残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"
By kotaro zamma
あと一ミリノベーション(1082回)
作詞家でプロデューサーの秋元康の言葉に震えました
"夢ってのは、全力でね、背伸びして、両手を伸ばした、一ミリ先にあるんだよね
そこに気づくかどうか
触れてないから夢は遠いところにあるような気がするじゃない
だけど本当は一ミリ先で、こっからみたら、後もうちょっと頑張れば良いのにってのは
みんな夢の方からは降りないから、自分が必ず手を下ろすからね、もったいないなと思うんだよね"
私は思いました
1、諦めない気持ち
2、技術習得のパラドクス
3、努力の娯楽化
秋元さんの言葉は、本当にわかりやすくて、奥の深さにいつも心震わせて頂きます
この夢に関するお話もとてもイメージが掴みやすくて、何度も膝を打ってしまいました
成功されたベンチャー企業の経営者から聞く言葉は、どんな方もおっしゃるのが、"諦めなかったから"ということがあります
この一ミリ先にあるんだよ!という言葉があれば、これまで諦めそうになってる人のとても大きな背中を押してくれる言葉になると思いました
また、技術習得のパラドックスという、逆上がりができると論理的には理解できないのに、体が勝手にできちゃったということが人間にはある、という話も思い出しました
自分としては到底手に入れられないと思っていても、やっているうちに、実は一ミリ先に、手に入れられることがある
体が勝手に習得しちゃうこともある、ということも知っておくと、見えないけど一ミリ先にあるのかも、と思えることもあるかもしれないなと思いました
そして、何ミリ先にあるかなんて考えることさえしない方法として、楠木建さんが言われていた"努力の娯楽化"もあるかなとも思いました
本人は努力とさえ思っていないくらい普通にやってしまっている、またはそれが楽しくて仕方がない、さらにはやらないと気が済まない
みたいなところまで持っていけると、実は1ミリ先だろうと100メートル先だろうと、いつの間にか届いちゃってた、ということもあるかもしれないなと思いました
夢は1ミリ先にある
この言葉には、秋元さんの、励ましと、優しさとに溢れていて、そして誰にもわかりやすい、かつ忘れない
そんな魔法の言葉だと思いました
あと1ミリノベーション
心に刻みたいと思いました
そんな話をしています
参考:NHK総合 この世界の素晴らしさについて 2024/3/27
自己決定ノベーション(1082回)
幸福感に影響を与える因子に考えさせられました
"神戸大学の西村と同志社大学の八木が、全国の20歳以上70歳未満の男女2万人を対象に行った調査によると、幸福感に与える影響力は、
健康 → 人間関係 → 自己決定 → 所得 → 学歴 の順だったそうです。
健康や人間関係には及びませんが、自己決定は所得や学歴以上に、人間の幸福感を左右するのです"
ここから私は思いました
1、富(成功)よりも自己決定
3、決められる側から決める側へ
2、自分のパッションの源の理解
幸福物質として、エストロゲン、オキシトシン、ドーパミンと3つあるのに呼応して、人間の幸福の条件は、健康、仲間、富(成功)というのがありましたが
富(成功)よりも、自己決定が上にあることに考えさせられました
この理由を考えてみた時に、もしかしたら逆説的に、今時点で自己決定できていない、という気持ちが溢れているのかも、とも思いました
私も会社員生活が長かったので、自分事よりも他人事の会社のミッションに沿うということが、どうしても多かった気もします
決められる側にいるというところに、閉塞感を感じていたかもしれないなとも思いました
決める側になるためには、環境と自分と二つあると思うのですが
まずは、自分でいうと、まずは自らのパッションの源を理解して、それをメジャメントとして活用することが大事かなあと思いました
自分で決める事は、リスクと責任が伴うので、自らのパッションの源をアンカーにすることで、思い切れることもあるかなと
もう一つの環境ですが、いきなり会社辞めるなどはできないことなのですし、まずは自分が決めて誰かが喜んでもらう、というようなことから始めても良いかなと思いました
つまり、自分で決めて作った小さな価値を誰かに感じてもらう、それが自分の喜びにつながるなら、自己決定したという小さな喜びが手に入るのではないかなと
それが少しずつ大きくなっていったら、どんどん自己決定する幅が広がっていって、もしかしたら、それで起業しちゃっても良いなあと
そしてその先には、一世帯あたり一法人化の世界が広がるんじゃないかと、自己決定できる枠をたくさん広げた人たちがたくさんできるではないかと
とはいえ、別に起業はゴールじゃないので、何らかの価値を提供できる側になることが、自己決定できる範囲を増やすことにつながるんじゃないか
そんなことを思いました
自らのパッションの源を理解して、小さな自己決定から始めていく
それがやがて、自分の幸福感につながっていく
自己決定ノベーションになれば良いなと
そんなことを思いました
参考:本:24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力 発行日 2022年12月29日 著者 堀田秀吾 発行所 株式会社アスコム
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自分事ノベーション(1081回)
警備服、旗の振り方、移動車からオフィスまで、警備業務にお洒落を取り入れることによって、雇用と業績を伸ばしている警備会社社長、田崎相(すがた)さんにイノベーションの真髄を見ました
曰く
『身にまとったユニフォームが嫌でした。自分が見られたくないと思って仕事してたんですよね』
『趣味でクラシックカーとか古着とかインテリアコーディネートとかありますけど、そういうのに触れてきた中で、そこから得られるものを仕事に生かす』
ここから私は思いました
1、パッションの源
2、自分毎と他人事のベンズ
3、交わりを創発する
6年前に入社されて、まもなくして会社の経営を任された田崎さんは、当時、会社は人手不足により業績は悪化してる状況だったとのこと
ここで田崎さんが素晴らしいと思ったのは、まずは、自らのパッションの源にある大好きパッションの趣味に目をつけたところだと思いました
なぜ素晴らしいかというと、それが1番、自分にとって、パッションとモチベーションが乗っかっていくからです
そして、自分軸と他人軸を考えた時に、自分の趣味は自分軸ですが、会社の仕事っていうのは、お客様の課題の解決や、会社のミッションの実現なので、他人軸になります
実は、この自分軸と他人軸の交わりを創発することによって、自分のパッションが乗ったことを、会社で実現できるイノベーションプロジェクトが生まれるのですが
田崎さんは、まさに、自分軸の趣味であるファッションと、他人軸の警備ということを、混ぜ合わせて新たな警備というものを創発されたんだなと思いました
これが素晴らしいのは、警備会社という固い職業に、やわらかいファッションがぶつかってることかと思います
イノベーションは組み合わせであるとはシュンペーターですが、離れたものこそ面白いということがあると思います
これは想像ですが、果たして当初からファッショナブルな警備会社にしようというアイディアで、こんなに業績が上がり人材が集まることを想像されていたのでしょうか?
私知りませんが、なかなかそれを想像するのは難しいと思います
でもこれが成功したのは、田崎さんのパッションが乗っかっていたからこそだと思います
そう考えると、ビジネスモデルよりも、ある意味、その人のパッションが乗っかってるかどうか?そこにかかることが大きいとではないかと、思ったりもします
そのためには、自分軸と他人軸の交わり、が創発できてるかどうか?がポイントになると
そして形は、起業の方もいれば、会社の中での今の仕事の方もいれば、家の家事の方もいて良くて、そらができればとても素敵な毎日になるのではないかと
全世界一世帯あたり一法人化をミッションと言ってますが、別に法人化でなくても良くて、自分事が乗っかってればいいと
自分事ノベーション
そんなことを思いました
参考:NHK 長崎放送局 “おしゃれ”警備でイメージ刷新2024年03月22日https://www.nhk.or.jp/nagasaki/lreport/article/002/57/
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強みを大義化するノベーション(1080回)
「アジア太平洋急成長企業ランキング2022」 で149位に入選したピンチヒッタージャパン吉岡拓哉社長の事業買取モデルに、イノベーションの極意を感じました
3つのイノベーティブポイントを私なりに考えてみました
1、現場の真の課題に寄り添う
町のスポーツ店からのグラブ在庫買取ビジネス
2、強みの抽象化(大義化)
"もったいないを笑顔に変える、価値に変える"
3、異業種への横展開
在庫買取モデルから事業承継問題ソリューションへ
本ビジネスのきっかけは、町のスポーツ店で半額で売られていた野球のグラブの山を見た時に、これを買い取ってネットで売ればみんな喜ぶというところからとのこと
これは、現場の人々が本当に困っていること、真の課題をなんとかしたい、というところから始まってるなあと思いました
スポーツ用品から、次はアパレルへ展開して、更なる拡大をしていく中で、ビジネスの向かう大きな方向性を、買取ビジネスというモデルからさらに抽象化して
"もったいないを笑顔に変える、価値に変える"
という大義にすることによって、モノだけではなく、もったいないコトも、全てひっくるめた大きなビジネス展開を目指す方向性になった気がしました
そこから、ご自身のスポーツ店事業売却の課題感を持って、事業買取りというビジネスへの進出を果たしたというのは
これまでの強みとノウハウを活かした、異業種展開を成功させたということになるのではないかと思いました
そしてそれが、日本の社会課題としてなかなかうまくいかない事業承継問題への、全く別次元からの解決アプローチになってるかもしれない
これこそ、まさに、イノベーションは辺境から生まれる、じゃないですが、全くの異業種参入によるイノベーションと言っていいのでは、と思いました
停滞した社会課題解決に、異業種参入によるイノベーションを起こす、素晴らしいソリューションだと思いました
そのためには、自らのビジネスの強みを抽象化(大義化)して、更なる異業種進出を目指す、そんなアクティビティが盛んになれば、良いなあと思いました
強みを大義化するノベーション
で社会課題の新たな突破口が開くのでは
そんなことを思いました
参考:テレビ東京 週刊ビジネス新書 2024年3月23日 明日からあなたも経営者?!新型の事業承継 https://www.tv-tokyo.co.jp/business_newbook/backnumber/index.html?trgt=20240323
参考:ピンチヒッタージャパンホームページhttps://www.pinchhitterjapan.com
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激しい生ノベーション(1079回)
フランスの小説家・哲学者のトリスタン・ガルシアさんの言葉に震えました
"激しい生を得るための3つの極意"
"変異、加速、初体験信仰"
ここから私は、激しい生を得るための極意とイノベーションの関係について思いました
1、変異
→進化論的思考
2、加速
→Fast Fail
3、初体験信仰
→セレンディピティ
変異は、進化論的思考における、変異=イノベーション、適応=オペレーションの両輪の一つのことだなと思いました
激しい生を得るためには、変異側としてエラーを起こす人になることなのだと
そして、加速は、とにかくスピーディーに動いて修正していくという意味で、Fast Failに該当するなと思いました
激しい生を得るためには、早く動くことで、失敗を重ねながらも、修正しながらゴールを目指す、ということなのかと
さらに、初体験信仰は、セレンディピティとして偶然の幸運に巡り合うように、うまくいくかどうかは別として、新しいことに挑戦していく
その質より量を打つことによって、新たな価値に近づいていくということなのかと思いました
こう考えると、ガルシアさんの言われる、激しい生を得る、とは、イノベーター的思考で過ごすということにも、とても近いのてばないかと思いました
激しい生を得た生き方をするためには
"変異、加速、初体験信仰"
それは、イノベーター思考で生きることにもとても近いと
進化論的思考、Fast Fail、セレンディピティ
激しい生ノベーションだなあと
思いました
そんな話をしています^ ^
参考: ロッチと子羊 73)「学生寮編(2)」https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/
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辞めたくなった時ノベーション(1078回)
指揮者を辞めたいと言った広上淳一さんに言ったバーンスタインの言葉に痺れました
"音楽は好きか?
だったらお前の足のサイズで歩き続けろ
いつか音楽の方がお前に微笑むようになる
ただし、オレはたぶんお前の歳にはお前の1000倍は勉強した"
ここから私は思いました
1、パッションの確認
2、諦めないこと
3、コンフォートゾーン
バーンスタインさんは、アメリカのウエストサイドストーリの作曲家、ニューヨークフィルの指揮者、ピアニスト、ライター、教育者、司会者というめちゃくちゃ凄いマルチタレントですが
アシスタントをしていた広上さんのパッションの源を確認されたんだなと思いました
何か一所懸命やってると、大変なことばかりですので、何でこんな辛いことやってんだろうと思うことがあります
そんなときには、バーンスタインさんのように、誰かに、パッションの源を問うていただくことで、自分がそもそも何でコラをやってるのか、を思い出させてくれたりもするなあと思いました
そして、どんなベンチャー企業の成功者が言ってることとして"諦めないこと"があるのと同様に、自分の足の幅でいいので、歩き続けることを言ってくれてるのだと
どんな形でもいいから、続けることが大事だと言ってくれてるのかなと思いました
さらには、愛のムチとして、おれは1000倍練習してたというのは、コンフォートゾーンを抜け出せ!ということを言ってくれてるなあと思いました
超一流になるためには努力が才能か、の本にある通り、同じことをいくらやってもダメなわけで
できないことをやることによって、コンフォートゾーンを抜け出し、それこそが明日への筋肉になるのだと
アンダースエリクソンさんの本にも書かれていることを言って頂いてるのかなと思いました
ということで、バーンスタインさんが言ってくれたお話は、誰もが心が折れた時に、思い出すと、その後の人生を後押ししてくれるようなそんなお話だなあと思いました
パッション、諦めない、コンフォートゾーン
心が折れたり、辞めたくなった時に、これを実践することによって、きっと、何かを見つけることができおるかもしれないな、と感動してしまいました
辞めたくなった時ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:NHK クラシックTV 2023.02.02 Up
2月9日(木)放送「バーンスタインは問う 君は、音楽が好きか?」https://www.nhk.or.jp/music/classictv/479031.html
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日々果実ノベーション(1077回)
大ピンチ図鑑など、ベストセラー絵本作家の大好きな鈴木のりたけさんの、人生哲学にとてもグッと来ました。
曰く
"頑張った果実というか、生きてることに対するご褒美が、どこかにあって、そこに向かっていくと言うよりは
もう日々果実みたいな感じにした方が、絶対幸せじゃないですか。
毎日の行動の中にも、面白いと思える時間とか、心底笑える、そういう時間が連なってることがなんか1番"
ここから私は思いました
1、日々は果実に溢れている
2、セレンディピティとニーチェ
3、日々はイノベーションに溢れている
目標を持ってそれに向かっていくことは、もちろん大事なことだと思いますが
日々の素敵なことに目を向けることもとても大切だなあと思いました
大ピンチ図鑑は、その大切さをめちゃくちゃ面白く伝えてくれてる気がします
なんでもないように見える日々の中にこそ、実は愛すべき美味しい果実が溢れていると考えると、毎日を過ごすことがとても楽しく思える気がします
それを感じられていないのは、実は日々の中にたくさんのセレンディピティがあるのにも関わらず、それに気づいていないこと
それは、ニーチェの、真実はない解釈のみ、ということから、幸運として解釈できていない自分がいる、ということなのかもしれないなあと思います
実はイノベーションも同じで、いきなりイノベーションやって、とか言われても何やっていいかわからないとなるのですが
日々の中の違和感を丁寧に拾っていくと、実は、イノベーションの種はどこにでも落ちているということがわかるかと思います
それを忘れないように、私の場合は、スマホにメモったり、Youtubeで話したりしてます
それがいつの日か、自分の頭のデフォルトモードの時に、結びついて、イノベーションみたいなものが浮かび上がってくる
そうすると居ても立っても居られないほど、それをやりたくなってくる
そんなことからイノベーションも始まると思います
日々の中にこそ、幸せの果実はある
日々の中にこそ、イノベーションの種がある
種を育ててる時も、それは実は果実と同じくらい美味しい時間でもあります
日々果実がある美味しい生活
日々果実ノベーション
そんな生活をしていきたいなと
思いました
そんな話をしています^ ^
参考:MBS 情熱大陸 2023年08月06日(日) 放送分 鈴木のりたけ 絵本作家Vol.1263 世界は「面白い」に満ちている!人生をポジティブに描き変える極意 https://www.mbs.jp/jounetsu/2023/08_06.shtml
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仲間がパッションに火をつけるノベーション(1076回)
箱根駅伝総合優勝6回の青学原晋監督の言葉に震えました
"追っかけるエネルギーのパワーの源はどこにあるかと言ったら
日頃の寮生活での仲間意識、日頃のトレーニングでの切磋琢磨する心の絆、それがあるからこそ、前と離れてても、追っかけようという意識が生まれるんです"
ここから私は思いました
1、仲間がパッションに火をつける
2、利他パッションの爆発
3、コンフォートゾーンを抜ける力になる
チーム競技でありながら、個人の力がとても重要になる駅伝というスポーツにおいて、どうやってモチベーションやパッションを燃やしているのかの秘密がわかった気がしました
まずは、仲間意識を徹底的に磨くことなのだということがとても目から鱗でした
一人一人の力がためされるし、レギュラー争いも熾烈な個人の戦いでもあるのですが
モチベーションの厳選は仲間意識をもたせること、そのために合宿して奥様も含めて家族のような仲間意識を徹底的に持つような仕組みづくりなのかと、改めて思いました
イノベーター3つのフレームでは、まずは個人のパッション、そしてできないこともあるので仲間作り、そのために世の中への価値を提供する大義が必要
という話をしてきましたが、入部当初は自ら駅伝に出たい、というパッションが先にあったかと思いますが
入部してからは、まずは仲間意識を最初に作るということなのだなと
その仲間意識が、チームプレイをする上では、自らのパッションに火をつけ、さらに激らせることができるのかと
それはパッションの源から見ると、利他パッションに、徹底的に火をつける、ということだなと思いました
そして大義である、みんなで優勝する、さらには駅伝の魅力を伝えていく、チームで頑張る素晴らしさを伝えていく、そんなことにつながってるのかと、改めて思いました
そう考えると、我々がチームプレイとして活動するもの、例えば会社もそうかと思いますが、同じなのかもしれないなと
個人のモチベーションに火をつけることも大事ですが、まずは、仲間意識を徹底的に磨いていく
そこから、新たなパッションが激ってきて、大義を実現する、そんなことが必要となってきてるのかもしれないなと
家族経営みたいのは、古い形態と思われているかもしれませんが、実はそこには、仲間意識を磨くことで、パッションがたぎるという、パッションへの火の付け方があったのかもしれない
もしかしたら、新しい形での、仲間意識を徹底的に磨いていくという、仕組みづくりが創発されてもいいのかもしれない
そんなことも思いました。
チームプレイには仲間意識がパッションに火をつける
仲間がパッションに火をつけるノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:ワルイコ集まれ ワルイコあつまれ (58)稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾と学ぶ教育バラエティーhttps://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2023130001SA000/
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自分だけじゃないノベーション(1075回)
『変身』を読んだからといって、救われるというものじゃない。カフカの文学って、励まされる、心が元気になるようなものではありませんから。でも、『変身』を読むことで、自分の苦しみを外側から見ることができる一助にはなるんです。
自分だけじゃない、ということを知るのは本当に重要です。私自身の経験からいっても、苦しさを外側から見ることができると、自分の中だけで堂々巡りして煮詰まらなくなるんですよね。
ここから私は思いました
1、自分の苦しみを外から見る
2、抜け出す力になる
3、社会を変える力になる
自分の苦しみを外から見る、というのは以前お話しした、"ローティの感情教育"なのかもしれないと思いました
「変身」という小説にすることによって、「虫ケラ」同然にになっている人たちに、外から見る目を持たせてくれる
そうすることによって、自分自身を取り戻して、そこから抜け出す力を自らが生み出すことができる、そんなソリューションとなってるのかもしれないと思いました
小説としての感情教育というソリューションの他に同じような効果があると思うのは、よくスタートアップや大企業の新規担当を集めたコワーキングスペースが増えてきましたが
これはまさに、同じ悩みの人たちを集めることによって、自分1人じゃないんだ悩んでいるのは?と、客観視して自分を取り戻す効果があるのかもしれないと思いました
大変な思いをしている人や、挑戦をしている人たちには、少なからずこういうニーズは間違いなくあるんだろうなと思いますし
自分だけじゃないんだと思わせる、他の手段も、例えばネットを使ったコミュニティなども、ある気がします
小説やコワーキングな話やコミュニティでは、解決策は出なくてもよくて、自分と同じ人が少なくともいて、みんな同じ苦労をしてるんだ
とわかってもらうだけで、それ自体が救いとなるソリューションなんだなと、改めて思いました
もしかしたら、
自分だけじゃないノベーションは
他にもやり方があるのかもしれないなと、そんなことを思いました
参考:本:名著の話 僕とカフカのひきこもり 伊集院 光 2022年2月16日 株式会社KADOKAWA
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ボッカルーポするためノベーション(1074回)
西島秀俊さん、芦田愛菜大好きなドラマ「さよならマエストロ」でよく使われていた「ボッカルーポ」に考えさせられました
WikipediaによるとIn bocca al lupo
"「イン・ボッカ・アル・ルポ」(「イン・ボッカ・アル・ルポ」と発音、直訳すると「狼の口の中へ」)は、もともとオペラや演劇で公演前に出演者の幸運を祈るために使われていたイタリア語の慣用句です。"
"その使用は、ハンターたちがお互いに危険な状況に陥ることを願ったことに由来する"
ここから私は思いました
1、自分にとってのオオカミの口は何か?
アパッシオナート、情熱の源
2、その口に飛び込んでいるか?
三木清哲学
3、どう飛び込んだらいいのか?
エフェクチュエーション
自分にとってのオオカミの口とは、手当たり次第に危険なリスクに挑戦することじゃなくて、まずは自分の情熱のポートフォリオに乗っかってることに貼る、ってことが大事かなぁと思いました
大好きなこと、誰かを喜ばせたいこと、個性を発揮したいこと、成長したいこと、こんなところにオオカミの口があったら、ボッカルーポと叫んでいっちゃえと
でもその口に飛び込むことはとっても勇気がいることで、そんな勇気なんてないヨォと、お嘆きのラッパーには
三木清さんの"人生のゴールは成功ではない"この言葉が背中を押してくれるかもなと思いました。失敗は、人生の彩りの一つであると
よっしゃー、じゃあ、飛び込みまっせー!の前に、一つだけ、考えておいた方がいいなと思うことは、エフェクチュエーションでいうところの、②「許容可能な損失」かなと
赤ずきんちゃんだって、オオカミに食べられても、すぐには死なないとわかってたんじゃないか説があると思ってて
だから漁師が通りかかって助けてもらえたので、少なくとも口に飛び込んでも死なないと、いうくらいの「許容可能な損失」な口に飛び込む、ということが大事かと思います
または世の中自体を、許容可能な損失にするために、"何度でも挑戦できる世界"を作る!というのも大切かなと思ってます
ボッカルーポにはやり方がある
やり方さえわかってれば、誰でもボッカルーポできるのだ
ボッカルーポするためノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:Wikipedia https://en.m.wikipedia.org/wiki/In_bocca_al_lupo
参考:TBSテレビ さよならマエストロ
https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/
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誰もがなれるノベーション(1073回)
精神科医の谷本直彦からの「心の仕事」をするのに必要な力に考えさせられました。
曰く
"この人を信じてみよう、と思ってもらえる力"
"自分1人で人を助けようとしない。様々な人と協力する力"
"しかし「心の仕事」をするのに、「心の職業」に就く必要は決してありません"
これは、「心の仕事」をするだけにとどまらない、様々な仲間を助けたり、助けられたり、イノベーションをするために仲間を集めたりする力としても、同様かも知れないと思い、以下のことを思いました
1、信じるから信じられる
2、自分の仲間の力
3、誰もがなれる
WBCの栗山監督が大谷さんやムネさんを育て、素晴らしい成果を出されたように、信じてもらうためには、まずはこちらから圧倒的に信じる必要がある
ということを思いました
それこそが、谷本さんが言われている、"信じてもらえる力"になるのではないか、そんなことを思いました
また、私もそうなのですが、何かを相談された時や、または自分が何かを引っ張っていくときにも、とかく1人で頑張ってしまいがちですが
これは、まさに、イノベーター3つのフレームである、パッション、仲間、大義を思い出して、専門家であっても、イノベーターであっても、自分1人ではやらない
ということを心に言い聞かせるのが大事だなと思いました
そして、谷本さんは、「心の仕事」は、「心の職業」にならなくたって、出来るんだということを言ってることに
私はイノベーターは、別に会社のイノベーション部隊じゃなくたって、ベンチャー起業じゃなくたって、お茶の間でたって、誰でも出来る
というっていることにとてもシナジーがあるなと思いました
心の仕事として、誰か困ってる人を助けることは、実は誰でも出来るし
イノベーターとして、誰かが困ってることを助けてあげることは、新しい仕組みを作ることは、誰でも出来る
心を助けること、困ってる人を助けること、こう言ったことが誰でも出来る世の中になったら、本当に素敵な世の中になるなあと
誰もがなれるノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:本:14歳の世渡り術 「心」のお仕事 今日も誰かのそばに立つ24人の物語 2021年10月20日発行 著者 荒井裕樹、今井出雲、岡田美智男、その他21名 発行所 株式会社河出書房新社
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あえて「場」をまとめないノベーション(1072回)
哲学者ローティさんの言葉に考えさせられました。
曰く
"場をうまくまとめるためには、「場」をまとめないことです。ローティ哲学の要約"
ここから私は対立を解消する方法について思いました。
1、"クラブ"と"バザール"
→アウフヘーベンに次ぐ対立を解消する方法
2、最低限のルール
①リスペクト
②今を生きる
"クラブ"と"バザール"はローティさんの言葉ですが、クラブ的な価値観の似た人々の集団と、バザール的な全く価値観の違う集団の考え方をわけた方が良いというのはとても腑に落ちました
そして、バザール的な集団には、多様な価値観があるため、それを強いものが自身の価値観に押し付けることが気づかないうちにも起こっているというのも、改めて気付かされました
これは、対立するものを否定せずに第3の道を模索するアウフヘーベンと同様に、さらに多様な価値観の集団を対立のない形にしていく考え方としてありだなと思いました
そのためには、最低限のルールが必要であるということを伺い、どんなルールがあったら良いのかというところも、考えてみました
ひとつは、多様な価値観の人達へのリスペクトかなと。各々の価値観には正反対のこともたくさんあると思うのですが、それを面白いと思えるかどうかがすごく大切かと思いました。
どっちが上とか下とか、雇い主と雇われ主とか、力が強いとか弱いとか、それがリスペクトをなくす原因にはなり得ないと思えたらいいなと
もう一つは、今を生きるということ、もあるかと。もちろん、先人の思いや歴史的に積み重ねてきたことはあるし、大切にする必要はあるとは思うのですが
ヘラクレイトスがいうとおり、万物は流転する、ということかすると、それも時代で変わっていくものと捉えられたなら、過去の出来事や未来の子供達のことはそれとして、今を生きることを1番大切にすると
各々がバザールで、この今、どう生きるかを、考え合って、協力していくことができるのかもなあと
そんな風にうまく行くようなら誰も苦労はしないとも言われそうですが、まずは、大義を作ってみるということころから、考えてみました
最後にあるのは、それを打ち破る人が出てきたらどうするのか?問題があるのですが
これは、以前お話ししたジーンシャープの
"非暴力闘争は独裁者が得意とする戦いの土俵からおり、土俵そのものを無効にしてしまう戦いなのです"
が一つの答えかと思いました
これも、先のリスペクトと、今を生きる、とは同じ方向性を向いていることかなと思いました
あえて「場」をまとめないノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考: ロッチと子羊 72)学生寮編(1) 初回放送日: 2024年3月14日 https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/episode/te/8RMQJ68NG5/
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先駆的覚悟性ノベーション(1071回)
本日、無事に誕生日を迎えることができた私に、ハイデガー哲学のお話が突き刺さりました。
"人がよりよく生きるためには、先駆的覚悟性が必要なのです。ハイデガー哲学の要約"
"先駆的覚悟性=人生が有限であることを覚悟する必要がある"
ここから私は思いました
1、今できること
2、価値を提供すること
3、なにかを遺すこと
いま出来ること、または、今じゃなきゃできないことをやりたいなと。まだ頭が動く、体が動く、友達がいる、そんな中で楽しいことをしたいなと思います
そして、何かの価値を提供していたいなと。なんでもいいのだけれども、仕事でも音楽でもお話でも触れ合いでも、誰かになんらかの価値が提供できたらいいなと思います
さらに可能であれば、何かを遺せたらいいなあと。それは生きている時には、フィードバックはないかもしれないけれど、自分として自己満足だけど何か遺せたかもなあと思えたらいいなと。
私を産んで育ててくれた両親、いつも仲間として居てくれている皆様、本当にありがとうございます。この場を借りて心より感謝申し上げます。
そんな話をしています^ ^
参考:NHKEテレ東京 ロッチと子羊(71)「ロッチ セレクション編(3)」初回放送日: 2024年2月29日
https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/episode/te/XLG3W41GP1/
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マスタリーにもプラトーはあるノベーション(1070回)
合気道の達人でもある教育者のジョージ・レナードの言葉に、達人の考え方について教えて頂きました
曰く
"しかし実践、すなわちマスタリーの道は、過去でも未来でもなくただ現在にのみ存在する。あなたはそれを見、聴き、嗅ぎ、感じることができる。
プラトーを愛するとは、永遠の「今」を愛することであり、必ず訪れる上達のスパートを楽しみ、達成という果実を味わうことであり、さらにその後すぐに訪れる次のプラトーを澄んだ気持ちで受け入れることなのだ"
※"マスタリーとは、「初めに困難であったことが、練習や実践を重ねるにしたがい、しだいに簡単で楽しいものに変わっていく不思議なプロセス」である"
"「プラトー」(学習高原。学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態)"
1、どんなマスタリーにもプラトーは訪れる
→誰にでもある。諦めない
2、プラトーを愛するとは永遠の今を愛すること
→プラトーの娯楽化、パッションとのシナジー
3、必ず訪れる上達のスパートを楽しむ
→技術修得のパラドックス、自分を信じる
学生の時に英語を学んでいる時に、最初は調子良かったのに、少し経ったら全然成果が出ない〜ってことが良くありました
超一流の達人でも、そう言うことってやっぱりあるんですね!と言うことが、一つ勇気をいただけた気がします。
そして、ベンチャー企業の社長同様に諦めない、それが達人への道なんだなと思いました
プラトーの乗り越え方として、その状態自体を愛することというのは、言ってることはわかるけど、実際はかなり哲学的でむずい感じがしてしまいます
ここでヒントとしておもったのが、先日の楠さんの"努力の娯楽化"だったり、談志さんの"努力と思ってない"みたいなことに持って行けたらいいなあと
そのためには、プラトーの状態が、自分のパッションの源の、大好きパッション、利他パッション、個性派パッション、成長パッションの、どのあたりにヒットするかを意識すると
なんとかワクワクしながら、プラトーを生き抜けるのではないかとも思いました
そして、達人が言ってくれてるように、必ず抜け出す時が来る、ということも、とっても勇気になるかと思いました
これは、すなわち、アンダースエリクソンさんの、超一流になるためには才能か努力かで、いってるとおり、
"自分を信じること"これがとても大切になるなとそんなことを思いました
どんな達人にもプラトーはある
どんなマスタリーにもプラトーはあるノベーション
そして、それを克服することは必ず出来る
これは、イノベーターや、そうじゃなくとも、とても勇気を頂けるお話でした
そんな話をしています
参考:本:電子書籍版 達人のサイエンス 真の自己成長のために 二〇二三年一一月一五日発行 著者 ジョージ・レナード 訳者 中田康憲 発行所 株式会社 日本教文社
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充実した今を生きるノベーション(1069回)
"一切何の不安もなく、危険もなければ心配もなく、従って苦心する必要もなければ努力する必要もない、そんな境遇にしばしば憧れることがある
しかし、果たしてその境遇から、力強い生きがいが生まれるだろうか
やはり次々と困難に直面し、右すべきか左すべきかの不安な岐路に立ちつつも、あらゆる力を傾け、命をかけてそれを切り抜けていく
そこにこそ、人間として一番充実した張りのある生活があるともいえよう"
ここから私は他の方の哲学とも同じ方向性を向いているなと感じました思いました
1、ネルソンマンデラ
"人生最大の栄光は、一度も転ばないことではなく、転ぶたびに立ち上がることにある"
2、三木清
"失敗も人生の彩りの一つ"
3、アンダースエリクソン
超一流は"コンフォートゾーンを抜け出す"
第8代南アフリカ共和国大統領のネルソンマンデラさんの、この言葉は、私の座右の銘にさせて頂いてるくらい好きな言葉です
何度も投獄されながらも信念を貫いた姿は、自分にはそこまでできるだろうか、と思いながらも、少しでも近づけたらいいなと思います
この言葉は松下幸之助さんの言葉と、とても同じ方向性を向いてるなと思いました
また、三木清さんのこの言葉は、人生のゴールは決して成功ではなく、幸福である、ということから、失敗はそのための彩りの一つであるというところがとても好きです
とはいえ、めちゃくちゃ失敗は痛いので、怖くてやりたくないけど、そこに挑戦しない限り次の道は見えない、ということもとても松下幸之助さんの言葉とのシナジーを感じます
そして、アンダースエリクソンさんの"超一流になるためには才能か努力か"著作からは、コンフォートゾーンを抜け出すことこそ、超一流の人々の共通点だとの言葉の通り
松下幸之助さんの言葉も、そんなことを言ってくれてるのかとも思いました
松下幸之助さんのこの言葉からは、いかに充実した今を生きるか、という問いを投げかけられているのかと思います
人それぞれにとって、充実とは?全然違っていいとは思います。僕はこの話もとても素敵に見えました
僕の中では、このお話は、情熱のポートフォリオで言うと、強烈な成長パッション、利他パッションに1番当たる気がしました
もちろん、個性派パッション、大好きパッションもこれにあたるのですが、大好き、個性派の中にはこう言ったことの他にもパッションが湧くものもあるんだよなぁと
それもやりたいんですよね〜、なんて不適切にも思ったりもしています^ ^
充実した今を生きるノベーション
人それぞれで違っていいと思います
皆さんはどこにパッションが反応するのか
そんな話をしています
参考: NHK 100分de名著forユース (2)仕事に取り組む姿勢を学ぶ 松下幸之助「道をひらく」
初回放送日: 2024年3月11日https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/22YK7MQ4JG/
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夢がなくても心配ないノベーション(1068回)
2014年、秋の叙勲にて黄綬褒章を受章されている中国料理人の脇屋友詞さんの言葉に感動しました
曰く
"夢がなくても、心配することはない。 何かにがむしゃらに打ち込む間に、見えてくる夢というものは確かにある。 実はそういう夢の方が多いのではないか。 いや、そういう夢こそがほんとうの夢なのではないか。"
ここから私は思いました
1、何が面白いかなんて突っ込んでいかないとわからない
→セレンディピティ
2、今あるものにがむしゃらになってみる
→コンフォートゾーン
3、どこかで情熱のポートフォリオに火が付く
→導火線にさえなればいい
脇屋さんは中学を卒業したら父親に中華料理店で働くように半ば強制されて、ずっと鍋洗いをしていたそうですが、3年目にふと中華料理の道に進みたいと思うようになっていたそうです
僕もコンサルティング会社に何もわからずに入ってから、ずっとなんで自分はできないんだと思い続けながら、ほとんど休みのないズタボロな生活をしていましたが
3年目になって、ある日突然、この仕事面白い!と思う瞬間が訪れたことを覚えています
そして僕も、今はコンサルティングの会社を立ち上げて、毎日面白さを味わいながら仕事ができているので、脇屋さんの言葉が僕にはとても突き刺さ去りました
何が面白いかなんて、実際に突っ込んでみないことには、本当にはわからない、側から見てるだけではわからない、ましてそれが自分が面白いのかなんてなおさらかと
そういう意味では、明確にこれがやりたい、ということがある人以外は、ある程度セレンディピティ」直感に任せてみるのもありかなと思いました
さらにいうと、面白さというのは、ある程度のスキルがついてこないと本当にはわからないので、そこからコンフォートゾーンを抜け出すことを続けなきゃいけない
脇屋さんが鍋を洗い続けてるうちに、鍋だこができて、鍋を握ることができたように、私が、お前の報告書は訳がわからないと言われ続けながら、赤ペンだらけになりながら何度も書き続けたように
コンフォートゾーンを抜けることを続けるその先に必ず面白さがわかる時が来る、ということが大切かと思います
その先に、自らの情熱のポートフォリオのどこかに火が付くということになるのかなと
私の場合は、報告した内容に対して、自分でもワクワクする内容になって、かつお客様からも感謝の言葉を頂いたときだったので
それは自分の成長パッション、利他パッションあたりに、火がついた気がしました
もしかしたら、個性派パッションや、大好きパッションに、火が付くことがあるかもしれません
その時に自分の、パッションの源も初めて理解できるということもあるかもしれないなとも思いました
みんながみんな大谷翔平さんのように、最初から夢があるわけでなくてもいい
たまたま目の前にあるもの、たまたま出会ったものに、自らをつっこんでみることで、夢が生まれてくる、それでもいいのだと
夢がなくても心配ないノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考: 厨房の哲学者 令和5年11月発行 著者 脇屋友詞 発行所 株式会社幻冬舎
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生を追求するノベーション(1067回)
米国アカデミー賞視覚効果賞、日本アカデミー賞7部門を受賞したゴジラ-1.0に、とてつもないイノベーションに感動しました
山崎貴監督曰く
"自分たちでやれることに制約があって、兵器もない民間人が、どうやって戦うかを描くことで、"今"の映画が生まれると思いました"
岸田一晃企画・プロデュース曰く
""命を賭して戦うことを求められてしまった時代"から、"市民が主体的になって生を追求する時代"への変化を、ゴジラと遭遇してしまった敷島という青年を通じて描くというコンセプトに辿り着きました"
ここから私は思いました
1、制限の中にこそイノベーションは生まれる
→兵器もない戦い方
2、民が主役への逆転の発想
→国に頼れない状況
3、生を追求する戦いへのブレイクザバイアス
→命を賭して戦うバイアスの破壊
イノベーションは制約の中にこそ生まれる、とはよく言われていますが、それはそこにおけるペイン課題感が大きいから、ということなのだなと、改めて思わせて頂きました
時代設定が最初のゴジラの出現よりも前の時代なので、当然、最先端兵器などはない時代に、どうやって戦うのか?ここがめちゃくちゃイノベーティブだなと感じさせて頂きました
そして、国家レベルの危機なので当然国が主体的に関わるということになるのですが、時代背景としてそれができない状態を作ったらどうなるのか?
民がやるしかないという、これは、思いもよらない逆転の発想だなあと思いました。でもだからこそ、新たな展開の可能性が出てくる、目から鱗が落ちる思いでした
そして、大きな敵には命を賭して戦うしかないという、バイアスを破壊しようとする試みに、深く胸を打たれました
争いは命を賭してやるものだということに対する、敢然と立ち向かう、生を追求する戦いなのだ、というメッセージは、今の世界にも深く刺さるブレイクザバイアスだなあと、思いました
これまでのゴジラも素敵でしたが、このゴジラは別格の作品だなと、感動に震えました
戦いの映画なのですが、あくまでも
生を追求するノベーション、な素敵なお話だったと
神木隆之介さん、浜辺美波さん、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さんなどなど皆様、俳優の皆様も本当に素晴らしかった
そんな話をしています^ ^
参考:映画:ゴジラ-1.0ホームページ、パンフレット https://godzilla-movie2023.toho.co.jp
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無形文化財ノベーション(1066回)
パリのトップソムリエなどに絶賛されたというスパークリング日本酒「SHIROKIMONO(シロキモノ)」 を生産されている、3度のバイアウトを実施しているシリアルアントレプレナーの希JAPAN白井良代表の言葉に震えました
3つのイノーベータフレームで整理すると
1、パッション
"日本人として生まれた以上は、日本の文化や伝統を世界に広めていくべきだと思っています。なかでも日本酒醸造技術は日本特有の発酵文化であり、生物多様性とも関連する、世界に誇れるバイオテクノロジーです。この技術を世界に広めていくことに、大きな可能性を感じました"
2、仲間
"ファブレス方式(醸造所なき酒造)"を支える杜氏、蔵人
"製造工程のデジタル化"や"デジタルタン(化学舌)"を支える産総研
3、大義
"世界をHAKKOさせる"
"希JAPANの独自のバイオテクノロジーで、完全循環型を実現した村をつくり、2050年までにはそのパッケージを地球外にもち出せるかたちに進化させたいと本気で考えています"
ここから私はイノベーティブポイントを思いました
1、伝統文化
→日本古来の発酵文化という無形文化財
2、最新のビジネスモデル
→ファブレス生産方式
3、最新のテクノロジー
→バイオテクノロジー、デジタルタン
以前、お雑煮ノベーションの回に、和食がユネスコの無形文化財に選ばれた理由として、日本全国に渡る伝統文化とバラエティのお話をさせていただきましたが
お酒というのは、日本の無形文化財の最たるものだなと思いました
そして、そこにある価値の根本的なものとして、発酵があると見抜き、その価値を極め、さらにパッケージ化し、そして地球外にも使えるようにしていくという大義に、ひっくり返りました
その地域にある無形文化財という最大の価値を、さらなる新しい価値に昇華させていくということに、とてつもないイノベーションの可能性を感じました
さらにそこに、最新のビジネスモデルとしての、ファブレスを掛け合わせるというのも、驚きの発想でした
生き物であるお酒、発酵、というものを、設備を持たずにつくるという発想は、なかなか持てないなと
昨日の話の、解決できないことはない、という発想がここにあるんだなと。確かにもしこれができれば、とてつもない効率化につながるし、何よりもものすごいレバレッジを産むことができる
だとしたら、どうやって実現するんだという時に、最新のテクノロジーでできるじゃないかという発想がまた素晴らしいと思いました
ここで、最高の研究機関である産総研と組んで、環境を一定化させるバイオテクノロジーと、最高の味を生み出すデジタルタンをやるという、ここにも発想の飛躍と実現力が隠されていると思いました
無形文化財×最新のビジネスモデル×最新のテクノロジー
それは、無形文化財ノベーション
ここから、世界を変える、日本からの、新しいイノベーションが生まれる
めちゃくちゃワクワクしてしまい、心から応援したくなりました
そんな話をしています
参考: Forbes Brand Voice 2023.11.27 日本酒づくりをデジタル化して世界へ届ける 希代の起業家が発酵文化で生み出す新たな価値 https://forbesjapan.com/articles/detail/67548
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憧れの連鎖ノベーション(1064回)
歴史学者、国際政治学者の齋藤孝さんの言葉に考えさせられました
"憧れに憧れるっていうのがね、僕は教育の基本だと思ってるんですよね
先生が例えば英語が好きっていうと、生徒たちも好きってなるような"
ここから私は思いました
1、自らの憧れを発信する
2、誰かに憧れの連鎖が起きる
3、情熱の源に火がつけられる
自らが憧れているもののお話をするときは、きっと誰もの目が輝いている気がします
推し活の話、大好きなアカペラの話、ワールドカップの話、大谷翔平選手の話などなど
そして、それが不思議なことに、他の人たちも何故か、楽しくなってくる
ステージをやっていても、自分がめちゃくちゃ乗ってる時が1番お客様が乗ってきてくれる、そんな気がします
それは、ある意味、自分の憧れを正直に発信することによって、実は誰かに憧れの連鎖反応が起きてる、ってことなんだなと
ベンチャー企業のイベントをやってた時も、訪れてくれた社員の方が、なんか自分もやりたくなってきた、あれからきっかけに始めとんです、という声もよく聞きました
それは、人が命をかけて、しかもめちゃくちゃ生き生きとしてやっていることを見ると、何か伝染る、そういう効果が人にはあるのかなと思います
群衆心理の中では、根拠のない自信を持った話を、何回もされると、そう思い始めてしまう、ということもあるし
自分自身も、無理やりでも笑うことによって、自分の心が軽くなってくるということもあるかと思います
そういう意味では、誰かのハートに火をつけたければ、まずは、自分のハートに火をつけて、発信してみるということなのかなと
自分が憧れることを熱を持って話しすことによって、周りの人たちから影響を受けて、パッションに火をつける人が出てくるかもしれない
もしかしたら、仲間になってくれるかもしれない
まずは、自分が憧れを熱を持って話してみる
そこから、憧れの連鎖ノベーションがおきて
パッションの導火線に火をつける人が現れてくる
そんなことなのかなと思いました
そんな話をしています^ ^
参考:NHK 100分de名著forユース (1)学び続けることの意味 シュリーマン「古代への情熱」
初回放送日: 2024年3月4日
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/K93V18LYWJ/
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"努力の娯楽化"ノベーション(1063回)
一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻(ICS)教授の楠木建さんの言葉に目から鱗が落ちました
曰く
"ポイントは、それが「努力」かどうかは当事者の主観的認知の問題だということだ。だとしたら、「本人がそれを努力だとは思っていない」、この状態に持ち込むしかない──。
これが試行錯誤の末に行き着いた結論である。すなわち「努力の娯楽化」。
客観的に見れば大変な努力投入を続けている。しかし当の本人はそれが理屈抜きに好きなので、主観的にはまったく努力だとは思っていない。これが最強の状態だ。"
ここから私は思いました
1、自らの好きは何なのか?
2、情熱のポートフォリオを見てみる
3、自然とコンフォートゾーンを抜け出す
先日の立川談志さんの"努力とは馬鹿に恵えた夢だ"との話もありましたが
自分が努力してるとさえ思わない状態に持っていくという方法として"努力の娯楽化"とは、とても良い考え方だと思いました
自分がその状態になっていくことを実現するためには、まずは自分が何を好きなのか?または、情熱の捧げられるものって何なのかを知ることが必要かなと思いました
情熱の源は、大好きだけじゃなくて、情熱のポートフォリオからは、誰かのためになること、自分の個性を出すこと、自分が成長したいことなど
それらに合致することが何なのかについて、一度自分としては知っておくのが第一歩かなと思いました
もしそれと、自分がやっていること、さらにはやりたいことが合致しているところがあれば、それをやっていくことによって
知らない間に"努力の娯楽化"を実現できてる状態を作り出すということができたらいいなあと思いました
アンダーソンさんの"超一流になるためには努力か才能かのお話の中で、コンフォートゾーンを抜け出すことがとても大事との話がありましたが
それを娯楽化として、コンフォートゾーンを自然と超えていくということができれば、自ずと超一流への道が見えてくるということは、とても魅力的だと思いました
自分としては、今こうしてやっているYoutubeや podcastは、見ている人がいようがいまいが、面白いからやってるところが1番強いので
これが何らかの価値に繋がればいいなあと、まあぶっちゃけ繋がらなくても楽しいんですけど、みたいなことを思いました^ ^
そんな話をしています^ ^
参考:本: すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法 2013年3月20日 発行 著 者 楠木建 発行所 株式会社文藝春秋
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迷いノベーション(1062回)
ローマ帝国期ギリシアの懐疑主義哲学者のセクストス・エイリコスさんの哲学に考えさせられました
"物事は迷うようにできています。だからこそ、迷う必要は無いのです。セクストス哲学の要約"
指南役の山口大学の小川仁志教授曰く
"人は人生の選択に迷いますけど、どっちの選択も正しいと言えるんです
だからこそ、自分がすでに進んでいる道を受け入れると、心が落ち着くわけですよ
別にこれで終わりじゃないんです。これはセクストスも言ってますけど、また決心がつけばね、そっちの道に進めばいいんですよ"
ここから私は思いました
1、どちらを選んでも正解だし後悔はある
2、ネガティヴケイパビリティ
3、選択したことを肯定していく
以前、家の購入を悩んでいたことあったのですが、コピー機がジャムって仕方がなかったり、電車でカバンの紐が切れたりして
何となく嫌な気持ちになって辞めたことがあります
この選択が正しかったのか?間違いだったのか?は、正直わかりませんが、自分で独立した今を思うと、ローンがある状態でなくてよかったのかもしれないと思ったりします
でももしかしたら、高値で売れて、更に運転資金を得ることができたかもしれない、みたいなことは、考え始めるとキリがないなと
書籍のファスト&スローによると、直感で動くシステム1と、論理的に整理するシステム2が判断にはあると言いますが
これもどちらが正解ということは言い切れなくて、意外と直感が正しかったということも、結構あると思います
解決できない課題を、すぐに解決しようとせずに、そのまま持ち続けながら、解決できる時を待つ、ネガティヴケイパビリティの考え方も必要な気がします
こう考えてみると、悩んでる時に無理に結論を出そうとせずに、自らの心のままにステイすることがあってもイイ気がします
もしかしたら、悩んでる状態で動けなくなることだけは避けた方がいいのかもなと
何かを選択する、または選択しない、どちらにしても、選択したことを肯定していく、ということが大切な気がしました
大切なことは、迷った時に迷うことにエネルギーを取られてはいけない
自分の心に従ってやるべきことを淡々とやる
その自分の心を知るために、自らの情熱のポートフォリオを見てみるのも良いかもしれません
そしてそこから実施した選択を肯定するような生き方をする
とはいえ、それにこだわることもない
そんな自然体でいれることが大切なのかと思いました
そんな話をしています^ ^
参考: ロッチと子羊 (71)「ロッチ セレクション編(3)」初回放送日: 2024年2月29日
https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/episode/te/XLG3W41GP1/
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逆説ノベーション(1061回)
立川談志さんが、弟子の立川談慶さんに放った言葉に打ち震えました
"「〝努力〟とは馬鹿に恵えた夢だ、真打ちにもなって、お前は何を言っているんだ」
「プロとは努力することが大前提なのに、それをわざわざ口に出してどうする」という意味だったのだろう。
結果が出ずに「努力したのですが」と言い訳するのはもちろんのこと、「努力します」という心意気さえ許さなかった"
"このように談志は「努力する姿勢」ではなく「結果を出すこと」に拘泥した"
ここから私は思いました
1、当たり前を疑う
2、逆説を見る
3、本質を炙り出す
"努力とは馬鹿に恵えた夢だ"
この強烈な一言に、立川談志さんらしさが集約してると思いました
これは、常に当たり前のように思われていることを疑う眼差しなのかなと思いました
そしてあえて逆から見てみることによって、今まで見えてなかった真実が見えてくる
このやり方は、自分が無意識に思考停止してることや、流されてしまっている当たり前のことを
常日頃気づかせてくれる、思考の方法なのかもしれないと思いました
結果を出す奴は、日々の行いは努力なんて思ってないんだと
それをやらなきゃ気持ちが悪いだけなんだと
努力なんて言った瞬間に、結果なんて出せないやつになっちまうんだと
それほどまでに、空気を吸うかのように、日々のやるべき行いをやってる奴が、結果が出るんだと
厳しくも、真を食った、含蓄の塊のような、真実の言葉に、打ち震えました
そんな風に世の中を、常にきちんと見る、妥協を許さずに、自分で理解しようとする
違和感をそのままにしておかない、周りに迎合しない、自分の心に正直に話す
そんな人が真のイノベーターなのだなあと、つくづく思いました
逆説を厭わずに意を唱える
まるでロック魂のような
好きな子を嫌いと言っちゃうような
大好きなまんじゅうを嫌いと言っちゃうような
逆説ノベーション
だからこそ、真実の声が聞こえてくる
心に沁みました
そんな話をしています^ ^
参考:本: 不器用なまま、踊りきれ。超訳 立川談志
2021年10月25日 Sunmark Books 電子版発行
著者 立川談慶 発行所 株式会社サンマーク出版
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お雑煮ノベーション(1060回)
京都祇園の菊乃井の3代目主人の村田吉弘さんから、お雑煮が和食としてユネスコの無形文化遺産化への鍵となったというお話を聞いて、目から鱗が落ちる思いでした
"それは最後に加筆したんですけど
1月1日の午前中に、北海道から沖縄まで、一斉に同じものを食べるという文化は、これぞまさしく文化遺産なんですよ
これは保護する必要があるというふうに、ユネスコの方がが認めてくれたわけですよね
その地方地方によって雑煮が違う。それはそこの食文化に適した食べ物なんですよね
地方で取れる食材を使うということが、もっとも重要なことなんですよ"
お雑煮の和食文化遺産化へのインパクトから、愛されるプラットフォームの特徴を思いました
1、広域の風習との結びつき
→お正月、歴史的観点
2、各々の工夫を加えることができる
→各種味噌、餅の種類、地域の野菜
3、価値が認められてる
→美味しい、長年食べられてる
まさかお雑煮がユネスコの無形文化遺産の決め手になったとは、驚きの話でしたが、納得させられる部分が沢山ありました
これは、文化遺産登録云々に関わらず、世の中のプラットフォームになるための要素が詰まってる気がしました
伝統や風習と深く結びついてるというのは、歴史的な観点との深い結びつきを大切にするということになり、とても大事な気がします
お雑煮は、それが日本全国にあるというところが素晴らしいことですが
もしかしたら国をまたがって同じようにやる風習というのと、何らかの結びつきをするというのは、新たなプラットフォームのヒントになるかもと思いました
また、そのプラットフォームの上で、さまざまな地域の工夫ができる余地を作っておく、いやむしろそれが特徴になるということもとても大事なことだなと
そして最も大事なことは、お雑煮が美味しいように、価値が認められるものになる、美味しかったり楽しかったり感動したり、そんなことが感じられるものなのかなと
そんなお雑煮のようなものとして、例えば、祭りはすでにそうなってるのかもしれない
じゃあ例えば、ビジネスの世界でそんなことができないのか
例えばスタートアップという世界で、1広域の風習と結びつき、2各々地域の工夫を凝らして、3価値が認めれる、そんなエコシステムやプラットフォームつくりみたいな
未来のお雑煮のようなエコシステム
お雑煮ベーション、やってみたいなあと
そんな話をしています^ ^
参考:NHK 木村多江の今更ですが 和食-日本伝統の食文化を守る-初回放送日: 2024年2月26日https://www.nhk.jp/p/ts/4J9V6VZY6M/episode/te/D9W632G25L/
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腐るお金ノベーション(1059回)
ドイツの実業家、思想家のシルビオ・ゲゼルさんの考案した、腐るお金「自由貨幣」の考え方に目から鱗が落ちる思いでした
曰く
"お金を交換の媒体としてより有効活用したいのであれば、お金を商品とみなしその価値を下げるべきだ"
"たとえば100ドルの価値の自由貨幣があるとする。その裏には、日付のついた52個のマス目がある。自由貨幣の持ち主は、100ドルの価値を保つために毎週10セントのスタンプをそのマス目に押していかなければならない。"
"自由貨幣の価値を1年間にわたって100ドルに保つためには、貨幣の裏に52個の、つまり5ドル20セント分のスタンプを貯める必要がある。こうして100ドルの自由貨幣は、持ち主が自腹を切って5.2%価値が下がることになる"
ここから私は思いました
1、そもそもの問いの大切さ
2、逆転の発想で全てを変える
3、別領域への展開可能性
この考えは、"ヴェルグルの奇跡"として実際に成功した事例もあるとのことに、ひっくり返るほど仰天でした。
この発想は、お金そのものに対する、そもそもの疑問を投げかけられるかどうか、という、そもそも問い、の大切さについても考えさせられました
物々交換でモノが腐るのが大変だから、お金が生まれたんだよと、ああなるほど、で終わってしまったら、思考停止なのだなと
確かに便利になった点もあるけど、それによって起きてる大変なこともあるよねと、だったらその大変さを払拭するお金ってないのかな
といったことまでしつこく、ドチテ坊やのように問えるのかそれを逆に問われてる気がしました
そして、そのために、今は当たり前に行われている、利息の考え方を、逆に価値が減っていくとしたら、どんな世界ができるんだろうという、逆転の発想をやってみるというも大切かと
逆転の発想は、ある事柄のカテゴライズの両極端を2軸とって、その対角線を描くということで、ある意味システマティックにもできるので
お金でさえもひっくり返せるのであれば、他の当たり前のことをみんなで逆転発想アイディエーションしてみるというのもいあかもしれないなと思いました
そして根本を変えるイノベーションは、それひとつによって、様々なルールを一気に変える力があるということかと思いました
その代わり、とてつもない、反対勢力に会うことが、確実にあるということも、よくわかります
自由貨幣は、こういったやり方で、他の領域にもまさに抽象化して展開していくことができる、素晴らしい考え方だと思いました
例えば、労働市場の流動化も、いま叫ばれているので、お金が腐るのと同じように、就労した時間で価値が上がっていく世界もひっくり返したらどう足るのだろうと
そしたら、長く勤めたら損になるので、どんどんみんな他の会社で働きに行きたくなるだろうなと
会社は今までの仕組みではめちゃくちゃ困るかもしれないけど、社会としては一気に流動する世界を作ることができるかもしれない
そうしたら、会社に縛られない、自分で価値を作る人間にならないとという人たちも増えるかもしれない
そんな展開もあるかもしれないし、他の分野にも展開できるかもしれない
凄いイノベーションは、他の分野にもどんどん侵食していくこともできるのかもなあと
そんなことを思いました
そんな話をしています^ ^
参考: COURRIER JAPON 2024.1.22「未来の社会はマルクスよりゲゼルから学ぶだろう」100年前に“素人”経済学者が提案した「腐る貨幣」が再注目されているhttps://courrier.jp/news/archives/350512/
普通の生活ノベーション(1058回)
世界20ヵ国以上で建築の設計をし、数々の賞を受賞されている建築家の隈研吾さんの言葉に目から鱗が落ちる思いでした
曰く
"普通の人が使いやすいと感じ、普通の人が共感してくれるものを作れる人が建築家なのです。"
"そういう大きくてやさしい人に、世間は建築という、大きくて影響力のある物体のデザインを任せるのです。''
"そして、そういう人のまわりに、いろいろな能力を持っている人が集まってきて、大きくて複雑な建築を設計できるだけの大きなチームが構成されるのです。"
ここから私は建築家に限らず新しい価値を生み出す人を思いました
1、いろんな経験をする
→セレンディピティ
2、普通の生活を大切にする
→現場100回
3、仲間を大切にする
→パッションと大義が仲間を連れてくる
隈研吾さんといえば、先進的な建築方法で様々なイノベーションを起こしている方ですが
大切なことは、建築だけを考えるような専門家にはなるな、ということに意外性を感じました
そのためには、いろんな経験をすることによって、いろんな人たちの気持ちを理解することができるようになることは、とても大切なのだなと
それは、イノベーションの世界で言えば、セレンディピティに出会う確率を高める、例えば人、本、旅のような活動なのかなと
そして、自分自身も、普通の生活というものを意識して楽しむことによって、実際に使ってくれるお客様の気持ちも理解することができるというのも納得しました
それは、イノベーションでは、自らが現場の気持ちを理解するということが大切ということでいえば、自らが現場100回の中に突っ込んでいるということなのかもしれないなと
さらには、普通の生活をしながら、大きくて優しい気持ちの人に、人が集まるというのも、とても共感します
もちろん、自らのパッションや大義が伝わることも大切ですが、いっしょの目線で歩んで行こうとしている人、に人が集まるというのもとてもよくわかりました
有名な建築物には、建築家の名前ばかりが目立っていますが、実はそこに集ってくれる仲間全体で大きな価値を作っているということ
そのためには、その人たちの目線で物事を見られている人、そしてそこに仲間がたくさんあつまるような大きくて優しい人
そういったことが、新しい価値を作るという意味ではとても大切なのである、ということに感動してしまいました
普通の生活をするノベーション
実はそれが何よりも大切ということに、目から鱗が落ちる思いでした
そんな話をしています^ ^
参考:書籍: 14歳の世渡り術 建築家になりたい君へ 発行日 2023年8月30日 著者 隈研吾 発行所 株式会社河出書房新社
スランプ脱出ノベーション(1057回)
常識や慣習にとらわれない破天荒な姿勢で知られている伊藤忠商事の岡藤正広会長の言葉に、目から鱗が落ちました
曰く
"商社の営業マンはスランプに陥ったらとにかくお客様のところへ行けと、それが大事なんだ、机に座ってたらどんどんどんどん悩みが深くなると、そういってるんですよね"
"悩みのある時は先を見ない、ひたすらに今自分が向き合ってる仕事をこなす。そうすれば、必ずね、先が見える時が来る"
ここから私は悩んだ時の行動について思いました
1、人に会いに行く
→現場100回
2、悩むより動く
→技術習得のパラドックス
3、やれることをやる
→今を生きる
仕事でもプライベートでも悩むことは日々尽きない私ですが、いろんな場面において、そこから脱出する方法を教えて頂いた気がしました
仕事では、お客様に会いに行くというのは、これはイノベーションにおける現場100回と似ているなと思いました
何かうまくいかないというのは、お客様の真の課題がつかめていないということかもしれないし、お話をすることによって、壁打ちじゃないですが、自分で掴めることが見えるかもしれない
プライベートでも、思い切って、虎穴に入らずんば虎子を得ず的に、懐に飛び込んでみる、というのも、日照り悩んでるよりは良いこともありそうです
以前、技術習得のパラドックスのお話をさせて頂きましたが、逆上がりや自転車に乗るのが、自分の想定を超えてできてしまうこと
これは、脳の理解を超えて、体が技術を習得してしまうことを言っています
つまり脳は理解できないものに対してブレーキをかけがちですが、その脳をうまく騙して体にものを覚え込ませると、できちゃうことがある
これは、ある意味、脳の悩みというブレーキを一旦ないものとして、やってみる、そうすると体ができちゃうことがあるということなので、
とにかくいろいろ動いてみると予想もしないことができちゃうこともあるのかもしれない、と思います
そして、ひたすらやれることをやってみるらというのも、ある意味、体を動かすことでできることや見えることが出てくるのかもしれないし
それはすなわち、今を生きる、ということにつながるのかなと、そんなことを思いました
悩んで動けなくなってるからこそ、動いてみる
スランプかもしれないと思ったら、とにかく人に会いに行ってみる
スランプ脱出ノベーションとして、心に刻ませて頂きました
そんな話をしています^ ^
参考:NHK総合栗山英樹×岡藤正広 「慎重な革命児」が語る経営哲学2024年1月5日 23時43分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240105/amp/k10014300711000.html
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感情教育ノベーション(1056回)
スタンフォード大学の名誉教授でもあった米国を代表する哲学者のリチャード・ローティさんの考え方に考えさせられました
指南役の哲学者の朱 喜哲(ちゅ・ひちょる)さん曰く
"小説など誰かを再記述する営み自体が公共的な目標のためにはより役に立つ"
人の苦痛や残酷さに対してのシンパシーが何よりも大事
感情がついてこなければ、そもそも理論が機能しない。
これを感情教育とローティは名付けている"
ここから私は思いました
1、自分の苦痛は自分で表現できない
少し離れた仲間が必要
2、第三者による表現が必要
小説、映画、音楽
3、感情を乗せた表現が必須
大義に感情表現が必要
本当に過酷な状況に陥ってる人は、自分でそれを表現や発信することはできない、という事実に改めて気付かされました
そのためには、誰かが気づいてあげる必要がある。それは、親密な仲間だと同じ境遇にいるか、少し離れた仲間が必要なんだなと
そしてその離れた仲間は、その事実を伝えるときに、報道のように単なる事実だけを伝えることでは意味がない
何故なら、伝わる人たちを動かすためには、感情を動かす必要があるためであると
その表現としてとても良いのが小説。でもそれだけではなくて、映画や音楽なども、感情を伝えるツールとしては、とても良いものかもしれない
人を本当に動かすためには、感情を乗っけた表現ができるようになっておく必要があるということでもあると思いました
それは、イノベーターが自分のパッションと仲間たちで、大きな大義を実現しようとする場合に
大義は、必ずしも論理的なものではなく、感情を動かす表現として伝えようとすることが、とても有効であるということにもなるかと思いました
つまり、我々は、本当に世の中を動かそうと思う人たちは
伝える手段として、感情に訴える方法
小説、映画、音楽、というものを縦横無尽に使いこなせることが必要なんだなと、目から鱗が落ちる思いでした
論理で考えたことも、感情を動かさないと伝わらない
感情教育ノベーションは、誰にも必要なことなのかもしれない
そんなことを思いました^ ^
参考:NHKEテレ東京 100分de名著 ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (4)共感によって「われわれ」を拡張せよ! 初回放送日: 2024年2月26日 https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/6QRK3X8J98/
自分のために発信するノベーション(1055回)
評論家で編集者の宇野常寛さんの言葉に感動しました
曰く
"それでも僕が他人の物語を好きなのは、見ず知らずの他の誰かの考えたことが自分の中に侵入してきて、否応なく自分が変わってしまう、世界の見え方が変わってしまうような体験が、1番面白いと感じるからだ。これは共感とは全く違うことだ"
"そしてそんな素敵な体験をプレゼントしてくれる、他の誰かの書いたものや話したものには、特徴がある。それは、自分のために書かれていることだ"
ここから私は思いました
1、否応なく自分が変わる喜び
2、自分のために発信する喜び
3、1人1人が価値を作り合う世界
僕がこのYoutube、podcastをやっている理由を見事に表現頂いて、びっくりしました
ああ、自分がこの活動が好きな理由がここに合ったのかと、目から鱗が落ちる思いでした
日々の中で、人の話を聞いたり、人の物語を聴くと、自分の中にこれまでない思いが浮かび上がってくる
それは自分にとっては未知なるものの発見なので、直前の自分とは確実に違う自分になってることであり、自分が変わってるという喜びなんだなあと
そして、それを咀嚼して自分なりに整理して自分の身体ににより馴染ませていきたいがために、お話をしたくなる
でもそれは、実は聞いてくれる人が1人もいなくてもいいくらい、自分にとっての喜びとなっている
まさに、自分の喜びのために、変わった自分自身を確かめたいためにやっているんだなあと、つくづく思いました
そして驚くべきことに、そういう発信が、実は誰かを変えてる力を持っているということ
その連鎖が繋がれば、きっとみんな自分が日々気づいたことや、何かを聞いてグッときたことを、発信し合えた連鎖が繋がれば
1人1人が自分にとって大切な価値を発信したり提供したりすることができるのかもしれないなと
それは、僕が思う、誰もが自分の価値を世の中に提供できる世界、ひいては全世界全世帯一法人化みたいなことへつながることになるんじゃないかなと
そんなことを思いました
自分のために発信するノベーション
そしてそれが知らずに
誰かの人生を変えるノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:書籍: 14歳の世渡り術 1人遊びの教科書著者 宇野恒弘 2023年4月30日初版発行 発行所 株式会社河出書房新社
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古典×先端技術×パッションノベーション(1054回)
高性能原子力潜水艦を操り、独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言する物語の"沈黙の艦隊"ですが、まさか今になって実写化され、そしてこんなにもインパクトがあるものになるとは!
感動に打ち震えました
ここから私は改めて思いました
1、リバイアサン
2、アウフヘーベン
3、1人のパッション
これはまさに、イギリスのホッブスが1651年に刊行した政治学の古典中の古典である、リバイアサンを、科学技術で現代に浮かび上がらせたものだなと
ホッブスは、最強の海獣であるリバイアサンは、人々がその生命を守るために契約を結んで設立した政治共同体だと言ってましたが
まさに海江田やまと国家元帥はそれを標榜しているのかと、結末はわかりませんが、そんな期待を胸に抱かせて頂きました
それは言ってみれば、さまざまな対立が世界中で起こっている中、各々の主張を否定せずに新たな観点での解決を図ろうとする、ヘーゲルのアウフヘーベンだなと
それは、17世紀の古典の考え方と、21世紀の科学技術の掛け合わせにより、新しいアイデアが生まれた、ということなのかと思いました
古典×先端技術
これは、もしかしたら、これからのイノベーションの大きなヒントになるかもしれないなと、そんなことも思いました
しかもそれらは、海江田という、1人のパッションから全ては生まれているというところに
イノベーションは1人からでも始められる
背中を押していただけた気がしました
古典×先端技術×パッション
これからのイノベーションの一つの方程式かもしれないなと
そんなことを思いました
そんな話をしています^ ^
参考:沈黙の艦隊 ホームページ https://silent-service.jp
3D競争戦略ノベーション(1054回)
楠木建さんの"ストーリーとしての競争戦略"に、震えました
曰く
"個別の違いが因果論理で縦横につながったとき、戦略は「動画」になります。ストーリーとしての競争戦略は、動画のレベルで他社との違いをつくろうという戦略思考です"
"この本のメッセージを一言でいえば、優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ、ということです"
私なりにまとめると
1、個別の違いが因果論理で繋がる
2、戦略は動画だ
3、優れた戦略は面白いストーリーだ
ここから私は思いました
1、思いもよらない繋がりを生む
→逆なぜなぜ分析
2、時間軸の変化を紡ぐ
→3D経営戦略
3、やる人も聞く人もワクワクがある
→パッションの源、大義に触れる
とても勉強になったこととして、これまでの経営戦略は静止画であるが、必要な戦略とは動画である、ということに痺れました
そして、動画であるためには、それらがさまざまななぜなぜ分析によって、因果が明確に形作られているということ
なぜこの戦略をこのタイミングでやるべきなのか?このタイミングでこれをやることによって何が起きるのか?さらにそれが起きた時にどうなって、そこでどんなアクションを起こすべきなのか?
これは、全て因果応報で繋がっていて、ある意味、今この戦略をとっている理由は、なぜなぜ分析を五回繰り返した先にその理由がある
というなぜなぜ分析の逆回転によって成り立つものかもしれないなと思いました
そのつながり方が、とにかく独創的で、まさかそれが繋がるとは?と言った時に、ストーリーとしての競争戦略が浮かび上がってくる、そんなことかと思いました
そしてその因果応報は、これまでの静止画の経営戦略に対して、3次元目の時間が加わった、いわゆる3D経営戦略といったものなのかと思いました
我々が生きている世界は3次元なわけですから、経営戦略も時間軸を入れたものとして3D化していくというのはとても腑に落ちました
さらには、3D経営戦略がいけてるか否かは、ワクワクがあるかないかできまる、ということも、めちゃくちゃ共感させて頂きました
最後は、その3D経営戦略を語る人に、パッションの源が乗っかっているか?ここが最後の砦になるということも、とても好きなお話でした
これまでの経営戦略は、紙の上に書かれた静止画である2D経営戦略にすぎなく
これからの経営戦略は、動画のように、時間と因果応報で紡がれる、3D経営戦略、ストーリーとしての経営戦略であるべきである
めちゃくちゃワクワクさせて頂きました
自分も、そんな3D経営戦略を紡いでいきたいなあと、そんなふうになれるようになりたいなあと、心から思わせて頂きました
3D経営戦略ノベーション
と勝手に呼ばせて頂きました
そんな話をしています^ ^
参考:本:ストーリーとしての競争戦略 発行日2010年5月6日 著者 楠木建 発行 東洋経済新報社
中村仲蔵ノベーション(1053回)
"やりてえ芝居ができねえなら死んだほうがましだ"
藤原竜也さん主演の舞台中村仲蔵に、舞台俳優とイノベータースピリッツの真髄を見させて頂きました
藤原竜也さん曰く
"何を持って自分の心が動くのか、何に導かれて道が開けるのか、その答えは稽古にしかありません"
"自分のキャパシティを超える課題を求められた時に、無理を承知でやってみることも才能ですから"
市原隼人さん曰く
"大切なのは自分で自分の道を決めていくこと。環境や周りのせいではなく全ての可能性は自分に託されている"
お二人とも舞台や映像で、まさに中村仲蔵さんばりの俳優スピリッツがあり、大好きな俳優さんですが、この言葉から私は3つのことを思いました
1、現場100回
2、コンフォートゾーンを抜け出す
3、自らのパッションに従う
イノベーションの世界でも、とにかく現場にしか真の課題はない、その真の課題を掴むことで、新たなイノベーションが生まれると
「現場100回」とベテランの刑事並みにお話することもあるのですが、俳優の世界でも同じなのだなと思いました
特に、現場に行くことで、稽古を重ねることで、見えてくることがある。それを重ねることで、自らのパッションの源が見えてくる
これはお客様の真の課題を探索するために現場100回いく、ということに加えて、その現場から自らのパッションが生まれてくる、ということもとても大事なのだと、改めて教えて頂きました
また、自らのキャパシティを超える課題に立ち向かうということは、自らのコンフォートゾーンを抜け出そうとすることなので
まさに書籍「超一流になるためには才能か努力か」にあるとおり、コンフォートゾーンを抜け出そうとすること、それ自体が超一流への道であり、かつそれができること自体が才能だと、わかってるからこそ
藤原竜也さんは、極限の演劇へ挑み続けているのだなと、今回の舞台を見させて頂いて、涙が出てくるほどの迫力に圧倒され、号泣させて頂けたのだなと思いました
そして、市原隼人さんの"自分の道は自分で決めていく"というお話は、パッションの源に従っていくことということと思いました
中村仲蔵さんのパッションの源は、孤児から始まり養母に叩き込まれた踊りの才能を開花させ、中村座の弟子となりつつも
血筋のヒエラルキーからの逸脱に苦悩し、死をも乗り越えて、ついには頂点の名題に短期間で上り詰めた姿は
脱出パッションと成長パッションの強力なパワーをまざまざと見せて頂いた気がしました
どんな境遇でも、自らの脱出パッションと成長パッションを信じて生き抜くことで、自分の道を掴み取る可能性があるということを
この舞台を通じて、またこの舞台を演じられた役者の皆様の姿を見て、涙ながらに背中を押していただけた気がしました
"やりてえ芝居ができねえなら死んだほうがましだ"
そこまで言い切り、死を乗り越えてまでも、掴み取るイノベータースピリッツ、しかと叩き込んで頂きました
そこまで今の自分に思えるかなぁ💦💦
でも少しでも近づきたい!
そんな話をしています^ ^
参考:舞台:中村仲蔵 https://horipro-stage.jp/stage/nakamuranakazo2024/
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全ての人の人生が祝福されるノベーション(1052回)
俳優の杉咲花さん主演映画の"市子"は、第28回釜山国際映画祭や第36回東京国際映画祭に正式出品され、杉咲さんは本作の演技で、第47回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞、第78回毎日映画コンクールの女優主演賞に輝いているとのこと
そんな杉咲花さんの率直で真摯な言葉にとても共感しました
イノベーター3つのフレームで私なりに解釈してみますと
1、パッション
"人と違う自分でありたいと思ってたし、みんなが好きなものは自動的に嫌いになるような、捻くれ者なんで"
→ 個性派パッション
"人に本音を伝えることとか気持ちを伝えることとかがすごく不得意で、そういうフィルターを一つ飛ばして、お芝居という形で還元できる、っていうのもいいなあと思います"
→ 脱出パッション
2、仲間
"これだけ理解できたつもりでいても、役のことは分からなくて、他者は他者なんだって感じて、そうあることを受け止めて、それでも関わろうとしたり、想像を続けるということが、他者とか役と繋がっていられる一つの手段なんじゃないかなって思いました"
→俳優だからこその課題の分離と対話
3、大義
"全ての人の人生が祝福される作品になってほしいです"
→自分だけではなく全ての人々を思う気持ち
思ったのは、パッションのポートフォリオでいうと、個性派パッションと脱出パッションを強く感じました
この二つは、実はネガでティブな気持ちを含んでいるんだけれども、その分、非常に強いパワーを持っているパッションだということ
杉咲花さんの、圧倒的な存在感と演技は、こういうところから発しているんだというところを感じました
そして、演技者のプロとしての感じ方として、仲間、つまり他人との関わり方について、他者は他者であるからこそ、繋がろう理解しようとする営みが大切ということに、とても心が打たれました
そして、ネガティブ系のパッションから始まっているその大義は、全ての人々への祝福につながるということが
それによって自分も含め、仲間や全ての人への祈りのような願いが込められているのか、ということに、更なる感動を頂きました
脱出パッションや個性派パッションから、ある意味利他パッションへ移行することによって
大きな大義を実現するところまで来ていること
そして、役者として他人への理解はできないことを理解しながら、他人との対話を必死にやり続ける中から出てくる迫力の演技
それはまるで、演技をしている人物と仲間として表現していることなのかなと
そんなことを思いました
全ての人の人生が祝福されるノベーション
そんなことを人生のどこかで、表現し実践できたら本当に素敵だなと
そんなことを思いました
杉咲花さん主演の"市子"は2024/3/8よりアマプラで配信だそうです!めちゃくちゃ楽しみです
そんな話をさせて頂きました
参考: NHKEテレ東京 スイッチインタビュー「杉咲花×角銅真実」EP2 初回放送日: 2024年2月23日 https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/DNX6RGZJV4/
挑戦を増やすために失敗のルールノベーション(1051回)
楠木建さんから伺った吉越浩一郎さん(トリンプ・インターナショナル・ジャパン代表取締役社長)のお話に考えさせれられました
"店舗を新たに出すとき、まず考えなければいけないのは立地でも家賃でもない。閉店のルールだ。
一定のルールを満たしていない店は月に一回の「閉店会議」で問答無用で閉店する。
うちでは閉店資金が毎月積み立ててある。いつでも店を閉められる。
ある意味で失敗を認めている。失敗がルール化されていれば、思い切って川に飛び込める"
ここから私は思いました
1、失敗のルール化
2、多産多死
3、大義は諦めない
大きな組織で失敗を認めるためには何が必要なのか?について大きな示唆をいただいた気がしました。
失敗を容認する仕組みとしては、社長からメッセージを出す、インセンティブに組み込む、ブランディングをする、などいろいろあると思うのですが
辞める時のルールを明確にする
というのは、とても重要だなと思いました
各々の案件にに対して、撤退基準を決めて進めるということは、自分もやっていましたが
とかく、その撤退基準を少しずつ後ろ倒ししてなんとか延命するということもなん度もやってた記憶があります笑
それを社長から全社的な基準を決めて伝え、かつそれは挑戦を奨励するためにこれでいくのだと宣言するというのは、経営としての大きなメッセージになるなと思いました
そして、それは、イノベーションを生み出す原則としての、多産多死を仕組みとして作り上げる仕組みにつながるかと思いました
ただ、一つ気になるのは、成功した経営者が必ずいう、諦めなかったから、との関係です
失敗ルールを厳格化する、というのは、諦めない、ということと矛盾するんじゃないか、ということがあるかと思うのですが
これについては、大義は諦めない、そのために沢山の失敗をしていく、そういう関係なのかなと思いました
これは大きな組織じゃなくても、使えるお話かと思って、たとえば個人で何かに挑戦する時も、この失敗のルールを決めておくっという手もいいかと思いました
自分の場合、振り返ってみると、ずーっとやってる英会話レッスンとか笑?このYoutubeも?笑
自分時間は限られてるので、何か基準を決めてやるやらないを決めることも大事だなあとおもいました。
とはいえ、全てがそれになるわけではなく、プロセス自体が自分にとっては大事なこともあるので、そこは分けた方がいいなとも思いました
挑戦を増やすためには
失敗とは何かを決めるということである
挑戦を増やすために、失敗のルール化をする
挑戦を増やすために失敗のルールノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:本:ストーリーとしての競争戦略 発行日2010年5月6日 著者 楠木建 発行 東洋経済新報社
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信じるものベーション(1050回)
宇宙物理学者の村山斉さんの言葉に震えました
曰く
"どんなに頑張っても、本当に取り組むことができることっていうのは、自分が信じていることだ"
ここから私は思いました
1、やらなければならないこと
2、自分が信じてること
3、その重なりを創発する
村山さんが今のお仕事をされているのは、ある意味ご自身が望んだ選択ではなかったとのことです
それでも物理学をずっと追っかけて来られて、ここまで来られたお話にはとても感動しました
今やらなければならないこと、というのは自分が選択する、選択しないに関わらず、降ってくることもある
でも、それだけに流される、忙殺されることをしていると、いつしか本気で取り組むものがなくなってきちゃうかも
なので、やらなきゃいけないことはやりながらも、それと同時に、自分が信じてることを改めて考えてみる必要があるなと
それは情熱のポートフォリオを見つめ直してみるのも一つかもしれません
自分が大好きなもの、誰がに喜んでもらいたいもの、自分の個性を発揮したいもの、今の自分から脱出または成長したいもの
もしそれを見つめることができたなら、それと、今やらなきゃならないことの、重なりがなんなのかを考えてみる
ある人はそれがほとんど重なってる場合もいれば、ある人はほとんど重なりなんて見つからない場合もいるかも
重なりが見つからない場合は、本当にないのかを、お互いに少しずつ抽象化と具体化を繰り返しながら、考えてみる
もしその重なりが創発できたら、それはある意味、自分以外のリソースも活用しながら、自分の信じるものをやっていくことができるかもしれない
もしそれでも重なりが見つからないようなら、自分の信じることを実現するためには、何が必要なのかを考えてみて
場合によっては、今の場所を変えてみることも必要なのかもなあと考えてみることができる
私の場合は、新しいことを作ることがとても大好きだったので、そうじゃないところにいた時は、公募を出したり、上長に常日頃言い続けたりしてました
最終的に独立した時は、信じるものが見えた気がしたので、思い切ってそれに全張りしたくなって、やっちゃった感じです
私の経験上でも、何か自分が腑に落ちないことをやっていた時は、全然伸びてなかった気がします
村山さんのお話は、私にとっては、かなり自分にとっての真理に近いなあと思いました
自分の信じるものは何か?を一回考えてみる
そこから何かを始めることができるかもしれない
信じるものベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:NHKアカデミア 宇宙物理学者 村山斉
https://www2.nhk.or.jp/learning/academia/video/?das_id=D0024300103_00000
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ばかなるノベーション(1049回)
神戸大学名誉教授の吉原英樹さんの経営で再考するための秘訣に目から鱗が落ちました!
曰く
"成功している企業について研究してみると、戦略、組織、人事、工場マネジメント、マーケティングなど経営の仕方が、一見したところ非常識と思えることが少なくない。「そんなバカな」と思わずいいたくなる。
ところが、経営者や実務担当者から説明を受けると、理屈が通っており、「なるほど」と納得せざるをえない。
このようにして、私は、「バカな」と「なるほど」の二つの特徴を同時にもつことが、経営で成功するための秘訣ではないかと考えるようになっている"
ここから私は思いました
1、ばかな
→バイアスを壊す
2、なるほど
→新たな仕組み化
3、進化と適応の両立
→進化させながら適応させる
イノベーションの世界では、特にバカな、と思われるアイディアを大切にしていきましょうという話をよくするのですが
成功している経営者は、自らがその先頭を切っているということに、驚きと共に、膝小僧をなん度も打ってしまいました
ある意味、経営で成功するためには、いかに差別化をしてその分野でトップを取るということが重要になると思うのですが
競合に、ばかな、と言わせるくらいの、ぶっ飛んだ差別化をしている、ということがポイントなのだと学ばせて頂きました
それはつまり、競合が追いかけてこうとすらしない、というところに到達できるのだ、ということに感動しました
しかし、ばかな、というアイディアだけではダメで、それを実現するための、新たな仕組みづくりも、できていないと、それは絵に描いた餅に過ぎないので
そこには、ばかな、を覆すほどの、なるほど、導き出す、新たな仕組みづくりが必須になっているということがとても大切なことと思いました
それはまるで、進化論的思考における、進化と適応を同時に行うような、両利きの経営の両手を合わせて動くような
そんなことが成功する経営者はやってきてるんだということに、改めて感動しました
経営者には、進化的なイノベーティブ思考と、そして適応的なオペレーション思考の両方が求められる
そういう意味でも、普段オペレーション的なことで育ってきている社員が経営者になるためには
イノベーション的思考の獲得と練習が必要であり、
それによって、ばかな、と、なるほど、の両方を同時に実現する力を養うことが求められるなと
イノベーション的マインドセットと、スキルノウハウは、これからますます求められると
ばかな、と、なるほどの、同時進行
ばかなるノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考: 「バカな」と「なるほど」 経営成功の決め手! 著者:吉原英樹 発行所 株式会社PHP研究所 2014年10月17日発行
今だからやるノベーション(1048回)
俳優、エッセイスト、テレビマンを経て51歳で映画監督になられた伊丹十三さんの言葉に考えさせられました
曰く
"もっと早く監督やればよかったかと言うと、そうは思ってないからね。ある程度大人にならないとできない仕事ですよ。"
ここから私は思いました
1、今だからできることは何か?
2、今だからやらなきゃいけないことは何か?
3、時期ごとにパッションの源との対話が大事
映画監督になることは全く考えてないと言われていた伊丹十三さんですが
奥様である宮本信子さんのお父様のお葬式の際に
"映画が丸ごと天から降ってきた"そうです
その時に言われた先の言葉は、私の胸にも突き刺さる言葉でした
今の自分だからできることがあるんじゃないか?
それは、天啓のように降ってくることもあれば
改めて考えてみると熟成して、まてよ、今だからやってみていいんじゃないか?ということを考えてみても良いかと思いました
またそこから、もしかすると、自分の人生として、今だからこそ、やっておかなきゃいけないこと、やらないと後悔するようなことがあるのかもしれないなと、そんなことも思いました
それを、考えるためには、たまに自分の情熱の源って何だっけ?何が今の自分をワクワクさせてくれるのか?
そう言ったことを考えてみるのも良いのかなと思いました。
自分の時代時代によっても、それはきっと変わってくることで、それを意識しないと流れていってしまうことかもなと
そして、そこに大切なのは、仲間の存在なのかもしれないなとも思いました
伊丹十三さんへ、宮本信子さんは、実はずっと映画監督をやったらどう?と、言い続けていたそうです
自分のことは自分よりも、仲間が知っててくれてることもあるんだなあと。それがある時、自分の情熱とスパークすることが来るのかもしれないなと
今だからやれること、やらなきゃいけないこと、情熱の源に改めて聞いてみようと思いました
今だからやるノベーション
そんな話をしています^ ^
参考: NHKEテレ東京 先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 伊丹十三 人を魅了するには 後編 初回放送日: 2024年2月13日 https://www.nhk.jp/p/chieizu/ts/R6Z2J4WP1Z/episode/te/J1MM41V5P3/
何を届けたら響くノベーション(1047回)
ピアニストの清塚信也さんの言葉に震えました
曰く
"だから、そうやって自分は演奏家になれるんだろうか?って、思うってことは
何を届けたら響くのだろうか?
と考えてることとイコールだから
それはね、ずっと持ち続けて。
たとえ売れたとしてもね"
1、何を届けたら響くのだろうか?
→大義
2、自らの届けたいことは何だろうか?
→パッションの源
3、そのために誰とやるのか?
→仲間
このことは、クラシックの演奏家に限らず、新しいことを創発したいと思う人に、共通のことかもしれないなあと思いました
ある意味、何らかの道のプロフェッショナルになるためには、誰かに何かの新しい価値を届けなきゃいけない
それは、自分は何を届けたら、届けたい人に響いてくれるのか、これを考え続けて、そして行動してるのが、プロフェッショナルなのかとつくづく思いました
確かに、清塚さんのコンサートは感動の連続でしたが、噺家のようなトークで何を届けたいのかを、ピアノだけじゃなくて、お話でもしてくれようとしてたんだなあと、今になって思いました
どんな手段でもそれは良いのかもしれなくて、自分だけが喜ぶことではなく、届けたい人も喜んでくれるもの、それは言ってみれば、大義、のようなものになるのかもなあと思いました
でも、それが小手先のものではなく、その人の心の底から溢れ出るパッションだからこそ、その大義は輝くということもある気がします
そういう意味では、自らが届けたいことがある、これが大前提にある上での大義じゃないとダメな気がしました
そして、今回の番組では、若手の各々の楽器でコンテスト優勝された方々が、一緒にアンサンブルをされたのですが
これこそ、1人でやるというのもいいけれども、仲間と集まるとまた全く別物を産むことができる、または1人だけでやらなくてもいい、みんなで実現すればいいのだ
という、仲間、についても、やはり欠かせないよなと、改めて思いました
自分が届けたい人に、何を届けたら響くのかが起点となって、自分なら何ができるんだろう、そして、誰とやったらできるんだろう
そんな順番に新しい価値が生まれていく
何を届けたら響くのかノベーションだなあと、思いました
そんな話をしています^ ^
参考:NHKEテレ東京 クラシックTV 2月15日(木)放送 「はばたけ!若き音楽家たちにエール」https://www.nhk.or.jp/music/classictv/491532.html
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楽観主義は選択するノベーション(1046回)
フランスの幸福論で有名な哲学者のアランさんのお話に考えさせられました
"悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する
成り行きにまかせる人間は気が滅入るものだ"
"アランのプロボより"
"不撓不屈の楽観主義"
"楽観主義は社会のための義務"
ここから私は以下のことを思いました
1、楽観主義は選択するもの
→ニーチェの解釈論
2、大義は楽観主義を連れてくる
→社会に実現したい夢を持つ
3、楽観主義は行動を促す
→レモネード
基本、自分は楽観主義なんで、みたいなことを言いつつも、夜中にどよーんみたいなことも多い私ですが
それは、性質ではなく、選択しているものなんだ、という事に、改めて勇気を頂けた気がします
ニーチェの真実はない、あるのは解釈だけだ、という言葉の通り、同じ事象でも表から見るか裏から見るかで、解釈は180度違っていいからこそ
どうやったら楽観を選択できるか、または笑うから面白くなる、じゃないですけど、何が何でも楽観を選ぶんだという、ここにはパッションがあるような気もします
そして、自分にとっての大義は何なのか?と少し抽象的かつ中長期的に考えてみるというのも、一つあるのではないかと思いました
自分だけが幸せになるのではなく、周りの人たちも幸せになることを考えるというのは、大きな意味で楽観的に捉えられるのではないかと
さらには、そんな楽観主義を選択するからこそ、一歩踏み出す事に勇気をくれるのではないかと思います
エフェクチエーションにおけるレモネードのように、酸っぱくて渋いレモンなんてどう考えても食えないと思う悲観主義を超えて
いやあそれが逆にいいんじゃない、という逆転の発想につながるからこそ、行動してみようという事につながるかと思いました
楽観主義は選択するもので、誰もがなれるものである
そのためには、自分の大義を考えてみたりしてもいいし
それによって、行動を促すことができて、新しい世界を拓くことができるかもしれない
楽観主義は選択するノベーション
そんなことを考えました
参考:ロッチと子羊 (69)「ロッチ セレクション編(1)」初回放送日: 2024年2月15日 https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/episode/te/8M3Y84JYPK/
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何をしたいのかノベーション(1045回)
20年以上勤めた大手メーカーを退社し、米誌ナショナル ジオグラフィックの写真コンテストで、日本人で初めてグランプリを受賞された、海洋生物写真家の高橋怜子さんの独立を決めた人生哲学に震えました
曰く
"自分はマイナス思考でしたから。開発って、まずネガティブな要素を上げて、それを一つひとつ潰していくんですよ。
でも、先のことをいろいろ考えると、人はそこから出られない。だから考え方を変える必要があった。
その先に何が待っているとか考えないで、好きなことだけを集中してやってみる。そういう期間があっていい。もう20年以上会社に勤めてきたんだから、2、3年好きなことをしてもバチは当たらないだろう、と。
それほど、やりたいことが重要だったし、行きたいところ、撮りたいものがたくさんあった"
ここから私は思いました
1、やりたい事ありき
→パッションの源、大好きパッション
2、やりたい事を続けてたこと
→パッションの源を忘れない
→ 自分事と他人事のベン図の交わり
3、どうしようもなくなったら行動する事
→人生のゴールは成功ではなく幸福だ
→ Fast Fail
僕も開発をやる企業に勤めていたので、まずネガティヴな要素をあげて潰していく作業を、ずっとやってたこともありました
でもだからこそ、世の中に当たり前に動くサービスになっている、そして当たり前に動いてることは、誰も褒めてくれなくて、何かあった時にめちゃくちゃ叩かれる
自分の仕事が常に謝ってる仕事な時もあったし、そんな事を続けてると、自然とネガティブな思考になっていくのも実感として本当にわかりました
それでも、自分のパッションの源である、音楽をやりたい、という大好きパッションはずっと胸に抱いていたし
音楽をやることのさらに抽象化した考えとして、新しい事を世の中に生み出して、みんなの喜ぶ事を直接感じたい、ということはずっとあった気がします
それが、自分事としたときに、他人事としての会社のミッションやお客様の課題との交わりの部分に、オープンイノベーション活動が、はまったというところがあった気がします
それがどんどん大きくなって、その延長線上でもっと自分でいろんなことがやりたくなって、独立してしまったという事に結びついた気がします
高橋さんと同じように、1年間悩みに悩み抜いて、まさにマインドセットを180度変えないと踏み切れない事でありましたので、とても気持ちがよくわかりました
それができたのは、きっと、パッションの源であった、自分がやりたい事ってなんなのかを、ギリギリでも持ち続けていた事なのかなと
それが細々とでもやっていることによって、どこかのタイミングで、どうしてもやりたくて仕方がなくなってきてしまう
そうなったら、思い切って行動してみる、というのはアリな気がします
その時に大切なのが、哲学者三木清さんの言葉である、人生のゴールは成功ではなく幸福である、という事なのかなと
失敗をすることは、人生の彩りの一つであって、全く恥ずかしいことじゃないし、むしろ挑戦をした証であると
そしてそれは、その時は厳しかったけど、きっと笑えるネタとして、酒の肴になる日がくると
そして、イノベーションの世界でよく言われる、Fast Failの考えのように、その時点で違ったなと思ったら、方向転換をまたすればいい
起業家で成功している人に、最初のビジネスモデルがそのままの人がいないように、人生のモデルもどんどん変わっちゃっていい
でもそれを支えるのは、自分が心の底から何をしたいか、パッションの源を見つめながら、それを育てていくことなのかなと
高橋さんのお話を伺って考えさせられました
自分は何をしたいのかノベーション
情熱の源を常に見つめるということが大事だなあと
そんな事を思いました
そんな話をしています^ ^
参考:日経ウーマン 同僚の突然死 今を生きようと40代で海洋生物写真家に 高橋怜子 20年以上勤めた半導体メーカーを退職して「今はかみしめるような幸せがある」取材・文/竹下順子(日経xwoman ARIA)2021.04.16 https://woman.nikkei.com/atcl/aria/feature/19/032300090/041200001/?P=2
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ユーモアノベーション(1044回)
ユーモアが以下のような効果と作用をもたらすということが、実証実験でなされたという事に、とても納得させられました
"ユーモアが「組織から恐怖を追い払った」ことで、みんながもっと自由に考え、もっとオープンに語り合い、新しいシナリオやアプローチを受け入れられるようになったのだ。"
"ユーモアのあるビデオを観た人たちのほうが、正解にたどり着いた人数が2倍も多かったのだ。彼らは笑ったせいで頭がよくなったわけではなく、笑ったことで機能的固着を克服しやすくなり、新たなつながりや連想を思いつきやすくなったのだ"
"ユーモアのあるキャプションを考えていた参加者たちの脳内では、創造を司る領域が活性化していただけでなく、学習や認知にかかわるその他の領域(側頭連合野および内側前頭前皮質)も活性化していたことが明らかになった"
私はユーモアにより以下の項目が高まったということかと思いました
1、心理的安全性
→一見バカな発想を言える
2、機能的固着を克服
→様々な掛け合わせができる
3、創造・学習・認知領域の活性化
→デフォルトモードネットワーク的な作用
アイディエーションの世界では、他の人からバカじゃないの、と言われる意見を出しましょう、とやることが良くあります
これは、それを冒頭にファシリテーターが、言っただけでは、みんな恥ずかしがってなかなか出してこないということもよく遭遇します
私の場合は、例えばのっけから大声で歌い始めたり、我がアカペラグループの中年不思議国(ワンダーランド)をかけたりして、ここはそんな場所なんですよ、ということをやってみたりします
それが苦笑いを生んだり微妙な空気になることもありますが笑、それはそれでよくて、なんでも言ったりやったりしてもいい場なんだよということが大切で、それはすなわち、心理的安全性につながると思ってます
また、なんでもありの状態を作ることで、様々な突拍子もないものとの掛け合わせが出てくる、ということも、シュンペーターさんの言われる、
既存のアイデアと既存のアイデアの掛け合わせで、新規のアイデアが生まれるという原則を、よりかけ離れたものを掛け合わせることができるようになるという意味で
新しいアイデアが出てくる可能性も高まるのだろうなあと思います
そして、それによって、創造・学習・認知領域が活性化するというのは、まるで苧阪先生のデフォルトモードネットワークのように
ユーモアのリラックス効果により、まるで散歩をしている時やお風呂に入ってるような感覚となり、様々な領域が実は活性化して、新たな結びつきを生み出すという効果をも生み出しているのかと
改めてユーモアの効果の絶大さに驚きました
何か突拍子もないことをやろうということではなく、まずは笑顔でその場を安全な場にしてあげるということから、始めるのがとても大切だなあと
そして、その場を仕切る人や、その場で1番偉い人や、怖い立場の人達こそが、率先してそんな空気や実際の仕掛けを作ることが、とても大切なのだなと
皆が一つのことを徹底的に統率してやることが強みの源泉だった時代が終わり、 AIなどに取って代わられる今だからこそ
ユーモアが我々の生きる道の一つになる、そんなことを改めて認識させて頂きました
ユーモアノベーション
ここも是非とも磨いていきたいと思いました
そんな話をしています^ ^
参考:本: ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義 電子版発行日 2022年9月22日 Ver. 1.0 著者 ジェニファー・アーカー/ナオミ・バグドナス 訳者 神崎朗子 発行所 東洋経済新報社
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Anyway the wind blows innovation(1043回)
愛の不時着は、分断と愛の重厚なストーリーと、それを感じさせないユーモアとコメディで、大傑作の韓国ドラマのミュージカル版に期待感高まっていましたが
その期待感をさらに上回る素晴らしさに感動至極でした。何よりも、新たに加わった曲と、韓国の俳優の皆様の歌が、素晴らしすぎて号泣しました
そして、愛の不時着の作者パク・ヘリムさんの言葉に、この物語のメッセージにイノベーターに必要な事についても、考えさせられました
曰く
"このストーリーの重要なモチーフは風です。
自分を揺るがす風だろうと、この風がどこに導くかわからないけれど、この風を恐れなければ、願い続けてきた運命が自分に不時着するというお話"
ここから私は思いました
1、自分を揺るがす風は吹く
→ニーチェの解釈論
2、その風を恐れないこと
→三木清の幸福論
3、願った運命が自分に不時着する
→セレンディピティが訪れる
パラグライダーで敵国に不時着するというところから物語は動き始めますが、そこでの主人公が、もちろん落ち込むのですが、それを跳ね返すパッションが一つの見どころかなと思います
それは、まるでニーチェの、"真実はない、あるのは解釈だけである"ということを、行動で示しているように思えました
どんな状況でも、それを自分のプラスに変えていこうとする主人公の生き様がとてもイノベーターだなと思いました
また、そのためには、そこからさまざまな挑戦をすることを恐れないというスピリッツがあることも、イノベーターには必要かと思います
それは、三木清さんの"人生のゴールは、成功ではない。幸福である''という言葉を思い起こします
何度挑戦して失敗しても何度も挑戦し続ける、そしてその失敗さえも美談にしてしまうという、失敗を恐れない姿勢も、心を打たれました
そしてそれを繰り返しているうちに、いつか、素敵なセレンディピティに出会い、幸運を拾うことができる
それはそこだけを聞くと綺麗事に聞こえるかもしれないけれども、その道のりやプロセスを知れば、自ずと、それを目指して転び続けてきたことがわかるかと思いました
普通に生活してても、良い風ばかりが吹くわけではなく、向かい風が吹くことはあるけれども、それをあたかも味方にしていくような生き方をする主人公に
改めて生き方を教えて頂いたような気がしました
そして、それは、自らが大いなる風邪に立ち向かうイノベーターにとっては、なおさら、勇気と背中を押して頂けることだなと思いました
Anyway the wind blows
昨日のQUEENの歌詞が、頭に浮かびました
Anyway the wind blows innovation
そんな話をしています^ ^
参考:ミュージカル愛の不時着 https://www.love-fujichaku.jp
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変わり続けるから変わらないノベーション(1042回)
奇跡の2時間半だったQUEEN +ADAM LAMBERTライブは、何か昔を懐かしむ往年のバンドのライブではなく、今現在、生き生きと脈打つ新たなクリエイティブに驚嘆させて頂いたライブでした
その秘密を私なりに思いました
1、ビジョン、コンテンツが生きてる
→フレディが生きてる
2、ビジョンが"仲間"を連れてくる
→ADAMとの奇跡の出会いと組み合わせ
3、変わり続けるから変わらない
→"Farewell tourだって?"とBrian。
''まだ始まったばかりだよ。"
中学生の頃に初めてお小遣いで買ったLPレコードが、クイーンの華麗なるレースとオペラ座の夜だった私にとっては、あの時の衝撃がいまだに忘れられない体験ですが
その音楽的な革新性が今でも生きている、と言うのは本当に奇跡の音楽なんだなと実感します
当時多重録音の難しい時代に、テープが擦り切れるほど何度も重ねて、まだガリレオを入れたがっていたというフレディのパッションが、いまだに生きている証なのかと
その証拠に、きていた観客の皆様は、杖をついて歩くことさえ大変そうなお年寄りから、めちゃくちゃ若い青年や女性など、こんなに幅広い層は見たことがないほどでした
それは、フレディがいなくなっても、クイーンとしてのパッションとビジョンが今もなお、生き生きと息づいてるからなんだろうなと、つくづく思いました
もうクイーンはやらない、と一時期は言っていたメンバーの皆さんが、ここまで生き生きとクリエイティブな活動を再開できたのは
アメリカンアイドルで一躍有名になったADAMとの、ミュージシャン仲間を通しての出会いがあったこそなのだなと
これだけ表現力が豊かで演技力があって色気があって凄まじいボーカル力がある人は、世界中探しても本当に見つかるものじゃないと
だこらこそ、クイーンとの掛け算で、ものすごい化学反応を生み出して、さらにイノベーティブなサウンドに昇華して行ったのかと
それはまるで、進化論的思考における、適応から進化の方向へさらなるアップデートをして、別物に変わりながらも、これまでのパッションとビジョンを承継している
変わり続けるからこそ、変わらずにいられるのであるということを、ブライアンメイ、ロジャーテイラーの、熱きスピリッツが、改めて教えてくれた気がしました
クイーンはこれからも進化し続けるんだと
今後何が起こっても、それを止めることはできないのだと
進化し続けることこそがクイーンたるものなんだと
変わり続けるから変わらないノベーション
私の神から、そんなメッセージをしかといただいた、そんなことを感じさせて頂いた
そんな話をしています^ ^
参考: QUEEN +ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR JAPAN 2024https://www.creativeman.co.jp/artist/2024/02queen/
リベラル・アイロニストノベーション(1041回)
スタンフォード大学の名誉教授でもあった米国を代表する哲学者のリチャード・ローティさんの考え方に考えさせられました
曰く
"公共的な正義を追求することと、私的な関心を追求すること、この2つはどうしたら統一できるのだろうか?"
指南役の哲学者の朱 喜哲(ちゅ・ひちょる)さん曰く
"私的なプライベートな趣味の追求とか、相手が大事にしてることは一歩一線をひいてあげながらも
でも残酷な状況に対しては一緒に手を携えて介入をして、その残酷な状況を何とか解消しようとします
これがこのリベラル・アイロニストという言葉に託されている構想なんですね"
ここから私は思いました
1、一見相反するものの同居
→会社と自分、会社とSDGS
2、どちらかだけになってはいけない
→支配する側、支配される側
3、2つのベン図の交わりは何か
→沢山のベン図の交わりを意識する
このお話は、会社人生もあるし自分の人生もあるとか、会社の利益とSDGSのような、一見相反するものが同居する状況の悩みに、とても共感しました
社会生活をしている中では、例えば家族という小さな単位でも、社会で生活している限りは必ず起きる悩みなのかと思いました
一つ言えることは、どちらかだけになってしまってはいけない、ということかなと思いました
例えば、会社にいる中で、人生全てが会社の論理に偏ってしまっている状態など、私もサラリーマン時代忙しすぎて、そんな状態の時もあったなあと改めて思います
または、逆に、ある組織で責任のある立場になったときなど、知らないうちに、その組織のミッション達成のために、メンバーに大変なことを知らず知らずに強いてしまっていたなど
いずれも誰にも当てはまることがあるんだろうなあとつくづく思ってしまいました
その時に何を意識すれば良いのか?とても良い問いを頂いた気がしました
一つは、自分とその周りの世界との、ベン図を意識することなのかと思いました
そのためには、まずは、自分側の円の中に何があるのかということを意識することかなと。それは私は自分の情熱のポートフォリオを意識してみることなのかなと
それがあって初めて、自分と関わりのあるベン図との交わりの部分はなんだろうと、意識してみることで、バランスの取れたベン図を書くことができるのではと思いました
この情熱のポートフォリオは、常に変化し続けるものなので、その時のスライスということかと思います
逆に、組織の責任者などにいる場合は、チームメンバの各々のベン図を1on1などで意識してあげることが大事になるのかなと
そのベン図の交わりを、整理するだけでなく、ある意味創発していく、ということが、人生を幸福にできる道なのかなと
例えば会社の中で、自分の情熱と会社のミッションの交わりはなにか?みたいなとこが創発できれば、幸せな会社生活になるなと
それはイノベーター的にいうと、3つのフレームのうちの大義の部分が、他の社会の交わりとして考えられたらいいなと
そしてパッションと大義をつなぐものとしたら、仲間の存在も欠かせなくなる
リベラルは大義、アイロニストはパッション、それを繋ぐのは仲間の連帯なのかなと
リベラル・アイロニストは、自分のパッションと、外の世界とのつながりである大義を、かね備えた人なのかと
それはイノベーター的な資質ととても似ているなと
リベラルアイロニストノベーションを思いました
そんな話をしています^ ^
参考:NHKEテレ東京 100分de名著 ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (2)「公私混同」はなぜ悪い? 初回放送日: 2024年2月12日https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/G57RRV3RRP/
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誰も知らないものになるノベーション(1040回)
タレントでジェンダーレスなモデルとして大活躍中の井手上漠さんの言葉にイノベータースピリッツを感じました
曰く
"「変わっていくこと」は、「ありのままじゃない」というわけじゃない、とすごく思う
だったら逆に、誰も知らないものに私から触れてみて、私からオーブンにしてみるのはどうだろう
誰も知らないものだったら、否定も肯定もできないじゃないですか"
ここから私は思いました
1、変わることは自然
→進化と適応の繰り返し
2、ありのままでいるために変わり続ける
→新レッドクイーン理論
3、誰も知らない自分になる
→ニッチでトップになる
変わっていくことに対する恐れは自分としてはなくても、周りから様々な批判を浴びることによって、それが出てくるということに、とても共感しました
太刀川さんの進化論的思考における、38億年に及ぶ生きものにおいては、進化と適応を繰り返しているという話を思い出しました
それから考えると、むしろ変わることというのは、とても自然の摂理に適っていることで、それこそがありのままでいるということだなと感じました
また、入山章栄さんのおっしゃる新レッドクイーン理論のお話にも通じるなと思いました
曰く
"新レッドクイーン理論は『鏡の国のアリス』の赤い女王をはるかに超えた視点を提供する。アリスは、相手より2倍速く走ることを目指すべきではない。アリスは、空を飛ぶことを考えるべきなのだ"
変わり続けるということは土俵を次々と変えていくということにもつながると思いました
そして、誰もいない土俵を自らが作り上げて、そこのトップになっていく
それこそ、まさにイノベーター的発想と行動だなあと、これからの活躍がさらに楽しみになりました
そんな話をしています^ ^
参考:TBS 情熱大陸 2024年02月11日(日) 放送分 井手上漠 モデル・タレントVol.1287 男でも女でもなく、「性別は無し」 自分らしく生きる 多様性のアイコン https://www.mbs.jp/jounetsu/2024/02_11.shtml
参考:本:世界標準の経営戦略 著 入山章栄 2019年11月19日 出版 ダイヤモンド社
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周囲の人や自然を幸せにするノベーション(1039回)
無添加・無漂白もやしを世の中に広めた、サラダコスモスの中田智洋社長の言葉に痺れました
イノベーター3つのフレームに合わせて私なりに整理させて頂きました
1、パッション
"思いつづければ必ず通じる"
"一度転んだら、一度起きればいいんです。"
2、仲間
日本興業銀行の若手行員とのセレンディピティ、社員の皆様
"「中田さんは、夢が語れてソロバンが立つ。
片方できる人はいるが、あなたは両方できる。だから融資しました」"
3、大義
"自分が幸せになるためには、まず周囲の人や自然を幸せにしなければならない"
次々と新たな商品展開をされている中田社長の原動力が何なのか、めちゃくちゃ知りたくなりました
ラムネ屋さんのお父様の事業を継がれて、何度も失敗して、大変な苦労をされながらも、思いの強さがここまでの発展をもたらしているのだなとつくづく感じました
また、資金繰りが大変な時に、たまたま電車の入り口を間違えた時に出会った、日本興業銀行の方から、融資を頂くことができたとのお話は
セレンディピティのような幸運を拾う力は、思いの強さがあることも大切ですが、論理的に経営を回す力があるということも大切と教えて頂きました
まさに、渋沢栄一さんの「論語と算盤」を身につけられている方なのだなと
そして、思いの強さと共に、周囲の人だけでなく、自然をも幸せにするという、大義は、日本だけではなく世界中の人たちをも仲間にしていくことができる
そういう力になってるんだろうなとつくづく思いました
社員からの提案でできた商品もたくさんあるということをお伺いすると、その大義が社員にも通じており
さらにはその社員の考えも活かしていくという社長の考えが会社の発展の電動力にもなっているのだろうなと
何かこれからの日本企業の進むべき姿を教えてくれているような素敵なお話でした
周囲の人や自然を幸せにするノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考テレビ東京 カンブリア宮殿 2024年2月8日放送 意外すぎる新商品が続々!激安もやしで快進撃の秘密 https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/smp/backnumber/2024/0208/
参考:株式会社サラダコスモ公式ブログ 社長5つの気持ち その1「出会い編」https://www.saladcosmo.co.jp/blog/?p=177
参考:株式会社サラダコスモ公式ブログ 社長5つの気持ち その2「一転び一起き編」https://www.saladcosmo.co.jp/blog/?p=189
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シンプルノベーション(1038回)
いままさに東京ドームツアー真っ最中のテイラースイフトさんの、ニューヨーク大学の卒業生へのスピーチに、改めてイノベーティブな人生観を頂きめちゃくちゃ感動しました
曰く
"持っておくものを決める。残りは手を放してあげる。人生において善いものがとにかく「軽く」なっていって、余白も生まれてくる。
ひとつ有害な関係があるせいで、すばらしいシンプルな喜びが何度も負けることもあります。 自分の人生の中で何を選ぶか、そのための時間と余裕を持つことです"
1、1番大切なものは何か
2、手を放してあげる勇気
3、時間と余裕とグッドサイクルが生まれる
自らがソングライティングをやり、世界中で楽器演奏やダンサブルなライブをやり、音楽業界に革命的な契約形態をもたらしたり、ミュージックビデオや俳優もやり、私生活も充実しているように思えるテイラースイフトさん
なんてパワーのある人なんだろうと、思っていましたが、その秘密は、とてもシンプルな喜びを求められている行動にあるのだなと改めて思いました
そのためには、持っていくものを決めること。それは、何が1番自分に大切なことかを、常に意識するということがあるのだなと
とかくやりたいことが次々と出てきてしまって、頭の中も部屋の中もしっちゃかめっちゃかになる私にとっては、とても耳が痛くなるお話でしたが笑
それには、手を放してあげるということを実現する、勇気、というものを持つ必要があるのだろうなあと思いました
テイラースイフトさんの歌詞は、ジョニミッチェルさんのお話に続くようですが、より赤裸々に自分の体験を書いてるところにあると思いますが
それはある意味、世間に全てを晒すことなので、とても勇気がある人なんだなと
そして、SNSなどで叩かれたり批判の渦に巻き込まれたりしながらも、その正直で真摯な言動でファンから支持されているというのは
ある意味、勇気と確固たる信念が伝わっているのだなと思いました
そして、それによって、時間と余裕というグッドサイクルを生み出すことができるというのは
一時の痛みはあるけれども、それを貫く勇気があれば、自分の本当に望むものやことに辿り着くことができる
そんなことを教えて頂けたような気がしました
第66回グラミーでも、彼女が様々な出演するアーティストの演奏に対して、1人立ち上がって手拍子で応援してた姿に
彼女の人柄と、自分の信念に従って生きる人なんだということを、一人感じていました
9歳の頃にミュージカルに興味を持ったことらから様々な舞台に出演し、11歳でカントリーの名所ナッシュビルに家族で引っ越すパッション
また、ユニバーサルとの契約条件に、"Spotify株価の分配に合意させ、しかも返済不要という形でアーティストに還元すると確約させる "など、すべてのミュージシャンの幸せも考えてる大義
今回の来日ライブでも、怒涛の3時間半のライブをノンストップでやり遂げるパワーとサービス精神に加え
私の周りの観客が、ほとんど外国だったくらい、おそらく彼女の最も重要な仲間であるファンのSwifterは世界を共に旅するくらい愛してるのだなと
それを実現してるのは、シンプルに大切にしていることに、一途に向き合ってるから、それが伝わっているからなのかなと
イノベーター3つのフレームでいうと
1、パッション
歌大好きパッション
2、仲間
家族、Swifter、スタッフ
3、大義
全てのアーティストの幸せ
まるでジョニミッチェルの後継者のようだなと
みたいなことも感じました
その元になるのは
シンプルイノベーション
そんなことを教えて頂きました
そんな話をしています^ ^
参考:logme 世界の歌姫”テイラー・スウィフトが語る「失敗」の価値 大人たちの「どうでもいいアドバイス」から得た教訓 ニューヨーク大学2022卒業式スピーチ テイラー・スウィフト氏 https://logmi.jp/business/articles/326668
参考:Rolling Stone 2018.11.25 12:00音楽界の反逆児、テイラー・スウィフトが示す正義とは何かhttps://rollingstonejapan.com/articles/detail/29497/2/1/1
参考:Wikipedia https://ja.m.wikipedia.org/wiki/テイラー・スウィフト
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自分の世界を創造するノベーション(1037回)
ニーチェのツァラトゥストラからの言葉に震えました
"君たちは君たちの感覚でつかんだものを 究極まで考え抜くべきだ。 君たちが世界と名づけたもの、 それはまず君たちによって創造されねばならぬ。 "『ツァラトゥストラ』百八十一ページ
ここから私は思いました
1、自らの感覚を大事にする事
2、それを究極まで考え抜くこと
3、自分の世界を創造すること
日々の暮らしの中での違和感、気がついた事、どうしようもなく好きなこと、そんな自分自身が掴んだ何かを大切にすること
とかく流してしまいがちなことを、一つ一つ大切に意識することが、自らの世界を作るためにはとても大切と教えてくれてる気がしました
そして、例えばその違和感を究極までつきつめてみること、なぜなぜ分析のように、真の課題まで突き詰めてみること
それが、誰もが知らない、思いもつかない、自分だけの世界を創る元になる
その各々の世界が集まって、全体の世界ができている、そんな世界がとても素敵なんじゃないか、そんな気がしました
誰かに造られた世界に住んでるわけではなく、自分自分が創った世界が、集まってる世界が素敵なのだ
それは、以前より私がお話ししてる、一世帯あたり一法人化として、誰もが新しい価値を主体的に提供してる世界
にとても通じるのじゃないかと思いました
あくまでも自分のパッションがあり、そこから全ての世界が始まっている
始まりは自分の世界の創造
自分の世界ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:本: ニーチェ 自分を愛するための言葉 著 者:齋藤孝 発行所:株式会社PHP研究所 製作日:二〇二三年七月六日
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個人的ノベーション(1036回)
第66回グラミー賞で10個目の賞を獲得し、初めての演奏をされたジョニミッチェルさんのインタビューの言葉に震えました
曰く
"要するに、創作というのはとても個人的なことだし、経験から曲を書くからこそ、内容豊かな作品になるの。でも、よく言われたのよ。『誰もキミの曲をカヴァーしないだろう。あまりにも個人的な曲だから』ってね。だけど、それは事実じゃないし、私の曲は何度もカヴァーされてるわ。
私がそれに励まされたのは、『彼らはなぜあんなに怒るのかしら? 私が表現しようとしているのは、ただの人間らしさなのに』って思ったからよ」"
"私の音楽を演奏できたのはジャズ・ミュージシャンだけだったわ。なぜなら、私の音楽がとても奇抜だったからなの。それに、彼らは私の曲を紙に書くことも出来たし、曲の奇抜さに目を向け、曲に参加することも出来たのよ"
ここから私はイノベーター3つのフレームについて思いました
1、パッション
個人的な経験から曲を書く
3、大義
人間らしさを表現する
2、仲間
ジャズミュージシャンコラボによる飛躍
今の時代では、個人的な経験から曲を書くと言うことで、たくさんの共感を得ていくということが、ある意味スターダムに乗っかっていく条件のようにも思えますが
ジョニミッチェルの活躍当時は、それはとんでもないことで、ジョニミッチェルがその批判がある中でも自分を貫き通したことで、今がある、ということにめちゃくちゃ感動しました
個人的な思いから創作をするということは、イノベーションの世界でも、どんどんそのような形になっていくのではないかと思います
とても多様化した社会になっていることや、個人の手の中にテクノロジーがある状況になっているので
個人の課題感や違和感が起点になって、ジョニミッチェルの革新的な曲のようにびっくりするようなイノベーションを起こせるそんなことを思いました
そして、ジョニミッチェルは、単に個人的な思いを伝えたいということだけではなく、それによって、より人間らしさを表現できる、という大義がわかっていたということもあったかと思います
これはきっとイノベーションにおいても、自分だけではない、大義を持ってるということも大切なことなのだと改めて思いました
さらに、ジョニミッチェルの曲は、当初はフォークのカテゴリに入れられてましたが、本人は全くそう思って無かった事から、辛辣な評価をもらっていたそうですが
全く別ジャンルというか、むしろジャンルレスのジャズミュージシャンから評価を得て、一緒にやることができていたということも
これまでの仲間だけでなく、新たな仲間を得る、ということもとても重要なんだなと思わせて頂きました
そしてそれによって、私にとっては奇跡のような組み合わせの、ジャコパスとパットメセニーと、一緒になり
それまでの世界観からある意味エクスポネンシャルな飛躍的なクリエイティブさになっていったのだなあと思いました
新たなことを生み出すと、それまでの仲間から批判を浴びることがあるけれども
新たな仲間ができることによって、飛躍できる
これもイノベーションを創発する上でも、めちゃくちゃ参考になると思いました
今回の第66回グラミー賞の演奏は、なんと私の大好きな新進気鋭のジャズミュージシャンのジェイコブコリアだったことも
物凄い運命の巡り合わせなのか、仕掛け人がすごくわかってる人なのかわかりませんが、象徴的でめちゃくちゃ感動でした
個人的なことから、イノベーションは始まる
個人的ノベーション
むしろ、これからは、そんなイノベーションが多発していく
そして、将来的には、一世帯あたり一法人化まで繋がっていく
そんなことを夢見させて頂けるような
そんなことを思わせて頂きました
そんな話をしています^ ^
参考:music life club 2021.05.19ジョニミッチェル、6年ぶりの公開インタヴューで自身の革新的キャリアについて語るhttps://www.musiclifeclub.com/news/20210519_01.html#google_vignette
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自分を超えるノベーション(1035回)
第66回グラミー賞で最多の9部門ノミネートされて、最優秀R&B曲他3部門受賞されたSZA(シザ)さんの言葉に震えました
曰く
"私にとって、アイディアはアイデンティティより強い力を持ってる。クリエイティビティは、ある事柄から「解放されたい」という気持ちがヒントになっていて、解放されるまでやり続ける――それは、アイデンティティとは関係ないと思っている"
ここから私は思いました
1、アイディアはアイデンティティを超える
2、自分がブレーキをかけない
3、強烈な脱出パッション
自分は何ができるのかとか、自分は何者なのかとか、ウジウジしてしまう私ですが
そんなことよりも、とにかく浮かんだアイディアにしたがっていくという、強いパッションに感動しました
そのアイディアが、どれだけ途方もないものなのか、自分を帰り見た時にそんなことができるのか?
みたいなブレーキは取っ払って、そのアイディアを信じていく、ということなのかなと、1人泣きそうでした
そしてその、パッションの源は、ある事から解放されたい、という脱出パッションが、強い原動力になってるのだと思いました
脱出パッションは、一見、ネガティヴに思えますが、実は、自分という存在すら、超えてしまう力を持ってるだなとつくづく思いました
それは、自分のネガティヴやコンプレックスを跳ね除けてくれる、無限のエネルギーをくれる、そんなスイッチなのかなと
ネガティヴやコンプレックスがある事で、それは、実は、自分を超える力の源になる
言ってみれば、自分を超えるノベーション
5年半かけて苦労しながら、出した後も不安になりながら作り上げたアルバムがあり
グラミー受賞の瞬間の素直に物凄く感動して喜ぶ姿を見ながら、号泣してしまいました
そんな話をしています^ ^
参考:Rolling Stone 2023.01.18 17:30
SZA独占インタビュー 「理想的な女性」になることをやめた理由https://rollingstonejapan.com/articles/detail/38932/1/1/1
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ありえない未来を生み出せるノベーション(1034回)
入山章栄さんの言葉に震えました
"未来を生み出すためには、ストーリーで周囲をセンスメイクさせることが必要なのだ。
そうすれば、事前には「ありえない」と思われていたことが、事後的には「ありえる」のである。未来はつくり出せるのだ。
これは妄言でも、精神論でもない。カール・ワイクという既に齢80歳を超える希代の組織心理学者が長い間訴え続けてきたことであり、いま多くの経営学者が支持する、世界標準の経営理論なのである"
ここから私は思いました
1、パッション
2、大義と仲間
3、行動すること
世界標準の経営理論として、あり得ない未来を作る方法論があることに感動しました
そこには、まずは自らが実現したい未来を持っていることがとても大事だなと思いました
そのためには、自らのパッションの源がなんなのかを常に問い続ける必要があるなと
そしてそれを自分だけではなく、周囲の人々をストーリーでセンスメイクする必要があると
すなわちそれは、自分だけではない、人々のための大義というものを、ストーリーとして語れるのか?
ということになるかと思いました
さらに最も大切なのは、それに基づいて、まず行動することが絶対条件であると
行動することによってしか、見えない未来があるということかと
それはイノベーションにおけるFast Failのように、とにかく早く動いて修正をかけていく
リーンスタートアップのように、仮説をもとに検証サイクルを高速に回していく
未来を確実化することよりも、行動しながらなんらかの正解に近づいていく
それこそが、あり得ない未来を実現する、一つの大きな方法なのかと
徹底的に分析して論理的に行動していくことが、経営理論かと思っていましたが、まさにその対極をいく考え方が近年は支持されてきているという話を聞いて
不確実な世の中への生き残り方法は、この方法なのだなと改めて認識させて頂きました
未来は自らが創るものだ、とは、表現としてはよく聞いてましたが、精神論ではなく理論的にも裏付けられつつあるということは
とても勇気の頂けるお話でした
とともに、イノベーター3つのフレームとも、とてもシナジーがあるなとも思いました
そんな話をしています
参考:本:世界標準の経営戦略 著 入山章栄 2019年11月19日 出版 ダイヤモンド社
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