複合的に混ざっている作品から、高城はどのような影響を受けたのだろうか。
クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』は、円城塔や山本貴光の帯文からもどこか気味の悪さを感じる一作。文体や文章をサンプリングして表現する技法や、デザインやフォントで表現された世界観、体験するSFとしても意義深く、ある意味コロナ禍とも重なる小説の面白さとは。

テジュ・コール『オープン・シティ』は、マンハッタンでの日々を描いた作品。何が日常で何が非日常なのかを考えながら読む、海外小説の面白さなどについて、高城の“読み方”がわかっていくパートだ。

ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』は、言わずと知れた名作のひとつ。3章構成で同じ人たち・場所を描くことで、直接的ではないが浮かび上がってくる歴史的・政治的なバックグラウンドの面白さ、新作『波』をふまえたウルフの作家性などについて、同じくウルフの小説が好きなimdkmと語り合います。

〈Source〉

ゼイディー・スミス『ホワイト・ティース』クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』テジュ・コール『オープン・シティ』

Dec 10, 202138:07
#82 Guest:cero 高城晶平(前編) 楽曲で振り返る2021年。バンド表現の現在地と読書×音楽、ソロ作の重要性まで

#82 Guest:cero 高城晶平(前編) 楽曲で振り返る2021年。バンド表現の現在地と読書×音楽、ソロ作の重要性まで

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今回のゲストはceroの高城晶平。2021年最後のゲスト回!とあって、前編では「2021年を振り返った時に思い出すであろう音楽」をテーマに語り合っていきます。高城がピックアップしたのは下記の4作。

Pino Palladino and Blake Mills『Notes With Attachments』

David Byrne『American Utopia』

渡邊琢磨『Last Afternoon』

荒内佑『Śisei』

Spotifyでお聴きの方はMusic+Talk機能でそれぞれの楽曲(Pino Palladino and Blake Mills「Just Wrong」、David Byrne「I Zimbra」、渡邊琢磨「Text」、荒内佑「Śisei (of Taipei 1986)」)とともにお楽しみください。

Pino Palladino and Blake Mills『Notes With Attachments』は、1年を振り返るというテーマで真っ先に浮かんだという作品。D'AngeloやSoulquariansなどでお馴染みのPino PalladinoがBlake Millsと組むことの必然性や、静かなアルバムなのになぜか心を掴む同作の面白さとは。コロナ禍だからこその展開? 初めて吉祥寺にバンドとしてのプライベートスタジオを構えたceroがお互いの音楽観を交わすなかで見つけた同作の魅力や、『Jazz The New Chapter』〜『Festival de FRUE』が繋いだ音楽の文脈なども。

2作目のDavid Byrne『American Utopia』は、コロナ禍で少なくなった映画館での体験のうち、最も印象的な作品だったと高城は語る。ある種、バンド音楽を脱構築したショーがどのようにして生まれたのかを分析する、という視点が生み出した解釈とは。ビヨンセが『The Coachella Valley Music and Arts Festival』で見せたパフォーマンスや、姫乃によるV系ライブのエピソードも交えながら、バンド表現のいまについて考えていきます。

3作目の渡邊琢磨『Last Afternoon』は、高城が今年一番聴いたというアルバムで、本を読みながら聴く音楽としてピタリとハマった作品だという。姫乃も昨年の年間ベストに挙げていたということでMCとの共通点もある渡邊琢磨の作品から、3人の読書×音楽についての体験を語るパートへシフトしていきます。

4作目はceroのメンバーでもある荒内佑のソロ作『Śisei』。改めて趣味が合うなと確認できたというホッコリしたエピソードを交えながら、メンバーのソロとバンド活動の棲み分けや、表現がクロスオーバーするポイントなどについて語っていきます。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

Pino Palladino and Blake Mills『Notes With Attachments』(https://open.spotify.com/album/5fsq4qeIWboRRPG7mGGfxr?si=ULs2DooOTsCpVWSCo5PgJg)、David Byrne『American Utopia』(https://open.spotify.com/album/71tl4k4k63o0gHt6mDj0IR?si=Wk7P6WfgQNOEFmQwo6hpdg)、渡邊琢磨『Last Afternoon』(https://open.spotify.com/album/4SODKO0E0FafHjoqOHZ2So?si=rga06tS2SL-HL52fEdy6Xg)、yes/and『yes/and」(https://open.spotify.com/album/0RUFgBFhpc8uiYtgY9KBCk?si=K3X-YJDTSDaffS8prcyyDQ)、荒内佑『Śisei』(https://open.spotify.com/album/4uRAlLzyBxwLHOtBBg6HDV?si=VikSep56TM2gWT0wVT4sFw)、Shohei Takagi Parallela Botanica『Triptych』(https://open.spotify.com/album/6Xk8kKYQpCF3VnIkqQ3OBO?si=JxXpaJi7QQijRHrVYLFlLA)

Dec 03, 202101:02:25
#81 Guest:パソコン音楽クラブ(後編) 様々な人生が交差する場所「ハードオフ」の魅力

#81 Guest:パソコン音楽クラブ(後編) 様々な人生が交差する場所「ハードオフ」の魅力

パソコン音楽クラブを迎えた後編のテーマは「パソコン音楽クラブを構成するカルチャー」。フリートーク回ということで、2人の個性がいかんなく発揮された回となっています。

そんな賑やかなトークの大きなテーマになるのは「ハードオフ」。古いハードウェア独特の音色を新たな感性で鳴らすという、ある種、初期パソコン音楽クラブのアイデンティティともいえるテーマに欠かせなかった場所。

近年ではtofubeatsらが発信している『TTHW』こと『THREE THE HARDWARE』や、ネットレーベル周辺のカルチャーの勃興とも相まって、再評価の機運がぐんぐん高まっているハードオフ。地域などによって品揃えが変わり、いろんな人の中古品=人生が集まる場所である同店舗の魅力や、2人がハードオフと歩んできた人生とは? 西山が語る大阪南部のハードオフ事情、柴田がオススメする東京の大型ハードオフについて、ブックオフ・ハードオフに溢れる正体不明のCDたちなど、もはや情報番組レベルで参考になる2人のトークや、それをクリエイティブにどう活かすかという話は必聴です。

後半では、柴田に影響を与えつづけているという映画『耳をすませば』についてのトークを展開。実際に西山に名言をそのまま話すくらい、発言ひとつひとつに影響されている柴田のエピソードや、同作の持つジュブナイル感、何かを作りたい若者に向けての作品をバキバキに受け止めることの重要性、柴田の持つロマンチックな一面、2人組であることの意義など、彼らの新たな側面を発見できることでしょう。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

『THREE THE HARDWARE』(https://threethehardware.com/)、パソコン音楽クラブ『See-Voice』https://open.spotify.com/album/0a75zOogyDGl7bwfmSdyHn?si=g4QrxAXhSquSqZ8_3OiAPA)、ハードオフ八王子大和田店(https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=201028

Nov 26, 202143:36
#80 Guest:パソコン音楽クラブ(中編) group_inou、アーバンギャルド、『ポケットモンスター』、にしな……達成感に満ちた“パソコン音楽クラブワークス”

#80 Guest:パソコン音楽クラブ(中編) group_inou、アーバンギャルド、『ポケットモンスター』、にしな……達成感に満ちた“パソコン音楽クラブワークス”

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パソコン音楽クラブを迎えた中編のテーマは、「特に達成感を感じた“パソコン音楽クラブワークス”」。ゲームやアニメに関連した作品を始め、ドラマの劇伴からCM音楽までジャンルや分野をまたいで活躍する彼らならではの選曲とトークが展開されました。

注目の選曲については、西山がgroup_inou「THERAPY (パソコン音楽クラブ Remix)」、ポケモン音楽クラブ「バツグンタイプ」、 柴田がアーバンギャルド「傷だらけのマリア(パソコン音楽クラブ REMIX)」 、にしな「東京マーブル」をそれぞれピックアップ。

実は二人とも選曲に挙げていたという「THERAPY (パソコン音楽クラブ Remix)」について。group_inouの代表曲の1つでもある「THERAPY」をリミックスするということもあり、それなりにプレッシャーを感じていたという。原曲のパラデータが届いたことでわかったgroup_inouの楽曲が持つオリジナリティ、そして試行錯誤を繰り返しながらも「最終的には楽しく作れた」という発言から、このリミックスでの満足感が伝わってくる。

柴田が選曲したアーバンギャルド「傷だらけのマリア(パソコン音楽クラブ REMIX)」については、原曲の独特なリズムを聞いた上で、80年代に活躍した松前公高ら擁するきどりっこ、アーバンギャルドとコラボ経験もある戸川純が在籍したゲルニカなどニューウェイブの要素を意識したアレンジに。リミックスにおける醍醐味や遊び心、自分たちなりのカラーをどのように落とし込むかなど、パソコン音楽クラブのクリエイティブな部分が浮き彫りになりました。

そして、今回の選曲の中でも特に異彩を放つポケモン音楽クラブ「バツグンタイプ」。『ポケットモンスター』という巨大コンテンツとコラボした同楽曲で、最も苦労したのは歌詞だという。「輪をかけて歌詞が難しかった」と語る西山だが、“じめん”や“でんき”などポケモンのタイプを必ず盛り込まなければならないことや、それぞれのタイプにおける相性も理解し、何より子どもたちが歌える楽曲であることも踏まえて、とにかく考えることが多かったという。『ポケモン』シリーズなどゲームミュージックの第一人者であるプロデューサー・増田順一氏との邂逅も含め、ここでしか聞けない制作エピソードは必聴です。

最後に柴田が紹介したのが、にしな「東京マーブル」。パソコン音楽クラブの最新アルバム『See-Voice』と制作期間が被っていたそうだが、普段はハードウェア中心の制作も同楽曲では一部ソフトウェアを用いたという。キャリアを積み上げていくにつれ、2人の中でパソコン音楽クラブの音楽とクライアントワークが有機的に繋がっていくのが垣間見れる、大変貴重な回になっています。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

group_inou「THERAPY (パソコン音楽クラブ Remix)」(https://open.spotify.com/track/7nOY77UK7DXtit8hhdEqoq?si=1cb6911534da45ae)、アーバンギャルド「傷だらけのマリア(パソコン音楽クラブ REMIX)」(https://open.spotify.com/track/0UReiYJkLVtNbE9u3M2F4u?si=8471482699344745)、ポケモン音楽クラブ「バツグンタイプ」(https://open.spotify.com/track/0z6r6l49kStB4LMsJNsFeT?si=bdd34586fd2b4e66)、にしな「東京マーブル」(https://open.spotify.com/track/1pa3HLcst2XUYkJzz59LKG?si=a4024e37ea384b56)、

Nov 19, 202101:01:09
#79 Guest:パソコン音楽クラブ(前編) 東京湾と社会性、ゲストボーカルと影のアドバイザー……『See-Voice』で掘り下げたサウンドとは?

#79 Guest:パソコン音楽クラブ(前編) 東京湾と社会性、ゲストボーカルと影のアドバイザー……『See-Voice』で掘り下げたサウンドとは?

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今回のゲストはパソコン音楽クラブ。前編では、10月13日に3rdアルバム『See-Voice』をリリースした2人と「パソコン音楽クラブが最新作『See-Voice』で掘り下げたサウンド」と題したトークを展開。アルバムの収録曲からそれぞれのおすすめ曲をピックアップして紹介していく。今回のテーマにあわせ、柴田は「ぬけて」「海鳴り」を、西山は「Panorama」「潜水」をピックアップ。

弓木英梨乃をゲストボーカルに迎えた「Panorama」は、アルバムにおけるピークを意識して作った1曲。パソコン音楽クラブにとっても新境地といえるサウンドをこのタイミングで作った理由や、コロナ禍で作ったアルバムだからこそ直面した苦悩と、そこから抜け出したポイント、クリエイターとして変化したマインドセットについて語っていく。また、パソコン音楽クラブならではのゲストボーカル選定方法や、明かされた“影のアドバイザー”の存在とは。

「ぬけて」は、ボーカル曲同氏をつなぐSkit的な楽曲。アルバムの曲順決めの方法や、重視した流れのなかで“魚”というワードから連想し、ラウル・セルヴェの『人魚』やドビュッシーの「シランクス」など、意外なインスピレーション源も飛び出した楽曲秘話は必聴です。

「潜水」は、川辺素(ミツメ)をゲストボーカルに迎えた楽曲。制作秘話はもちろん、ボーカル楽曲提供を受けた経験もある姫乃の体験談も交えて大盛り上がりした、川辺のボーカリストとしての凄さとは。

「海鳴り」は、一度チャプター的には終わったアルバムの続きの楽曲として作られたもの。ゲストボーカルに川辺素(ミツメ)とunmoという2人の異色な組み合わせをセッティングした理由や、ジャケット写真のロケーションにもなった葛西臨海公園とアルバムのクロスポイント、ヴァンゲリス『Direct』とフレットレスベース、Chameleon「Just Close Your Eyes & Listen」から受けた影響など、年間ベストにも多く入ってくるであろうアルバムをより深く知ることができる要素が盛りだくさんの回となりました。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

パソコン音楽クラブ『See-Voice』(https://open.spotify.com/album/0a75zOogyDGl7bwfmSdyHn?si=g4QrxAXhSquSqZ8_3OiAPA)、パソコン音楽クラブ「Panorama」(https://open.spotify.com/track/5if2zb6VBOFIVTpME9hyQg?si=c5c3022c57de49c3)、パソコン音楽クラブ「ぬけて」(https://open.spotify.com/track/70d7crUeoB3IORLtNOo3HI?si=60ad5f1687b84388)、パソコン音楽クラブ「潜水」(https://open.spotify.com/track/10KKdfuzJ8RM42uLiB77AZ?si=924341679b364b02)、パソコン音楽クラブ「海鳴り」(https://open.spotify.com/track/41fjCDQMe7GkomRxsU4bp9?si=61c668925f004e0c)、Vangelis「Ave」(https://open.spotify.com/track/3T2Kx2OjE3bktA4duiVGfK?si=5c85b4af5bdf4131

Nov 12, 202101:04:34
#78 Guest:Buffalo Daughter(後編)Ms. Machine、Surgeons Girl、SHOW-GO……Buffalo Daughterが選ぶ“いま新鮮に感じる音楽”

#78 Guest:Buffalo Daughter(後編)Ms. Machine、Surgeons Girl、SHOW-GO……Buffalo Daughterが選ぶ“いま新鮮に感じる音楽”

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今回は「Buffalo Daughterが選ぶ、“いま新鮮に感じる音楽”」として、3人がSpotifyやBandcamp、YouTubeなどで見つけた新たな音楽を紹介してもらいました。選曲は下記の通り。

シュガー吉永:Ms. Machine「Var」

大野由美子:Surgeons Girl「Sympathetic Cycle」(大野由美子) 

SHOW-GO「Jasmine」(山本ムーグ)

シュガー吉永がオススメするのはMs. Machine「Var」。アルバム制作中にポストパンク・リバイバルが気になった吉永が「若手でこんなバンドがいるのか!」と驚き、そのアティチュードに強く惹かれたという。すべてがカッコいいと称賛する彼女が「そのなかでもダントツで1位」と挙げる楽曲です。

ミニマルテクノをよく聴く大野は、コンピのなかから見つけたブリストルの才女・Surgeons Girl「Sympathetic Cycle」をチョイス。モジュラーシンセで音楽を作るSurgeons Girlの音楽が頭から離れないという大野が、彼女に惹かれる理由を聞きました。

山本ムーグが紹介したのは、ヒューマンビートボクサーのSHOW-GO。音楽はもちろん、眼差しや手の動きなどにも魅了されたという。曲芸ではなく、ちゃんとした音楽として見応えがあるという彼のパフォーマンスは、動画でも楽しんでみてください。

3人の楽曲紹介後には、姫乃がこぼした「バンドを続けるためには」という言葉にムーグが反応し、自身ならではの“バンド論”を展開。長年バンドを続けてきたからこそ辿り着いた価値観に、MC・スタッフ一同が感銘を受けました。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

Ms. Machine「Var」(https://open.spotify.com/track/4K1PgZzOqMocLUacI3zuyT?si=791fbbadc9254658)、Surgeons Girl「Sympathetic Cycle」(https://open.spotify.com/track/7tX0JrCDjtYJRKjeFz7SNH?si=97efd420a2cc49cf)、 SHOW-GO「Jasmine」(https://www.youtube.com/watch?v=eg9_ymCEAF8)

Nov 05, 202136:06
#77 Guest:Buffalo Daughter(中編) Beastie Boysと意気投合、坂本慎太郎とはカラオケへ……長いキャリアの中で“忘れられないエピソード“

#77 Guest:Buffalo Daughter(中編) Beastie Boysと意気投合、坂本慎太郎とはカラオケへ……長いキャリアの中で“忘れられないエピソード“

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日本国内はもちろん海外でも精力的に活動してきたBuffalo Daughter。最新アルバム『We Are The Times』を掘り下げた前編に続いてのテーマは、「長いキャリアの中で“忘れられないエピソード“」。1993年の結成から今年で28年、その長いバンド史においても貴重な話が飛び出した回になりました。

まずは、シュガー吉永が「私にとっての永遠のアイドル」と語るESG「Hold Me Right」をピックアップ。80年代、NYを拠点にその後のヒップホップ〜クラブミュージックに多大な影響を与えたESGについては、過去に来日公演の前座を務めたことが忘れられないと語る吉永。ひたすらESGへの愛情が溢れ出すなかで、なぜか話は“Buffalo Daughter命名の経緯”へ。当初はESGと同じ由来でバンド名を付けようとしていた(?)というエピソードなど必聴です。

大野由美子はLuscious Jacksonの「Energy Sucker」をセレクト。初来日時にCDを手渡ししたことをきっかけに、Beastie Boys主宰のレーベル<Grand Royal>との契約に至る経緯も語られます。マイク・DらBeastie Boysメンバーと意気投合した話、Luscious Jacksonが再度日本ツアーを行った際には大野の実家に招いたことがあるという、何ともアットホームなエピソードも飛び出しました。

山本ムーグは坂本慎太郎「鬼退治」を選曲。「当時空前のカラオケブームだった」と語り始めた山本は、下北沢のカラオケボックスに様々なアーティストを連れ込み熱唱していたそう。そんなマイブームに坂本を誘うと、まさかの少年隊「仮面舞踏会」を選曲(!)。その後、Buffalo Daughter「Love & Food」(アルバム『Konjac-tion』収録)にてコラボを果たす2組のつながりが感じられるトークとなっています。

〈Source〉

ESG「Hold Me Right」(https://open.spotify.com/track/2WqyibfEPafVgHBKvy0Evi?si=ee187a278b1e442c)、Luscious Jackson「Energy Sucker」(https://open.spotify.com/track/5bsGxu0Qx3VYDPb2YVtLdb?si=c8d64bf0c7c54220)、坂本慎太郎「鬼退治」(https://open.spotify.com/track/1pDYbRNVr8HmRpfl9z9x5p?si=90f2f25c6357476b)


Oct 29, 202141:10
#76 Guest:Buffalo Daughter(前編) 『We Are The Times』を紐解く「三者三様の解説」

#76 Guest:Buffalo Daughter(前編) 『We Are The Times』を紐解く「三者三様の解説」

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今回のゲストはBuffalo Daughter。9月17日に7年ぶりとなるニューアルバム『We Are The Times』をリリースした3人に、アルバムの収録曲から「特に聞いてほしい」と思う曲をそれぞれピックアップして紹介していく。それぞれのピックアップ曲は下記の通り。


シュガー吉永:「Don’t Punk Out」

大野由美子:「Jazz」

山本ムーグ:「Times」


オープニングでは、大野&吉永はかつて姫乃のDJを見たことがあるといい、その内容を絶賛し、和やかな雰囲気でトークがスタート。

アルバムを作るにあたって最初に作り最後にダビングした「Don’t Punk Out」は、約4年間ライブで何度も演奏された曲ということで、シュガーへアルバム収録にあたって変化していった過程について話してもらいました。


「Jazz」は、大野が「寂しい気持ちになったことを思い出しながら作った」という楽曲。バンドにおいてもあまり表現することのない感情を曲にしたという、Buffalo Daughterにとってもレアな一曲に仕上がった。そんな大野とMC陣の“寂しい”に関する体験を聞くと、楽曲に対する解像度も深まることでしょう。また、Caetano Velosoのバンドメンバーとしても知られるRicardo Dias Gomesをフィーチャーした楽曲ということで、彼との出会いや嶺川貴子を介して繋がった思わぬ縁についても語られています。


「Times」は、山本が毎日聴きながら視覚的かつ文学的に紐解いている楽曲。色のことを考えて聴いているが、この曲の色はわからないそうで、そこがまた魅力的なのだという。山本が独自に訳したシュガーの英詞と、そことリンクして展開される楽曲・アルバムの解釈は必聴です。

〈Source〉

Buffalo Daughter『We Are The Times』(https://open.spotify.com/album/00TbymhTXa7qmcLoM97D08?si=wgW1x8W_QYSwGI60VYu_DA)、Buffalo Daughter「Don’t Punk Out」(https://open.spotify.com/track/3fQXeqMPkNPrebaPn5tD93?si=036b872de66c4bc7)、Buffalo Daughter「Jazz」(https://open.spotify.com/track/0TREUD4e1IXI1dFjMOsafH?si=f0e061004df14887)、Buffalo Daughter「Times」(https://open.spotify.com/track/696LZtFLOjvbVwhLHW0los?si=2109e8adc5694bd0


Oct 22, 202147:25
#75 Guest:佐藤優介(後編) Daphne & Celeste、ムーンライダーズ……この先自らに影響を与えるであろう作品

#75 Guest:佐藤優介(後編) Daphne & Celeste、ムーンライダーズ……この先自らに影響を与えるであろう作品

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個人の名義やカメラ=万年筆、僕とジョルジュのほか、スカート、KID FRESINO、カーネーション、ムーンライダーズなどのライブサポートでも活躍する佐藤優介をゲストに迎えた今回のテーマは「この先自らに影響を与えるであろう作品」。

佐藤が挙げたのは、Daphne & Celeste「Save The World」 ・ムーンライダーズ「夏の日のオーガズム」の2曲。

1曲目のDaphne & Celeste「Save The World」は、「UTOPIA」をリリースした佐藤のもとに届いた、Max Tundraからのメールと、そこから生まれた交流を機に知ったアーティスト。第二のキャリアを日本で始めたいというMax Tundraが、姫乃(とimdkm)に楽曲提供する未来が生まれるかも? な話や、姫乃がKero Kero Bonitoを勧められたエピソードまで。

2曲目のムーンライダーズ「夏の日のオーガズム」は、佐藤がライブのサポートとしても入っている特別なバンドの楽曲。先日久しぶりにライブで演奏したという同曲にまつわる話や、鈴木慶一から新しいアーティストを教えてもらったり、ゲームをもらったりするというエピソード、最近プレイしているゲーム『serial experiments lain』の話、姫乃が語る「過去と未来にこだわらないことの尊さ」や現在も続く「AV評論の書き方」、『DUNE/デューン 砂の惑星』を楽しみにしている佐藤による『ホドロフスキーのDUNE』のオススメ話、佐藤がゲーム音楽を手がける未来も?

Spotifyでお聴きの方は、前編に引き続き「Music+Talk」を使って、楽曲とともにトークをお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

Daphne & Celeste「Save The World」(https://open.spotify.com/track/19uIMXoroyj4oipoLObIai?si=2646b714cb9d4d6d)、Max Tundra「Pets」(https://open.spotify.com/album/1MAtboKUsngkUacKdJnm6A?si=v-6DJw6ESoOSvRx6CT32gw)、imdkm「話す練習」(https://open.spotify.com/album/6SOjoq6rNWGPw3OLMcsgIa?si=W88t3cHHSoaX249WyUuTQQ)、moonriders「夏の日のオーガズム」(https://open.spotify.com/track/1kVLkyU5RTuCIc3uZwfPg3?si=ae262ff2358d46ba

Oct 15, 202156:18
#74 Guest:佐藤優介(中編) KID FRESINO、Kaede、僕とジョルジュ……比類なきアーティストたちとのエピソード

#74 Guest:佐藤優介(中編) KID FRESINO、Kaede、僕とジョルジュ……比類なきアーティストたちとのエピソード

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個人の名義やカメラ=万年筆、僕とジョルジュのほか、スカート、KID FRESINO、カーネーション、ムーンライダーズなどのライブサポートでも活躍する佐藤優介をゲストに迎えた今回のテーマは「佐藤優介が語る、比類なきアーティストたちとのエピソード」。

1曲目はKID FRESINO「Lungs(feat.Otagiri)」。スタジオにメンバーを集めて即興で曲作りが始まるという、KID FRESINOの曲作りの“特殊さ”。自分で演奏したはずの楽曲が別の形で活かされている感覚や、サポートメンバーから見たKID FRESINOの大胆なプロデュース術、ライブにおける再現性など、貴重なエピソードが盛り沢山。

2曲目のKaede「化石採集」は、佐藤がプロデュースした”架空のサントラ”をテーマに作られたアルバム『Youth』の収録曲。ファンに怒られないか心配しながら作ったという楽曲のエピソードから、尖った提供曲を書くことへの怖さなどに話は派生していき、最終的には「ガバを書きたい」という佐藤とLil Texasを聴いている姫乃の意見が一致し、僕とジョルジュにガバが提供される未来が見える展開へ。

3曲目の僕とジョルジュ「巨大な遊園地」は、さまざまな音楽性やときにアバンギャルドな楽曲を収録してきたなかでも、佐藤が「これくらいしかまともな曲がない」というくらい、僕とジョルジュの顔になるポップス楽曲。僕とジョルジュの音楽的なアイデアの数々や、姫乃が考えている次回作のコンセプトが明らかに。佐藤が「作るのに5年かかる」というその壮大なテーマとは……?

Spotifyでお聴きの方は、前編に引き続き「Music+Talk」を使って、楽曲とともにトークをお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

KID FRESINO「Lungs(feat.Otagiri)」(https://open.spotify.com/track/6rmci3ijWAHOIsqP3RjmYW?si=20a174a45271492d)、Kaede「化石採集」(https://open.spotify.com/track/0XDz5jPYDbVssjYts7ReNM?si=9e2b56cc407d4c1c)、僕とジョルジュ「巨大な遊園地」(https://open.spotify.com/track/676gLmTPD9AWhHSpdtvCtS?si=2868c859a04143c2

Oct 08, 202153:01
#73 Guest:佐藤優介(前編) 名曲「UTOPIA」はドラムと笑いでできている? YMOやPeter Gabrielから受けた影響について語る

#73 Guest:佐藤優介(前編) 名曲「UTOPIA」はドラムと笑いでできている? YMOやPeter Gabrielから受けた影響について語る

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祝、姫乃たま復帰回! 今回は彼女とも旧知の仲であり、スカート、KID FRESINO、カーネーション、ムーンライダーズなどのライブサポートや、Kaede(Negicco)などへの楽曲提供などでも活躍する佐藤優介をゲストに迎え、8月に突如リリースされ音楽愛好家たちに衝撃を与えた「UTOPIA」を中心としたトークを展開します。

佐藤が「UTOPIA」を作る上で影響を受けた、もしくはこの曲と合わせて聞いてほしい楽曲として挙げたのは、YMO「Insomnia」とPeter Gabriel「Sledgehammer」。YMOが打ち込みのグリッドで作ったズレを意識して、一番気持ちいいハネ方を追求していった「UTOPIA」における秀逸なリズム構築の裏側や、改めて感じたドラマー・高橋幸宏のすごさ、バンドマジックを打ち込みで出すためにひとり追求した音作りについて。

続いて挙げたPeter Gabriel「Sledgehammer」は、Manu Katcheのドラムに注目してほしいそう。となってくると2曲の共通点は“ドラム”。佐藤が一番好きな楽器はドラムである、という意外な告白から、人間の原初的な喜びの話にまで派生していく。

また、「UTOPIA」で使われている印象的なオケヒ(オーケストラル・ヒット)の音についての言及も。ダサい・いなたい音としての扱いをされているオケヒの音を、佐藤はなぜ「UTOPIA」に使ったのか。ニュージャック・スウィング再評価で再注目された最近のオケヒ話などと交えて楽しみましょう。

Spotifyでお聴きの方は、前編に引き続き「Music+Talk」を使って、楽曲とともにトークをお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま

〈Source〉

佐藤優介「UTOPIA」(https://open.spotify.com/track/1vee9tX88JC2dkggO7OEZu)、YMO「Insomnia」(https://open.spotify.com/track/6xq8Xley2DNZXXjZntwzWk)、Peter Gabriel「Sledgehammer」(https://open.spotify.com/track/500CcJ8WRUce320BufEcxB)、Derrick May「Strings of Life」(https://open.spotify.com/track/7DXfJX286N3ZBURaq8D9mc)、Bruno Mars「Finesse」(https://open.spotify.com/track/5XMkENs3GfeRza8MfVAhjK)、Mikiki「佐藤優介がスカート澤部渡、姫乃たまと語る〈音楽が変わる〉予感に満ちた新曲“UTOPIA”」(https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/29644

Oct 01, 202152:53
#69 Guest:オノマトペ大臣(後編) TVer、時短家電、食べログ……俗っぽいカルチャーのエクストリームな楽しみ方

#69 Guest:オノマトペ大臣(後編) TVer、時短家電、食べログ……俗っぽいカルチャーのエクストリームな楽しみ方

今回はimdkm氏プレゼンツ、オノマトペ大臣『街の踊り』10周年企画! 後編では『トーベヤンソン・ニューヨーク・アワード』や関西ソーカルなど、雑談ワークスの多い大臣&ゲストMCのtofubeatsとひたすらカルチャーに関する雑談をしていこう、という内容。

なぜか“『バイキング』ウォッチャー”のイメージが定着した大臣のパーソナリティで幕を開け、“ダンスをするのが超大事”の人が語るBTS「Permission to Dance」、京都を背負って立つDaichi Yamamotoのすごさといった音楽のトークでアイドリング。

突如tofubeatsの「僕と大臣は音楽関係者で一番TVerを見ている」という宣言から、バラエティ番組への愛を語るパートが爆誕。『やすとものどこいこ!?』(テレビ大阪)に感じるエクストリームな日常性、2人が大絶賛したロングコートダディ&セルライトスパ&ニッポンの社長による『関西コント保安協会』(ABCテレビ)のキャラに頼らないユニットコントの面白さ、コロナ禍でMCUを一気見した大臣の独特な感想、片っ端からTVerでローカル番組を見続けるtofubeatsがおすすめする『千鳥の出没!ひな壇団』(RCCテレビ)と『華丸の「先生!染まりんしゃったね...。」』(RKB毎日放送)はテレビ業界のシカゴハウス?

大臣がいまハマっているのは“時短家電”。サンコーの食洗機「ラクア」を買ったことを発端に、次々に生活を豊かにする家電へ興味を持っている大臣。次に狙っているのはロボット掃除機? 時短家電には加速主義的な快楽がある? 三人とも興味があるのは除湿機? DIMEでガジェットに関する連載『tofubeatsのユルッとガジェット探訪記』をはじめたtofubeatsによる「心が揺らぐ家電プレゼン」も必聴。

食べログを毎日見ている大臣による、ある種のエクストリームさを感じる“楽しみ方”に驚愕するimdkm、大臣がYouTubeで見ている「おのだ/Onoda」の移動をみていると自律神経がととのう? imdkmが見ている「大工の正やんShoyan」もととのうタイプのYouTuber? それを両方理解しているコンテンツマスター・totubeatsのすごさも体感できる45分です。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:tofubeats

〈Source〉

関西ソーカル(https://kansaisocal.org/)、トーベヤンソン・ニューヨーク・アワード2021上半期 中間発表(https://rollingstonejapan.com/articles/detail/36142)、BTS「Permission to Dance」(https://open.spotify.com/track/0LThjFY2iTtNdd4wviwVV2?si=c6e865222faa472b)、Daichi Yamamoto「Love+」(https://open.spotify.com/track/7J8RJ9ZU06YXZAD6sKFgnR?si=fcf9066fb7534ad7)、Daichi Yamamoto「上海バンド」(https://open.spotify.com/track/7dzjBxDC5R5hxXKV9T6876?si=f20a6fb3b2464095)、Daichi Yamamoto,tofubeats「WEST SIDE」(https://open.spotify.com/track/6Af2DdiokBbsXV8IGlnquU?si=5f0033ccbef74264)、tofubeats「CITY2CITY」(https://open.spotify.com/album/44TpgJfSUlgMMQuNLdYbcs)、食洗機『ラクア』(https://www.thanko.jp/view/item/000000003491)、tofubeatsのユルッとガジェット探訪記(https://dime.jp/genre/tag/2049/)、「おのだ/Onoda」(https://www.youtube.com/channel/UCor-ItevvphIaF0n8CkY-Xg)、「大工の正やんShoyan」(https://www.youtube.com/channel/UCdrVc2ByfvnNW14R6o_WpkA

Sep 03, 202145:10
#68 Guest:オノマトペ大臣(中編) 『街の踊り』以降、関西インディークラブシーンの“才能”たち

#68 Guest:オノマトペ大臣(中編) 『街の踊り』以降、関西インディークラブシーンの“才能”たち

今回はimdkm氏プレゼンツ、オノマトペ大臣『街の踊り』10周年企画! 中編では『街の踊り』リリースから大臣&thamesbeatによるPR0P0SEでの活動から、徐々にthamesbeatの才能へフィーチャー。dancinthruthenights(tofubeats&okadada)と楽曲を手掛けたり、tofubeatsがジャケットを手がけた“大臣 feat.ウチの部活”な制作秘話や、tofubeatsが「大臣のベストソングのひとつ」と挙げる「雨模様」の良さ、メロディーメーカーとしてのオノマトペ大臣の才能、突如飛び出した“イノベーションのジレンマ”話と、tofubeatsが経済学部に入ったのは大臣の影響? LPのデザインコンセプト「愛の言葉は左から囁いたほうがいい」は”あえて”だった?

tofubeatsの先輩であり、PR0P0SEとも制作を共にしたchoochoogatagotoという“異才”、okadadaと大臣の関係と“東京と大阪”、『ナイトメロウ』や『リズムステップループス』などの地元イベント、in the blue shirt・ゆnovation・ストーンズ太郎や『Potluck Lab.』などの関西新世代の動き、シェンロンさんこと神野龍一氏との『関西ソーカル』やtofubeatsが恐れおののいた『トーベヤンソン・ニューヨーク・アワード』などの大臣の“雑談ワークス”とあわせてお楽しみください。

そして終盤ではPR0P0SEの新作についての最新情報や、トーベヤンソン・ニューヨークの現況話、「ロシアンブルー」の原型を作ったユニークなバンド、大臣のコピーライター的ワードセンスは“ビートたけしっぽい”? 大臣がimdkm『リズムから考えるJ-POP史』のイベントにあわせて執筆した、リア・ディゾンとceroを対比させる「あんまり考えてない人のJ-POP史」という秀逸なコラム、上京しがちな関西トラックメイカーたち、ライブ活動休止以降に大臣が登場したtofubeats・PUNPEE・大臣による「水星」の裏側など、懐かしい人には懐かしく、知らない人たちにとっては何もかもが新しい情報にまみれた45分弱。

配信当日はtofubeatsの新曲「CITY2CITY」の発売日、ということで、同楽曲についてのトークも!

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:tofubeats

〈Source〉

[MARU-113] PR0P0SE - PR0P0SE(http://maltinerecords.cs8.biz/113.html)、[MARU-113] PR0P0SE - PR0P0SE(http://maltinerecords.cs8.biz/113.html)、[MARU-125] tofubeats - lost decade remixes(http://maltinerecords.cs8.biz/125.html)、関西ソーカル(https://kansaisocal.org/)、トーベヤンソン・ニューヨーク・アワード2021上半期 中間発表(https://rollingstonejapan.com/articles/detail/36142)、imdkm『リズムから考えるJ-POP史』(https://blueprintbookstore.com/items/5f560a229d28421f71f4df20)、tofubeats「CITY2CITY」(https://open.spotify.com/album/44TpgJfSUlgMMQuNLdYbcs

Aug 27, 202144:39
#67 Guest:オノマトペ大臣(前編) tofubeatsと振り返る『街の踊り』10周年&当時の関西インディークラブシーン

#67 Guest:オノマトペ大臣(前編) tofubeatsと振り返る『街の踊り』10周年&当時の関西インディークラブシーン

今回はimdkm氏プレゼンツの企画として、オノマトペ大臣が#67、#68、#69に登場! 盟友・tofubeatsをゲストMCに迎え、前編は「『街の踊り』リリース10周年! 関西インディークラブシーンの10年前を振り返る」として、配信当日である8月20日にリリースから10周年を迎えたオノマトペ大臣の『街の踊り』について話していこうというもの。

大臣やtofubeats、imoutoid、okadada、thamesbeat、Seiho、Avec Avecなど、インターネットミュージック~クラブシーンのキーパーソンが集結した当時の関西インディークラブシーン。これだけ重要な人物たちが集まっているにもかかわらず、なかなか体系立てて振り返られることのなかったシーンについて、前編ではtofubeatsと大臣による当時の思い出をベースに、中編では現在の視点から見ていく。前編の起点はtofubeatsとオノマトペ大臣の出会い(大臣からの視点で語られるのは貴重!)にはじまる。mixiのDM~六甲道のモスバーガー~大臣宅でtofubeatsが大学生の財力や知識量に平伏した話、大臣の日本語ラップや『blast』との出会い、大学のサークルで“コミュニケーション担当”だった話、別の重要人物・西村ツチカとの邂逅、大臣がラップを始めたのは、彼の“タニマチ気質”に起因する? tofubeatsが世に出るきっかけの楽曲には「約束の力で人を動かす男・オノマトペ大臣」の協力が欠かせなかった? そして明かされる「水星」以前の歴史、当時のアンセムは「BIG SHOUT IT OUT」、ダンスをするのが超大事!

「水星 feat.オノマトペ大臣」リリースで変わった景色、“おみやげ”として作った「S.U.B. urban」から始まった大臣のソロ活動の歴史、『街の踊り』を作っていった過程、常に就職を勧めていた大臣に当時からあった“社会人ラッパーとしての片鱗”、「社会人ラッパー」を描くときにありがちな“つらい”をロマン化しないこと、mochilon作曲の「Sence Of Wonder」のカオスなコール&レスポンスはどのように生まれた? 周年を迎えまくるMaltine Recordsのリリース、現在は座談会でもお馴染みのスペシャルバンド、トーベヤンソン・ニューヨーク結成秘話や、オノマトペ大臣の伝説の2コマ漫画、大臣が西村ツチカとガガガDXと生田神社へ行った話から、tofubeatsが初めて行ったPerfumeの握手会も西村ツチカ&森田剛史と一緒だった話へ繋がる最高の余談感、直後にリリースされた『マルチネラップコンピ』について。

最後に振り返られる『街の踊り』の由来。印象派画家・ルノアールの「都会のダンス」からインスピレーションを得ていた? シティポップがバズワードとなる昨今。いちはやくその潮流を感じられた『街の踊り』は、いま聴きなおしてみても新鮮な作品であることがわかる、3者のトークとなっています。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:tofubeats

〈Source〉

[MARU-098] オノマトペ大臣 - 街の踊り(http://maltinerecords.cs8.biz/98.html)、tofubeats「BIG SHOUT IT OUT feat,Onomatope Daijin」(https://www.youtube.com/watch?v=huMLz-h7qkQ)、tofubeats「水星 feat.オノマトペ大臣」(https://open.spotify.com/track/16jZpt2ZoMQO90QPz7jyMe?si=4a6f6d98ac494a88)、

Aug 20, 202158:08
#66 Guest:渋谷慶一郎(後編) アンドロイドと音楽をやること、その意味を改めて考える

#66 Guest:渋谷慶一郎(後編) アンドロイドと音楽をやること、その意味を改めて考える

8月21日・22日には新たなアンドロイドオペラ『Super Angels』を開催する渋谷。過去幾度となくアンドロイドと共演してきた渋谷に『Super Angels』を含めた最新のアンドロイド論、またアンドロイドと音楽の関係性について聞いていく。

開発者や技術者など、さまざまな関係者と作り上げることで感じた“アンドロイドの過渡期”、アンドロイドはスケジュール調整が難しい? 考え方を変えたきっかけにある石黒浩との出会い、「わたしとあなた」の二項対立ではないアンドロイドと音楽家の関係性、アンドロイドオペラを世界・日本で開催することになった経緯は“咄嗟に”だった? ベネズエラ人ソプラノ歌手エリカ・コロンとの出会いから生まれた、障がいを持った子どもも参加するホワイトハンドコーラスとアンドロイドのコラボレーション。さまざまな属性を持つ人とアンドロイドが共存することによる音楽的な化学反応、人間と一緒に歌うことで必要になった“声の開発”、表現したかったのは「冷たいオーガニック」。高域を評価する世の中が訪れている? テクノロジーに支配されているかどうかではなく支配されている前提で考える意味、オーケストラという形式を取ることで可視化する「一般的な指揮者と楽団の権力関係」とその対比になる「人間とアンドロイドの権力関係」や、それらの構造に反発する表現ではなく、構造ごと破壊・問題提起する「アンドロイドによる指揮=権力のグランドデザインへの介入」。ボーカロイドでの音楽=幽霊的なテクノロジーの使い方から、アンドロイドとの音楽=テクノロジーに生命を宿すことの違いなど、興味深い話が盛りだくさんです。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:石川真男(音楽ライター・翻訳家)

〈Source〉

『Super Angels』(https://www.nntt.jac.go.jp/opera/super_angels/)、渋谷慶一郎「サティ ジムノペディに合わせて、アンドロイド『オルタ3』即興歌唱を披露」Keiichiro Shibuya with Alter3 showcasing improvisation(https://www.youtube.com/watch?v=mdtkAIwuZ3s)、渋谷慶一郎「アンドロイド・オペラ『Scary Beauty』(新国立劇場)」/ Keiichiro Shibuya - Android Opera "Scary Beauty"(https://www.youtube.com/watch?v=VgFf-9NbftE)、Android Opera “Scary Beauty” Keiichiro Shibuya /アンドロイド・オペラ 「Scary Beauty」 渋谷慶一郎 日本科学未来館公演(https://www.youtube.com/watch?v=ePIYMN6gbzs

Aug 13, 202140:58
#65 Guest:渋谷慶一郎(中編) 初音ミク、杉本博司、藤原栄善……渋谷の記憶に刻みついたコラボレーションとその裏側

#65 Guest:渋谷慶一郎(中編) 初音ミク、杉本博司、藤原栄善……渋谷の記憶に刻みついたコラボレーションとその裏側

前編に続く中編のテーマは、「渋谷慶一郎の記憶に刻みついた印象的なコラボレーション」。音楽ライター・翻訳家の石川真男氏をゲストMCに迎え、これまで渋谷が手がけてきた先鋭的かつ意欲的なコラボレーションワークの数々に触れていきます。

同テーマについて、渋谷が特に印象的だったコラボレーションとして挙げたのは、初音ミクを用いたことで世界的に話題となった『THE END』、現代美術作家の杉本博司とのコラボ作『ETRANSIENT』、そして高野山真言宗 鷲林寺の住職、藤原栄善とのコラボレーションライブ『Heavy Requiem』の3つ。

発表当時、日本のみならず世界でも話題となった初音ミク『THE END』については、東浩紀との『イニシエーション』と東日本大震災の影響もあったという。特に興味深いのは、それまでボーカロイドに触れてなかった渋谷がなぜ急に初音ミクを用いることになったのか、そして2011年〜2012年当時、渋谷が初音ミクにどのような印象を持っていたのかも明かされます。現在まで続く音楽家としての活動スタイルの礎になったとも言える『THE END』が、いかにして創造されていったのかは必聴です。

続く杉本博司とのエピソードでは、杉本との出会いに始まり、活動のフィールドは違えどどのような部分に共鳴したのかを熱く語っています。杉本がパリのパレ・ド・トーキョーで開催した展覧会のタイトル(「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」)について、これがアルベール・カミュの小説『異邦人』の書き出しをもじったものであることから、文化に対する挑発の重要性を説いています。

藤原栄善と共演した『Heavy Requiem』でのトークでは、声明と西洋音楽が一つとなった際の手応えを始め、藤原に帯同して出演したロサンゼルスでの宗教イベントでの体験、オーストリアのリンツで開催された祭典『アルスエレクトロニカ・フェスティバル』で行った教会でのパフォーマンス、この時のステージで起こった”鐘の音”に関する思わぬ発見など、スピリチュアルな内容にも注目です。

最後には、渋谷がこの8月に開催する新作オペラ『Super Angels』にも影響を与えた意外なアーティストの名前も。後編へ続く流れも生まれた、一秒たりとも聞き逃せない回となりました。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:石川真男(音楽ライター・翻訳家)

〈Source〉

Keiichiro Shibuya 渋谷慶一郎+初音ミク 『ATAK 020 THE END』(https://open.spotify.com/album/4g9LppWLvmEYIOutQfNuuK)、keiichiro shibuya『ATAK018 Soundtrack for Memories of Origin Hiroshi Sugimoto』(https://open.spotify.com/album/0PpGuoYNx8vqCD04CA3ngX)、Heavy Requiem – Buddhist Chant “Shomyo” + Electronics(http://atak.jp/ja/theater/heavy-requiem/)

Aug 06, 202140:57
#64 Guest:渋谷慶一郎(前編) 音楽においてテクノロジーを使う理由は“困難であること”に起因する?

#64 Guest:渋谷慶一郎(前編) 音楽においてテクノロジーを使う理由は“困難であること”に起因する?

音楽家・渋谷慶一郎が#64、#65、#66に登場! 音楽ライター・翻訳家の石川真男氏をゲストMCに迎え、前編は「音楽家・渋谷慶一郎、テクノロジーとの出会い」として、彼の活動を通してテクノロジーと音楽について語る、という予定が、次第に東京藝術大学作曲科の話や彼のキャリアの話にシフトするなど、転がっていく話を楽しむ回となりました。

渋谷のテクノロジーに対する考え方は「テクノロジーありき」ではなく「コンセプトや状況に応じて活用する」もの。ショーケース的な作品、テクノロジーファーストなものは世界では評価されないという、実体験に基づいた渋谷の考え方を起点に話はスタートし、彼がテクノロジーを意識し始めた転換点といえるラップトップPCとの出会いや、大学は“譜面を書くところだった”という渋谷の学生時代の話、“(業界を)干されるよ”と言われた先生とのやりとりや、その後のキャリアで当時の恩師たちと絡む上での思い、テクノを“音楽内音楽”とする渋谷の持論、音の質感について目が向けられるようになった時代に現代音楽や音響派が果たした役割、彼がアカデミズムの外側の音楽に興味を抱いた理由、渋谷が音楽家の道を歩み始めた原点にあった母の“音楽に関する考え方”と父の“病気”について。

渋谷が強く惹かれた「高橋悠治の自由さ」と頭の良さ、一つのジャンルを突き詰めることへの懸念、自身の性格を“ギャル男みたい”と形容する彼だからこそテクノロジーに対して取れる「いいじゃん、やろうよ」というスタンスや、困難であることを活動において求める理由、誰でもなんとでも言えるテクノロジーだからこそ、それ以外の価値観を表現しがいがあって真理に近いと思う、制度や形式があるジャンルのほうが“破る人の面白さがある”という視点や、画像からサウンドを生成するMetaSynthとの出会いなど、興味深いトピックが盛り沢山です。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:石川真男(音楽ライター・翻訳家)

〈Source〉

Aphex Twin「Windowlicker」(https://open.spotify.com/track/7H1hBScO9mxAIq40d9fPE8)、keiichiro shibuya + yuji takahashi『ATAK002』(http://atak.jp/ja/recordings/atak002/

Jul 30, 202134:54
#63 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(後編) 『悪の法則』からユーミンまで……小出を構成する“言葉”、その源とは?

#63 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(後編) 『悪の法則』からユーミンまで……小出を構成する“言葉”、その源とは?

今回のテーマは小出祐介の“「言葉」を構成するもの”。彼と旧知の仲である音楽ライターの金子厚武氏を迎え、Base Ball Bearでは作詞を手がけ、これまでに詩集も発表している小出が“言葉”について語り明かします。

その独特な表現や言い回し、言葉のチョイスが特徴的な小出だが、自らも明確に何に影響を受けたかはわからないと語る。「テクニックや表現は取り入れられても、作品の精神までは完全に模倣できない」と自己分析しつつ、作詞をするようになった動機、Base Ball Bear活動初期におけるNUMBER GIRLなど好きなバンドからの避けられない影響、そして多用する“檸檬”というキーワードに関するエピソードも。

日頃から使いたい言葉をノートに書き溜めていたという小出。今はスマホのメモも活用しつつ、現在進行形での作詞スタイルについても詳細に語っている。今年3月にリリースした「SYUUU」に関して、ここ1年半、毎日行っていたという“一口作曲”をヒントにこのコロナ禍における思いが反映されていること、サビにおける言葉の浸透速度や情報量の調整など、作詞における細かなこだわりを明かしています。

また、これまでで特に言葉の表現において気になった作品について、脚本をコーマック・マッカーシー、監督をリドリー・スコットが務めた映画『悪の法則』(2013年)の魅力を熱弁。小出は、ストーリーはもちろん、登場人物たちのセリフにおける哲学的な表現に魅了され「文字が読みたくて(映画ではなく)脚本を読む」という。その流れから語られる“比喩の濃さ”の調節、荒井由実「中央フリーウェイ」などを例に分析する固有名詞を用いる際のテクニック、キングギドラ「スタア誕生」を入り口に紐解く韻を踏みながらのストーリーテリングの巧みさ、さらに小出の口から最後に飛び出した「ユーミンって宮沢賢治だと思っている」というパンチラインまで、作詞術と言葉の奥深さを同時に味わうことができる回となりました。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:金子厚武(音楽ライター)

〈Source〉

Base Ball Bear「SAYONARA-NOSTALGIA」(https://open.spotify.com/track/424wzTS7OKznw5dIk3CH8V)、Base Ball Bear「SYUUU」(https://open.spotify.com/track/3AR55GPqpv9QU6UVkZyTET)、荒井由実「中央フリーウェイ」(https://open.spotify.com/track/0zqwz1o4l4ltQUxgjyU4oa)、キングギドラ「スタア誕生」(https://open.spotify.com/track/5AzIJwBmIrrUpqNHH45Mbz

Jul 23, 202144:32
#62 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(中編) バンド・ラップという形式にとらわれない、歌詞とリズムの関係性を更新する方法について

#62 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(中編) バンド・ラップという形式にとらわれない、歌詞とリズムの関係性を更新する方法について

今回のテーマは“歌詞とリズムの関係性”。彼と旧知の仲である音楽ライターの金子厚武氏を迎え、Base Ball Bearやマテリアルクラブで制作してきた楽曲の中でも、リズム面で意欲的な挑戦を行ったのはどんな楽曲なのかを聞いていきます。

このテーマにあわせ、小出がチョイスしたのは「十字架 You and I」(Base Ball Bear/2010年リリース)、「『それって、for 誰?』part.1」(Base Ball Bear/2015年リリース)、「Nicogoly」(マテリアルクラブ/2018年リリース)の3曲。

玉井健二のプロデュースを離れ、自分たちで作ったコンセプトアルバム『DETECTIVE BOYS』『CYPRESS GIRLS』の制作を通して「十字架 You and I」で掴んだ「カッティングギターと16ビートでギターロック的な展開を作り、マイケル・ジャクソンっぽくもする」という手法。小出がMJのスリラーの“リズム”が「本当にすごい」という理由とは? Base Ball Bearの歌詞における「ファンキーな口当たりの良いフレーズ」が生まれる背景も必聴です。

同じくMJ的手法も使われた「『それって、for 誰?』part.1」では、今振り返っても現代にピタリとハマっている歌詞を気持ちいいリズムに乗せることの大事さについてトーク。かつての日本語ラップへの憧れが、徐々に自身の活動にも反映されていく過程や、隙のないかつ意見として捉えられる歌詞の書き方にも注目。

マテリアルクラブ初期に制作し、思ったよりもすぐに書けたという「Nicogoly」は、福岡晃子(ex.チャットモンチー)&呂布(Ryofu/KANDYTOWN)と作った楽曲。彼女の声に感じた”場末のスナック感”の話や、「マテリアルクラブ=Steady&Co.」論、マテリアルクラブ次作の構想なども明らかに。固有名詞を出さないで歌詞を書くことと、出して書くこと=Base Ball Bearとマテリアルクラブの違いや、その垣根を取り払ったことで作詞がスラスラと進んだ話や、自分の話をしていい“ラップ”という表現形態だからこそできたこと、韻を優先するか言葉を優先するかで浮かんでくる言葉の違いなど、ラップの作詞を経験したことで新たな引き出しが開けられた話も盛り上がるなど、創作論として非常に面白い回となりました。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:金子厚武(音楽ライター)

〈Source〉

Base Ball Bear「十字架 You and I」(https://open.spotify.com/track/0ZSg7whag0bRwZYFZo5ijy)、マイケル・ジャクソン「スリラー」、Base Ball Bear「『それって、for 誰?』part.1」(https://open.spotify.com/track/0ocv6ayi076ZY9QSSDFkA4)、ZEEBRA「真っ昼間」(https://open.spotify.com/track/6qdUpyjKfO8OGcs7ZjO6Px)、マテリアルクラブ「Nicogoly」(https://open.spotify.com/track/5rHuF75bklNP9MC13Kxtg9)、

Jul 16, 202138:59
#61 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(前編) グルーヴの原点、ポップであることへの向き合い方……ベボベの転換点になった3曲から考える

#61 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(前編) グルーヴの原点、ポップであることへの向き合い方……ベボベの転換点になった3曲から考える

Base Ball Bearの小出祐介が#61、#62、#63に登場! 彼と旧知の仲である音楽ライターの金子厚武氏を迎え、前編は「Base Ball Bear、活動の転換点となった3曲」“活動の転換点となった楽曲”について振り返っていきます。

今回のテーマにあわせ、小出がチョイスしたのは「彼氏彼女の関係」(2005年リリース)、「ドラマチック」(2007年リリース)、「すべては君のせいで」(2017年リリース)の3曲。

バンプ、アジカンやHIGHLINE RECORDSが盛り上がっていた当時の下北沢系ギターロックの思い出や、Base Ball Bearが下北沢GARAGEに出始めたころの“下北に取り残されている感覚”や、初期のベボベが“リズムから考え”はじめ、ディスコ・ファンクを経由して制作した「彼氏彼女の関係」の話からテーマトークはスタート。

日本における四つ打ちギターロックバンドの源流のひとつとされているBase Ball Bear。そのブレーンたる小出の作る音楽の原点はTRICERATOPSでもあるが、ダンサブルなサウンドの素になっているのはthe ARROWSだった? imdkm&金子が唸った「グルーヴィーなロックンロールとファンク・ディスコ経由のポップス~ギターロックの違い」の解説は必聴です。

2つ目の転換点として挙げた「ドラマチック」と合わせて語られるのは、現agehasprings代表・玉井健二との“ポップスを理論的に作る訓練”のエピソード。小出がこの曲のサビ頭に込めた“キャッチーなサビを意図的に作る技法”や、LiSA「紅蓮華」やASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」、サカナクション「アイデンティティ」にも共通する“サビ頭こぼし”の手法、キャッチーなポップスであることへの向き合い方、理論を理解してヒット曲を聴くことで見えてくる世界について。

3つ目の転換点はそこから10年経った2017年の「すべては君のせいで」。3ピース体制になって以降、打ち込みを導入するなどさまざまな試行錯誤を重ねて作った『光源』と、“ギターロックに置き換えて”作ってきたこれまでの考え方から脱却したサウンド作りの延長線上に見えてきた”シティポップ感”、小出が「もう今後やることはないかもしれない」と振り返るくらい異質だった作品の裏側、聴き手との共犯関係で作る最小公倍数のサウンドに気づいた話、3ピースになって意識し始めた”ギターを弾きすぎない”理由、その技法に長けたTRICERATOPSのサウンドの核って?

最後には、最新のBase Ball Bearを体現する新曲「プールサイダー」について。パワーポップを目指したのにダビーなドラム感が加わり、不穏さが随所に出た新曲の背景にある“ジャンルのモーフィング感”って? ラップミュージックが強い2020年代において、それを理解・解釈しながらロックバンドとしてのストレートさを追求するBase Ball Bearのスタンスなど、彼の作る楽曲同様にキャッチーなフレーズが尽きない三者のトークをお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:金子厚武(音楽ライター)

〈Source〉

Base Ball Bear「彼氏彼女の関係」(https://open.spotify.com/track/170fglanj5EfvBTwQz1uvp)、TRICERATOPS「Raspberry」(https://open.spotify.com/track/0rxcAhdZp0gFrrUpa814S7)、the Arrows「ナイトコール」(https://open.spotify.com/track/5jN6IQIcBiPsMxDzhy6LvR)、Base Ball Bear「ドラマチック」(https://open.spotify.com/track/6ozetsGsnu3ldFxXoqXddp)、ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」(https://open.spotify.com/track/1DtySWGOuZ6zXDRE4K8eVs)、サカナクション「アイデンティティ」(https://open.spotify.com/track/0jqGYadZK1V17mTSNy1I73)、Base Ball Bear「すべては君のせいで」(https://open.spotify.com/track/0MPKa5qtzbUK2DNpmp0ypb)、Base Ball Bear「プールサイダー」(https://open.spotify.com/track/5zObbziZzPf2HWUxAFWBBY

Jul 09, 202141:42
#60 Guest:Homecomings 福富優樹(後編)スピッツとウルトラマンからポッドキャストまで……福富に聞く“カルチャー”

#60 Guest:Homecomings 福富優樹(後編)スピッツとウルトラマンからポッドキャストまで……福富に聞く“カルチャー”

今回のテーマは「福富優樹が今ハマっているカルチャーとは?」。さまざまなカルチャーに精通している福富だが、唯一「美術」をコンプレックスに思っている理由や、京都に住んでいたimdkmと京都のピザ屋で働いていた福富の二人はニアミスしていたという珍エピソードからスタートし、福富が大学時代にニューウェーブやポストロックにハマったのは京都の環境が要因? 原体験として通った“スピッツ”と“ウルトラマン”への思い入れ、母からの影響で聴いたレミオロメン、くるり、スーパーカーから学んだもの、映画や音楽を知るために重要な“CS”という媒体、福富が最近ハマっている“インディーゲーム”とは? 福富が最近読むようになったノンフィクションや、そのなかでも特にお気に入りな佐久間裕美子『Weの市民革命』、彼女が若林恵と一緒に手がけているポッドキャスト『こんにちは未来』を含め、ポッドキャスト文化にハマった話、imdkmのTwitterを介して福富の世界が広がった話、最近面白かった『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』、お笑いカルチャーと好きのバランスが難しくなっていること、M-1準決勝の金属バットから考える「面白いこと」と「言わなくていいこと」。最近聴いている音楽から考える、ポップ・パンクの復権、新たな情報をチェックするためにやっていること、澤部がネットで偶然みつけた「あいみょん」と編曲の話など、話題はつきませんでした。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:澤部渡(スカート)

〈Source〉

レミオロメン『朝顔』(https://open.spotify.com/album/2bzsJ7nmMoS57yu4ZxANK1?si=7O-siGYpT0-ZuE7Nyjlo3w&dl_branch=1)、くるり『THE WORLD IS MINE』(https://open.spotify.com/album/0Z91ZhkeasEIK7iUFKlhU9?si=H3UhDRSqQriBQoHff12KrA&dl_branch=1)、スーパーカー『HIGHVISION』(https://open.spotify.com/album/2OzhJJHLfsmB25z2NNjOWn?si=aJ-lkq4FQqa0mvPG8U7LWA&dl_branch=1

Jul 02, 202146:58
#59 Guest:Homecomings 福富優樹(中編)キャロル・キング、The Foundations、BTS、マック・ミラー……新作のルーツになった音楽たち

#59 Guest:Homecomings 福富優樹(中編)キャロル・キング、The Foundations、BTS、マック・ミラー……新作のルーツになった音楽たち

今回のテーマは「メジャーデビューアルバム『Moving Days』の制作とルーツ」。「Moving Days pt, 2」のルーツになったのはキャロル・キング『Rhymes&Reasons』(AL/1972年)、Rex Orange County「Loving Is Easy feat. Benny Sings」(SG/2017年)。キャロル・キングのなかでも『Tapestry』や『Music』ではなくこのアルバムを選んだ理由や、とある映画の楽曲からインスピレーションを得たこと、サイトウ"JxJx"ジュン​(YOUR SONG IS GOOD)をプロデューサーに迎えたことで起こった化学反応、Rex Orange Countyの楽曲を機にリズムから考えたアルバムになったこと、今回の作品における「リズム」の重要性とは?

「Good Word For The Weekend」のインスピレーション源になったのはThe Foundations『S.T』(コンピAL/1968年)や、『The Virgin Suicides』のサウンドトラック。Homecomingsっぽいソウル感を模索するなかでたどり着いた考え方、畳野さんのボーカルスタイルを変えることになった『WHALE LIVING』以降のシフトチェンジ。「Tiny Kitchen」「Pet Milk」のルーツはマック・ミラー『Circles』(AL/2020年)と『君とボクの虹色の世界』のサウンドトラック。4人がBTSにハマったことで『BE』みたいな曲を、という考え方から生まれたこの2曲と「Blanket Town Blues」の話や、打ち込みで曲を作るというバンドの変化に合わせて参考になった『Circles』のインディーポップ感と『君とボクの虹色の世界』のサウンドトラックのアンビエント〜劇伴っぽさ。曲作りと打ち込みから派生して澤部の打ち込みに対する考え方や、SKETCH SHOW​のアナログ再発話、「Hurts」で話題になったあと、メジャーデビューの誘いが絶えなかったHomecomingsがついにメジャーデビューを決めた背景にまで、話は及んでいきました。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:澤部渡(スカート)

〈Source〉

Homecomings「Moving Days pt, 2」(https://open.spotify.com/track/3lRpABLg6MogBH0WzRfAmV)、キャロル・キング『Rhymes&Reasons』(https://open.spotify.com/album/3kUmJfZkReqIb3ZqB4Q4kv)、Rex Orange County「Loving Is Easy feat. Benny Sings」(https://open.spotify.com/track/5EYi2rH4LYs6M21ZLOyQTx)、Homecomings「Good Word For The Weekend」(https://open.spotify.com/track/3VH1lMCmKyA0hK714BNH1p)、BTS『BE』(https://open.spotify.com/album/2qehskW9lYGWfYb0xPZkrS)、『The Virgin Suicides』サウンドトラック(https://open.spotify.com/album/4On4MmdpNT3ro3mder5uVN)、Homecomings「Tiny Kitchen」(https://open.spotify.com/track/2Q1JVUjV3fczIKWS2Aa5Ix)、「Pet Milk」(https://open.spotify.com/track/50evZwo4PvlaMRIUe2SKYc)、マック・ミラー『Circles』(https://open.spotify.com/album/5sY6UIQ32GqwMLAfSNEaXb)、『君とボクの虹色の世界』サウンドトラック(https://open.spotify.com/album/2zSEO4AtvmYZfwVuen0VaV

Jun 25, 202141:56
#58 Guest:Homecomings 福富優樹(前編)……スカート澤部を交えて語り合う“活動の転機となった楽曲”

#58 Guest:Homecomings 福富優樹(前編)……スカート澤部を交えて語り合う“活動の転機となった楽曲”

Homecomingsの福富優樹が#58、#59、#60に登場! ゲストMCには福富と旧知の仲であり、現在はレーベルメイト&同事務所となったスカートの澤部渡を迎え、“活動の転機となった楽曲”について振り返っていきます。

冒頭は福富と澤部が初めて出会った京都のクラブ『METRO』での思い出に始まり、imdkmも当時は住んでいた京都トークに発展。

今回のテーマにあわせ、福富がチョイスしたのは「You Never Kiss」(2013年リリース)、「Songbirds」(2018年リリース)、「Cakes」(2019年リリース)の3曲。ネットレーベル〈Ano(t)raks〉のコンピレーション『Soon V​.​A.』に収録され、Kyoto Indie Villageなどのイベントへ出演するなど、バンドの初期における名詞代わりの1曲となった「You Never Kiss」に関する思い入れと、“インディーバンドのアルバムの1曲目”のジンクスをめぐる葛藤、「チャットモンチーの『シャングリラ』」基準で考える構成のわかりやすさ、ノルマを払わないでライブに出ることについて。

京都アニメーションが手がける映画『リズと青い鳥』の主題歌として高い評価を獲得した「Songbirds」の裏側にあった、東京インディーシーンの風が凪いだ期間とバンドの疲弊、澤部が提唱する「アルバム3枚がある種のリミット」説、そんななかで山田尚子監督からの指名を受けて決まった『リズ青』主題歌の制作秘話、imdkmが抱える『リズ青』への思い入れの強さ、京都で活動していてよかったと思えた瞬間。

拠点を東京へ移すことをテーマに制作されたアルバム『Moving Days』の収録曲でもある「Cakes」は、『WHALE LIVING』で日本語詞へ挑戦したことから、改めて日本語で歌詞を書くことについて考え、ある種の答えに辿り着いた楽曲。センセーショナルにせず、スムースに日本語詞へシフトした背景、メッセージを込めた歌にしたいという思いの膨らみ、今泉力哉監督の『愛がなんだ』に書き下ろしたことで生まれた化学反応、澤部と語り合う“タイアップ曲”を書くことの重要性、「歌詞を書くことは相手を抉ること」とする澤部の作詞論、畳野と福富という二人のソングライターを抱えるHomecomingsのパワーバランスの変化など、楽曲の話だけではなくそれぞれの表現論にまで深く言及された音楽トークをお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:澤部渡(スカート)

〈Source〉

Homecomings「You Never Kiss」(https://open.spotify.com/track/5OXAZpWKbZBwy7EwZj0Ple?si=7f90b167ba7f4ad3)、Ano(t)raks『Soon V​.​A.』(https://anotraks.bandcamp.com/album/soon-v-a)、Homecomings「Songbirds」(https://open.spotify.com/track/61YXwDxkckZISqPHxUl2qs?si=3c5e404a7cd943f4)、映画『リズと青い鳥』主題歌に抜擢 Homecomingsが語る「Songbirds」に託したメッセージ(https://realsound.jp/2018/05/post-192031.html)、Homecomings『WHALE LIVING』(https://open.spotify.com/album/1AW8j5cdsTlZD6Je7fBHtx?si=9G7WugH5QoenrnAIK6AMPw&dl_branch=1)、Homecomings「Cakes」(https://open.spotify.com/track/1h1X8b4mOiHBjBbRO3KRhx?si=37714cbc7a2a49ac)、Homecomings 福富優樹&畳野彩加インタビュー “引っ越し”がバンドの制作に与えた影響、新たな始まり告げる充実作を語る(https://realsound.jp/2021/05/post-762841.html

Jun 18, 202138:46
#57 Guest:オカモトショウ(後編)気軽に発表できる時代だからこそ大事にしたい“アティチュード” 漫画やゲーム実況の観賞とOKAMOTO`Sの活動に共通する美学とは?

#57 Guest:オカモトショウ(後編)気軽に発表できる時代だからこそ大事にしたい“アティチュード” 漫画やゲーム実況の観賞とOKAMOTO`Sの活動に共通する美学とは?

今回のテーマは「いまハマっているカルチャー」について。漫画週刊誌5誌を12年毎週欠かさず読み、リアルサウンドブックでも「月刊オカモトショウ」を連載中のオカモトショウが語る「紙の雑誌への愛着」や、ゲーム『サイバーパンク 2077』や映画『メッセージ』小説『クララとお日さま』といった作品から考える「各ジャンルでSF作品が増えた理由」、ゲームではなくゲーム実況にハマったオカモトショウが、2BRO.の実況動画だけを見るようになった理由は「イライラせず、ゲームの楽しさを伝える才能」にあり?

また、ストリートミュージシャンと素人系YouTuberに通ずるものと、そこに明確なボーダーラインを引くショウの“主義”や、何かを作るときに考えるべき「未来への責任」、何でも手軽に発表できるハードルの低くなった時代だからこそ大事にしたい“態度”と、あえて私服バンドが多い時代にステージ衣装を最初から用意し、レコード会社からのリリースが決定するまでCD-Rを作らなかったOKAMOTO`Sに共通する“美学”についても、MC陣が思わず唸りを上げる持論を繰り広げています。

ほかにも、最近ハマった音楽の話として、ドイツのクラブで出会ったDJ・Schackeの「Kisloty People」や、バンドシーンの現在を鑑みてOKAMOTO`Sが最新曲「Band Music」に込めた想いなど、アーティストとしてのスタンスとコンテンツへの向き合い方に一貫したアティチュードを感じ、改めて世の中のあらゆる表現への態度について考える契機となる40分弱をお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:森朋之(音楽ライター)

〈Source〉
「月刊オカモトショウ」(
https://realsound.jp/tag/月刊オカモトショウ)、2BRO.(https://www.youtube.com/channel/UC2GuoutVyegg6PUK88lLpjw)、Schacke「Kisloty People」(https://open.spotify.com/track/0JK5Dq2DioG900WJ7PvDni?si=9cfa7f047b034f9d)、OKAMOTO`S「Band Music」(https://open.spotify.com/track/49Qy8nWmcMYL6Dz12lXrKm?si=95fb4735684c45da

Jun 11, 202143:52
#56 Guest:オカモトショウ(中編)Primal Scream、ヴェルヴェッツ、『ウッドストック』……いま聴き返したいロックの名盤

#56 Guest:オカモトショウ(中編)Primal Scream、ヴェルヴェッツ、『ウッドストック』……いま聴き返したいロックの名盤

ロックバンドOKAMOTO'Sのフロントマン・オカモトショウが#55、#56、#57に登場! ソロ作からロックの歴史、果ては漫画などのカルチャーについても語り尽くしてもらう3回となりました。今回のテーマは「いま聴き返したいロックの名盤」について。

オカモトショウが改めて聴き返したことでインスピレーションを受けたというロックアルバム3枚を紹介。アンドリュー・ウェザオールやジ・オーブ、ジミー・ミラーがプロデュースしたことで、当時の最先端のサウンドに振り切っていたPrimal Scream『Screamadelica』は、なぜ今も普遍的な魅力を放つのか。コロナ禍の今、ドキュメンタリー『ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間』を通して感じる、ジャンルや国境を越えたカルチャー変遷の軌跡とは。The Velvet Undergroundが生み出した実験的でノイジーなロックアルバム『White Light/White Heat』、モー・タッカーやジョン・ケイルの“予想だにしないサウンド”に興奮する理由とは。ロックというジャンルを超えて、「生活を捉え直す」カルチャー鑑賞の在り方についてアツい議論を展開。マッドチェスター直撃世代だったというライター 森朋之氏のコメントにもご注目ください。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:森朋之(音楽ライター)

〈Source〉
Primal Scream「Loaded」(https://open.spotify.com/track/7zxDWJtcsVvXsbMBxxbSba?si=e795a0195d9a4e46)、サンタナ「Soul Sacrifice」(https://open.spotify.com/track/7zAoVpCLJFsyRfCbGUIAFf?si=65168845ee084c8e)、The Velvet Underground「Sister Ray」(https://open.spotify.com/track/53koL7u0ReekbPHEXIfqGb?si=600a0cf653064e0b)

Jun 04, 202133:40
#55 Guest:オカモトショウ(前編)Last Dinosaurs、AAAMYYY、Pecori……ソロ作での新境地を生み出したパートナーたちとの挑戦

#55 Guest:オカモトショウ(前編)Last Dinosaurs、AAAMYYY、Pecori……ソロ作での新境地を生み出したパートナーたちとの挑戦

ロックバンドOKAMOTO'Sのフロントマン・オカモトショウが#55、#56、#57に登場! ソロ作からロックの歴史、果ては漫画などのカルチャーについても語り尽くしてもらう3回となりました。今回のテーマは「初ソロアルバム『CULTICA』での新たな挑戦」について。

ニューヨーク在住のスタッフが繋いでくれたLast Dinosaursとの縁、ギタリストのラックラン・カスキーとじっくり濃密に作り上げた楽曲の制作秘話、コロナ禍によって変化したパーティーチューンのリリック、初めて世界中の人が同じ状態になり“通じ合った”ことで進んだコライト。長年ファンなうえ、近所の友達でもあったAAAMYYYと作った“OKAMOTO'Sなら照れちゃう”壮大なナンバーの裏側、バンドではなく打ち込みだからこそできた譜面や2人の共通点、バンドのフロントマンとしてやってきたからこそ感じる「クリックに沿って歌う」ことの難しさも。同じく“近所メン”の踊Foot Works・Pecoriと作った3曲のなかから「Replay (feat. Pecori)」をチョイスした理由、ヨーロッパでの体験で突如テクノに目覚めたからこそ作れた新ジャンル“ウエスタン・トランス”誕生の経緯など、ロックだけに止まらない音楽トークをお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:森朋之(音楽ライター)

〈Source〉

『CULTICA』(https://open.spotify.com/album/4Sn95QTLsjO0BTDa5HMdMG?si=EMzEiVL2QhKlgRTTl1amVA)、「Slider (feat. Last Dinosaurs)」(https://open.spotify.com/track/0SzNxwdDnA5zoyTIvuckGd?si=740284968a944c14)、「GLASS (feat. AAAMYYY)」(https://open.spotify.com/track/70PfxrXWTXaxq2HxaIqpaS?si=1043c4c464324226)、「Replay (feat. Pecori)」(https://open.spotify.com/track/7K23P438WDbRiWdCKOOHTl?si=0b54b307e58449f8

May 28, 202132:34
#54 Guest:坂東祐大(後編)CHAI、Hiatus Kaiyote、Igorrr……坂東が選ぶ3つの“秀逸なポップス”

#54 Guest:坂東祐大(後編)CHAI、Hiatus Kaiyote、Igorrr……坂東が選ぶ3つの“秀逸なポップス”

今回のテーマは「坂東祐大が注目する秀逸なポップス」。前中編の2回はかなりアカデミックな内容をお送りしていましたが、そんな雰囲気から一転、imdkmと三浦康嗣(口ロロ)、坂東祐大の3人がポップスをテーマにフランクなトークを繰り広げる回となりました。坂東が挙げたのはCHAI「Nobody Knows We Are Fun」、Hiatus Kaiyote「Get Sun (feat. Arthur Verocai)」、Igorrr「Very Noise」の3曲。CHAIが持つ“日本のバンドっぽくないグルーヴ”についての考察や海外人気についての解説、CHAIとYaejiの共通点や、坂東とも交流のあるBIGYUKIを迎えた「チョコチップかもね (feat. Ric Wilson)」に宿るメッセージ性の強さとポップなコーティングの見事さ、流し聴きさせてくれないHiatus Kaiyoteの“カロリーの高さ”とかっこよさ、ネオ・ソウルを更新するバンド〜Brainfeeder周辺のアーティスト〜坂東がそれらと親和性を感じるサウスロンドンのHONNEやMoonchildに感じることは? Igorrr「Very Noise」に潜む”メタルと実験音楽の相性の良さ”や、ごった煮だけど美学を感じる部分、果ては坂東の“インスタでのディグり方”からバラク・オバマのプレイリストにまで話が及びました。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:三浦康嗣(口ロロ)

〈Source〉

CHAI「Nobody Knows We Are Fun」(https://open.spotify.com/track/4WTvCDUAwAcLomV5qf8xwU?si=0a1257a839f64a9f)、Yaeji『WHAT WE DREW 우리가 그려왔던』(https://open.spotify.com/album/2WCnWcLzQj6nXIdJNeVUjM?si=v8bCQOnfSoiiQoMIwXBg7g)、CHAI「チョコチップかもね (feat. Ric Wilson)」(https://open.spotify.com/track/29kwQO60aYLtj5dkhqhT9k?si=5ceb7a8391a24a5c)、Hiatus Kaiyote「Get Sun (feat. Arthur Verocai)」(https://open.spotify.com/track/4WdUMgVMYdn1xeu3X2z9Ai?si=84dba2f0bd6f4e63)、Igorrr「Very Noise」(https://open.spotify.com/track/4A0ZIhDd8607zlXZzxAl9A?si=c808dff4fa9346e9

May 21, 202136:14
#53 Guest:坂東祐大(中編)クラシックと現代音楽は、繋がっているようで繋がっていない?

#53 Guest:坂東祐大(中編)クラシックと現代音楽は、繋がっているようで繋がっていない?

今回のテーマはクラシックと現代音楽。小さい頃から音楽を学んでいたものの、建築家になりたかったEnsemble FOVEの主宰・坂東祐大と、imdkm・ゲストMCの口ロロ三浦が音楽と建築の共通性について話すところからスタートし、クラシックで使われる“数学”はあくまで“算数”という話や、テクノロジーで発展する文化、学んできたクラシックとは別にある好きなクラシックとは? オリヴィエ・メシアンにハマった高校時代や、ショパンなどのパフォーマー系の作曲家にハマらなかった理由、ジョン・ウィリアムスを5倍くらいドープにした音楽家、カロル・シマノフスキの魅力や、教科書的には繋がっているクラシックと現代音楽だが、最近はそうでもないという坂東の持論がドライブしはじめる中盤以降の展開ーー総ピタゴラスイッチ化する最近の現代音楽、メトロポリタン美術館に行くがMOMAには行かない人たちから考えるジャンル分けもハイライトのひとつ。

また、4月に配信された坂東の新作『ドレミのうた/Do Re Mi』について、盤として記録することを決めた理由や、京都での公演をきっかけに全てを脱構築することや正確な演奏と不正確な演奏の違いから生まれた作品の制作秘話、“下手な演奏”を脱構築した結果見えてきた“幼児にドレミのグリッドが後天的にインストールされる現象”というヒントに対する坂東と三浦の解釈がクロスオーバーする部分も、この番組ならではの化学反応となりました。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:三浦康嗣(口ロロ)

〈Source〉

『ドレミのうた/Do Re Mi』(https://open.spotify.com/album/18s7rym6kFzwSeBXhBTbAA?si=4jwG--TtR5KU1fAYYx-bzQ)、

May 14, 202157:21
#52 Guest:坂東祐大(前編)『大豆田とわ子』楽曲制作の背景にある“世界の劇伴シーンに訪れた変化”とは?

#52 Guest:坂東祐大(前編)『大豆田とわ子』楽曲制作の背景にある“世界の劇伴シーンに訪れた変化”とは?

Ensemble FOVEの主宰であり、J-POPシーンでは米津玄師や嵐、宇多田ヒカルの編曲でも話題を呼んでいる、現代音楽・クラシック作曲家シーンの若手筆頭格・坂東祐大が#52、#53、#54のゲストに登場! 先述した活動に加え、現在放送中のヒットドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』でも劇伴を手がけてる坂東と“劇伴”をテーマにトークしていきます。

あえて劇伴・作曲などマルチに活動するのは“居心地の良さ”を求めてのことだった? Childish Gambino・HAIMのプロデュースや『ブラックパンサー』楽曲を手がけたLudwig Göranssonを活動の参考にしている坂東。彼の目標は「最終的にクラシックに還元する」こと。武満徹・黛敏郎・池辺晋一郎といった現代音楽の作曲家が、90年代以降劇伴を手がけなくなった理由と、坂本龍一が最近“攻めた劇伴”を作っていることには共通点がある? アメリカの劇伴シーンに起こっている“ポスト・クラシカル勢躍進”の理由は? フィルムスコアリングで制作している『大豆田とわ子と三人の元夫』の劇伴で”歌もの”を多用している背景にある“世界の劇伴トレンド”や話題を呼んでいる主題歌との関連性、本編3話の“ダンスシーン”へ事前に書き下ろしたワルツの制作秘話、演奏・録音時に行った工夫、石若駿・BIGYUKIの参加背景、東京芸術大学の作曲家を首席で卒業した坂東が「楽譜に書けないこと=バイブス」を求めて作曲する理由などについて、音楽史や国境を跨いだ思考の繋がりを楽しんでみてください。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:三浦康嗣(口ロロ)

〈Source〉

『ユーリ!!! on CONCERT』(https://open.spotify.com/album/1YCzHcY9H5X6309OyGCEQ3?si=2SN78jP4QKe_FlXxPaJ7Ng)、Ludwig Göransson『Black Panther(Original Score)』(https://open.spotify.com/album/7KDslrXaOYS28ferZi5UVK?si=i5jjXPiYRVaUPNUVXKhC7A)、


May 07, 202136:15
#51 Guest:ermhoi(後編)作り手と音楽は切り離して考えるべき? ハマっている作品とその背景について考える

#51 Guest:ermhoi(後編)作り手と音楽は切り離して考えるべき? ハマっている作品とその背景について考える

今回のテーマは「ermhoiが“今ハマっているカルチャー”」。『アンダー・ザ・シルバーレイク』『燃ゆる女の肖像』『セブン』『マニアック』など、映画やドラマが好きだというermhoiが、オススメの作品を紹介していきます。ヒッチコックっぽい序盤からリンチ的なテイストに変わり、ミステリーなのか何なのか?と戸惑ったという『アンダー・ザ・シルバーレイク』や、光の使い方に「こんなに美しい映像があるのか」と感動した『燃ゆる女の肖像』、劇伴を担当した映画『ホムンクルス』の参考にと常田大希から紹介された『セブン』、『ホムンクルス』のイメージに近いと、とにかく知人にオススメしまくったという『マニアック』や犯罪ノンフィクション作品の魅力、オーストラリアのお笑いコンビ・Hamish & Andyのポップで笑える動画、パートナーであるマーティ・ホロベック(SMTK)との出会い、オススメの音楽として挙げたSerpentwithfeetやFloating Points&Pharoah Thunders、Lido Pimientaの作品、改めて勉強している「プロテスト・ソング」や「愛国ソング」から考える“政治と音楽”、そして作り手と音楽は切り離して考えるべきなのか?という大きなテーマに帰結していくパートなど、多岐にわたるトークをお楽しみください。

MC:imdkm、姫乃たま(休養中)

ゲストMC:小熊俊哉(編集者)

〈Source〉

『アンダー・ザ・シルバーレイク』(https://gaga.ne.jp/underthesilverlake/)、『燃ゆる女の肖像』(https://gaga.ne.jp/portrait/)、『ホムンクルス』(https://homunculus-movie.com/)、『マニアック』(https://www.netflix.com/jp/title/80124522)、Hamish & Andy(https://www.youtube.com/channel/UC4lJTrjdcIbXqbRK1ZTYgxA)、Serpentwithfeet『Deacon』(https://open.spotify.com/album/15i2CVbvZzxiv9LfUkl2wU?si=ogYEgy2yRJ-XxOm4Cm5smQ)、Floating Points&Pharoah Thunders『Promises』(https://open.spotify.com/album/1LqgEMQNmL2yvjsGpihGee?si=SSl2MxF0REy27xslfRpGNQ)、Lido Pimienta『Miss Columbia』(https://open.spotify.com/album/6H6MZ54B5FLBLXXxWGEl7y?si=1YPeGOLRR7mA84hxsSI6Bw)、Lido Pimienta『Tiny Desk (Home) Concert』(https://www.youtube.com/watch?v=YEnY43csEG0

Apr 30, 202137:03
#50 Guest:ermhoi(中編)アーティストはギミックとどう向き合う? ermhoiソロ名義曲から考える「新たなチャレンジと表現の深化」

#50 Guest:ermhoi(中編)アーティストはギミックとどう向き合う? ermhoiソロ名義曲から考える「新たなチャレンジと表現の深化」

音楽サイト『リアルサウンド』による、imdkmと姫乃たまがMCを務めるオリジナルPodcast番組『TALK LIKE BEATS』。今回(#49、#50、#51)のゲストは、「ermhoi」。姫乃さんが休養中のため、今回はゲストMCに編集者の小熊俊哉氏をお迎えしています。今回は「ソロアーティスト ermhoiの“表現の深化”」をテーマに、ソロ名義の楽曲から「新しいチャレンジや表現の深化につながった」と感じる3曲「Second thought」(『Junior Refugee』/2015年)、「E」( EP『E』/2021年)、「Thunder」(EP『Thunder』/2021年3月)をピックアップし、楽曲の制作秘話についてトークします。細かい小技を駆使して作り、トラックだけではなく声の表現も徹底的に工夫した「Second thought」や、声の使い方についてヒントを与えてくれたFaistやCocteau Twinsの存在、そしてermhoiの発言を機に改めて考えるリラクゼーションミュージックではないEnyaの凄さ。トラックメイカーとしてのスタート地点には即興演奏家・山田光の存在もあった? Jo Motoyoが監督した、三吉彩花出演の「ELLEgirl」とMCMのコラボ動画に書き下ろした新曲「E」の制作に影響を与えた“限られた存在”、ミックスを他者に委ねたり、これまで使ってこなかった”転調”を使ったことで生まれたもの、ermhoiがフェティッシュを感じる音とは? 「Thunder」制作にあたって掘り返した昔のデモへの思い、今だからできた“言葉を捨てる”という判断、「Second thought」と共通するが差異もある“ギミックへの向き合い方”、制作中のフルアルバムに関する構想や最新情報などについても話してもらいました。

〈Source〉

ermhoi「Second thought」(https://open.spotify.com/track/7xuaV8EOzxyMvPyxOoYKUY?si=e4a98efb81ec47db)、ermhoi「E」(https://open.spotify.com/track/21wXCpWHhImzz4KYHxQ71q?si=2ee5522d5f9d4ae8)、ermhoi「Thunder」(https://open.spotify.com/track/3IBMmtVRhZZ7GvLE3LyUPS?si=1f70f93e73d545f3)、Faist『Pleasure』(https://open.spotify.com/album/6nuvV7px4PYAytokaJryE4?si=tYghuZgSRQ-xulPvVez3AQ)、Cocteau Twins『Heaven or Las Vegas』(https://open.spotify.com/album/5lEphbceIgaK1XxWeSrC9E?si=jtKEeubvShmr_-uL9z1fjw)、ermhoi「Thunder」(https://youtu.be/liR1ZffAGxU

Apr 23, 202131:30