岸本久美子の源氏講座
By 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
第一章「光源氏の一生」
美貌と叡智の権化のようなスーパーヒーロー光源氏を主人公に据え、彼が、様々な恋を経験しながら、栄華の道を登り詰めるという昔物語の型通りのお話になるはずでした。ところが、書き進む中で彼女の中に何かが起こりました。本当の事が書きたい、絵空事に終わらない物語が書きたいという欲求が芽生えたのです。
そして源氏物語は光源氏という主人公を巡る「愛と恋の物語」から、「老いと悔いの物語」へと変貌したのです。AIとKOIの物語からOIとKUIの物語へ。
さあご一緒にその光源氏の一生を辿ってみましょう。
朗読内の引用原文はすべて「新潮日本古典集成」によるものです。
岸本久美子の源氏講座Feb 18, 2021
明石入道 二「つつましうなりて」文・朗読 岸本久美子
其の五 明石入道 「光源氏に王権を奪還させた男」 明石入道は、今では一受領にすぎませんが先祖は、皇族だったようなことを匂わせています。入道の父は何らかの事情で失脚したけれども、元は大臣で高貴な家系です。そしてその大臣の弟大納言の娘が、光源氏の母桐壺更衣なのです。弟大納言は娘に夢を託して当時の桐壺帝に無理にも入内させ、そこに誕生したのが光源氏です。一方兄大臣の息子である入道はその娘に一族復権の夢を託しました。娘と源氏との間に生まれた孫が入内して男児を産み、帝となることが約束され、入道一族の、そして光源氏の王権復権がかなったのです。脇役とは言いながら、明石入道の存在なしに源氏物語を語ることはできないのです。これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
明石入道 一「播磨の明石の浦」文・朗読 岸本久美子
其の五 明石入道 「光源氏に王権を奪還させた男」 明石入道は、今では一受領にすぎませんが先祖は、皇族だったようなことを匂わせています。入道の父は何らかの事情で失脚したけれども、元は大臣で高貴な家系です。そしてその大臣の弟大納言の娘が、光源氏の母桐壺更衣なのです。弟大納言は娘に夢を託して当時の桐壺帝に無理にも入内させ、そこに誕生したのが光源氏です。一方兄大臣の息子である入道はその娘に一族復権の夢を託しました。娘と源氏との間に生まれた孫が入内して男児を産み、帝となることが約束され、入道一族の、そして光源氏の王権復権がかなったのです。脇役とは言いながら、明石入道の存在なしに源氏物語を語ることはできないのです。これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
最終回 朱雀院 八「口惜しきことども」文・朗読 岸本久美子
第三章 其の四、脇役に徹した男「朱雀院」
光源氏の異母兄朱雀は、右大臣の娘弘徽殿女御を母として生まれました。同じ桐壺帝を父としてはいても、更衣を母とする光源氏とは違います。生まれた時から圧倒的に優位な立場にあったのです。その後彼は約束された帝の位を手にし、一方の源氏は臣下としてお仕えする立場です。それなのに、なぜ、彼は主役を源氏に譲り、自らは文字通りの脇役に徹することとなったのでしょうか。そして脇役としてどういう役割を果たしているのか。そのあたりを見て行きたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
朱雀院 七「胸つぶれて」文・朗読 岸本久美子
第三章 其の四、脇役に徹した男「朱雀院」
光源氏の異母兄朱雀は、右大臣の娘弘徽殿女御を母として生まれました。同じ桐壺帝を父としてはいても、更衣を母とする光源氏とは違います。生まれた時から圧倒的に優位な立場にあったのです。その後彼は約束された帝の位を手にし、一方の源氏は臣下としてお仕えする立場です。それなのに、なぜ、彼は主役を源氏に譲り、自らは文字通りの脇役に徹することとなったのでしょうか。そして脇役としてどういう役割を果たしているのか。そのあたりを見て行きたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
朱雀院 六「山路のほだし」文・朗読 岸本久美子
第三章 其の四、脇役に徹した男「朱雀院」
光源氏の異母兄朱雀は、右大臣の娘弘徽殿女御を母として生まれました。同じ桐壺帝を父としてはいても、更衣を母とする光源氏とは違います。生まれた時から圧倒的に優位な立場にあったのです。その後彼は約束された帝の位を手にし、一方の源氏は臣下としてお仕えする立場です。それなのに、なぜ、彼は主役を源氏に譲り、自らは文字通りの脇役に徹することとなったのでしょうか。そして脇役としてどういう役割を果たしているのか。そのあたりを見て行きたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
朱雀院 五「もの心細く」文・朗読 岸本久美子
第三章 其の四、脇役に徹した男「朱雀院」
光源氏の異母兄朱雀は、右大臣の娘弘徽殿女御を母として生まれました。同じ桐壺帝を父としてはいても、更衣を母とする光源氏とは違います。生まれた時から圧倒的に優位な立場にあったのです。その後彼は約束された帝の位を手にし、一方の源氏は臣下としてお仕えする立場です。それなのに、なぜ、彼は主役を源氏に譲り、自らは文字通りの脇役に徹することとなったのでしょうか。そして脇役としてどういう役割を果たしているのか。そのあたりを見て行きたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
朱雀院 四「霞隔つるすみか」文・朗読 岸本久美子
第三章 其の四、脇役に徹した男「朱雀院」
光源氏の異母兄朱雀は、右大臣の娘弘徽殿女御を母として生まれました。同じ桐壺帝を父としてはいても、更衣を母とする光源氏とは違います。生まれた時から圧倒的に優位な立場にあったのです。その後彼は約束された帝の位を手にし、一方の源氏は臣下としてお仕えする立場です。それなのに、なぜ、彼は主役を源氏に譲り、自らは文字通りの脇役に徹することとなったのでしょうか。そして脇役としてどういう役割を果たしているのか。そのあたりを見て行きたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
朱雀院 三「御目わづらふ」文・朗読 岸本久美子
第三章 其の四、脇役に徹した男「朱雀院」
光源氏の異母兄朱雀は、右大臣の娘弘徽殿女御を母として生まれました。同じ桐壺帝を父としてはいても、更衣を母とする光源氏とは違います。生まれた時から圧倒的に優位な立場にあったのです。その後彼は約束された帝の位を手にし、一方の源氏は臣下としてお仕えする立場です。それなのに、なぜ、彼は主役を源氏に譲り、自らは文字通りの脇役に徹することとなったのでしょうか。そして脇役としてどういう役割を果たしているのか。そのあたりを見て行きたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
朱雀院二、なよびたるかた過ぎて 文・朗読 岸本久美子
第三章 其の四、脇役に徹した男「朱雀院」
光源氏の異母兄朱雀は、右大臣の娘弘徽殿女御を母として生まれました。同じ桐壺帝を父としてはいても、更衣を母とする光源氏とは違います。生まれた時から圧倒的に優位な立場にあったのです。その後彼は約束された帝の位を手にし、一方の源氏は臣下としてお仕えする立場です。それなのに、なぜ、彼は主役を源氏に譲り、自らは文字通りの脇役に徹することとなったのでしょうか。そして脇役としてどういう役割を果たしているのか。そのあたりを見て行きたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
朱雀院一、疑ひなき儲けの君 文・朗読 岸本久美子
第三章 其の四、脇役に徹した男「朱雀院」
光源氏の異母兄朱雀は、右大臣の娘弘徽殿女御を母として生まれました。同じ桐壺帝を父としてはいても、更衣を母とする光源氏とは違います。生まれた時から圧倒的に優位な立場にあったのです。その後彼は約束された帝の位を手にし、一方の源氏は臣下としてお仕えする立場です。それなのに、なぜ、彼は主役を源氏に譲り、自らは文字通りの脇役に徹することとなったのでしょうか。そして脇役としてどういう役割を果たしているのか。そのあたりを見て行きたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
最終話 夕霧八「あなめでたや」文・朗読 岸本久美子
第三章 脇役の男たち 其の三「夕霧」―――光源氏の嫡男
柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。 それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります 。
夕霧七「中空なるこころ」文・朗読 岸本久美子
第三章 脇役の男たち 其の三「夕霧」―――光源氏の嫡男
柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。 それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります 。
夕霧六「霧ふたがる里」文・朗読 岸本久美子
第三章 脇役の男たち 其の三「夕霧」―――光源氏の嫡男
柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。 それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります 。
夕霧五「あはれを添ふる夕霧」文・朗読 岸本久美子
第三章 脇役の男たち 其の三「夕霧」―――光源氏の嫡男
柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。 それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります 。
夕霧 四「想夫恋を弾きたまふ」文・朗読 岸本久美子
第三章 脇役の男たち 其の三「夕霧」―――光源氏の嫡男
柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。 それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります 。
夕霧 三「夢かとおぼえて」 文・朗読 岸本久美子
第三章 脇役の男たち 其の三「夕霧」―――光源氏の嫡男
柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。 それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります 。
夕霧 二、雲居の雁もわがごとや
第三章 脇役の男たち 其の三「夕霧」―――光源氏の嫡男
柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。 それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります 。
夕霧 一、うつくしき若君
第三章 脇役の男たち 其の三「夕霧」―――光源氏の嫡男
柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。 それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。 これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります 。
柏木 八、笛の音
第三章 脇役の男たち 其の二「柏木」~光源氏に憧れ続けた男
続いては頭中の長男柏木、「頭中将の巻」の終わりの方で亡くなってしまった男です。前途を期待された青年が、なぜ死ななければならなかったのか。父、頭の中将のライバルであった光源氏、叔父にあたるその人は柏木の憧れの人でした。彼の目に留まりたい、彼に褒められたい、そして、彼のようになりたい・・・・・子供の頃からそう思い続けて育ったのでした。そして最後は、それ故に死ななければならない運命が彼を待ち受けていたのです。月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
柏木 七、煙くらべに
第三章 脇役の男たち 其の二「柏木」~光源氏に憧れ続けた男
続いては頭中の長男柏木、「頭中将の巻」の終わりの方で亡くなってしまった男です。前途を期待された青年が、なぜ死ななければならなかったのか。父、頭の中将のライバルであった光源氏、叔父にあたるその人は柏木の憧れの人でした。彼の目に留まりたい、彼に褒められたい、そして、彼のようになりたい・・・・・子供の頃からそう思い続けて育ったのでした。そして最後は、それ故に死ななければならない運命が彼を待ち受けていたのです。月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
柏木 六、胸つぶれて
第三章 脇役の男たち 其の二「柏木」~光源氏に憧れ続けた男
続いては頭中の長男柏木、「頭中将の巻」の終わりの方で亡くなってしまった男です。前途を期待された青年が、なぜ死ななければならなかったのか。父、頭の中将のライバルであった光源氏、叔父にあたるその人は柏木の憧れの人でした。彼の目に留まりたい、彼に褒められたい、そして、彼のようになりたい・・・・・子供の頃からそう思い続けて育ったのでした。そして最後は、それ故に死ななければならない運命が彼を待ち受けていたのです。月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
柏木 五、ふみの色
第三章 脇役の男たち 其の二「柏木」~光源氏に憧れ続けた男
続いては頭中の長男柏木、「頭中将の巻」の終わりの方で亡くなってしまった男です。前途を期待された青年が、なぜ死ななければならなかったのか。父、頭の中将のライバルであった光源氏、叔父にあたるその人は柏木の憧れの人でした。彼の目に留まりたい、彼に褒められたい、そして、彼のようになりたい・・・・・子供の頃からそう思い続けて育ったのでした。そして最後は、それ故に死ななければならない運命が彼を待ち受けていたのです。月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
柏木 四、あけぐれの空
第三章 脇役の男たち 其の二「柏木」~光源氏に憧れ続けた男
続いては頭中の長男柏木、「頭中将の巻」の終わりの方で亡くなってしまった男です。前途を期待された青年が、なぜ死ななければならなかったのか。父、頭の中将のライバルであった光源氏、叔父にあたるその人は柏木の憧れの人でした。彼の目に留まりたい、彼に褒められたい、そして、彼のようになりたい・・・・・子供の頃からそう思い続けて育ったのでした。そして最後は、それ故に死ななければならない運命が彼を待ち受けていたのです。月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
柏木 三、猫を抱く
第三章 脇役の男たち 其の二「柏木」~光源氏に憧れ続けた男
続いては頭中の長男柏木、「頭中将の巻」の終わりの方で亡くなってしまった男です。前途を期待された青年が、なぜ死ななければならなかったのか。父、頭の中将のライバルであった光源氏、叔父にあたるその人は柏木の憧れの人でした。彼の目に留まりたい、彼に褒められたい、そして、彼のようになりたい・・・・・子供の頃からそう思い続けて育ったのでした。そして最後は、それ故に死ななければならない運命が彼を待ち受けていたのです。月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
柏木 二、降りしきる桜
第三章 脇役の男たち 其の二「柏木」~光源氏に憧れ続けた男
続いては頭中の長男柏木、「頭中将の巻」の終わりの方で亡くなってしまった男です。前途を期待された青年が、なぜ死ななければならなかったのか。父、頭の中将のライバルであった光源氏、叔父にあたるその人は柏木の憧れの人でした。彼の目に留まりたい、彼に褒められたい、そして、彼のようになりたい・・・・・子供の頃からそう思い続けて育ったのでした。そして最後は、それ故に死ななければならない運命が彼を待ち受けていたのです。月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
柏木一、そよぐ柏葉
第三章 脇役の男たち 其の二「柏木」~光源氏に憧れ続けた男
続いては頭中の長男柏木、「頭中将の巻」の終わりの方で亡くなってしまった男です。前途を期待された青年が、なぜ死ななければならなかったのか。父、頭の中将のライバルであった光源氏、叔父にあたるその人は柏木の憧れの人でした。彼の目に留まりたい、彼に褒められたい、そして、彼のようになりたい・・・・・子供の頃からそう思い続けて育ったのでした。そして最後は、それ故に死ななければならない運命が彼を待ち受けていたのです。月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
八、濡れにし袖(最終回)
「岸本久美子と読む源氏物語」へのご案内 第一章と第二章で源氏物語の主人公光源氏と、副主人公紫の上の生涯を辿ってみました。次は光源氏と関わった男たちを何人かとりあげてみましょう。それぞれが名脇役で、彼らの姿を追うことによって、光源氏の光源氏である所以がはっきりと見えてくるように思います。 その1 頭中将――光源氏には、なれなかった男 まず最初は光源氏と一番長く絡んだ頭中将からです。若いころは強いライバル意識で光源氏に対抗し、何かにつけて競い合っていました。けれど、人生の終盤では、やはり自分はこいつには適わなかった、と敗北を認めることになります。月2回全8回で完結の予定です。これまでと同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。2022年8月11日(木)~第2・4木曜日配信。
七、藤の色濃きたそがれ 文/朗読 岸本久美子
「岸本久美子と読む源氏物語」へのご案内 第一章と第二章で源氏物語の主人公光源氏と、副主人公紫の上の生涯を辿ってみました。次は光源氏と関わった男たちを何人かとりあげてみましょう。それぞれが名脇役で、彼らの姿を追うことによって、光源氏の光源氏である所以がはっきりと見えてくるように思います。 その1 頭中将――光源氏には、なれなかった男 まず最初は光源氏と一番長く絡んだ頭中将からです。若いころは強いライバル意識で光源氏に対抗し、何かにつけて競い合っていました。けれど、人生の終盤では、やはり自分はこいつには適わなかった、と敗北を認めることになります。月2回全8回で完結の予定です。これまでと同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。2022年8月11日(木)~第2・4木曜日配信。
六、寝覚めがちにて 文/朗読 岸本久美子
「岸本久美子と読む源氏物語」へのご案内 第一章と第二章で源氏物語の主人公光源氏と、副主人公紫の上の生涯を辿ってみました。次は光源氏と関わった男たちを何人かとりあげてみましょう。それぞれが名脇役で、彼らの姿を追うことによって、光源氏の光源氏である所以がはっきりと見えてくるように思います。 その1 頭中将――光源氏には、なれなかった男 まず最初は光源氏と一番長く絡んだ頭中将からです。若いころは強いライバル意識で光源氏に対抗し、何かにつけて競い合っていました。けれど、人生の終盤では、やはり自分はこいつには適わなかった、と敗北を認めることになります。月2回全8回で完結の予定です。これまでと同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。2022年8月11日(木)~第2・4木曜日配信。
五、二十日あまりの月 文/朗読 岸本久美子
「岸本久美子と読む源氏物語」へのご案内 第一章と第二章で源氏物語の主人公光源氏と、副主人公紫の上の生涯を辿ってみました。次は光源氏と関わった男たちを何人かとりあげてみましょう。それぞれが名脇役で、彼らの姿を追うことによって、光源氏の光源氏である所以がはっきりと見えてくるように思います。 その1 頭中将――光源氏には、なれなかった男 まず最初は光源氏と一番長く絡んだ頭中将からです。若いころは強いライバル意識で光源氏に対抗し、何かにつけて競い合っていました。けれど、人生の終盤では、やはり自分はこいつには適わなかった、と敗北を認めることになります。月2回全8回で完結の予定です。これまでと同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。2022年8月11日(木)~第2・4木曜日配信。
四、涙そそく春の盃 文/朗読 岸本久美子
「岸本久美子と読む源氏物語」へのご案内 第一章と第二章で源氏物語の主人公光源氏と、副主人公紫の上の生涯を辿ってみました。次は光源氏と関わった男たちを何人かとりあげてみましょう。それぞれが名脇役で、彼らの姿を追うことによって、光源氏の光源氏である所以がはっきりと見えてくるように思います。 その1 頭中将――光源氏には、なれなかった男 まず最初は光源氏と一番長く絡んだ頭中将からです。若いころは強いライバル意識で光源氏に対抗し、何かにつけて競い合っていました。けれど、人生の終盤では、やはり自分はこいつには適わなかった、と敗北を認めることになります。月2回全8回で完結の予定です。これまでと同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。2022年8月11日(木)~第2・4木曜日配信。
三、柳花苑 文/朗読 岸本久美子
「岸本久美子と読む源氏物語」へのご案内 第一章と第二章で源氏物語の主人公光源氏と、副主人公紫の上の生涯を辿ってみました。次は光源氏と関わった男たちを何人かとりあげてみましょう。それぞれが名脇役で、彼らの姿を追うことによって、光源氏の光源氏である所以がはっきりと見えてくるように思います。 その1 頭中将――光源氏には、なれなかった男 まず最初は光源氏と一番長く絡んだ頭中将からです。若いころは強いライバル意識で光源氏に対抗し、何かにつけて競い合っていました。けれど、人生の終盤では、やはり自分はこいつには適わなかった、と敗北を認めることになります。月2回全8回で完結の予定です。これまでと同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。2022年8月11日(木)~第2・4木曜日配信。
二、笛吹きあはせて 文・朗読 岸本久美子
「岸本久美子と読む源氏物語」へのご案内 第一章と第二章で源氏物語の主人公光源氏と、副主人公紫の上の生涯を辿ってみました。次は光源氏と関わった男たちを何人かとりあげてみましょう。それぞれが名脇役で、彼らの姿を追うことによって、光源氏の光源氏である所以がはっきりと見えてくるように思います。 その1 頭中将――光源氏には、なれなかった男 まず最初は光源氏と一番長く絡んだ頭中将からです。若いころは強いライバル意識で光源氏に対抗し、何かにつけて競い合っていました。けれど、人生の終盤では、やはり自分はこいつには適わなかった、と敗北を認めることになります。月2回全8回で完結の予定です。これまでと同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。2022年8月11日(木)~第2・4木曜日配信。
一、五月雨の宵 文/朗読 岸本久美子
「岸本久美子と読む源氏物語」へのご案内 第一章と第二章で源氏物語の主人公光源氏と、副主人公紫の上の生涯を辿ってみました。次は光源氏と関わった男たちを何人かとりあげてみましょう。それぞれが名脇役で、彼らの姿を追うことによって、光源氏の光源氏である所以がはっきりと見えてくるように思います。 その1 頭中将――光源氏には、なれなかった男 まず最初は光源氏と一番長く絡んだ頭中将からです。若いころは強いライバル意識で光源氏に対抗し、何かにつけて競い合っていました。けれど、人生の終盤では、やはり自分はこいつには適わなかった、と敗北を認めることになります。月2回全8回で完結の予定です。これまでと同じく引用した原文は「新潮日本古典集成」によります。2022年8月11日(木)~第2・4木曜日配信。
十二、萩のうは露(最終回)「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
十一、琴の音「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
十、木綿鬘(ゆふかづら)「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
九、うつろふ青葉「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
八、香壺「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
七、千年の春「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
六、石間の水「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
二章「紫のゆかりを訪ねて」
紫の上の姿を追う一年頂運営氏の生えをできます。の形代目彼の手元に引き取られた愛使用しい少女が、大人にされ、彼の心の良いとなること、妻上夫の多情に苦しみ、その良い成長し、愛を購入してやく費は追ってしょうしょう。ままは家氏の娘の視点氏をしたから、これは紫の上にできます
五、遠方人(をちかたびと)「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
二章「紫のゆかりを訪ねて」
紫の上の姿を追う一年頂運営氏の生えをできます。の形代目彼の手元に引き取られた愛使用しい少女が、大人にされ、彼の心の良いとなること、妻上夫の多情に苦しみ、その良い成長し、愛を購入してやく費は追ってしょうしょう。ままは家氏の娘の視点氏をしたから、これは紫の上にできます
四、藻塩「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
二章「紫のゆかりを訪ねて」
紫の上の姿を追う一年頂運営氏の生えをできます。の形代目彼の手元に引き取られた愛使用しい少女が、大人にされ、彼の心の良いとなること、妻上夫の多情に苦しみ、その良い成長し、愛を購入してやく費は追ってしょうしょう。ままは家氏の娘の視点氏をしたから、これは紫の上にできます。
三、海松(みる)ぶさ「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
二章「紫のゆかりを訪ねて」
紫の上の姿を追う一年頂運営氏の生えをできます。の形代目彼の手元に引き取られた愛使用しい少女が、大人にされ、彼の心の良いとなること、妻上夫の多情に苦しみ、その良い成長し、愛を購入してやく費は追ってしょうしょう。ままは家氏の娘の視点氏をしたから、これは紫の上にできます。
二、若草「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
一、童女「紫のゆかりを尋ねて」文・朗読 岸本久美子
第二章「紫のゆかりを尋ねて」
紫の上の姿を追う 一年かけて光源氏の生涯を辿っています。続いて今度はその伴侶として一生を終えた紫の上の姿を追ってみたいと思います。源氏の想い人藤壺の宮の形代として彼の手元に引き取られた愛くるしい少女が、大人になって、彼の心の支えとなる一方で、妻として夫の多情に苦しみ、その中で成長し、愛を浄化してゆく過程を追ってみましょう。始めは光源氏の娘のような存在として登場した彼女がやがては妻として彼を支え、やがては母のような存在となってゆくのです。藤壺の宮の形代から、それを越えた紫の上そのものになっていったともいえます。
二十四、幻「光源氏の一生」最終回 文・朗読 岸本久美子
岸本久美子と読む源氏物語へのご案内
源氏物語と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべられますか。雅な王朝文化の世界、優美な恋の物語――という方が多いかもしれません。作者紫式部も始めはそういう物語を書くつもりでした。美貌と叡智の権化のようなスーパーヒーロー光源氏を主人公に据え、彼が、様々な恋を経験しながら、栄華の道を登り詰めるという昔物語の型通りのお話になるはずでした。ところが、書き進む中で彼女の中に何かが起こりました。本当の事が書きたい、絵空事に終わらない物語が書きたいという欲求が芽生えたのです。
そして源氏物語は光源氏という主人公を巡る「愛と恋の物語」から、「老いと悔いの物語」へと変貌したのです。AIとKOIの物語からOIとKUIの物語へ。ローマ字で表記してみると一文字だけの違いですが、随分印象が違います。
さあご一緒にその光源氏の一生を辿ってみましょう。
このサイトでは、原文の朗読と解説によって、源氏物語の流れを追って光源氏の一生を辿ります。月2回、全24回で完結の予定です。
なお、朗読内の引用原文はすべて「新潮日本古典集成」によるものです。
二十三、柏木「光源氏の一生」文・朗読 岸本久美子
岸本久美子と読む源氏物語へのご案内
源氏物語と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべられますか。雅な王朝文化の世界、優美な恋の物語――という方が多いかもしれません。作者紫式部も始めはそういう物語を書くつもりでした。美貌と叡智の権化のようなスーパーヒーロー光源氏を主人公に据え、彼が、様々な恋を経験しながら、栄華の道を登り詰めるという昔物語の型通りのお話になるはずでした。ところが、書き進む中で彼女の中に何かが起こりました。本当の事が書きたい、絵空事に終わらない物語が書きたいという欲求が芽生えたのです。
そして源氏物語は光源氏という主人公を巡る「愛と恋の物語」から、「老いと悔いの物語」へと変貌したのです。AIとKOIの物語からOIとKUIの物語へ。ローマ字で表記してみると一文字だけの違いですが、随分印象が違います。
さあご一緒にその光源氏の一生を辿ってみましょう。
このサイトでは、原文の朗読と解説によって、源氏物語の流れを追って光源氏の一生を辿ります。月2回、全24回で完結の予定です。
なお、朗読内の引用原文はすべて「新潮日本古典集成」によるものです。
二十二、熾火「光源氏の一生」文・朗読 岸本久美子
岸本久美子と読む源氏物語へのご案内
源氏物語と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべられますか。雅な王朝文化の世界、優美な恋の物語――という方が多いかもしれません。作者紫式部も始めはそういう物語を書くつもりでした。美貌と叡智の権化のようなスーパーヒーロー光源氏を主人公に据え、彼が、様々な恋を経験しながら、栄華の道を登り詰めるという昔物語の型通りのお話になるはずでした。ところが、書き進む中で彼女の中に何かが起こりました。本当の事が書きたい、絵空事に終わらない物語が書きたいという欲求が芽生えたのです。
そして源氏物語は光源氏という主人公を巡る「愛と恋の物語」から、「老いと悔いの物語」へと変貌したのです。AIとKOIの物語からOIとKUIの物語へ。ローマ字で表記してみると一文字だけの違いですが、随分印象が違います。
さあご一緒にその光源氏の一生を辿ってみましょう。
このサイトでは、原文の朗読と解説によって、源氏物語の流れを追って光源氏の一生を辿ります。月2回、全24回で完結の予定です。
なお、朗読内の引用原文はすべて「新潮日本古典集成」によるものです。
二十一、明け暗れ「光源氏の一生」文・朗読 岸本久美子
岸本久美子と読む源氏物語へのご案内
源氏物語と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべられますか。雅な王朝文化の世界、優美な恋の物語――という方が多いかもしれません。作者紫式部も始めはそういう物語を書くつもりでした。美貌と叡智の権化のようなスーパーヒーロー光源氏を主人公に据え、彼が、様々な恋を経験しながら、栄華の道を登り詰めるという昔物語の型通りのお話になるはずでした。ところが、書き進む中で彼女の中に何かが起こりました。本当の事が書きたい、絵空事に終わらない物語が書きたいという欲求が芽生えたのです。
そして源氏物語は光源氏という主人公を巡る「愛と恋の物語」から、「老いと悔いの物語」へと変貌したのです。AIとKOIの物語からOIとKUIの物語へ。ローマ字で表記してみると一文字だけの違いですが、随分印象が違います。
さあご一緒にその光源氏の一生を辿ってみましょう。
このサイトでは、原文の朗読と解説によって、源氏物語の流れを追って光源氏の一生を辿ります。月2回、全24回で完結の予定です。
なお、朗読内の引用原文はすべて「新潮日本古典集成」によるものです。