「性と死と哲学」マイノリティ文学アンダーグラウンド( #純文学 #小説 #朗読 #オーディオブック #思想 #哲学 #思考 #宇宙)

【レイプとロシアンルーレット 全二回】 ～Synchronicityより

雨の降りしきる廃墟の街のホテルに入ると、一定のリズムを刻んだ野太い音が聞こえた。どんな女か知らないが、レイプされているのだろう。レイプでなかったとしても、やがてそれはレイプになる。この終わった世界では、それですむことはない。女は、次から次へと、死ぬまで犯され続ける。先に行けば行くほど弱い男の相手をすることになり、その溜まった鬱憤を身体全身で受けとめることになる。───Synchronicity「レイプとロシアンルーレット」 有城佳音/著  有城見萌/朗読・音楽 (music:Bible)─── Synchronicity ～満月の夜猫は？ レイプとロシアンルーレット～

レイプとロシアンルーレット前編 https://open.spotify.com/episode/5NHpzI17OcuRdstx9CMBnZ

レイプとロシアンルーレット後編 https://open.spotify.com/episode/2zba5CAz47FwIypWRHNLR9

結論としての殺し 狂女と奈落 https://open.spotify.com/episode/0TJVzNXxFpHdBzn4CQhHbP

有城佳音 著　/　有城見萌 朗読・音楽

【レイプとロシアンルーレット#1 全二回】～Synchronicityより 雨の降りしきる廃墟の街のホテルに入ると、一定のリズムを刻んだ野太い音が聞こえた。どんな女か知らないが、レイプされているのだろう。レイプでなかったとしても、やがてそれはレイプになる。この終わった世界では、それですむことはない。女は、次から次へと、死ぬまで犯され続ける。先に行けば行くほど弱い男の相手をすることになり、その溜まった鬱憤を身体全身で受けとめることになる。───Synchronicity「レイプとロシアンルーレット」 有城佳音/著  有城見萌/朗読・音楽 (music:Bible)─── Synchronicity ～満月の夜猫は？ レイプとロシアンルーレット～

有城佳音 著　/　有城見萌 朗読・音楽

「Bible」#4  きみの物語 Your Story～Synchronicityより

～一冊のノートに刻まれた「きみ」に向けた街と記憶と独白の物語～

「今、きみがこれを読んでいるならば、これはすべてきみに向かって書かれている言葉だ。もしきみが鼻で笑って読むのをやめるならば、きみはもう忘れてしまっているんだ」

著者：有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(music:Bible)


「Bible」#3  きみの物語 Your Story～Synchronicityより

～一冊のノートに刻まれた「きみ」に向けた街と記憶と独白の物語～

「今、きみがこれを読んでいるならば、これはすべてきみに向かって書かれている言葉だ。もしきみが鼻で笑って読むのをやめるならば、きみはもう忘れてしまっているんだ」

著者・プロデュース：有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(music:Bible)

「Bible」#2 きみの物語 Your Story～Synchronicityより

～一冊のノートに刻まれた「きみ」に向けた街と記憶と独白の物語～

「今、きみがこれを読んでいるならば、これはすべてきみに向かって書かれている言葉だ。もしきみが鼻で笑って読むのをやめるならば、きみはもう忘れてしまっているんだ」

著者・プロデュース：有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(music:Bible)

「Bible」#1 街と記憶と独白の物語～きみの物語 Your Story～Synchronicityより

～一冊のノートに刻まれた「きみ」に向けた街と記憶と独白の物語～

「今、きみがこれを読んでいるならば、これはすべてきみに向かって書かれている言葉だ。もしきみが鼻で笑って読むのをやめるならば、きみはもう忘れてしまっているんだ」

著者・プロデュース：有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(music:Bible)

『服を脱いだ彼女は、服を着ているときよりも、服を着ているように見えた』─。

鎧のように刻み込まれた彼女の人生が、隠されることなく目に見えてしまう哀しみ。彫りを深くし、色を濃くしていく自分の姿から目を背けるように「髪が濡れてる...」とつぶやき続ける切なさ。それでもその姿で生きていかなければならない人間の姿を描いたショートストーリー。

著者:有城佳音

朗読・ピアノ演奏:有城見萌(ドビュッシー:夢想)

【天使たちの原罪/最終回】～SynchronicityシーズンⅡ

第十一話「セックスのあと、私の目を潰すのよ」～盲目の少女とパンドラの函～「天使たちの原罪#11」

この少女とセックスすることは、パンドラの函を開けることかもしれない。 災いを解き放つことになるかもしれない。 「物語はひとつじゃないわ。無限の物語が同時に進行してるの。私たちを追いかける物語もあれば、私たちが追いかける物語もある。それに目は邪魔なの。見たものを信じるようになる。あなたのなかの天使たちみたいに、天使であることを忘れてしまうかもしれない。だけど、見えなければ、その〈闇〉が私の使命を教え続けてくれるわ」(天使たちの原罪 最終回) 

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者:有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

【天使たちの原罪】～SynchronicityシーズンⅡ

第十話「セックスは、ひとつ目の儀式」～持てる女と持たざる男～「天使たちの原罪#10」

「セックスは気持ちのいい方の儀式よ」と少女は言う。 ～女は持てる者であり、男は持たざる者～ 女は生まれ落ちた瞬間から、自然の一部として宇宙に含まれ、男はその自然の一部である女に懸命に縋りつく。母親の乳房に縋りつき、そのあとは女の乳房に縋りつく。或いは、女の欠落のなかに身体の一部を、ほんの短い間含んで貰う。男は全力で、女のなかで、自然のなかで、生きていけることを願い、自分の身代わりに力一杯の精液を解き放つ。

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者:有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

【天使たちの原罪】～SynchronicityシーズンⅡ

第九話「裸の少女と物語のテールランプ」～なぜ少女とセックスしてはいけない？～「天使たちの原罪#9」

なぜ少女とセックスをしてはいけない？ なぜ人を殺しはいけない？  殺すより酷いことがあるのだ。そう、殺されるよりひどい生もあるのだ。 俺は、もう疲れた。 勝者だけが、何かを見るわけではない。 敗者だって、見せられるものがある。 俺は俺の物語からも置き去りにされ、今どこにいるのかもわからないまま、裸の少女とぼんやりと走り去った物語のテールランプを眺めている…。

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者:有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

「破滅シタ世界」・・・人間の本質に迫った精神社会。国家も文明もモラルも滅びた「破滅シタ世界」を舞台に織り成す、無限に連鎖するオムニバス・ショートストーリー集。本質が問われ、本性が垣間見える─。

【短編オムニバス】#2時計塔のパラドックス「破滅シタ世界」(Synchronicityより)

世界を動かすのは…自由とは…パラドックスのなかにある。 「どこかへ行くも自由。しかし、ここを離れれば、そのどこかはなくなる」
世界を左右する究極の選択肢─。

原作/原案「Synchronicity 有城佳音」

朗読/音楽/ペーパーアート:有城見萌 (music：時計塔のパラドックス)

【天使たちの原罪】～SynchronicityシーズンⅡ 第八話「レイプとリセット」少女の乳房に頬を押し付け～肉体は死んだら終わりだが、心は終わらない～

物事を理解するには、強さが必要。でも強くなれば、そんなことどうでもいいことになる。 少女は俺の腹の傷口にいきなり指を突っ込む。 肉体は死んだら終わりだが、心はそういうわけにはいかないのよ。 リセットできることと、取り返しのつかないこと。 取り返しのつかないことは、生きて修正するよりリセットの方法はない。

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者:有城佳音
音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

【天使たちの原罪】～SynchronicityシーズンⅡ 第七話「この小生意気な娘を犯せって？」～壊れていく心。悪魔の声か、自分の声か。～「天使たちの原罪#7」
少女は言う。「何かを信じることは危険よ」 壊れていく心。精神。自分が自分の手を離れて暴走していくことを必死に食い止める。 悪魔は耳元で囁き続けるが、耳を貸さない。しかし、囁き続けられるうちに、自分が悪魔と同じことを思うようになる…。  
〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者・プロデュース:有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

【天使たちの原罪】～SynchronicityシーズンⅡ

第六話「少女はその身体で洗脳する」～狂わないための女とサイコパス～「天使たちの原罪#6」

「人の心を壊すのは簡単よ。過去の重要な一点を〈あれは嘘よ〉って言えば、すべてが崩壊する。賭けてるものが大きければ大きいほどね。1＋1を３にしてやるだけで世界が崩壊するのと同じ。たったそれだけで人は殺し合いまでするのよ」
「あなたは狂わないために女が必要だったのよ。人は復讐することで、正気を保つのよ」
サイコパスと洗脳。精神病院か監獄。おとぎ話と戦争。〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者・プロデュース:有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

【天使たちの原罪】(全裸の女たちとアウシュビッツ、文字たちの集団脱走 シーズンⅡ)～Synchronicityより

第五話「本当のセックスになってしまうから」~歪んだ性癖~「天使たちの原罪#5」

「なぜマリアに触れないの？」と少女は問う。

ずっと昔、子供のころに犯したマリアとの罪は、数えきれない。

「マリアは大人になった。あなたは大人になったマリアを見るのが怖いの。それが本当のセックスになってしまうから。だから私のところに来た。だけど、私とのセックスも、あなたにとって罪が深くなった」

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者:有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

「破滅シタ世界」・・・人間の本質に迫った精神社会。国家も文明もモラルも滅びた「破滅シタ世界」を舞台に織り成す、無限に連鎖するオムニバス・ショートストーリー集。本質が問われ、本性が垣間見える─。

【短編オムニバス】#3男ト女ノ契リ(「破滅シタ世界」Synchronicityより)

世界が破滅し、自ら培ってきたものすべてを奪われたこの世界に、裸同然で放り出され、心の中で渇望する自分自身の声が聞き取りやすく、誘われやすくなるのかもしれない。

俺は森にやってきた。女に飢えたのだ…。いや、そうじゃない。それならばもっと気の利いた女はいる。

魂同士の約束に気付き、果たし合い、女は自然の摂理の中に戻り、男も大きな宇宙の摂理の中に戻っていく。そうなるためには、それに気付き、森に入っていく勇気と強さが必要なのだ。

原作/プロデュース「Synchronicity 有城佳音」

朗読/音楽/切り絵:有城見萌 (男ト女ノ契リ)

「破滅シタ世界」・・・人間の本質に迫った精神社会。国家も文明もモラルも滅びた「破滅シタ世界」を舞台に織り成す、無限に連鎖するオムニバス・ショートストーリー集。本質が問われ、本性が垣間見える─。

【短編オムニバス】#1女ヲ、殺ス(「破滅シタ世界」Synchronicityより)

断崖で俺の手にぶら下がった女を救おうとする。女はやってきた男に犯される…。そして俺は…。

システムが崩壊した社会。暴力と性が支配する冷酷で静寂の世界が訪れる。「義理もなければ、モラルもない。人と人を結びつけるものは、欲しかなく、男と女はもっと単純だ」

俺はなぜ右腕を犠牲にして、無関係の女を救おうとしていたのか…。

原作/プロデュース：有城佳音

朗読/音楽/切り絵:有城見萌 (女ヲ、殺ス)

【全裸の女たちとアウシュビッツ、文字たちの集団脱走】のシーズンⅡ「天使たちの原罪」スタート！

第四話　少女という抜け穴～嘘～「天使たちの原罪#4」

少女は〈抜け穴〉かもしれない。彼女に手を伸ばせば、俺は救われ、扉が開かれるのかもしれない。

「一緒に死のうか」「あなたは、私を犯すのが怖いのよ」 彼女に手を伸ばせば、俺は救われ、扉が開かれるのかもしれない。しかし〈救い〉は罠だ。そのときは救われる。しかしどんどん強い〈救い〉が必要になる…。

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者・プロデュース:有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

「天使たちの原罪」～SynchronicityシーズンⅡ

第三話「乳房の膨らみ始めた少女の赤昏い世界」～恥部～「天使たちの原罪#3」

「どうしてあなたが死なないかわかる？」「ロリコンだから」「あなたはそんなんじゃない。私でしか満たされないだけよ」と、少女は笑う。

死の世界は…、自分の化けの皮が剥がされる世界かもしれない。

俺の死は、乳房の膨らみ始めた少女が、俺の忍耐だか本性だかを試そうとする、少女趣味の、赤昏い世界だった。俺はずっとここから逃げてきた気がする─。

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者/プロデュース:有城佳音
音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

【全裸の女たちとアウシュビッツ、文字たちの集団脱走】の続編「天使たちの原罪～SynchronicityシーズンⅡ」スタート！

第二話～人間の心と穴～「天使たちの原罪#2」

意識の奥深くをさまよい、行きついた場所は古い教会だった。夢かうつつか、少女の一人語りが響き渡る。「セックスはとても危険な機能よ。唯一、人間と重なり合う機能なの…だからたくさんの天使たちが堕ちていった…」「〈心〉は、危険よ。それも〈傷ついた心〉は、最も危険なの。〈存在しない〉ものを作り出すの。〈ない〉ものを作り出して、心に焼き付ける。それが悪魔の温床になるの。あなたは、たくさんの悪魔を、飼ってしまってる…」

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉
著者/プロデュース:有城佳音
音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

【全裸の女たちとアウシュビッツ、文字たちの集団脱走】の続編「天使たちの原罪～SynchronicityシーズンⅡ」

第一話「殺しは、…のセックスの脳内…に似てる」～罪と禁忌。地下の拷問部屋から、閉ざされた教会。

これで、俺は、人殺しになった…。しかし、俺の受けた傷も軽くはなかった…。

「罪悪感は痛み止めになるんですか？」と、俺の腹を縫い合わせるマリアは訊ねる…。

現代神話、ディストピア文学。

〈聴く小説　音楽と物語の融合〉

著者/プロデュース:有城佳音

音楽/朗読 :有城見萌(音楽:闇の戯れ)

第八話「女の奴隷』」…目の前にいる女は、天使であることを捨て、人間になり下がった裏切者。哀しみも、快楽も人を奴隷にする...。赤い光の下、艶めかしい乳房を露にした女を眺めた。屈みこみナイフの刃を乳房にあて、肋骨と肋骨の間に刃を横に沿わせ当てがった。このまま柔らかな肉を一突きすれば、刃は十分に心臓に達するだろう。どうせ殺すのだ。慌ただしく殺す理由もない。

主人公の心の中に棲んでいた天使たちが脱走し、作家として「書く」ことすらできなくなり、命も身体も人生も汚し果て、とうとう人生が破綻してから六年。息を潜めて怖気づいて生きてきたが、その逃げ続けていた人生に戻る...。俺のせいで路頭に迷っていた全裸の天使たちとの壮大で神秘の物語が再び始まる。安らぎ、潤い、妊娠、知恵、秩序、法、エロス、そして母性。現代神話。

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ)

第七話「赤い乳房とナイフ」・・・「いい頃合いです。始末してみますか？」マリアは試すように俺に投げかける。俺はここで順化させられているのかもしれない…。エリーズの言葉がよぎる。『くだらない善悪を捨てなさい』。俺がやるべきことをやらなければ、他の誰かがやらなければならないのだ─。

主人公の心の中に棲んでいた天使たちが脱走し、作家として「書く」ことすらできなくなり、命も身体も人生も汚し果て、とうとう人生が破綻してから六年。息を潜めて怖気づいて生きてきたが、その逃げ続けていた人生に戻る...。俺のせいで路頭に迷っていた全裸の天使たちとの壮大で神秘の物語が再び始まる。安らぎ、潤い、妊娠、知恵、秩序、法、エロス、そして母性。現代神話、ディストピア文学

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ)

第六話「裸体と鎌」・・・俺の中から一番に見切りをつけた全裸の天使は、処罰を求め、鎌を持ってにじり寄る。彼女は威厳と誇りに満ちていた。俺の中から失われたものをもう一度取り戻させようとしていた─。

主人公の心の中に棲んでいた天使たちが脱走し、作家として「書く」ことすらできなくなり、命も身体も人生も汚し果て、とうとう人生が破綻してから六年。息を潜めて怖気づいて生きてきたが、その逃げ続けていた人生に戻る...。俺のせいで路頭に迷っていた全裸の天使たちとの壮大で神秘の物語が再び始まる。安らぎ、潤い、妊娠、知恵、秩序、法、エロス、そして母性。現代神話。

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ)

第五話「メイドと発情」・・・部屋には窓はなかったが扉にはちゃんとノブがついていた。つまり囚人ではないということだ。俺は24時間体制で、監視というより警護されているようだ。そして、俺のそばには見習いの天使が付いていた─。

主人公の心の中に棲んでいた天使たちが脱走し、作家として「書く」ことすらできなくなり、命も身体も人生も汚し果て、とうとう人生が破綻してから六年。息を潜めて怖気づいて生きてきたが、その逃げ続けていた人生に戻る...。俺のせいで路頭に迷っていた全裸の天使たちとの壮大で神秘の物語が再び始まる。安らぎ、潤い、妊娠、知恵、秩序、法、エロス、そして母性。現代神話。

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ)

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第四話「射精と罪と体温」・・・マリアは俺のペニスを優しく包み、潤し、滑らせる。そんな誤魔化しで俺たちは罪を免れるわけでもない。世界が止まり、呼吸が止まり、鼓動が止まる。俺は喘ぐようにマリアを求める─。

主人公の心の中に棲んでいた天使たちが脱走し、作家として「書く」ことすらできなくなり、命も身体も人生も汚し果て、とうとう人生が破綻してから六年。息を潜めて怖気づいて生きてきたが、その逃げ続けていた人生に戻る...。俺のせいで路頭に迷っていた全裸の天使たちとの壮大で神秘の物語が再び始まる。安らぎ、潤い、妊娠、知恵、秩序、法、エロス、そして母性。現代神話。

著者:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ)

第三話「知恵と若い乳房」・・・知性を司る若い全裸の天使ソフィア。主人公は彼女に相談をもちかける。どうしたら君たちにもう一度戻って貰えるんだろう。俺には書かなければならない物語がある。そうしなければ、誰もがひどい目に遭うんだ─。

主人公の心の中に棲んでいた天使たちが脱走し、作家として「書く」ことすらできなくなり、命も身体も人生も汚し果て、とうとう人生が破綻してから六年。息を潜めて怖気づいて生きてきたが、その逃げ続けていた人生に戻る...。俺のせいで路頭に迷っていた全裸の天使たちとの壮大で神秘の物語が再び始まる。安らぎ、潤い、妊娠、知恵、秩序、法、エロス、そして母性。現代神話。

著者:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ)

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第二話「セックスしてみますか？」・・・主人公の心の中から飛び出した全裸の天使セレーネは、駅前や公園で彫像として生きた。彼女は様々な苦労を楽しそうに話し、主人公の心を解きほぐそうとする。

主人公の中に棲んでいた天使たちが脱走し、作家として「書く」ことすらできなくなり、命も身体も人生も汚し果て、とうとう人生が破綻してから六年。息を潜めて怖気づいて生きてきたが、その逃げ続けていた人生に戻る...。俺のせいで路頭に迷っていた全裸の天使たちとの壮大で神秘の物語が再び始まる。安らぎ、潤い、妊娠、知恵、秩序、法、エロス、そして母性。現代神話。

著者:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ)

主人公の中に棲んでいた天使たちが脱走し、作家として「書く」ことすらできなくなり、命も身体も人生も汚し果て、とうとう人生が破綻してから六年。息を潜めて怖気づいて生きてきたが、その逃げ続けていた人生に戻る...。俺のせいで路頭に迷っていた全裸の天使たちとの壮大で神秘の物語が再び始まる。安らぎ、潤い、妊娠、知恵、秩序、法、エロス、そして母性。現代神話。

第一話「俺のせいで哀れな末路を辿った女たちのオブジェ」・・・守護天使マリアが、主人公の人生の破綻に業を煮やし、路頭に迷っていた全裸の天使たちを美術館に集める。それはまるで、アウシュビッツの悲劇を象徴する前衛芸術か、その類のオブジェのように見えた。

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ)

彼女の小さな乳房に手のひらを重ねる。それがお互いにとって最後の接点のように。彼女は大きく息を吸い、乳房が大きく膨らむ。

人生はどうしてこんなに失っていくものなの？

彼女は子供のころ、自分が招かれなかった誕生会の話を始める。そして、行ってはならない場所へ行ってしまったことも…。

私、どこに帰ればいいんだろう。俺も、どこへ帰ればいいんだろう─。

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(リスト:愛の夢第3番)

岩場に腰掛けた我々の前方には、海が見えた。彼女は、それを「海」と呼んだが、俺には、ごつごつとした岩山に囲まれた小さな湖のように見えた。

俺は振り返り、岩山を仰ぎ見た。ぽつぽつ、そして点々と、海を見つめる彼女たちの悲しげな影があった。
手招きしようとして、やめた─。

誰の目の前にも横たわるいくつもの大きな海。その海を、渡りきることができるのだろうか。

原作・プロデュース：有城佳音

ふたりの少女と暮らしていた。いつから暮らしているのかわからない。実際に暮らしていたのかもわからない。気付けば、いつも彼女たちの気配が俺のそばにあった。

希薄な少女は「俺」の精子を取り込めば取り込むほど、人目にも露骨に女のものへと変貌し、その存在をあらわにしていく──。

著者:有城佳音

有城見萌:朗読・ピアノ演奏(ドビュッシー 月の光)

「俺も、いらない人間なんだよ」と、自分もいらない人間と思っている女を抱く。慰めでもないし同情でもない。海は青いというように、それは大まかだが、現実の海より誰もの中で真実なのだ。だからと言って、いらない人間というのが、一目でいらない人間とわかるわけではない。例えば、彼女はとびっきりの美人ではないが、美しいという範疇に十分入るだろう。しかし、誰もがその美しさに気付かない。よく考えてみると、或いは、よく見てみないと彼女の美しさには気付かない。とびっきりの美人というのは、本人の自覚と自信が人をそう思わせる力になるのだ。誰がどう見てもかわいくないが、本人がかわいいと思っていると、なぜかこちらもそう思ってしまうということがある。そういうことだ。(本文より)

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(サティ/ヴェクサシオン)

よく人を殺す。たぶん、夢のなかだ。たぶんというのは、あまりにも人を殺しすぎて、夢と現の境界がわからない。
女を犯す夢を見る。目が覚めると女とセックスをしている。そんな地続きの夢もある。しかし、あくまで夢は夢だ。夢くらい自由に見たい。あの北朝鮮だって夢で処刑することはない。しかし、最近、その境界がどんどん曖昧になってきた。今、俺は… 

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(サティ/ヴェクサシオン)

※タイトルが問題になり文学賞内定を取り消された作品。

【後半】「射精」をキーワードに、三つのエピソードが絡み合いながら進展する。「現在」の日本のホテルのベッドで交わされる男と女の会話をベースに「高校時代の真夜中の倉庫街に手錠で繋がれていた女」のエピソード。そして、『幻想の中国』で、生きて行かなければならなくなった主人公が、汗と泥にまみれて「確かな穴」を掘りその村で人生を生き続けるエピソード。静かに、喘ぎながら、死んだように日々を消費しなければならない現代と文明の「幻想と現実」が錯綜する物語。(全二回)

著者・プロデュース:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(チャイコフスキー/四季より6月舟歌)

※タイトルが問題になり文学賞内定を取り消された作品。

【前半】ベッドヘッドに凭れて、使用済みのコンドームを揺らしている。 左右に揺れる精子を見つめていると、脳裏に『可能性』という文字が鮮烈な新聞見出しのように浮かび上がる。そして、意識は、眩暈を起こすようにして、中国の奥深い山村へと引きずり込まれる。 精子は『可能性』以外の何ものでもない。俺がこんなところでこんなことをしているのも、それのせいであり、またそのおかげでもあった。 茶色のドレープカーテンのぶら下がるホテル。窓の外は充満した重い溜息のように、どんより曇っている。今にも雨が降り出しそうだった。ベランダの欄干を、考えごとでもするように、鳩がとぼとぼ歩いていく。 「射精」をキーワードに、三つのエピソードが絡み合いながら進展する。 「現在」の日本のホテルのベッドで交わされる男と女の会話をベースに「高校時代の真夜中の倉庫街に手錠で繋がれていた女」のエピソード。そして、『幻想の中国』で、生きて行かなければならなくなった主人公が、汗と泥にまみれて「確かな穴」を掘りその村で人生を生き続けるエピソード。 静かに、喘ぎながら、死んだように日々を消費しなければならない現代と文明の「幻想と現実」が錯綜する物語。(全二回)

著者:有城佳音

ピアノ演奏・朗読 :有城見萌(チャイコフスキー/四季より6月舟歌)

憧れる世界は、それほど憧れる世界じゃない…。いや、むしろ後悔する世界。そして、その世界に導くことは…

現実と夢のような現実「そんなものないし、そもそもからなかったし、これからもない」─。

有城佳音：著者

有城見萌:朗読・ピアノ演奏(リスト:コンソレーション第3番)