残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"
By kotaro zamma
リーダーシップは内なる声から始まるノベーション(1108回)
リーダーシップ教育・社会啓発を目的とした特定非営利活動法人(NPO)のアイ・エス・エル(ISL)を創設された野田智義さん、神戸大学大学院経営学研究科教授の金井壽宏さんの書籍"リーダーシップの旅"からのリーダーとは何か?にめちゃくちゃ感銘を受けました
曰く
"このようにリーダーを突き動かすもの、走り出させるものについて、前出のW・ベニスは、「リーダーは内なる声(inner voice)を聴く」と表現した。
内なる声を聴くことは、自分の存在価値を問う作業でもある。自分とは一体何なのか。何のために存在し、何を大切に思っているかを自身の胸に深く問いかけなくてはならない。"
"三人称のフォロワーによる帰属でもなく、社会による公認でもない、一人称で、自分が「見えないもの」を見たいと頭で考え、心の底から願う気持ち。これこそがリーダーシップのプロセスを理解する上で最も重要だと考える。"
ここから私は思いました
1、リーダーは役職ではない
2、内なる声が聴こえるか
3、パッションの源を見つめ抜く
会社員時代には、いよいよ課長だなとか言われて、「明日からリーダーとして頑張ってくれたまえ」的なことを言われて、役職が人を作るから大丈夫的なことを言われたこともありました
確かに、何人も部下がいたり、マネージャーとして人を管理している人がリーダー的な感覚で思っていましたが、そうではないということにとても共感しました
部下がいようといまいと、支持してくれる人がいようといまいと、まずは自分から溢れ出るものがあり、それを実行に移そうとしてる人がリーダーだと
そのためには、溢れ出る内からの声に耳を澄ますのいうことが大事なのだなと思いました
それは、普段は意識しないと、自分のうちなる声って、なんだろうと、思うことかと思います
普段の仕事ややることが忙しすぎて、内なる声を聞く暇もないというのが、自分を振り返っても、そうだったなと思います
僕の場合は、朝と夜のタイミングで、自分のパッションの源からでてきてる願望やそれに対する感謝を思う会というのを2-3分ルーチンでやってて、
ああ、とりあえず今日もパッションの源に少しでもかすってたなとか思えると、なんとかなく心が落ち着くような気もします
どこかのタイミングで、たとえばパッションのポートフォリオを使って、大好きなことはできてたか?誰かが喜んでくれることはできてたか?自分の個性を追求できてたか?自分の成長に繋がってたか?
を定期的に洗い出して、チェックしていくようなことができると、いつの間にか、もっとこれやりたいとか、なんかこんなこと思ってきたとか、抑えきれない思いが出てきたら
それがパッションの源になり、そしてリーダーシップの旅の始まりになるのではないかと
リーダーシップとイノベーターは限りなく近いなと
リーダーシップは内なる声から始まるノベーション
そんなことをお話ししてます^ ^
参考:本:リーダーシップの旅 見えないものを見る 2007年2月20日初版1刷発行 著者 野田智義 金井壽宏 発行所 株式会社光文社
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受け身ノベーション(1107回)
アントニオ猪木さんが、ロシアがプロレスを導入するかにあたって説明した内容が、新しい産業を新たに創造する鍵だなと感動しました
”ロシアの選手には、まだプロがなかったんですね
彼らにプロレスを説明しなければいけない
その時にふっと思ったのが4つの柱です”
まとめさせていただくと以下の4点と思いました。
1、受け身が一番上
2、すごい技
3、感性と表現力
4、戦いを超えた信頼関係”
ここから私はビジネスに当てはめて思いました
1、何度でも闘える力
マインド、体力、環境
2、技術とプレゼン
差別化要素
3、成否を超えた信頼
市場創造、オープンイノベーション
新しい市場を創るということは、いろんな困難に叩きのめされるということ。それでも、何度も平気な顔で立ち上がって次々とチャレンジをしていく
それはまるで、プロレスラーがどんな技を受けても、いやむしろ積極的に受けながら、そして最終的なフィニッシュのチャンスを狙っていく
それができるのも、まずは、受け身が完璧に取れるかということにかかっている、という猪木さんのお話は、めちゃくちゃ勉強になりました
ビジネスで言えば、打ちのめされても立ち上がるマインド、そして二の矢を打てる体力、もっと言えば、環境として何度でも挑戦できる環境があるからこそ、大きな挑戦ができる、そんなふうに思いました
そして、ビジネスには、新しい技術だったり、それを伝えるためのプレゼンが求められる、それはプロレスでいうところのすごい技や、感性や表現力にあたるなと
さらには、新しい市場を創るためには、自分だけで一人勝ちを最初から目指すことなんかできなくて、むしろ競合がいた方がいい、競合も含めて一緒に市場を創っていく
そのためには、競合とのフェアな信頼関係が実はとても重要になる、もっというと、競合とオープンイノベーションをしてまでも市場を創っていく
そこには、共に新たな市場を創るという大義において、信頼関係が大切になってくるよなあと、それはまるでプロレスラー同士が、戦いながらも、観客の感動を創り上げていく、そんな信頼関係にも似てるなあと
そんなことを思いました
新しい市場を創るためには
まずは受け身が取れること、そして技術やプレゼンで質を担保しながら、最後は競合も含めて共に市場を創っていく信頼関係が大切である
プロレス界のイノベーターの猪木さんだからこそ、身をもって保有されたノウハウなんだろうなあと
私は誰の挑戦でも受ける
と言いきれたのは、どんな技でも、受けて立てる、受け身ができる、そこから恥末待てるのかもしれないなあと
そんなことを思いました
そんな話をしています^ ^
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参考:NHK Eテレ東京 スイッチインタビュー 特別編「アントニオ猪木×天野篤」EP1 初回放送日:2024年4月19日 https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/7Y6PYZNYYP/
ユーモアを掛け合わせ発信する力ノベーション(1106回)
作家・岸田奈美さんが自身の家族について綴ったエッセーを原作に連続ドラマ化された、河合優実さん主演のNHKドラマの"家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった"に感動で泣き崩れ、その中のセリフにめちゃくちゃインスパイアされました。
曰く
"家族だけで抱え込んでたら、悲劇って呼ばれることでも、人を笑わせたら喜劇にできるかなって思てん"
ここから私は思いました
1、ニーチェの解釈論
悲劇だって喜劇にできる
2、心理的安全性と機能的固着からの脱却
ユーモアノベーション(1044回)
3、感情教育
エンタメのチカラ
''ベンチャー企業家だった父は急逝し、母は突然車いすユーザーに。弟はダウン症、祖母はものわすれの症状が・・・"その中で生きる高校生の視点からのめちゃくちゃ素直なお話しなのですが
側から見ると一見悲劇的なお話を、主人公が素直な苦しさを吐露しながら、愛に満ち溢れた素敵なお話なのだと表現してるところが、本当に素晴らしく泣きまくりでした。
これは、ニーチェの解釈論における、「真実はない、あるのは解釈だけである」にあるように、悲劇でさえも喜劇にすることができるのである、という勇気溢れる実例に見えました
そして、ユーモアの力が如何に強いかということも、まざまざと見せてくれました。これは、以前ジェニファー・アーカー/ナオミ・バグドナスのお話にインスパイアされた、ユーモアノベーション(1044)でお話しした通り
ユーモアには、心理的安全性と機能的固着からの脱却を促す働きがあるのだなあと、つくづく思わせて頂きました
つまり、ニーチェの解釈論を活用する場合に、その解釈にユーモアを掛け合わせることによって、固定観念から解き放ち、周りのみんなももっと自由な解釈を促すことができる
一見、悲劇的なことに見えるかもしれないけど、本質的なところに目を向けさせてくれる、周りの人たちも特別なことじゃないと思うことができる、そんなことを思いました
そして、これが書籍になり、ドラマになることは、ローディの感情教育にもつながるなとも思いました。悲劇的なことは、論理だけじゃ伝わらない、そして自分自身だけからも伝え切ることはできない
そこには、第三者の介入があって、それを感情が通う物語にして、いろんな人たちに伝えることによって、真の姿が伝えることができるようになる
そして、それをすることで、本人も救われることにつながる可能性があるということを、まざまざと見せていただいた気がしました
悲劇でさえも、解釈にユーモアをかけることで、喜劇にすることができる、そしてそれを感情教育に結びつけることで、エンタメ化し、さまざまな人々に真実を伝え、かつ本人も救われる可能性がある
つらいことがあっても、それにユーモアを掛け合わせて発信する
本人でできなれば、誰かがそういう形に持っていく
それによって救われる人が、たくさん生まれるのかもしれない
ユーモアを掛け合わせ発信する力ノベーション
そんなことを思わせて頂きました
参考:NHK 家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった https://www.nhk.jp/p/ts/RMVLGR9QNM/
"公私融合"ノベーション(1105回)
山野美容芸術短期大学教授(経営学)の森清さんの、公私融合のお話にめちゃくちゃ共感しました
曰く
"公私融合は、私を重視しながら、必ずしも会社を全否定しようとはしない。あくまでも会社などの組織体と個的存在である私とのバランスをとって双方を生かしたいと考える。"
"ただし、基本は私の方に置くから、会社での仕事責任の取り方などでは、私の立場で考える。公人の責任の取り方は、「人として恥ずかしくないか」といった価値軸で判断する。"
ここから私は思いました
1、元祖「自分軸と他人軸のベンズ」
2、私と会社の立場のアウフヘーベン
3、私の立場"人として恥ずかしくない"が中心
これまで私からお話ししていた"自分軸と他人軸のベン図"ととてもシナジーのあるお話を"公私融合"とすでに表現されていたことに感動しました
24時間の時間がある中で、8時間は仕事、8時間は私の時間、8時間は睡眠と、分けて考えるのも、一つの考え方だと思いますが
仕事の8時間を、もっと自分の時間とのベン図の交わりが見つけられれば、より自分の時間をたくさん充実させることができるし
何よりも仕事というのは、誰かに新しい価値を提供して、誰かに喜んでもらう活動なので、それに自分の魂が乗っかったら、より充実した人生にもなるのでは、と思っています
そして、公私融合の素敵なところは、自分も会社も否定しない、というところです。ある意味、滅私奉公は、他人(会社)活動の円、に自分の円が全て飲み込まれている状態だし
公私混同は、自分の円の中に、他人(会社)の円が飲み込まれている状態なので、どちらかがどちらかを否定する動きかと思います
でも、自分も他人(会社)も否定せずに、新たな融合するところを見つける、または創発する、ということなので、それはまるでヘーゲルのアウフヘーベンを自分の中でやることだなと思いました
さらには、その融合点において、最終的な判断を下すのは、あくまでも自分である、とのことにも痺れました
これは、私がいつも話している、パッションの源に立ち返って、自分の価値観に照らすと、判断はこうなのだ、というところは譲ってはいけない、ここがとても大事だなと思いました
そのためには、自分の価値観を予め理解しておくことが大事だなと思います。そのためには、自らの情熱のポートフォリオを描いてみて、大好きなこと、利他したいこと、個性発揮したいこと、成長したいこと、など、その時々に洗い出してみることが
自分の今の価値観を洗い出して、そしてそれこそが自分の人生の羅針盤になるのではないかと、そんなことを思いました
公私融合ノベーション
これからますます大切になってくるなあと、そんなことを思いました
そんな話をしています^ ^
参考:本: 仕事術 岩波新書(新赤版)645 1999年11月19日 第1刷発行 著者 森清 株式会社 岩波書店
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大義で仲間が自律的に蘇るノベーション(1104回)
2001年に42歳の若さで象印の社長になった市川社長は、立て直しのために1週間考えたそうです。
曰く
"いろいろ考えたんですけれども、うちは電気メーカーじゃないんだよね、家庭用品メーカーだよね、そこに戻らないと、行き間違っちゃうよねっていうことに気づいて"
ここから私は思いました
1、独自の大義の再設定
2、トップのパッションと遺伝子
3、大義は仲間を自律的に甦られせる
昨日は、パリ市の大義の話をさせて頂きましたが、企業においても、大義ということが、本当に大切なんだと実感させて頂きました
企業では、ミッション、ビジョン、バリュー、などを作るべし、とか、新たにそれを設定しましたなどのお話を聞きますが、外向けのお題目ではないということがとても大事なのだなあと
そのためには、企業を率いるトップの思いというか哲学が、本当に大切になってくるのだと、思いました。
そして、そのトップの哲学には、その会社の先人たちの思いや、言ってみれば遺伝子を考えるということが、本当に必要なのだなと
それは、表現としては、時代の流れに沿って変わってくるもので構わないけれども、そこに世の中にどんな価値を提供するのか
というその会社独自の大義、その会社でなければいけない大義、その会社だからこその大義を、打ち出す、ということが、その会社の経営の雌雄をを決するほど大切だと思いました
その暁には、きっと、社員などの仲間たちが、その大義をもとに、自律的に蘇っていくことにつながるのではないか
そんなことを思いました
ピンチになった時にこそ、短期的な売り上げを追うのではなく、我々が提供すべき真の価値はなんなのだろう?との問いをもとに
トップ自らのパッションと遺伝子により、新たな大義を設定する、そしてそれによって、仲間が自律的に甦る、そして中長期的には大義の価値を提供できる会社になっていく
そんな素敵な事例だなあと、勝手に感動してしまいました
大義で仲間が自律的に蘇るノベーション
そんなことをお話ししてます^ ^
参考: テレ東ビズ カンブリア宮殿【多機能よりも“本質”に特化!象印流ものづくりに迫る!】 字
9月14日(木) 夜11:06~11:55 https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/smp/backnumber/2023/0914/
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"たゆたえども沈まず"ノベーション(1103回)
宝塚花組の柚香光さんの退団公演にめちゃくちゃ感動し、作・演出の小池修一郎さんの言葉にとても考えさせられました。
小池さん曰く
"パリ市の紋章に書かれた標識「Fluctuat nec mergitur」は、ラテン語で「たゆたえども沈まず」との意味であり、いにしえの日々、セーヌ河の船乗りたちが、嵐にあっても互いに支え合って乗り越えた故事が来歴と言われている"
"柚香光の退団公演の題材を選定していた時、世界を襲ったコロナと共にトップに就任、幾たびもの攻撃に遭いながらも、揺るがずに黙々と舞台を務め上げる柚香の姿に、占領下のパリ・レビューのスターたちの姿が重なった"
ここから私は思いました
1、市の紋章に刻む「大義」の力
→市民の遺伝子化
2、エンタメは「パッション」の導火線
→感情を揺さぶる力
3、「仲間」で創り上げる凄さ
→仲間の全てが主役
パリ市の紋章に刻まれている"たゆたえども沈まず"の言葉は、まさに大義そのものだと感じました。
自由を勝ち取るために戦ってきた先人たちの思いが、今を生きる人々の心に、まるで遺伝子ように刻まれているということに、感動しました。
では、東京都独自のの大義は?日本独自の大義はどんなものなのだろう?と思わず考えてしまいました。
日本人の遺伝子に刻んでおくべき先人から連なる独自の大義とは?これを考えて、何かに刻んでおくことはとても重要な気がしました
そして、占領下でのパリ・レビューを続ける人たちのパッションが、きっとパリ市民のパッションにも火を灯す、導火線の役割を果たしたのかもしれないなということも思いました
今回の公演を見させて頂いて、私の心の中にも沸々と、やっぱりエンタメは素晴らしい、自分のエンタメ魂だけでなく、生きる勇気までも、パッションの導火線に火をつけてくれる、そんな存在だなあとつくづく実感しました
自分自身アカペラのライブをやらせて頂いてますが、もし1人でも、そのライブから何かパッションの導火線に火を灯してくれたら、それだけで自分が生きていた甲斐があるなと、そんなことを感じました
さらには、そんなエンタメを作るにも、1人の力では、どうしようもなくて、仲間の力が大切になるということを痛感しました
今回の公演では、もちろんスターの柚香光さんは素晴らしかったのですが、その他の方々も総勢3-40名はおられたでしょうか、皆さんが各々素晴らしい踊りや歌や演技をされているところが、本当に素晴らしかったです
そのためにものすごい量の練習の時間を重ねられて、この場に立たれているんだろうなあと、つくづく思いました
さらには、支える舞台、衣装、演奏のスタッフの皆様も、全てにパッションが乗り移っている素晴らしい公演でした
これがきっと、宝塚の皆さんが一丸となった仲間として、そして全員が主役の意識として、パッションが炸裂してることそのものが、見る人の心を打つのだなあと、つくづく思いました
そう考えると、今回の公演は、パリ市の大義が柚香光さんの大義にも重なって、エンタメを信じるパッションが炸裂し、仲間の皆さん全てが主役の意識をもってそれを実現された、そんなイノベーション3つのフレームとしても見ることができる、素晴らしい体験でした
きっと、見てる人の心に、"たゆたえども沈まず"は遺伝子のようにビルトインされ、勇気の源となだ他のではないか、そんなことを思いました
自分自身もエンタメの力を信じつつ、"たゆたえども沈まず"という大義も大切にしていきたいと思いました
そんな話をしています^ ^
参考:宝塚ホームページ 花組公演 ミュージカル
『アルカンシェル』~パリに架かる虹~ 作・演出/小池修一郎https://kageki.hankyu.co.jp/sp/revue/2024/arcenciel/index.html
何度でもスタートラインに立てるノベーション(1102回)
哲学者の斉藤幸平さんのお話にめちゃくちゃ共感しました
曰く
"今は、お金のある家に生まれるとか、それなりに教育を受けているかとか、失敗するリスクを恐れない強靱なメンタルを持っているとか、さまざまな要素をクリアしている人でないと、スタートラインに立つことすら許されなくなってきている"
"今の社会のあり方は、チャレンジできて、なおかつ成功した5%の人たちが大活躍でき、残りの人たちはその5%のチャレンジャーのケアをしたりとか、いろいろな下働きをさせられたりしている社会なわけです"
ここから私は思いました
1、常識を疑う姿勢
2、誰もがスタートラインに立てる世の中とは?
3、何度でもスタートラインに立てる世の中とは?
斉藤孝平さんの、今の当たり前を疑う姿勢に感銘を受けました
言われてみると、起業に関しても、まずはスタートラインに立つことが、当たり前でない人もたくさんいるし
そして、立ったとしてもほんの一握りの人たちが成功できる世界というのは、当たり前でいいのか?という問いは、とても考えさせられるものでした
誰もがスタートラインに立てる世界で大切なことは、私は一つは機会なのかなと思いました。何かに挑戦したい時、その機会が誰でも挑戦できる、いろんなところにある、そんな世界があるといいなあと
そしてもう一つは、一回失敗したとしても、何度でも挑戦できるような、仕組み作りが必要かと思いました
新しいことや、大きなことをなそうとするときには、必ず大きな挑戦になって失敗をすることも考えてしまいます
それを享受できる人だけが、飛び込めるのではなく、上手くいかなかったとしても、それを受け止めてくれる人がいて、そしてもう一度挑戦できる
そんな世界があれば、もっと素敵な世界になるのではないかと、そんなことを思いました
そのための仕組みはきっと、さまざまなことが考えられると思いますが、僕が考えうる仕組みづくりStartups Emergence Ecosystem(SEE)も、そのうちの一つとして、それこそ何度も挑戦してみたい
そんなことを思わせて頂きました^ ^
参考:本: 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書) 発行日 2022年9月29日 著者 成田悠輔、斎藤幸平、小島武仁、内田舞 編著者 高橋弘樹 発行所 株式会社マガジンハウス
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打ちのめされるかワクワクするか選べるノベーション(1101回)
4年目の創立記念日になりました!皆様に支えて頂き本当にありがとうございます!!😭
そんな本日ですが、大好きな漫画:宇宙兄弟のバレリーナを目指すオリガに、お母さんが言った言葉に、ハッとさせられました。
曰く
"「上には上がいる」ってことを痛感した時
打ちのめされるのかワクワクするのか
実はあなたは選べるのよ"
ここから私は思いました
1、ニーチェの解釈論
2、論理で感情をコントロールできる
3、乗り越えられない出来事はない
真実はない、あるのは解釈だけである、というニーチェの解釈論を思い出しました
たとえ、人生において、大変な事象が起きたときても、その事象を解釈するのは自分自身なので
どのようにも解釈できるのである、このことを頭の片隅にでもあるだけで、救いの光が見えることもあるなあと思いました
そして、大変なことであればあるほど、まずは感情が心を支配してしまって、身動きができなくなることがあるのかもしれないなと
このニーチェの解釈論は、そんな感情に流されそうになる時でも、論理の力で解釈を変えていくことができるかもしれないなと
ダニエルカーネマンさんの、ファストアンドスローのように、直感的に判断するシステム1と、冷静に時間をかけるシステム2があるので
感情には流されるものの、自分にはシステム2があって、論理的な解釈もできる時がくると、心の片隅にあるだけでもちがうかもなと
そう考えると、神は乗り越えられない試練は与えない、という言葉もありますが、ニーチェの解釈論から考えても、きっと乗り越えられないことはないと
そして、そこには、解釈と時間という二つの要素さえあれば、きっと乗り越えられるはずであると、そんなことを思わせて頂きました
イノベーターや挑戦をする人たちは、必ず困難に出会うわけですが、そこには、このオリガのお母さんの言葉と、解釈と時間があれば、必ず次に進めると
そんな勇気をいただけるお話かなと思いました
何があったとしても人は
打ちのめされるかワクワクするか選べるノベーション
創立記念日の本日、これからも、どんどん打ちのめされながら、それをワクワクに変えていけるよう、頑張っていきたく思いました!
そんなことを思わせて頂きました^ ^
参考:漫画:宇宙兄弟(36) 著者: 小山宙哉 発行:講談社 2019/8/23発行 https://koyamachuya.com
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お客様をも仲間にするノベーション(1100回)
クジラ株式会社の矢野浩一社長が立ち上げた、地域と連携することで、まち全体をホテル化するサービス「SEKAI HOTEL」に、衝撃を受けました
"SEKAI HOTELではHospitality(ホスピタリティ)という言葉の使用を禁止しており、代わりにFriendship(フレンドシップ)という言葉を共通言語としています"
"遠くからお越しになられたゲストを「もてなす」「迎える」というイメージではなく、地域住民・ゲスト・SEKAI HOTELの三者が友好的な関係やコミュニティを作るべきだと考えているからです"
ここから私は思いました
1、提供者と消費者の関係を破壊する
2、共に新しい価値を創る仲間
3、お客様も巻き込んだ地域創生
街全体をホテルにするという発想自体に驚きを得ましたが、それを実現するためには、地域の商店街の方々を本気で巻き込まなければならないので、その実現力に驚きました
これはある意味、地域の商店街の人だけでなく、ゲストの皆様さえも、地域を盛り上げていく1人の仲間とみなすという
これまでのホテルサービスなどにおける、提供者と消費者の関係を破壊するようなことだなと、思いました
当初はうまくいかなかったそうですが、徹底的に提供する価値にこだわり、地域の皆様との密な関係を地道に築いていったことが、共に価値を作る仲間と認識されていったのかなと思います
さらには、そこに来られるお客様でさえも、一緒にその地域で楽しんでいただく、そしてそこからのお客様からのご要望や発見が、さらなる地方創生にもつながっていく
そこには、イノベーター3つのフレームにおける、矢野社長のパッションから始まり、地方の商店街の仲間が賛同してくれて、さらには、お客様までも仲間として地域を楽しみ、盛り上げようとしてくれる
地域創生という大義へ向けて、パッション、仲間、大義が新たな形を成した、本当に素晴らしいお話だと思いました
その大きなイノベーティブポイントは
お客様でさえも仲間にしてしまうこと
お客様も仲間にするノベーション
なのかなあと思いました
そんなことを話してます^ ^
参考: PRtimes Story 【日経MJ賞 最優秀賞「SEKAI HOTEL」】地域住民と旅行者の接点がない課題を解決!地方創生の鍵となる素敵な“お節介” https://prtimes.jp/story/detail/ArYj08CvJnb
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一旦離れる勇気ノベーション(1099回)
天使の歌声、100年に1人の歌声と言われるコロラトゥーラソプラノの田中彩子さんの歌声に痺れまくったと同時に、そんな田中さんのスランプを乗り越えた方法に感動しました
曰く
"そんなとき、思い出したのが宮崎駿監督のアニメ映画『魔女の宅急便』です。主人公の小さな魔女・キキが、急にほうきで空が飛べなくなってしまったときのこと。
森の中で出会った画家の少女から、「描けなくなったときは描いて描いて描きまくる。それでも描けなかったら、描くのをやめる」という話を聞くのです。
散歩したり景色を見たり、昼寝をしたりして何もしない。そのうち急に描きたくなるんだよ、と。
私もそれを実践しました"
ここから私は思いました
1、誰にでもスランプはくる
2、一旦、離れる勇気
3、デフォルトモードネットワークの活用
コロラトゥーラとは、"旋律に細かく速い音符の連なりを用いて装飾を施し、まるで声を転がすように歌う技法"のことですが
田中さんの歌声は、まるで、鳥の囀りを聴いているような、柔らかく心地よくそして信じ難いほどの跳躍と安定と感情が込められた、本当に奇跡の声だと思いました
そんな田中さんにも、声が出なくなった時期があると知って、スランプというのは、誰にでも起きるものなのだなと、勇気を頂きました
そしてその克服方法は、魔女のキキの方法からヒントを得て、一切歌うことをやめる決断をされたということにまた驚きました
それによって、これまで触れることを忘れていた様々なものとの触れ合いをすることができるようになって、そしてしばらくして、歌を歌いたい気持ちが戻ってきて
そこから、一からトレーニングを積み重ねていくことで、これまで以上に良い声を出せるようになったというお話は、感動でした
そしてこれは、一つのスランプ脱出として、とても勉強になった気がします
以前、スランプ脱出方法として、とにかくお客様のところに行けなど、動くことの大切さをお話ししましたが
さらにそれでもダメな時、一旦、完全に離れてみる、という勇気もとても大切なのかもしれないと思いました
それはまるで、苧坂教授のお話にあったデフォルトモードネットワークを活用することにもつながるのかもしれないなと思いました
一旦、一つの考えに執着してる状況から、絵を見に行ったり散歩をしたり、全く違うことに没頭することによって
これまで使っていない脳を活性化して、これまでのいろんな考え方や意識を、一つのプールの中で攪拌されていく状態を創ると
そこから、一旦、リセットした頭で、もう一度、考えてみた時に、自分にとって目指していたことの重要性や、パッションの源や、いろんなことが掛け合わさって
新しい自分としてのモチベーションが生まれてくるのかもしれないなと、それこそ、本物のモチベーションとして、これまでの延長線上を超える、新しい方向性への意欲が出てくるのかもしれないなと
本当にパッションの源にあることならば、必ずもう一度戻ってくることになる
一旦離れる勇気ノベーション
そんなことを教えて頂きました
僕自身も、自分の声にもう一度向き合ってみたいと、一から再構築するつもりで臨んでみたいと、そんなモチベーションが湧いてきました
やはり本物はすごい
そして、本物に触れることがとても大切
そんなことも思いました
そんな話をしています
参考:本: 小学館 eBooks Coloratura 2016年9月9日 電子書籍版発行 著者 田中彩子 発行所 株式会社 小学館
参考:Wikipedia https://ja.m.wikipedia.org/wiki/コロラトゥーラ#:~:text=コロラトゥーラ(イタリア語%3A%20coloratura),に歌う技法である%E3%80%82
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自分を創るのは仲間ノベーション(1098回)
NHK朝ドラの”虎に翼”で主演の、今をときめく大好きな女優の伊藤沙莉さんの著書から、金八先生の言葉に感動しました
"『3年B組金八先生」第7シリーズの第7話「友情が芽生える時」私が生きていく上で大切にしてきた言葉がそこにあります。
「あなたに優しくできたから、優しい私になりました。私を作るのは、あなたです」
金八先生が独り言のように噛み締めるように
呟くそのセリフが大好きで本当にそうだよなぁと思いました"
私は思いました
1、アートは見る人がいて完成する
2、自分への挑戦から始まる
3、仲間がいて完成する
このお話を聞いて、マルセル・デュシャンの、「作品を起点として鑑賞者が思考をめぐらし、そして鑑賞者の中で完成される」という言葉を思い出しました
アートもソリューションも、さらには自分自身も、自分1人では決して完成することはない。そこに仲間がいるからこそ、完成する事ができる、深い言葉だなと
そして、金八先生の言葉からは、もう一つ、始まりは自分への挑戦から始まる、ということも感じました
"あなたに優しくできたから"というフレーズには、葛藤を乗り越えて、自分に挑戦して、そしてそれを実現できた、という様に感じます
仲間がいればできるということでもなく、始まりには、自分のパッションからの挑戦がある、そのことも教えて頂いてる気がしました
イノベーション3つのフレームの、パッション、仲間、大義から考えると、最初にパッションありき、そしてそれを仲間がいるから、自分自身もより強くなり、そして大きな大義を実現できるようになっていく
自分だけでは新たな価値を生み出すことはなかなか難しいと、また仲間がいるからこそ様々な価値になるのだと、そんなことを教えて頂きました
自分を創るのは仲間ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:本:【さり】ではなく【さいり】です。 著者 伊藤沙莉 発行 2021年6月10日 発行 株式会社KADOKAWA
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新たな挑戦を応援するノベーション(1097回)
同志社大学教授の太田肇 さんの著作より、以下の調査について考えさせられました
"松山一紀が二〇一六年に全国の「上司がいる部下」一〇〇〇人(二二~六○歳、平均年齢三九・二歳)を対象として行った調査では、
「この会社でずっと働きたい」という回答は二五・四%にとどまるいっぽう、「変わりたいと思うことはあるが、このまま続けることになろう」という回答は四〇・五%に達した。
要するに日本企業の社員は大半が、積極的にいまの会社で、いまのような働き方を続けたいと思っているわけではないのだ。"
ここから私は思いました
1、変わりにくい環境
→リスクヘッジの仕組み
2、価値創出の力
→自ら課題を発見し解決へ導くスキル
3、パッションの源
→モチベーションの導火線
この結果は、僕自身が体験してきたことともとても共感できます。独立を決める決断をするまでに一年間めちゃくちゃ悩みました
一旦、レールから外れると2度と戻って来れないのではないか、うまくいかなかった時には自己破産を考える必要があるかも、制度的にもずっと保証があるわけではない
そんな中で、独立を決められたのは、何人かの方が応援すると、言って頂けたからでした。これは自分的には、リスクヘッジになった事があります
たまたま私はそういう環境に恵まれたおかげですが、そういう挑戦をしたい方には、そんな仕掛けづくりがきっと必要だと思い、何度でも挑戦できる世界を目指して、今、SEE(Startups Emergence Ecosystem)を立ち上げてる経緯もあります
また、自分自身が果たしてやっていけるのか?というスキル面での不安というのもある気がします
僕の場合は、たまたま新規ビジネス企画やコンサルティングを経験させて頂いていたので、そのやり方や勘所は、随分実地で経験させて頂いたというのがありました
それでも、常に最新の状況は抑えなければならないので、このYoutubeも実は毎日発信するために、新しいネタを常に仕入れることを、ルーチンとして強制的にやることで、何とかキャッチアップしていきたいと思ってやってます
それでも、最後は、自らが人生を賭けてまでやりたいかのかどうか、というモチベーションにかかってくるのかなとも、思います
どうしても普段のやる事が忙しすぎて、自分自身が本当にこの人生賭けてやりたいことって何だっけ?と考える時間さえない、ということも多い気がします
僕の場合は、31年間大きな組織で働くことを経験させて頂いて、やってきた中で、自分がワクワクしてやって来れたことと、そうではなかったことを考えた時に
ワクワクしてやってたことの方が、心も体にも全然良い結果を出せたし、残りの少なくなってきた人生を、せっかくなら、そっち側に全振りしてみることも体験して死にたいなあと思ったということがあった気がします
この一度、今の自分のパッションの源に目を向けるということを、一年かけてできた事が、とても良かったなあと今になって思います
何か、自分のパッションの源の導火線に火がつくことがもしあったら、それを大事にして、少しだけでも考えてみる、という事が大切な気がしました
リスクヘッジの仕組み、自らのスキル、モチベーションの導火線、これらが自分自身としても納得いく形ができれば、新たな挑戦もできるのではないか
僕は、それをサポートできるようなそんな仕組みづくりもできたらいいなあ
全世界一世帯あたり一法人化
新たな挑戦を応援するノベーション
そんなことを考えました
そんな話をしています^ ^
参考:本:「自営型」で働く時代 ─ジョブ型雇用はもう古い!─ 2023年10月31日 電子書籍版発行 著者 太田肇 発行所 株式会社プレジデント社
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友達が喜んでくれるノベーション(1096回)
大好きな糸井重里さんの歌詞の作り方について、めちゃくちゃ考えさせられました
"やっぱり友達が歌ってくれたりすると嬉しいですよね。そう思って作ってる気はする。
その親しい僕のこと知ってる人が、「お前いいの書くな」っていう、そういう感じでカラオケで歌ってくれるみたいな
そこの出来上がり図の方から、逆算してる気がしますね"
ここから私はモノ作りの極意について思いました
1、出来上がりから逆算
2、皆じゃなくて身近な1人の熱狂
3、喜びを直接みる喜び
アイディエーションをやる際に、よくニュースリリースを作りましょう、というセッションをやる事がありますが
糸井重里さんの、出来上がりから逆算するというやり方は、これにも通じるものかもなあという気がしました
プレゼンでも、最終的なゴールを設定して臨むというセッションをやりますが、その際に重要なのは、そのプレゼンが聞いた人の心を打った、ということではなく
実際の行動変容として、どんな行動変容が起きることをゴールとするか、と意識することで、全く違うプレゼンになるということもあります
糸井さんのいう逆算のゴールは、まさに友達がカラオケで喜んで糸井さんの歌を歌う、という行動変容を目指す、という意味で、めちゃくちゃわかりやすいゴール設定と逆算手法だなと思いました
そして、その行動変容をするのは、ありがちな、皆んなの幸せを目指します、的なものではなく、趣味嗜好も好き嫌いもよく知ってる友達であるということも本当に素敵と思いました
たくさんの想定されるターゲットなんかじゃなくて、まずはよく知ってるあいつが熱狂してくれること
イノベーションの世界でも、潜在ニーズをいかに顕在化させるかというときに、まず1人の熱狂的な信者が現れる、というとこが導火線になって、そこから燃え広がるという事があると思います
B2Bにおいても、POCをやる際には、必ず熱狂的なお客様のあの人が、口から泡吹きながらやりたい、と入ってくれてるかどうか、を次のステップの目安にしたりします
明確なターゲットを熱狂させてるか?これが一つのイノベーションの秘訣というところにもとても共感しました
さらには、自分が作り上げたものを、使ってくれる人が喜んでる姿を直接感じられるというのも、モチベーションという観点ではとても大切と思いました
私が独立した理由の一つもここにあって、どうしても大きな組織の中では、特にマネジメントなどになっていくと、自分の成果を実感する機会が少なくなって
モチベーションを保つのが難しくなってくると感じたこともありました。独立して自らが全てをやる形になると、大変な反面、成果が直接感じられるというところがいいなあと思うこともあります
そういう意味では、モノづくりやイノベーションを創出するミッションの人たちには、自らが良いものも悪いものもその成果を実感できる、というモチベーションの機会がある事が大事なんだなと改めて思わせて頂きました
糸井重里さんの言葉からは、逆算のゴール、身近な熱狂、直接喜びに触れる、これがクリエイターの極意の一つなのだと、勝手に思わせて頂きました
一言で言えば、友達が喜んでくれるかどうかなんだよ、と糸井さんの笑顔が浮かびました
友達が喜んでくれるノベーション
めちゃくちゃ勉強になりワクワクさせて頂きました
そんな話をしています^ ^
参考:ワルイコ集まれ 83)稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾と学ぶ教育バラエティー 初回放送日: 2024年4月9日
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パッションを強くするノベーション(1095回)
仲間ファーストノベーション(1094回)
大河内内科クリニックの大河内院長のイノベーションに心が震えました
"皆さん、病気になる人は心まで病んじゃってる人が多い。多くの病院は臓器しかみない。臓器を治せばいんでしょっていうことをやってる。そこに心をやる医療をやられてない。
それをやるためには、僕らのスタッフをとにかく満足させなきゃダメなんですよ。自分達が満たされると、患者様におもてなしをやってくれる。"
ここから私は思いました
1、患者ファーストの前に仲間ファースト
2、仲間が満たされるとお客様へのおもてなしが生まれる
3、短期的な利益よりも中長期的な提供価値を重要視できるか
イノベーター3つのフレームでは、うちなるパッションが溢れて、大きな大義の下に、仲間が集って、1人ではできないイノベーションを実現していくというものですが
その仲間を、まずはいかに大切にすることが大事かということを教えて頂きました
大河内院長がクリニックを立ち上げられて、忙しすぎて患者様からのクレームが増え、スタッフが疲弊して次々と辞めていく状況で
スタッフを大幅に増員し、そして手厚いサポートをすることによって、スタッフに余裕とモチベーションが生まれ、患者様にも満足してもらえるようになったというのは、大きな決断だったと思います
そして、オペレーションのほとんどにおいて、仲間とのチームプレイで、診察時間も待ち時間も圧倒的に改善して、1人は一人一人の心のケアまで実現した
これはまるで、サウスウエスト航空のように、従業員ファーストとという、逆転の発想から、大きな価値を提供するというイノベーションだなあと思いました
ただこれには、効果が出るまでには、おそらく時間がかかる施策であり、かつそれが回るようになるまでには、大変なコストがかかることを覚悟しないといけないかと思います
それをあえて、実施した大河内院長は、ある意味、短期的な利益よりも、中長期的に大きな価値を提供することに目を向けたところが素晴らしいと思いました
それを支えたのは、大河内院長の大きな大義がなせる技かと思いました。
曰く
"評判の良いクリニックを作りたいとかそんなちっぽけな話ではなくて、日本全国の医療を変えたいんですよ"
大きな大義を実現するためには、仲間を大切にすることが鍵となる
カスタマーファーストの前に
仲間ファーストノベーションだなと
そんなことを思いました^ ^
参考:テレ東ビズ カンブリア宮殿 患者ファーストを追求する 異端児ドクターの挑戦! 38分・2023.09.21 23:06 https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/cambria/vod/post_282133
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生きる大義ノベーション(1093回)
何故人は生きてるのか?漫画宇宙兄弟の中で、ALSに罹患した天文学者シャロンさんの言葉に感動しました
曰く
"私が思うに、そんなつもりはなくてもね、人はね
誰かに、”生きる勇気”を与えるために生きてるのよ
誰かに、勇気をもらいながら"
私は思いました
1、生きる大義
2、与えた時点でもらってる
3、いるだけで与えている
人はなぜ生きるのか?という究極の問いの答えの一つがここにあるなぁと思いました。
人が価値を生み出すためには、イノベーター3つのフレームの、パッション、仲間、大義、が必要となると思っていますが
人が生きるための大義は何か?と聞かれた時に、"誰かに、”生きる勇気”を与えるために生きてる"という大義があるというのが、とても腹に落ちた気がしました
また、"誰かに勇気をもらいながら"というのは、実は、自分が与えた瞬間に、実は自分には、生きる勇気が湧いてくる、ということなのかなと思いました
自分が誰かのために何かをすることは、知られているかどうかは別としても、誰かが幸せになることを願ってやることなので、それは自然に自分のご褒美、または勇気として下越まで来てるものだよなあと思いました
さらには、じゃあ、人に勇気を与える行動をしなきゃいけないのか?という問いに対しては、それは何もしなくてもいい、ということなのかなと思いました
つまり、存在だけがあってくれたならば、それだけで、良いのであると。息をしたり何かを食べたり、することでそれは、さまざまな人と関わることは避けられないので、それだけで巡り巡って誰かの勇気になってると、そんなことを思いました
生きる大義は、誰かに生きる勇気を与えること
生きる大義ノベーション
そんな話をしています
参考: 漫画:宇宙兄弟(24) 宇宙兄弟オフィシャルウェブ https://koyamachuya.com
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アナログ回帰ノベーション(1092回)
森岡毅社長率いるマーケティングのプロフェッショナル集団刀グループの仕掛けるイマーシブ東京に未来のエンタメイノベーションを感じました
私は思いました
1、リアルゲームへの没入
2、デジタルからアナログへの回帰
3、アナログへデジタル化の進化
シャーロックホームズが大活躍するシャーロックに参加してきたのですが、まさにゲームの中に参加者と自らがリアルに没入したような不思議な感覚に陥りました
次々と様々な場所で巻き起こる事件を追いかけ、道いく登場人物の一挙手一動に耳をそばだてるという、自分自身がホームズを通して推理しながら、ドラマに巻き込まれていく
これは、ある意味、これまでリアルの世界をデジタルで表現してきたゲームの進化や、リアルの世界にデジタルがどんどん埋め込まれていくプロジェクションマッピングなどの逆をいく、デジタルからリアルへの回帰だなあと思いました
例えば、リアルの舞台演劇やミュージカル、コンサートなどには、テレビやゲームなどでは、得られない、圧倒的なアナログだからこその迫力が全然違う
そして、コロナになって、オンライン会議が当たり前になって、めちゃくちゃ効率が上がったと同時に、リアルの打ち合わせの感情的なつながりや、仲良くなりやすさなど、アナログだからこその良さも浮き彫りになってきた
そういう意味において、まさに今、リアルでアナログな舞台にどんどん巻き込まれていくような、イマーシブへの取り組みは、めちゃくちゃ面白いし、新たな可能さに溢れているなあと思いました
私が勝手に思う、ディズニーなどとの違いは、イマーシブは、一人一人がより自由ということです
デジタルゲームの中にいるように、関係のない部屋に行ってそこで何もしてなくてもいい、これまでのアトラクションは必ず次はここへ行きますとエスコートしてくれる、そんなところかと思いました
その上で、さらなるイマーシブの進化の方向としては、もしかしたら、アナログをより楽しむためのデジタル化ということが出てくるのでは?とも思いました
デジタルのゲームでは、どこかの部屋でサボってたとしても、他の部屋に何があってどんなイベントが勃発してるかということは、画面を飛ばせばすぐにわかるわけですが
アナログのリアルの場合は、他の部屋やキャストが何をしているのかは、全然わからないので、ある意味、サボってると何もわからないまま終了する、ということになります
それを支えるために、デジタルがどこでどんなことが起こってるということを、アナログの行動をサポートするような仕掛けづくりが、出てくるのではないでしょうか
それによって、よりアナログの世界が充実日してくる、イマーシブのデジタル化、これから来るような予感がしました
それはもしかしたら、エンタメ以外の他の分野でも起こるかもなと
デジタル化が叫ばれてる昨今だからこその
アナログへの回帰
アナログノベーションだなあと
そんなことを感じました
参考:イマーシブフォート東京 https://immersivefort.com
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生きた時間よりも内容に意味があるノベーション(1091回)
筋ジストロフィーと診断され、この先いずれしゃべることもできなくなる可能性を告げられた、元柔道選手の大橋ノアさんの言葉に感動しました
"生きた長さよりかは、内容に意味があるんじゃないかなと思えるようになってからは、まだなんとかなる"
ここから私は思いました
1、誰もが限られた時間
→当たり前の毎日を疑う
2、気づけるかが大きな分かれ目
→気づいたら言葉にすることが大切
3、気づいたら何をやるのか?
→パッションの源を見つめ直す
以前、サルモネラ菌にやられて1ヶ月ICUに入ってことがあるのですが、その時の感覚は今でも覚えています
倒れる寸前に意識がなくなっていくところを覚えているのですが、先生が実家の電話番号は?と必死に聞いていて、それより早くなんとかしてくれよ、と思いながら、意識が遠のいていきました
その後、致死率50%で両親を札幌から東京によばれていたのですが、後から思うと、あのまま目を覚まさなければ、死ぬという瞬間だったのかもなと思います
先生の治療が素晴らしく一命を取り留めたわけですが、思わぬところですぐに人生が終わるということがあるんだなとつくづく思いました
その経験から、自分の限られた時間ということは、とても意識するようになりました。その意味で、ノアさんの言葉は、とても胸に突き刺さります
意識が遠のいた時は本当に眠るような感覚だったので、眠りにつく時はいつも、もしかしたら、次の日は目覚めないかもしれないという気がしてしまいます
だからこそ、眠るときには、今日ですべて出し切った!と思えるような一日でいたいと、思うようになりました
これはある意味、明日があるのは当たり前、ということを思っている、当たり前バイアスを、強烈に壊すような体験や意識づけがないと、なかなか難しいことかもしれないなと
でもそれを壊すことをやってみる、さらにはそれを言葉にしてみる、ということによって、確実に違う日々の見え方になるだろうなあとも思います
その上で、自らの情熱の源が、本当はどこにあるのか?その源に今日は、今は、直結しているのか?
ということはすごく大切なことだなと、つくづく思います
ノアさんの、時間ではなく内容である、という言葉は、今この瞬間に、パッションの源に直結してることをやってる?というメッセージに、私には聞こえました
"生きた時間よりも内容に意味がある"ノベーション
日々の自分の片隅にいつも思っていたい、そんな素敵なメッセージでした
そんな話をしています^ ^
参考:テレビ東京 生きるを伝える やりたいことをやりたいときに 元柔道選手 「大橋ノアさん」 https://www.tv-tokyo.co.jp/ikiru/movie781.html
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日々の灯火を言葉にするノベーション(1090回)
池田エライザさんや野田洋次郎さんの主演でドラマ化された、三浦しをんさんの大ベストセラー小説"舟を編む"からの言葉が、めちゃくちゃ刺さりました
"それでも言葉にしてください。今あなたの中に灯っているのは、あなたが言葉にしてくれないと、消えてしまう光なんです"
私はこれは、日々のイノベーションの灯火を、大きな炎にしていくための大切な動作だなと思いました
1、日々感じた違和感、興味
2、頑張って言葉にする
3、その理由を加えて伝える
いきなりイノベーション考えてくれ、と言われても、アイデアは出せますが、それで本当に誰が助かるの?ってことに答えられないということもたくさんあるなあと思います
それは、野田さんいうところの、日々の灯火は、消えまくっているからなんだと思います。
日々感じた違和感やワクワク、こういったことが、イノベーションの灯火になるので、この灯火を消さないためには、抽象的な気持ちを、より具体的な言葉に頑張ってする、それがとても重要なことなんだと思います
実は、この自分が感じた違和感やワクワクを、どんな言葉に変換するのか?ということも、とても重要かつ難しいところだなあとも思いました
より正確に自分の違和感やワクワクを表現するためには、どんな言葉で表現したら良いか?実はここにそのイノベーションが大きな炎にになれるかどうかも決まってしまうので、時間をかけて練り上げてもいいと思います
そして、それを、イノベーター3つのフレームに基づいて、パッション、仲間、大義を実現するために
いかに仲間を獲得できるほどの大義にして、その理由を加えながら伝えていくことが、とても重要だと思いました
何か新しい価値を作りたいとおもっているなら、自分の日々の活動の中で感じる違和感やワクワクの灯火を溜め込んで、そしてそれを言葉でより近いことに具現化して炎にしていく、そしてそれを発信して仲間を増やしていく
それこそがイノベーターなのかなと改めて思わせて頂きました
そのためには、
日々の灯火を言葉にするノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:NHK ドラマ 舟を編む 〜私、辞書つくります〜 一冊の辞書に情熱と心血を注ぐ、作り手たちの奮闘物語。https://www.nhk.jp/p/funewoamu/ts/GZ8RQ7PNJ1/
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子供の心ノベーション(1089回)
船津徹さんの、"世界標準の子育て"の考え方に勉強させて頂きました
曰く
''では、「世界標準の子育て」の根幹となる3つの条件、「自信」「考える力」「コミュニケーション力」についてお伝えします"
ここから私は、この項目は子育てだけではなく、新しい価値を創るイノベーターにも大切な能力だなと思いました
1、自信
信じてくれるから信じられる
2、考える力
問う力
3、コミュニケーション力
聞く力と好奇心
アンダースエリクソンさんの、超一流になるには努力か才能か、でも言われてる通り、一流の先生、コンフォートゾーンを抜け出す、そして自信を持つ、ということが大切と言われてます
WBCの栗山監督が、大谷翔平さんと村上崇高さんを信じてたことを伝えてたからこそ、お二人は自信を持って大活躍できたのではないか?と思っています
自信をつけるために、成功体験をさせてあげるとか、いろいろあると思うのですが、すごく大切なのは、誰かが信じてくれてると、感じることなのかなと感じています
子供の頃に、お父さんお母さんが、お前のことは信じてるから、と言って好きなことをさせてくれたことを思い出しました
また、考える力というのは、まずは、問いを立てる、ということから始まるなあと思いました
これは、孫泰造さんの冒険の書でも言われてましたし、山口周さんのアジェンダシェイパーの考え方でも、いかに課題を見つけて、問いを見つけることが大切な時代になってきたか、ということにとてもシナジーがあるなと思いました
ドチテ坊やを会社でやると怒られることもありそうですが、それこそが実はイノベーターとしてすごく大事なことなのだと
そして、コミュニケーション力を高めるのは、LISTENという本もありましたが、まずは聞く力なのかなと
その聞く力を、技術ではなくて、本当に聴きたい力にするためには、そこに好奇心が生まれるかどうか?ということにかかってる気がしました
とにかくその人に好奇心を持てば、とても良いコミュニケーションが始まるような気がしました
こう考えると、子供の頃に培う必要があると言われる自信、考える力、コミュニケーション力というのは
実はイノベーターに、とても必要とされる能力にめちゃくちゃ被ってるなと、思いました
僕は、イノベーターは、誰でも、マインドセットとノウハウとスキルさえ身につければ、なれると思っていますが
小さい頃から、自信、考える力、コミュニケーション力を身につけられた人は、当たり前のように新しい価値を出して乗れる人になるのだろうなあと思いましたし
大人になってからだって、子供の頃のように、自信、考える力、コミュニケーション力をノウハウとして身につけたら、
新しい価値を創れる、イノベーターになれるのではないかなあと
ピカソが晩年ようやく子供の絵を描くことができるようになってきた、と言われていた通り
そんなことを思いました^ ^
参考:本: 世界標準の子育て 2017年7月7日 電子版発行 著者 船津徹 発行所 ダイヤモンド社
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共に泣けるノベーション(1088回)
全国1200店舗以上に上るベーカリーの開業を支援するダイユー社長の星野理恵さんの言葉に震えました
"本当にパンが好きなだけで、集まった人たちが開店の準備をしていくので、すごくイレギュラーなことばっかり起きるんですね。
で、突然泣き出してしまう子がいたり、不安との戦いなので、自分が一生懸命励ましながらオープンに向かって
でオープンした日にオーナーさんと一緒に泣くっていうのが、私はすごく喜びに感じてたので"
1、パッションを共にする
2、共に汗をかいて泣く
3、究極のコンサル支援
以前、コンサル会社に勤めていた時は、自分がこんなにいい提案をしてるのに、報告資料として積み上げられてるだけ
ということに、とてもじゅくじたる思いをしていたことを思い出します
それで事業会社に移ってからは、コンサルは資料だけ綺麗にして、結局行動変容は起こせないんだよなあと、逆に思ってました
それは、大きな思い違いであるということを、ダイユーさんのお話を聞いて改めて身につまされる思いでした
それは、一言で言えば、パッションを共にしてるかどうか、によるものかなと思いました
そうしないと、行動変容は起きないし、一緒に泣くことはできないだろうと
そのためには、めちゃくちゃ一緒に汗をかいて、時には一緒に失敗して、寄り添ってるかどうかなのかなと
単なる市場調査やアドバイスに留まらず、新商品の開発自体をやったり、専門家を派遣して、運用にまでサポートする
めちゃくちゃ稼働がかかってそこまでやっちゃいかん、と言われそうなことまでやっている
メンタリングや壁打ち相手は、本人に答えを出させるのが大切みたいな話もありますが
究極のコンサルの姿は、共に泣けるかどうか
共に泣けるノベーション
にあるのかもなあと、改めて思わせて頂きました
そんな話をしています^ ^
参考:テレ東プラス カンブリア宮殿 絶品ベーカリーを生み出す~プロデュース集団の全貌:読んで分かる「カンブリア宮殿」2023.09.07
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/business/entry/202309/13859.html
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仲間がいるから大義ノベーション(1087回)
稲盛和夫さんが、京セラ創業3年目にして、経営理念を創られたのは、数名の社員からの団体交渉がきっかけだったとのことに、感銘を受けました
"私の才能と努力と技術で持って、京セラを作っていったわけですから、ともすると、天狗になって自分のために経営していたかもしれません。
けれども、そういう従業員に出会ったために、「全従業員の物心、両面の幸福を追求すると、同時に、人類、社会の進歩発展に貢献する」と言う経営理念を思いつき、それに基づいて会社経営をしていこうと思ったんです。"
ここから私は思いました
1、パッション
私の才能と努力と技術で持って、京セラを作っていった。成長パッション
2、大義
「全従業員の物心、両面の幸福を追求すると、同時に、人類、社会の進歩発展に貢献する」
3、仲間
着いてきてくれた従業員
稲盛さんが、松風工業に入られて、次々と同期が辞めていく中、踏ん張られてファインセラミックを開発され、さらにそこを辞められて京セラを創業された物語からは
私は、とてつもない成長パッションと脱出パッションを感じました
創業後の3年目の25歳の際には、素晴らしい経営理念を創られていたというとにも驚いたのですが
そのきっかけになったのが、従業員からの団体交渉があったということを伺い
その時に、仲間の存在を意識されることになって、そして、自らのパッションだけではなく、仲間を意識した大義が作られたのかと思うと
この従業員としての仲間の存在も大きかったのだなと思いました
もともとが、利他パッションの強いお方であったのかとも思いますが、それがきっかけに理念ができたことを思うと
仲間がいたから大義が生まれて、その後の稲盛さん哲学のもとになっていったのかと
稲盛さん哲学のきっかけに触れられた気がして、とても感動でした
仲間があるから大義が生まれ、イノベーションが加速する
仲間がいるから大義ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:本:一生学べる仕事力大全 監:藤尾秀昭 発行:致知出版社 令和5年12月25日
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ぶつかり稽古ノベーション(1086回)
海軍史研究家・大和ミュージアム館長 戸髙一成さんからの"戦争のない未来は築けるか?"への答えにとても考えさせられました
曰く
“主観教育”である美術教育というのは、100人の人間が同じモデルを描いたとすると、100の答えが出るんです。絵は100ないといけない。同じ絵を描いた人がいたらすぐ捕まって「君、まねしただろう」と言って叱られるわけです。
つまり主観教育というのは、すべての人間はそれぞれの考えを持っているし、持っていなければいけない。ということは「自分の考えと、他の99人が違う考えを持っていて当然だ」という考えなんです。
そういった考えをもう少しきちんとした形でみんなが共有することができれば、自分の考えと違う人がいても当然だし、もしそこで考えの衝突があっても、お互い相談をしながらその妥協点を探すことができるのではないか。妥協がなければ、いつまでたっても衝突のままです。"
ここから私は思いました
1、主観教育
2、自らを出す教育
3、ぶつかる教育
小学生の頃から美術は大好きだったのですが、とにかく枠からはみ出して書くことしかできずに、なぜ違うんだろう?と漠然と思ってました
先生はそれを咎めもせず、むしろ褒めてくれたのを良いことに、全く矯正されずに、いまだにきっちりした絵を描くのが苦手です
今回の戸高さんのお話は、やっぱり良い先生だったんだなあと改めて思わせてくれる内容でした
主観教育というのは知りませんでしたが、自分が思うままに表現できる場、というのは必要なんだなと
それはいつもパッションの源に目を向けようと話をしていますが、自分というものを素直に出していくことなのかなと。そして自分が他の人との違いに気がつくということが第一歩なのかなと思いました。
その上で、ぶつかることを敢えて厭わないような場の設定も必要なのかなと思いました
自分を出せば、必ずぶつかる、だから自分を抑える、または相手を抑えつける、ということではなくて、
自分を出せば、必ずぶつかる、そこから一緒にどうやって乗り越えるかということを、何度も痛い目を合いながら経験していく
ということがとても大切なんだなと、改めて教えて頂いた気がしました
ぶつかることを避けてしまいがちな私ですが、ぶつかり稽古をしておかないと
大きなぶつかりが生じた時に、乗り越える方法が見つからない
ということになるのかもなと
ぶつかり稽古ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:NHKアカデミア 戸髙一成(後編) 戦争のない未来は築けるか?
初回放送日: 2023年8月16日
https://www.nhk.jp/p/ts/XW1RWRY45R/blog/bl/pEGA4e5nv7/bp/pqE5V9n4Oq/
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不適切ノベーション(1085回)
宮藤官九郎さん脚本で阿部サダヲさん主演の、ドラマ"不適切にもほどがある"が、終わって、ロスを起こすくらい大好きだった私ですが、そのメッセージにとても考えさせられました
宮藤官九郎さんがWEBのインタビューで曰く
"市川森一先生がご存命だったら、こんなタイトルを付けたんじゃないでしょうか。
『正しいのはお前だけじゃない』
自分と違う価値観を認めてこその多様性。"
ここから私は思いました
1、相互承認
ヘーゲルさん曰く
"相互承認に必要なのは、自己批判して、双方が対称的に変わっていくと言う過程"
2、螺旋的発展
田坂広志さん曰く
"物事が発展するとき、それは、直線的に発展するのではない。螺旋的に発展する"
2、進化思考
太刀川英輔さん曰く
"変異と適応"
"寛容が肝要"という最後の歌に込められていた通り、この物語には、現在過去未来の各々の時代において、どんな制度があろうとも
ヘーゲルさんの"相互承認"のように、本当にそうなのか?という気持ちの自己批判をしながらみんなが良い方向に変わっていけば良い、ということを教えてくれた気がしました
また、ともすると、昔は良かった、みたいな話になったり、そう言いたいんでしょ的な話にもなりがちですが
田坂さんが言われていた弁証法の大切なメッセージとしての、螺旋的発展を思うと、上から見ると一見昔のことをリバイバルしてそうだけど
横から見るとそれは、確実にアップデートしていると捉えることも、とても大切かと思いました
今の世の中になったことで、良くなったんだけど、実は昔の良かったところも、ある部分では失われてるみたいな
それがぐるぐる繰り返されてるようで、上に登ってる、そんな形になればいいなあと思いました
そして、この不適切ということは、太刀川さんの進化思考でいうと、変異と適応、の変異にあたるものと見ることもできるのではないかと思いました
生きとし生けるものは、必ずより深く馴染んでいく適応と、逆にエラーとして次の適応の卵となる変異が繰り返されて、進化をしてきているという中で
一見、不適切と思われるエラーとしての、不適切、なことが、実は今までの常識の枠を超えて、新しい進化を遂げる種になっているということも、あるなあと思いました
そういう意味でも、番組最後のミュージカルでの、寛容が肝要、のメッセージは、優しい社会という見方もできますが、それよりも、
不適切と適切が混ざってることが、より良い世の中を作るためには、むしろ必要である、という力強いメッセージに私には思えました
不適切ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:TBSドラマ 不適切にもほどがあるhttps://www.tbs.co.jp/futekisetsunimohodogaaru/
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人間をちゃんと失わないノベーション(1084回)
認知症の人たちと共に生きることを目指す"社会福祉法人悠和会「銀河の里」"の理事長の宮澤健さんにイノベータースピリッツを感じました
曰く
"認知症を扱っているとは思ってなくて、認知症の人たちが700万人も出てくることは、基本的には何か意味があって、
人間をちゃんと失うなよ、みたいな、人間としてちゃんと生きれるんだよっていうことを、伝えてくれてる存在に思えるんで"
私は思いました
1、違和感にはメッセージがある
→人間を失うなよ
2、本質的な課題をほりさげる
→ 管理しないと経営が成り立たない
3、常識に惑わされない
→共に生きていく
宮澤さんはこれまでの高齢者施設の管理する形にに違和感を感じるところから始まったそうですが
その違和感が何なのかについて、そこからのメッセージを読み取ろうとしたところが素晴らしいと思いました
なかなか日々の違和感には気づいていても、すぐに忘れちゃって日々の忙しさにかまけてしまうのですが
その違和感に重要なメッセージがあると、認識してそれを忘れないようにメモかなんかしておくということが
イノベーターの第一歩だなあとつくづく思いました
そこから、さらにそれが違和感である理由を、深ぼっていく過程で、真の課題にたどり着いたのかもしれないと思いました
そもそも、なぜ管理する側とされる側に別れることになるのか?なぜそうしないと経営が成り立たないのか?本当にそうしないと経営が成り立たないのか?
このそもそも、の問いをすることによって、会議などでは嫌われる問いですが、ずっと長らく課題になっていることについては、とても効く問いになることがあると思います
そこから、これまでの常識にとらわれない方法で、解決の方向があるのではないかということで、イノベーティブな解決策が出てくるのですが
宮澤さんの場合は、管理しない高齢者施設、または、共に生活する高齢者施設、ということが出てきたのかなと
ところが、こんなことを言うと、そんなことができるくらいならやってるよ、と言う声がどんどん出てくると思います
それを、自らが少しずつできる方法を模索しながら、仲間と共にやってきたのだあと
これこそ、イノベーター3つのフレームの、パッションから始まり、共に実現したい仲間があつまり、そして、誰もが喜ぶ世界を作る大義へ向かう
イノベーターそのものだと思いました
人間をちゃんと失わないノベーション
こう書くと当たり前のように思えますが、ある世界では全く当たり前ではない形で行われてる世界もある
そこは、違和感に誰もが気づいてるけども、その違和感のメッセージに気づかないふりをふる、または仕方がないよね、になってしまう
そんなことがまだまだたくさんあるんだろうなと
そういったところに、切り込んでいこうとする人が、イノベーターなのだろうなあと
そんなふうに思いました
参考:ガイアの夜明け 生きる!認知症と共に 高齢者5人に1人の時代 2024/2/23 https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/smp/backnumber4/preview_20240223.html
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地球に遺されるノベーション(1083回)
Netflixの度肝を抜かれるSFドラマ"三体"の制作指揮の皆様からの言葉に考えさせられました
"1人生き残れば皆助かる、の一節は
作品全体をを通して重要な哲学だ
この言葉の背後にあるのは
自分は大きな世界の一部であるという考え
自分は1人ではないし
自分に共感する誰かが生き残れるなら
それは自分たち全員の勝利になるということ"
ここから私は思いました
1、後世へ遺す最大の遺物
個人→生き様
2、誰かに遺ってれば良い
仲間→教育
3、地球さえ遺れば良い
地球→ガイア理論
宇宙生命体が地球に飛来する三体ですが、非常に哲学的な問いを頂いた気がしました
内村鑑三さんの「後世への最大の遺物」からすると、誰もが遺せるものは「生き様」であるとありますので
少なくとも自分の周りの人たちに、自分の生き様さえ見てて貰えば、その人が生き残ってくれれば、自分の勝利になるかもしれないなと
また、自分の周りの人たちだけでなく、もっとたくさんの人たちに、自分の共感を残していくとすると、大きくいうとそれは教育なのかなと
それは個人レベルの発信から、国などの組織的な発信からの共感づくりということになるかなと
例えば日本の教育を受けている人が1人でも残ってくれたら、それは日本人としては勝利ということになるかもと
それとも、地球が残ることが勝利だというのなら、これは人類というところを逸脱してしまう可能性もあるのかもなあと
人類が遺らない方が、地球が遺るという判断がありやなしや
だって人類が遺ったって、地球が遺なきゃ人類残れないじゃん的な
ということは、逆に、地球に人類が"遺って欲しい"と思ってもらわないと、結局、人類は遺れないことになるのかも
そのためには、何をしなければいけないのか
地球に人類が遺されるノベーション
めちゃくちゃ考えさせられました
そんな話をしています^ ^
参考:WIRED Netflix版「三体」は、いかに映像化されたのか? 制作陣が語る“類のない挑戦”の舞台裏
https://wired.jp/article/netflix-3-body-problem-benioff-weiss-woo-interview/
参考:Netflix 三体 舞台裏 制作総指揮 ショーライナー デヴィット・ベニオフ アレクサンダー・ウー D.B.ウエイス
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あと一ミリノベーション(1082回)
作詞家でプロデューサーの秋元康の言葉に震えました
"夢ってのは、全力でね、背伸びして、両手を伸ばした、一ミリ先にあるんだよね
そこに気づくかどうか
触れてないから夢は遠いところにあるような気がするじゃない
だけど本当は一ミリ先で、こっからみたら、後もうちょっと頑張れば良いのにってのは
みんな夢の方からは降りないから、自分が必ず手を下ろすからね、もったいないなと思うんだよね"
私は思いました
1、諦めない気持ち
2、技術習得のパラドクス
3、努力の娯楽化
秋元さんの言葉は、本当にわかりやすくて、奥の深さにいつも心震わせて頂きます
この夢に関するお話もとてもイメージが掴みやすくて、何度も膝を打ってしまいました
成功されたベンチャー企業の経営者から聞く言葉は、どんな方もおっしゃるのが、"諦めなかったから"ということがあります
この一ミリ先にあるんだよ!という言葉があれば、これまで諦めそうになってる人のとても大きな背中を押してくれる言葉になると思いました
また、技術習得のパラドックスという、逆上がりができると論理的には理解できないのに、体が勝手にできちゃったということが人間にはある、という話も思い出しました
自分としては到底手に入れられないと思っていても、やっているうちに、実は一ミリ先に、手に入れられることがある
体が勝手に習得しちゃうこともある、ということも知っておくと、見えないけど一ミリ先にあるのかも、と思えることもあるかもしれないなと思いました
そして、何ミリ先にあるかなんて考えることさえしない方法として、楠木建さんが言われていた"努力の娯楽化"もあるかなとも思いました
本人は努力とさえ思っていないくらい普通にやってしまっている、またはそれが楽しくて仕方がない、さらにはやらないと気が済まない
みたいなところまで持っていけると、実は1ミリ先だろうと100メートル先だろうと、いつの間にか届いちゃってた、ということもあるかもしれないなと思いました
夢は1ミリ先にある
この言葉には、秋元さんの、励ましと、優しさとに溢れていて、そして誰にもわかりやすい、かつ忘れない
そんな魔法の言葉だと思いました
あと1ミリノベーション
心に刻みたいと思いました
そんな話をしています
参考:NHK総合 この世界の素晴らしさについて 2024/3/27
自己決定ノベーション(1082回)
幸福感に影響を与える因子に考えさせられました
"神戸大学の西村と同志社大学の八木が、全国の20歳以上70歳未満の男女2万人を対象に行った調査によると、幸福感に与える影響力は、
健康 → 人間関係 → 自己決定 → 所得 → 学歴 の順だったそうです。
健康や人間関係には及びませんが、自己決定は所得や学歴以上に、人間の幸福感を左右するのです"
ここから私は思いました
1、富(成功)よりも自己決定
3、決められる側から決める側へ
2、自分のパッションの源の理解
幸福物質として、エストロゲン、オキシトシン、ドーパミンと3つあるのに呼応して、人間の幸福の条件は、健康、仲間、富(成功)というのがありましたが
富(成功)よりも、自己決定が上にあることに考えさせられました
この理由を考えてみた時に、もしかしたら逆説的に、今時点で自己決定できていない、という気持ちが溢れているのかも、とも思いました
私も会社員生活が長かったので、自分事よりも他人事の会社のミッションに沿うということが、どうしても多かった気もします
決められる側にいるというところに、閉塞感を感じていたかもしれないなとも思いました
決める側になるためには、環境と自分と二つあると思うのですが
まずは、自分でいうと、まずは自らのパッションの源を理解して、それをメジャメントとして活用することが大事かなあと思いました
自分で決める事は、リスクと責任が伴うので、自らのパッションの源をアンカーにすることで、思い切れることもあるかなと
もう一つの環境ですが、いきなり会社辞めるなどはできないことなのですし、まずは自分が決めて誰かが喜んでもらう、というようなことから始めても良いかなと思いました
つまり、自分で決めて作った小さな価値を誰かに感じてもらう、それが自分の喜びにつながるなら、自己決定したという小さな喜びが手に入るのではないかなと
それが少しずつ大きくなっていったら、どんどん自己決定する幅が広がっていって、もしかしたら、それで起業しちゃっても良いなあと
そしてその先には、一世帯あたり一法人化の世界が広がるんじゃないかと、自己決定できる枠をたくさん広げた人たちがたくさんできるではないかと
とはいえ、別に起業はゴールじゃないので、何らかの価値を提供できる側になることが、自己決定できる範囲を増やすことにつながるんじゃないか
そんなことを思いました
自らのパッションの源を理解して、小さな自己決定から始めていく
それがやがて、自分の幸福感につながっていく
自己決定ノベーションになれば良いなと
そんなことを思いました
参考:本:24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力 発行日 2022年12月29日 著者 堀田秀吾 発行所 株式会社アスコム
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自分事ノベーション(1081回)
警備服、旗の振り方、移動車からオフィスまで、警備業務にお洒落を取り入れることによって、雇用と業績を伸ばしている警備会社社長、田崎相(すがた)さんにイノベーションの真髄を見ました
曰く
『身にまとったユニフォームが嫌でした。自分が見られたくないと思って仕事してたんですよね』
『趣味でクラシックカーとか古着とかインテリアコーディネートとかありますけど、そういうのに触れてきた中で、そこから得られるものを仕事に生かす』
ここから私は思いました
1、パッションの源
2、自分毎と他人事のベンズ
3、交わりを創発する
6年前に入社されて、まもなくして会社の経営を任された田崎さんは、当時、会社は人手不足により業績は悪化してる状況だったとのこと
ここで田崎さんが素晴らしいと思ったのは、まずは、自らのパッションの源にある大好きパッションの趣味に目をつけたところだと思いました
なぜ素晴らしいかというと、それが1番、自分にとって、パッションとモチベーションが乗っかっていくからです
そして、自分軸と他人軸を考えた時に、自分の趣味は自分軸ですが、会社の仕事っていうのは、お客様の課題の解決や、会社のミッションの実現なので、他人軸になります
実は、この自分軸と他人軸の交わりを創発することによって、自分のパッションが乗ったことを、会社で実現できるイノベーションプロジェクトが生まれるのですが
田崎さんは、まさに、自分軸の趣味であるファッションと、他人軸の警備ということを、混ぜ合わせて新たな警備というものを創発されたんだなと思いました
これが素晴らしいのは、警備会社という固い職業に、やわらかいファッションがぶつかってることかと思います
イノベーションは組み合わせであるとはシュンペーターですが、離れたものこそ面白いということがあると思います
これは想像ですが、果たして当初からファッショナブルな警備会社にしようというアイディアで、こんなに業績が上がり人材が集まることを想像されていたのでしょうか?
私知りませんが、なかなかそれを想像するのは難しいと思います
でもこれが成功したのは、田崎さんのパッションが乗っかっていたからこそだと思います
そう考えると、ビジネスモデルよりも、ある意味、その人のパッションが乗っかってるかどうか?そこにかかることが大きいとではないかと、思ったりもします
そのためには、自分軸と他人軸の交わり、が創発できてるかどうか?がポイントになると
そして形は、起業の方もいれば、会社の中での今の仕事の方もいれば、家の家事の方もいて良くて、そらができればとても素敵な毎日になるのではないかと
全世界一世帯あたり一法人化をミッションと言ってますが、別に法人化でなくても良くて、自分事が乗っかってればいいと
自分事ノベーション
そんなことを思いました
参考:NHK 長崎放送局 “おしゃれ”警備でイメージ刷新2024年03月22日https://www.nhk.or.jp/nagasaki/lreport/article/002/57/
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強みを大義化するノベーション(1080回)
「アジア太平洋急成長企業ランキング2022」 で149位に入選したピンチヒッタージャパン吉岡拓哉社長の事業買取モデルに、イノベーションの極意を感じました
3つのイノベーティブポイントを私なりに考えてみました
1、現場の真の課題に寄り添う
町のスポーツ店からのグラブ在庫買取ビジネス
2、強みの抽象化(大義化)
"もったいないを笑顔に変える、価値に変える"
3、異業種への横展開
在庫買取モデルから事業承継問題ソリューションへ
本ビジネスのきっかけは、町のスポーツ店で半額で売られていた野球のグラブの山を見た時に、これを買い取ってネットで売ればみんな喜ぶというところからとのこと
これは、現場の人々が本当に困っていること、真の課題をなんとかしたい、というところから始まってるなあと思いました
スポーツ用品から、次はアパレルへ展開して、更なる拡大をしていく中で、ビジネスの向かう大きな方向性を、買取ビジネスというモデルからさらに抽象化して
"もったいないを笑顔に変える、価値に変える"
という大義にすることによって、モノだけではなく、もったいないコトも、全てひっくるめた大きなビジネス展開を目指す方向性になった気がしました
そこから、ご自身のスポーツ店事業売却の課題感を持って、事業買取りというビジネスへの進出を果たしたというのは
これまでの強みとノウハウを活かした、異業種展開を成功させたということになるのではないかと思いました
そしてそれが、日本の社会課題としてなかなかうまくいかない事業承継問題への、全く別次元からの解決アプローチになってるかもしれない
これこそ、まさに、イノベーションは辺境から生まれる、じゃないですが、全くの異業種参入によるイノベーションと言っていいのでは、と思いました
停滞した社会課題解決に、異業種参入によるイノベーションを起こす、素晴らしいソリューションだと思いました
そのためには、自らのビジネスの強みを抽象化(大義化)して、更なる異業種進出を目指す、そんなアクティビティが盛んになれば、良いなあと思いました
強みを大義化するノベーション
で社会課題の新たな突破口が開くのでは
そんなことを思いました
参考:テレビ東京 週刊ビジネス新書 2024年3月23日 明日からあなたも経営者?!新型の事業承継 https://www.tv-tokyo.co.jp/business_newbook/backnumber/index.html?trgt=20240323
参考:ピンチヒッタージャパンホームページhttps://www.pinchhitterjapan.com
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激しい生ノベーション(1079回)
フランスの小説家・哲学者のトリスタン・ガルシアさんの言葉に震えました
"激しい生を得るための3つの極意"
"変異、加速、初体験信仰"
ここから私は、激しい生を得るための極意とイノベーションの関係について思いました
1、変異
→進化論的思考
2、加速
→Fast Fail
3、初体験信仰
→セレンディピティ
変異は、進化論的思考における、変異=イノベーション、適応=オペレーションの両輪の一つのことだなと思いました
激しい生を得るためには、変異側としてエラーを起こす人になることなのだと
そして、加速は、とにかくスピーディーに動いて修正していくという意味で、Fast Failに該当するなと思いました
激しい生を得るためには、早く動くことで、失敗を重ねながらも、修正しながらゴールを目指す、ということなのかと
さらに、初体験信仰は、セレンディピティとして偶然の幸運に巡り合うように、うまくいくかどうかは別として、新しいことに挑戦していく
その質より量を打つことによって、新たな価値に近づいていくということなのかと思いました
こう考えると、ガルシアさんの言われる、激しい生を得る、とは、イノベーター的思考で過ごすということにも、とても近いのてばないかと思いました
激しい生を得た生き方をするためには
"変異、加速、初体験信仰"
それは、イノベーター思考で生きることにもとても近いと
進化論的思考、Fast Fail、セレンディピティ
激しい生ノベーションだなあと
思いました
そんな話をしています^ ^
参考: ロッチと子羊 73)「学生寮編(2)」https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/
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辞めたくなった時ノベーション(1078回)
指揮者を辞めたいと言った広上淳一さんに言ったバーンスタインの言葉に痺れました
"音楽は好きか?
だったらお前の足のサイズで歩き続けろ
いつか音楽の方がお前に微笑むようになる
ただし、オレはたぶんお前の歳にはお前の1000倍は勉強した"
ここから私は思いました
1、パッションの確認
2、諦めないこと
3、コンフォートゾーン
バーンスタインさんは、アメリカのウエストサイドストーリの作曲家、ニューヨークフィルの指揮者、ピアニスト、ライター、教育者、司会者というめちゃくちゃ凄いマルチタレントですが
アシスタントをしていた広上さんのパッションの源を確認されたんだなと思いました
何か一所懸命やってると、大変なことばかりですので、何でこんな辛いことやってんだろうと思うことがあります
そんなときには、バーンスタインさんのように、誰かに、パッションの源を問うていただくことで、自分がそもそも何でコラをやってるのか、を思い出させてくれたりもするなあと思いました
そして、どんなベンチャー企業の成功者が言ってることとして"諦めないこと"があるのと同様に、自分の足の幅でいいので、歩き続けることを言ってくれてるのだと
どんな形でもいいから、続けることが大事だと言ってくれてるのかなと思いました
さらには、愛のムチとして、おれは1000倍練習してたというのは、コンフォートゾーンを抜け出せ!ということを言ってくれてるなあと思いました
超一流になるためには努力が才能か、の本にある通り、同じことをいくらやってもダメなわけで
できないことをやることによって、コンフォートゾーンを抜け出し、それこそが明日への筋肉になるのだと
アンダースエリクソンさんの本にも書かれていることを言って頂いてるのかなと思いました
ということで、バーンスタインさんが言ってくれたお話は、誰もが心が折れた時に、思い出すと、その後の人生を後押ししてくれるようなそんなお話だなあと思いました
パッション、諦めない、コンフォートゾーン
心が折れたり、辞めたくなった時に、これを実践することによって、きっと、何かを見つけることができおるかもしれないな、と感動してしまいました
辞めたくなった時ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:NHK クラシックTV 2023.02.02 Up
2月9日(木)放送「バーンスタインは問う 君は、音楽が好きか?」https://www.nhk.or.jp/music/classictv/479031.html
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日々果実ノベーション(1077回)
大ピンチ図鑑など、ベストセラー絵本作家の大好きな鈴木のりたけさんの、人生哲学にとてもグッと来ました。
曰く
"頑張った果実というか、生きてることに対するご褒美が、どこかにあって、そこに向かっていくと言うよりは
もう日々果実みたいな感じにした方が、絶対幸せじゃないですか。
毎日の行動の中にも、面白いと思える時間とか、心底笑える、そういう時間が連なってることがなんか1番"
ここから私は思いました
1、日々は果実に溢れている
2、セレンディピティとニーチェ
3、日々はイノベーションに溢れている
目標を持ってそれに向かっていくことは、もちろん大事なことだと思いますが
日々の素敵なことに目を向けることもとても大切だなあと思いました
大ピンチ図鑑は、その大切さをめちゃくちゃ面白く伝えてくれてる気がします
なんでもないように見える日々の中にこそ、実は愛すべき美味しい果実が溢れていると考えると、毎日を過ごすことがとても楽しく思える気がします
それを感じられていないのは、実は日々の中にたくさんのセレンディピティがあるのにも関わらず、それに気づいていないこと
それは、ニーチェの、真実はない解釈のみ、ということから、幸運として解釈できていない自分がいる、ということなのかもしれないなあと思います
実はイノベーションも同じで、いきなりイノベーションやって、とか言われても何やっていいかわからないとなるのですが
日々の中の違和感を丁寧に拾っていくと、実は、イノベーションの種はどこにでも落ちているということがわかるかと思います
それを忘れないように、私の場合は、スマホにメモったり、Youtubeで話したりしてます
それがいつの日か、自分の頭のデフォルトモードの時に、結びついて、イノベーションみたいなものが浮かび上がってくる
そうすると居ても立っても居られないほど、それをやりたくなってくる
そんなことからイノベーションも始まると思います
日々の中にこそ、幸せの果実はある
日々の中にこそ、イノベーションの種がある
種を育ててる時も、それは実は果実と同じくらい美味しい時間でもあります
日々果実がある美味しい生活
日々果実ノベーション
そんな生活をしていきたいなと
思いました
そんな話をしています^ ^
参考:MBS 情熱大陸 2023年08月06日(日) 放送分 鈴木のりたけ 絵本作家Vol.1263 世界は「面白い」に満ちている!人生をポジティブに描き変える極意 https://www.mbs.jp/jounetsu/2023/08_06.shtml
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仲間がパッションに火をつけるノベーション(1076回)
箱根駅伝総合優勝6回の青学原晋監督の言葉に震えました
"追っかけるエネルギーのパワーの源はどこにあるかと言ったら
日頃の寮生活での仲間意識、日頃のトレーニングでの切磋琢磨する心の絆、それがあるからこそ、前と離れてても、追っかけようという意識が生まれるんです"
ここから私は思いました
1、仲間がパッションに火をつける
2、利他パッションの爆発
3、コンフォートゾーンを抜ける力になる
チーム競技でありながら、個人の力がとても重要になる駅伝というスポーツにおいて、どうやってモチベーションやパッションを燃やしているのかの秘密がわかった気がしました
まずは、仲間意識を徹底的に磨くことなのだということがとても目から鱗でした
一人一人の力がためされるし、レギュラー争いも熾烈な個人の戦いでもあるのですが
モチベーションの厳選は仲間意識をもたせること、そのために合宿して奥様も含めて家族のような仲間意識を徹底的に持つような仕組みづくりなのかと、改めて思いました
イノベーター3つのフレームでは、まずは個人のパッション、そしてできないこともあるので仲間作り、そのために世の中への価値を提供する大義が必要
という話をしてきましたが、入部当初は自ら駅伝に出たい、というパッションが先にあったかと思いますが
入部してからは、まずは仲間意識を最初に作るということなのだなと
その仲間意識が、チームプレイをする上では、自らのパッションに火をつけ、さらに激らせることができるのかと
それはパッションの源から見ると、利他パッションに、徹底的に火をつける、ということだなと思いました
そして大義である、みんなで優勝する、さらには駅伝の魅力を伝えていく、チームで頑張る素晴らしさを伝えていく、そんなことにつながってるのかと、改めて思いました
そう考えると、我々がチームプレイとして活動するもの、例えば会社もそうかと思いますが、同じなのかもしれないなと
個人のモチベーションに火をつけることも大事ですが、まずは、仲間意識を徹底的に磨いていく
そこから、新たなパッションが激ってきて、大義を実現する、そんなことが必要となってきてるのかもしれないなと
家族経営みたいのは、古い形態と思われているかもしれませんが、実はそこには、仲間意識を磨くことで、パッションがたぎるという、パッションへの火の付け方があったのかもしれない
もしかしたら、新しい形での、仲間意識を徹底的に磨いていくという、仕組みづくりが創発されてもいいのかもしれない
そんなことも思いました。
チームプレイには仲間意識がパッションに火をつける
仲間がパッションに火をつけるノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:ワルイコ集まれ ワルイコあつまれ (58)稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾と学ぶ教育バラエティーhttps://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2023130001SA000/
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自分だけじゃないノベーション(1075回)
『変身』を読んだからといって、救われるというものじゃない。カフカの文学って、励まされる、心が元気になるようなものではありませんから。でも、『変身』を読むことで、自分の苦しみを外側から見ることができる一助にはなるんです。
自分だけじゃない、ということを知るのは本当に重要です。私自身の経験からいっても、苦しさを外側から見ることができると、自分の中だけで堂々巡りして煮詰まらなくなるんですよね。
ここから私は思いました
1、自分の苦しみを外から見る
2、抜け出す力になる
3、社会を変える力になる
自分の苦しみを外から見る、というのは以前お話しした、"ローティの感情教育"なのかもしれないと思いました
「変身」という小説にすることによって、「虫ケラ」同然にになっている人たちに、外から見る目を持たせてくれる
そうすることによって、自分自身を取り戻して、そこから抜け出す力を自らが生み出すことができる、そんなソリューションとなってるのかもしれないと思いました
小説としての感情教育というソリューションの他に同じような効果があると思うのは、よくスタートアップや大企業の新規担当を集めたコワーキングスペースが増えてきましたが
これはまさに、同じ悩みの人たちを集めることによって、自分1人じゃないんだ悩んでいるのは?と、客観視して自分を取り戻す効果があるのかもしれないと思いました
大変な思いをしている人や、挑戦をしている人たちには、少なからずこういうニーズは間違いなくあるんだろうなと思いますし
自分だけじゃないんだと思わせる、他の手段も、例えばネットを使ったコミュニティなども、ある気がします
小説やコワーキングな話やコミュニティでは、解決策は出なくてもよくて、自分と同じ人が少なくともいて、みんな同じ苦労をしてるんだ
とわかってもらうだけで、それ自体が救いとなるソリューションなんだなと、改めて思いました
もしかしたら、
自分だけじゃないノベーションは
他にもやり方があるのかもしれないなと、そんなことを思いました
参考:本:名著の話 僕とカフカのひきこもり 伊集院 光 2022年2月16日 株式会社KADOKAWA
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ボッカルーポするためノベーション(1074回)
西島秀俊さん、芦田愛菜大好きなドラマ「さよならマエストロ」でよく使われていた「ボッカルーポ」に考えさせられました
WikipediaによるとIn bocca al lupo
"「イン・ボッカ・アル・ルポ」(「イン・ボッカ・アル・ルポ」と発音、直訳すると「狼の口の中へ」)は、もともとオペラや演劇で公演前に出演者の幸運を祈るために使われていたイタリア語の慣用句です。"
"その使用は、ハンターたちがお互いに危険な状況に陥ることを願ったことに由来する"
ここから私は思いました
1、自分にとってのオオカミの口は何か?
アパッシオナート、情熱の源
2、その口に飛び込んでいるか?
三木清哲学
3、どう飛び込んだらいいのか?
エフェクチュエーション
自分にとってのオオカミの口とは、手当たり次第に危険なリスクに挑戦することじゃなくて、まずは自分の情熱のポートフォリオに乗っかってることに貼る、ってことが大事かなぁと思いました
大好きなこと、誰かを喜ばせたいこと、個性を発揮したいこと、成長したいこと、こんなところにオオカミの口があったら、ボッカルーポと叫んでいっちゃえと
でもその口に飛び込むことはとっても勇気がいることで、そんな勇気なんてないヨォと、お嘆きのラッパーには
三木清さんの"人生のゴールは成功ではない"この言葉が背中を押してくれるかもなと思いました。失敗は、人生の彩りの一つであると
よっしゃー、じゃあ、飛び込みまっせー!の前に、一つだけ、考えておいた方がいいなと思うことは、エフェクチュエーションでいうところの、②「許容可能な損失」かなと
赤ずきんちゃんだって、オオカミに食べられても、すぐには死なないとわかってたんじゃないか説があると思ってて
だから漁師が通りかかって助けてもらえたので、少なくとも口に飛び込んでも死なないと、いうくらいの「許容可能な損失」な口に飛び込む、ということが大事かと思います
または世の中自体を、許容可能な損失にするために、"何度でも挑戦できる世界"を作る!というのも大切かなと思ってます
ボッカルーポにはやり方がある
やり方さえわかってれば、誰でもボッカルーポできるのだ
ボッカルーポするためノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:Wikipedia https://en.m.wikipedia.org/wiki/In_bocca_al_lupo
参考:TBSテレビ さよならマエストロ
https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/
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誰もがなれるノベーション(1073回)
精神科医の谷本直彦からの「心の仕事」をするのに必要な力に考えさせられました。
曰く
"この人を信じてみよう、と思ってもらえる力"
"自分1人で人を助けようとしない。様々な人と協力する力"
"しかし「心の仕事」をするのに、「心の職業」に就く必要は決してありません"
これは、「心の仕事」をするだけにとどまらない、様々な仲間を助けたり、助けられたり、イノベーションをするために仲間を集めたりする力としても、同様かも知れないと思い、以下のことを思いました
1、信じるから信じられる
2、自分の仲間の力
3、誰もがなれる
WBCの栗山監督が大谷さんやムネさんを育て、素晴らしい成果を出されたように、信じてもらうためには、まずはこちらから圧倒的に信じる必要がある
ということを思いました
それこそが、谷本さんが言われている、"信じてもらえる力"になるのではないか、そんなことを思いました
また、私もそうなのですが、何かを相談された時や、または自分が何かを引っ張っていくときにも、とかく1人で頑張ってしまいがちですが
これは、まさに、イノベーター3つのフレームである、パッション、仲間、大義を思い出して、専門家であっても、イノベーターであっても、自分1人ではやらない
ということを心に言い聞かせるのが大事だなと思いました
そして、谷本さんは、「心の仕事」は、「心の職業」にならなくたって、出来るんだということを言ってることに
私はイノベーターは、別に会社のイノベーション部隊じゃなくたって、ベンチャー起業じゃなくたって、お茶の間でたって、誰でも出来る
というっていることにとてもシナジーがあるなと思いました
心の仕事として、誰か困ってる人を助けることは、実は誰でも出来るし
イノベーターとして、誰かが困ってることを助けてあげることは、新しい仕組みを作ることは、誰でも出来る
心を助けること、困ってる人を助けること、こう言ったことが誰でも出来る世の中になったら、本当に素敵な世の中になるなあと
誰もがなれるノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:本:14歳の世渡り術 「心」のお仕事 今日も誰かのそばに立つ24人の物語 2021年10月20日発行 著者 荒井裕樹、今井出雲、岡田美智男、その他21名 発行所 株式会社河出書房新社
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あえて「場」をまとめないノベーション(1072回)
哲学者ローティさんの言葉に考えさせられました。
曰く
"場をうまくまとめるためには、「場」をまとめないことです。ローティ哲学の要約"
ここから私は対立を解消する方法について思いました。
1、"クラブ"と"バザール"
→アウフヘーベンに次ぐ対立を解消する方法
2、最低限のルール
①リスペクト
②今を生きる
"クラブ"と"バザール"はローティさんの言葉ですが、クラブ的な価値観の似た人々の集団と、バザール的な全く価値観の違う集団の考え方をわけた方が良いというのはとても腑に落ちました
そして、バザール的な集団には、多様な価値観があるため、それを強いものが自身の価値観に押し付けることが気づかないうちにも起こっているというのも、改めて気付かされました
これは、対立するものを否定せずに第3の道を模索するアウフヘーベンと同様に、さらに多様な価値観の集団を対立のない形にしていく考え方としてありだなと思いました
そのためには、最低限のルールが必要であるということを伺い、どんなルールがあったら良いのかというところも、考えてみました
ひとつは、多様な価値観の人達へのリスペクトかなと。各々の価値観には正反対のこともたくさんあると思うのですが、それを面白いと思えるかどうかがすごく大切かと思いました。
どっちが上とか下とか、雇い主と雇われ主とか、力が強いとか弱いとか、それがリスペクトをなくす原因にはなり得ないと思えたらいいなと
もう一つは、今を生きるということ、もあるかと。もちろん、先人の思いや歴史的に積み重ねてきたことはあるし、大切にする必要はあるとは思うのですが
ヘラクレイトスがいうとおり、万物は流転する、ということかすると、それも時代で変わっていくものと捉えられたなら、過去の出来事や未来の子供達のことはそれとして、今を生きることを1番大切にすると
各々がバザールで、この今、どう生きるかを、考え合って、協力していくことができるのかもなあと
そんな風にうまく行くようなら誰も苦労はしないとも言われそうですが、まずは、大義を作ってみるということころから、考えてみました
最後にあるのは、それを打ち破る人が出てきたらどうするのか?問題があるのですが
これは、以前お話ししたジーンシャープの
"非暴力闘争は独裁者が得意とする戦いの土俵からおり、土俵そのものを無効にしてしまう戦いなのです"
が一つの答えかと思いました
これも、先のリスペクトと、今を生きる、とは同じ方向性を向いていることかなと思いました
あえて「場」をまとめないノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考: ロッチと子羊 72)学生寮編(1) 初回放送日: 2024年3月14日 https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/episode/te/8RMQJ68NG5/
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先駆的覚悟性ノベーション(1071回)
本日、無事に誕生日を迎えることができた私に、ハイデガー哲学のお話が突き刺さりました。
"人がよりよく生きるためには、先駆的覚悟性が必要なのです。ハイデガー哲学の要約"
"先駆的覚悟性=人生が有限であることを覚悟する必要がある"
ここから私は思いました
1、今できること
2、価値を提供すること
3、なにかを遺すこと
いま出来ること、または、今じゃなきゃできないことをやりたいなと。まだ頭が動く、体が動く、友達がいる、そんな中で楽しいことをしたいなと思います
そして、何かの価値を提供していたいなと。なんでもいいのだけれども、仕事でも音楽でもお話でも触れ合いでも、誰かになんらかの価値が提供できたらいいなと思います
さらに可能であれば、何かを遺せたらいいなあと。それは生きている時には、フィードバックはないかもしれないけれど、自分として自己満足だけど何か遺せたかもなあと思えたらいいなと。
私を産んで育ててくれた両親、いつも仲間として居てくれている皆様、本当にありがとうございます。この場を借りて心より感謝申し上げます。
そんな話をしています^ ^
参考:NHKEテレ東京 ロッチと子羊(71)「ロッチ セレクション編(3)」初回放送日: 2024年2月29日
https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/episode/te/XLG3W41GP1/
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マスタリーにもプラトーはあるノベーション(1070回)
合気道の達人でもある教育者のジョージ・レナードの言葉に、達人の考え方について教えて頂きました
曰く
"しかし実践、すなわちマスタリーの道は、過去でも未来でもなくただ現在にのみ存在する。あなたはそれを見、聴き、嗅ぎ、感じることができる。
プラトーを愛するとは、永遠の「今」を愛することであり、必ず訪れる上達のスパートを楽しみ、達成という果実を味わうことであり、さらにその後すぐに訪れる次のプラトーを澄んだ気持ちで受け入れることなのだ"
※"マスタリーとは、「初めに困難であったことが、練習や実践を重ねるにしたがい、しだいに簡単で楽しいものに変わっていく不思議なプロセス」である"
"「プラトー」(学習高原。学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態)"
1、どんなマスタリーにもプラトーは訪れる
→誰にでもある。諦めない
2、プラトーを愛するとは永遠の今を愛すること
→プラトーの娯楽化、パッションとのシナジー
3、必ず訪れる上達のスパートを楽しむ
→技術修得のパラドックス、自分を信じる
学生の時に英語を学んでいる時に、最初は調子良かったのに、少し経ったら全然成果が出ない〜ってことが良くありました
超一流の達人でも、そう言うことってやっぱりあるんですね!と言うことが、一つ勇気をいただけた気がします。
そして、ベンチャー企業の社長同様に諦めない、それが達人への道なんだなと思いました
プラトーの乗り越え方として、その状態自体を愛することというのは、言ってることはわかるけど、実際はかなり哲学的でむずい感じがしてしまいます
ここでヒントとしておもったのが、先日の楠さんの"努力の娯楽化"だったり、談志さんの"努力と思ってない"みたいなことに持って行けたらいいなあと
そのためには、プラトーの状態が、自分のパッションの源の、大好きパッション、利他パッション、個性派パッション、成長パッションの、どのあたりにヒットするかを意識すると
なんとかワクワクしながら、プラトーを生き抜けるのではないかとも思いました
そして、達人が言ってくれてるように、必ず抜け出す時が来る、ということも、とっても勇気になるかと思いました
これは、すなわち、アンダースエリクソンさんの、超一流になるためには才能か努力かで、いってるとおり、
"自分を信じること"これがとても大切になるなとそんなことを思いました
どんな達人にもプラトーはある
どんなマスタリーにもプラトーはあるノベーション
そして、それを克服することは必ず出来る
これは、イノベーターや、そうじゃなくとも、とても勇気を頂けるお話でした
そんな話をしています
参考:本:電子書籍版 達人のサイエンス 真の自己成長のために 二〇二三年一一月一五日発行 著者 ジョージ・レナード 訳者 中田康憲 発行所 株式会社 日本教文社
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充実した今を生きるノベーション(1069回)
"一切何の不安もなく、危険もなければ心配もなく、従って苦心する必要もなければ努力する必要もない、そんな境遇にしばしば憧れることがある
しかし、果たしてその境遇から、力強い生きがいが生まれるだろうか
やはり次々と困難に直面し、右すべきか左すべきかの不安な岐路に立ちつつも、あらゆる力を傾け、命をかけてそれを切り抜けていく
そこにこそ、人間として一番充実した張りのある生活があるともいえよう"
ここから私は他の方の哲学とも同じ方向性を向いているなと感じました思いました
1、ネルソンマンデラ
"人生最大の栄光は、一度も転ばないことではなく、転ぶたびに立ち上がることにある"
2、三木清
"失敗も人生の彩りの一つ"
3、アンダースエリクソン
超一流は"コンフォートゾーンを抜け出す"
第8代南アフリカ共和国大統領のネルソンマンデラさんの、この言葉は、私の座右の銘にさせて頂いてるくらい好きな言葉です
何度も投獄されながらも信念を貫いた姿は、自分にはそこまでできるだろうか、と思いながらも、少しでも近づけたらいいなと思います
この言葉は松下幸之助さんの言葉と、とても同じ方向性を向いてるなと思いました
また、三木清さんのこの言葉は、人生のゴールは決して成功ではなく、幸福である、ということから、失敗はそのための彩りの一つであるというところがとても好きです
とはいえ、めちゃくちゃ失敗は痛いので、怖くてやりたくないけど、そこに挑戦しない限り次の道は見えない、ということもとても松下幸之助さんの言葉とのシナジーを感じます
そして、アンダースエリクソンさんの"超一流になるためには才能か努力か"著作からは、コンフォートゾーンを抜け出すことこそ、超一流の人々の共通点だとの言葉の通り
松下幸之助さんの言葉も、そんなことを言ってくれてるのかとも思いました
松下幸之助さんのこの言葉からは、いかに充実した今を生きるか、という問いを投げかけられているのかと思います
人それぞれにとって、充実とは?全然違っていいとは思います。僕はこの話もとても素敵に見えました
僕の中では、このお話は、情熱のポートフォリオで言うと、強烈な成長パッション、利他パッションに1番当たる気がしました
もちろん、個性派パッション、大好きパッションもこれにあたるのですが、大好き、個性派の中にはこう言ったことの他にもパッションが湧くものもあるんだよなぁと
それもやりたいんですよね〜、なんて不適切にも思ったりもしています^ ^
充実した今を生きるノベーション
人それぞれで違っていいと思います
皆さんはどこにパッションが反応するのか
そんな話をしています
参考: NHK 100分de名著forユース (2)仕事に取り組む姿勢を学ぶ 松下幸之助「道をひらく」
初回放送日: 2024年3月11日https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/22YK7MQ4JG/
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夢がなくても心配ないノベーション(1068回)
2014年、秋の叙勲にて黄綬褒章を受章されている中国料理人の脇屋友詞さんの言葉に感動しました
曰く
"夢がなくても、心配することはない。 何かにがむしゃらに打ち込む間に、見えてくる夢というものは確かにある。 実はそういう夢の方が多いのではないか。 いや、そういう夢こそがほんとうの夢なのではないか。"
ここから私は思いました
1、何が面白いかなんて突っ込んでいかないとわからない
→セレンディピティ
2、今あるものにがむしゃらになってみる
→コンフォートゾーン
3、どこかで情熱のポートフォリオに火が付く
→導火線にさえなればいい
脇屋さんは中学を卒業したら父親に中華料理店で働くように半ば強制されて、ずっと鍋洗いをしていたそうですが、3年目にふと中華料理の道に進みたいと思うようになっていたそうです
僕もコンサルティング会社に何もわからずに入ってから、ずっとなんで自分はできないんだと思い続けながら、ほとんど休みのないズタボロな生活をしていましたが
3年目になって、ある日突然、この仕事面白い!と思う瞬間が訪れたことを覚えています
そして僕も、今はコンサルティングの会社を立ち上げて、毎日面白さを味わいながら仕事ができているので、脇屋さんの言葉が僕にはとても突き刺さ去りました
何が面白いかなんて、実際に突っ込んでみないことには、本当にはわからない、側から見てるだけではわからない、ましてそれが自分が面白いのかなんてなおさらかと
そういう意味では、明確にこれがやりたい、ということがある人以外は、ある程度セレンディピティ」直感に任せてみるのもありかなと思いました
さらにいうと、面白さというのは、ある程度のスキルがついてこないと本当にはわからないので、そこからコンフォートゾーンを抜け出すことを続けなきゃいけない
脇屋さんが鍋を洗い続けてるうちに、鍋だこができて、鍋を握ることができたように、私が、お前の報告書は訳がわからないと言われ続けながら、赤ペンだらけになりながら何度も書き続けたように
コンフォートゾーンを抜けることを続けるその先に必ず面白さがわかる時が来る、ということが大切かと思います
その先に、自らの情熱のポートフォリオのどこかに火が付くということになるのかなと
私の場合は、報告した内容に対して、自分でもワクワクする内容になって、かつお客様からも感謝の言葉を頂いたときだったので
それは自分の成長パッション、利他パッションあたりに、火がついた気がしました
もしかしたら、個性派パッションや、大好きパッションに、火が付くことがあるかもしれません
その時に自分の、パッションの源も初めて理解できるということもあるかもしれないなとも思いました
みんながみんな大谷翔平さんのように、最初から夢があるわけでなくてもいい
たまたま目の前にあるもの、たまたま出会ったものに、自らをつっこんでみることで、夢が生まれてくる、それでもいいのだと
夢がなくても心配ないノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考: 厨房の哲学者 令和5年11月発行 著者 脇屋友詞 発行所 株式会社幻冬舎
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生を追求するノベーション(1067回)
米国アカデミー賞視覚効果賞、日本アカデミー賞7部門を受賞したゴジラ-1.0に、とてつもないイノベーションに感動しました
山崎貴監督曰く
"自分たちでやれることに制約があって、兵器もない民間人が、どうやって戦うかを描くことで、"今"の映画が生まれると思いました"
岸田一晃企画・プロデュース曰く
""命を賭して戦うことを求められてしまった時代"から、"市民が主体的になって生を追求する時代"への変化を、ゴジラと遭遇してしまった敷島という青年を通じて描くというコンセプトに辿り着きました"
ここから私は思いました
1、制限の中にこそイノベーションは生まれる
→兵器もない戦い方
2、民が主役への逆転の発想
→国に頼れない状況
3、生を追求する戦いへのブレイクザバイアス
→命を賭して戦うバイアスの破壊
イノベーションは制約の中にこそ生まれる、とはよく言われていますが、それはそこにおけるペイン課題感が大きいから、ということなのだなと、改めて思わせて頂きました
時代設定が最初のゴジラの出現よりも前の時代なので、当然、最先端兵器などはない時代に、どうやって戦うのか?ここがめちゃくちゃイノベーティブだなと感じさせて頂きました
そして、国家レベルの危機なので当然国が主体的に関わるということになるのですが、時代背景としてそれができない状態を作ったらどうなるのか?
民がやるしかないという、これは、思いもよらない逆転の発想だなあと思いました。でもだからこそ、新たな展開の可能性が出てくる、目から鱗が落ちる思いでした
そして、大きな敵には命を賭して戦うしかないという、バイアスを破壊しようとする試みに、深く胸を打たれました
争いは命を賭してやるものだということに対する、敢然と立ち向かう、生を追求する戦いなのだ、というメッセージは、今の世界にも深く刺さるブレイクザバイアスだなあと、思いました
これまでのゴジラも素敵でしたが、このゴジラは別格の作品だなと、感動に震えました
戦いの映画なのですが、あくまでも
生を追求するノベーション、な素敵なお話だったと
神木隆之介さん、浜辺美波さん、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さんなどなど皆様、俳優の皆様も本当に素晴らしかった
そんな話をしています^ ^
参考:映画:ゴジラ-1.0ホームページ、パンフレット https://godzilla-movie2023.toho.co.jp
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無形文化財ノベーション(1066回)
パリのトップソムリエなどに絶賛されたというスパークリング日本酒「SHIROKIMONO(シロキモノ)」 を生産されている、3度のバイアウトを実施しているシリアルアントレプレナーの希JAPAN白井良代表の言葉に震えました
3つのイノーベータフレームで整理すると
1、パッション
"日本人として生まれた以上は、日本の文化や伝統を世界に広めていくべきだと思っています。なかでも日本酒醸造技術は日本特有の発酵文化であり、生物多様性とも関連する、世界に誇れるバイオテクノロジーです。この技術を世界に広めていくことに、大きな可能性を感じました"
2、仲間
"ファブレス方式(醸造所なき酒造)"を支える杜氏、蔵人
"製造工程のデジタル化"や"デジタルタン(化学舌)"を支える産総研
3、大義
"世界をHAKKOさせる"
"希JAPANの独自のバイオテクノロジーで、完全循環型を実現した村をつくり、2050年までにはそのパッケージを地球外にもち出せるかたちに進化させたいと本気で考えています"
ここから私はイノベーティブポイントを思いました
1、伝統文化
→日本古来の発酵文化という無形文化財
2、最新のビジネスモデル
→ファブレス生産方式
3、最新のテクノロジー
→バイオテクノロジー、デジタルタン
以前、お雑煮ノベーションの回に、和食がユネスコの無形文化財に選ばれた理由として、日本全国に渡る伝統文化とバラエティのお話をさせていただきましたが
お酒というのは、日本の無形文化財の最たるものだなと思いました
そして、そこにある価値の根本的なものとして、発酵があると見抜き、その価値を極め、さらにパッケージ化し、そして地球外にも使えるようにしていくという大義に、ひっくり返りました
その地域にある無形文化財という最大の価値を、さらなる新しい価値に昇華させていくということに、とてつもないイノベーションの可能性を感じました
さらにそこに、最新のビジネスモデルとしての、ファブレスを掛け合わせるというのも、驚きの発想でした
生き物であるお酒、発酵、というものを、設備を持たずにつくるという発想は、なかなか持てないなと
昨日の話の、解決できないことはない、という発想がここにあるんだなと。確かにもしこれができれば、とてつもない効率化につながるし、何よりもものすごいレバレッジを産むことができる
だとしたら、どうやって実現するんだという時に、最新のテクノロジーでできるじゃないかという発想がまた素晴らしいと思いました
ここで、最高の研究機関である産総研と組んで、環境を一定化させるバイオテクノロジーと、最高の味を生み出すデジタルタンをやるという、ここにも発想の飛躍と実現力が隠されていると思いました
無形文化財×最新のビジネスモデル×最新のテクノロジー
それは、無形文化財ノベーション
ここから、世界を変える、日本からの、新しいイノベーションが生まれる
めちゃくちゃワクワクしてしまい、心から応援したくなりました
そんな話をしています
参考: Forbes Brand Voice 2023.11.27 日本酒づくりをデジタル化して世界へ届ける 希代の起業家が発酵文化で生み出す新たな価値 https://forbesjapan.com/articles/detail/67548
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憧れの連鎖ノベーション(1064回)
歴史学者、国際政治学者の齋藤孝さんの言葉に考えさせられました
"憧れに憧れるっていうのがね、僕は教育の基本だと思ってるんですよね
先生が例えば英語が好きっていうと、生徒たちも好きってなるような"
ここから私は思いました
1、自らの憧れを発信する
2、誰かに憧れの連鎖が起きる
3、情熱の源に火がつけられる
自らが憧れているもののお話をするときは、きっと誰もの目が輝いている気がします
推し活の話、大好きなアカペラの話、ワールドカップの話、大谷翔平選手の話などなど
そして、それが不思議なことに、他の人たちも何故か、楽しくなってくる
ステージをやっていても、自分がめちゃくちゃ乗ってる時が1番お客様が乗ってきてくれる、そんな気がします
それは、ある意味、自分の憧れを正直に発信することによって、実は誰かに憧れの連鎖反応が起きてる、ってことなんだなと
ベンチャー企業のイベントをやってた時も、訪れてくれた社員の方が、なんか自分もやりたくなってきた、あれからきっかけに始めとんです、という声もよく聞きました
それは、人が命をかけて、しかもめちゃくちゃ生き生きとしてやっていることを見ると、何か伝染る、そういう効果が人にはあるのかなと思います
群衆心理の中では、根拠のない自信を持った話を、何回もされると、そう思い始めてしまう、ということもあるし
自分自身も、無理やりでも笑うことによって、自分の心が軽くなってくるということもあるかと思います
そういう意味では、誰かのハートに火をつけたければ、まずは、自分のハートに火をつけて、発信してみるということなのかなと
自分が憧れることを熱を持って話しすことによって、周りの人たちから影響を受けて、パッションに火をつける人が出てくるかもしれない
もしかしたら、仲間になってくれるかもしれない
まずは、自分が憧れを熱を持って話してみる
そこから、憧れの連鎖ノベーションがおきて
パッションの導火線に火をつける人が現れてくる
そんなことなのかなと思いました
そんな話をしています^ ^
参考:NHK 100分de名著forユース (1)学び続けることの意味 シュリーマン「古代への情熱」
初回放送日: 2024年3月4日
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/K93V18LYWJ/
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"努力の娯楽化"ノベーション(1063回)
一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻(ICS)教授の楠木建さんの言葉に目から鱗が落ちました
曰く
"ポイントは、それが「努力」かどうかは当事者の主観的認知の問題だということだ。だとしたら、「本人がそれを努力だとは思っていない」、この状態に持ち込むしかない──。
これが試行錯誤の末に行き着いた結論である。すなわち「努力の娯楽化」。
客観的に見れば大変な努力投入を続けている。しかし当の本人はそれが理屈抜きに好きなので、主観的にはまったく努力だとは思っていない。これが最強の状態だ。"
ここから私は思いました
1、自らの好きは何なのか?
2、情熱のポートフォリオを見てみる
3、自然とコンフォートゾーンを抜け出す
先日の立川談志さんの"努力とは馬鹿に恵えた夢だ"との話もありましたが
自分が努力してるとさえ思わない状態に持っていくという方法として"努力の娯楽化"とは、とても良い考え方だと思いました
自分がその状態になっていくことを実現するためには、まずは自分が何を好きなのか?または、情熱の捧げられるものって何なのかを知ることが必要かなと思いました
情熱の源は、大好きだけじゃなくて、情熱のポートフォリオからは、誰かのためになること、自分の個性を出すこと、自分が成長したいことなど
それらに合致することが何なのかについて、一度自分としては知っておくのが第一歩かなと思いました
もしそれと、自分がやっていること、さらにはやりたいことが合致しているところがあれば、それをやっていくことによって
知らない間に"努力の娯楽化"を実現できてる状態を作り出すということができたらいいなあと思いました
アンダーソンさんの"超一流になるためには努力か才能かのお話の中で、コンフォートゾーンを抜け出すことがとても大事との話がありましたが
それを娯楽化として、コンフォートゾーンを自然と超えていくということができれば、自ずと超一流への道が見えてくるということは、とても魅力的だと思いました
自分としては、今こうしてやっているYoutubeや podcastは、見ている人がいようがいまいが、面白いからやってるところが1番強いので
これが何らかの価値に繋がればいいなあと、まあぶっちゃけ繋がらなくても楽しいんですけど、みたいなことを思いました^ ^
そんな話をしています^ ^
参考:本: すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法 2013年3月20日 発行 著 者 楠木建 発行所 株式会社文藝春秋
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迷いノベーション(1062回)
ローマ帝国期ギリシアの懐疑主義哲学者のセクストス・エイリコスさんの哲学に考えさせられました
"物事は迷うようにできています。だからこそ、迷う必要は無いのです。セクストス哲学の要約"
指南役の山口大学の小川仁志教授曰く
"人は人生の選択に迷いますけど、どっちの選択も正しいと言えるんです
だからこそ、自分がすでに進んでいる道を受け入れると、心が落ち着くわけですよ
別にこれで終わりじゃないんです。これはセクストスも言ってますけど、また決心がつけばね、そっちの道に進めばいいんですよ"
ここから私は思いました
1、どちらを選んでも正解だし後悔はある
2、ネガティヴケイパビリティ
3、選択したことを肯定していく
以前、家の購入を悩んでいたことあったのですが、コピー機がジャムって仕方がなかったり、電車でカバンの紐が切れたりして
何となく嫌な気持ちになって辞めたことがあります
この選択が正しかったのか?間違いだったのか?は、正直わかりませんが、自分で独立した今を思うと、ローンがある状態でなくてよかったのかもしれないと思ったりします
でももしかしたら、高値で売れて、更に運転資金を得ることができたかもしれない、みたいなことは、考え始めるとキリがないなと
書籍のファスト&スローによると、直感で動くシステム1と、論理的に整理するシステム2が判断にはあると言いますが
これもどちらが正解ということは言い切れなくて、意外と直感が正しかったということも、結構あると思います
解決できない課題を、すぐに解決しようとせずに、そのまま持ち続けながら、解決できる時を待つ、ネガティヴケイパビリティの考え方も必要な気がします
こう考えてみると、悩んでる時に無理に結論を出そうとせずに、自らの心のままにステイすることがあってもイイ気がします
もしかしたら、悩んでる状態で動けなくなることだけは避けた方がいいのかもなと
何かを選択する、または選択しない、どちらにしても、選択したことを肯定していく、ということが大切な気がしました
大切なことは、迷った時に迷うことにエネルギーを取られてはいけない
自分の心に従ってやるべきことを淡々とやる
その自分の心を知るために、自らの情熱のポートフォリオを見てみるのも良いかもしれません
そしてそこから実施した選択を肯定するような生き方をする
とはいえ、それにこだわることもない
そんな自然体でいれることが大切なのかと思いました
そんな話をしています^ ^
参考: ロッチと子羊 (71)「ロッチ セレクション編(3)」初回放送日: 2024年2月29日
https://www.nhk.jp/p/ts/N9GR16WRR6/episode/te/XLG3W41GP1/
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逆説ノベーション(1061回)
立川談志さんが、弟子の立川談慶さんに放った言葉に打ち震えました
"「〝努力〟とは馬鹿に恵えた夢だ、真打ちにもなって、お前は何を言っているんだ」
「プロとは努力することが大前提なのに、それをわざわざ口に出してどうする」という意味だったのだろう。
結果が出ずに「努力したのですが」と言い訳するのはもちろんのこと、「努力します」という心意気さえ許さなかった"
"このように談志は「努力する姿勢」ではなく「結果を出すこと」に拘泥した"
ここから私は思いました
1、当たり前を疑う
2、逆説を見る
3、本質を炙り出す
"努力とは馬鹿に恵えた夢だ"
この強烈な一言に、立川談志さんらしさが集約してると思いました
これは、常に当たり前のように思われていることを疑う眼差しなのかなと思いました
そしてあえて逆から見てみることによって、今まで見えてなかった真実が見えてくる
このやり方は、自分が無意識に思考停止してることや、流されてしまっている当たり前のことを
常日頃気づかせてくれる、思考の方法なのかもしれないと思いました
結果を出す奴は、日々の行いは努力なんて思ってないんだと
それをやらなきゃ気持ちが悪いだけなんだと
努力なんて言った瞬間に、結果なんて出せないやつになっちまうんだと
それほどまでに、空気を吸うかのように、日々のやるべき行いをやってる奴が、結果が出るんだと
厳しくも、真を食った、含蓄の塊のような、真実の言葉に、打ち震えました
そんな風に世の中を、常にきちんと見る、妥協を許さずに、自分で理解しようとする
違和感をそのままにしておかない、周りに迎合しない、自分の心に正直に話す
そんな人が真のイノベーターなのだなあと、つくづく思いました
逆説を厭わずに意を唱える
まるでロック魂のような
好きな子を嫌いと言っちゃうような
大好きなまんじゅうを嫌いと言っちゃうような
逆説ノベーション
だからこそ、真実の声が聞こえてくる
心に沁みました
そんな話をしています^ ^
参考:本: 不器用なまま、踊りきれ。超訳 立川談志
2021年10月25日 Sunmark Books 電子版発行
著者 立川談慶 発行所 株式会社サンマーク出版
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お雑煮ノベーション(1060回)
京都祇園の菊乃井の3代目主人の村田吉弘さんから、お雑煮が和食としてユネスコの無形文化遺産化への鍵となったというお話を聞いて、目から鱗が落ちる思いでした
"それは最後に加筆したんですけど
1月1日の午前中に、北海道から沖縄まで、一斉に同じものを食べるという文化は、これぞまさしく文化遺産なんですよ
これは保護する必要があるというふうに、ユネスコの方がが認めてくれたわけですよね
その地方地方によって雑煮が違う。それはそこの食文化に適した食べ物なんですよね
地方で取れる食材を使うということが、もっとも重要なことなんですよ"
お雑煮の和食文化遺産化へのインパクトから、愛されるプラットフォームの特徴を思いました
1、広域の風習との結びつき
→お正月、歴史的観点
2、各々の工夫を加えることができる
→各種味噌、餅の種類、地域の野菜
3、価値が認められてる
→美味しい、長年食べられてる
まさかお雑煮がユネスコの無形文化遺産の決め手になったとは、驚きの話でしたが、納得させられる部分が沢山ありました
これは、文化遺産登録云々に関わらず、世の中のプラットフォームになるための要素が詰まってる気がしました
伝統や風習と深く結びついてるというのは、歴史的な観点との深い結びつきを大切にするということになり、とても大事な気がします
お雑煮は、それが日本全国にあるというところが素晴らしいことですが
もしかしたら国をまたがって同じようにやる風習というのと、何らかの結びつきをするというのは、新たなプラットフォームのヒントになるかもと思いました
また、そのプラットフォームの上で、さまざまな地域の工夫ができる余地を作っておく、いやむしろそれが特徴になるということもとても大事なことだなと
そして最も大事なことは、お雑煮が美味しいように、価値が認められるものになる、美味しかったり楽しかったり感動したり、そんなことが感じられるものなのかなと
そんなお雑煮のようなものとして、例えば、祭りはすでにそうなってるのかもしれない
じゃあ例えば、ビジネスの世界でそんなことができないのか
例えばスタートアップという世界で、1広域の風習と結びつき、2各々地域の工夫を凝らして、3価値が認めれる、そんなエコシステムやプラットフォームつくりみたいな
未来のお雑煮のようなエコシステム
お雑煮ベーション、やってみたいなあと
そんな話をしています^ ^
参考:NHK 木村多江の今更ですが 和食-日本伝統の食文化を守る-初回放送日: 2024年2月26日https://www.nhk.jp/p/ts/4J9V6VZY6M/episode/te/D9W632G25L/
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腐るお金ノベーション(1059回)
ドイツの実業家、思想家のシルビオ・ゲゼルさんの考案した、腐るお金「自由貨幣」の考え方に目から鱗が落ちる思いでした
曰く
"お金を交換の媒体としてより有効活用したいのであれば、お金を商品とみなしその価値を下げるべきだ"
"たとえば100ドルの価値の自由貨幣があるとする。その裏には、日付のついた52個のマス目がある。自由貨幣の持ち主は、100ドルの価値を保つために毎週10セントのスタンプをそのマス目に押していかなければならない。"
"自由貨幣の価値を1年間にわたって100ドルに保つためには、貨幣の裏に52個の、つまり5ドル20セント分のスタンプを貯める必要がある。こうして100ドルの自由貨幣は、持ち主が自腹を切って5.2%価値が下がることになる"
ここから私は思いました
1、そもそもの問いの大切さ
2、逆転の発想で全てを変える
3、別領域への展開可能性
この考えは、"ヴェルグルの奇跡"として実際に成功した事例もあるとのことに、ひっくり返るほど仰天でした。
この発想は、お金そのものに対する、そもそもの疑問を投げかけられるかどうか、という、そもそも問い、の大切さについても考えさせられました
物々交換でモノが腐るのが大変だから、お金が生まれたんだよと、ああなるほど、で終わってしまったら、思考停止なのだなと
確かに便利になった点もあるけど、それによって起きてる大変なこともあるよねと、だったらその大変さを払拭するお金ってないのかな
といったことまでしつこく、ドチテ坊やのように問えるのかそれを逆に問われてる気がしました
そして、そのために、今は当たり前に行われている、利息の考え方を、逆に価値が減っていくとしたら、どんな世界ができるんだろうという、逆転の発想をやってみるというも大切かと
逆転の発想は、ある事柄のカテゴライズの両極端を2軸とって、その対角線を描くということで、ある意味システマティックにもできるので
お金でさえもひっくり返せるのであれば、他の当たり前のことをみんなで逆転発想アイディエーションしてみるというのもいあかもしれないなと思いました
そして根本を変えるイノベーションは、それひとつによって、様々なルールを一気に変える力があるということかと思いました
その代わり、とてつもない、反対勢力に会うことが、確実にあるということも、よくわかります
自由貨幣は、こういったやり方で、他の領域にもまさに抽象化して展開していくことができる、素晴らしい考え方だと思いました
例えば、労働市場の流動化も、いま叫ばれているので、お金が腐るのと同じように、就労した時間で価値が上がっていく世界もひっくり返したらどう足るのだろうと
そしたら、長く勤めたら損になるので、どんどんみんな他の会社で働きに行きたくなるだろうなと
会社は今までの仕組みではめちゃくちゃ困るかもしれないけど、社会としては一気に流動する世界を作ることができるかもしれない
そうしたら、会社に縛られない、自分で価値を作る人間にならないとという人たちも増えるかもしれない
そんな展開もあるかもしれないし、他の分野にも展開できるかもしれない
凄いイノベーションは、他の分野にもどんどん侵食していくこともできるのかもなあと
そんなことを思いました
そんな話をしています^ ^
参考: COURRIER JAPON 2024.1.22「未来の社会はマルクスよりゲゼルから学ぶだろう」100年前に“素人”経済学者が提案した「腐る貨幣」が再注目されているhttps://courrier.jp/news/archives/350512/