SIRI SIRIがお届けする声と対話のメディア、RADIO ASSEMBLAGE。第10回目のゲストは、suzusan クリエイティブディレクターの村瀬弘行さん。愛知県の伝統技術である絞り染めをモダンに解釈したブランド「suzusan」のディレクターとして、日本の伝統文化を世界に伝えることについて伺います。

村瀬弘行 (Murase Hiroyuki)

1982年名古屋市生まれ。 suzusan CEO兼クリエイティブディレクター。 1982年名古屋市生まれ。名古屋に伝わる伝統染色技法、有松鳴海絞りを営む職人の家系に生まれ、5代目にあたる村瀬弘行は2002年アーティストを目指して欧州に渡りサリー美術大学（英）を経て、デュッセルドルフのクンストアカデミー（独）で立体芸術と建築を専攻。絞りの国際的価値と産業の衰退を知り、2008年在学中にドイツでオリジナルブランド「suzusan」を設立。照明、ホームコレクション、2015年からは衣服のコレクションを展開。通常絞りには使われないカシミヤやアルパカなど日本や世界の産地からの厳選した素材をコレクションに使用し、素材と用途から解放された風通しの良い新しい伝統を生み出し続けている。現在suzusanは２３カ国以上の地域で販売され、名古屋、有松に続き２０２０年には旗艦店をドイツ、デュッセルドルフにオープン。２０１８年から名古屋芸術大学テキスタイル学科の客員教授、２０２１年からは名古屋市主催伝統産業海外マーケティング支援プロジェクト「Creation as DIALOGUE」の統括コーディネーターに就任し、日本の伝統工芸の継続性と循環を生み出す社会活動も精力的に展開している。

Vol.11 Yoko Negi

SIRI SIRI Radio AssemblageBy SIRI SIRINov 19, 2021