松本コウイチの鍼灸健康講話
By Matsumoto Koichi
松本コウイチの鍼灸健康講話Dec 12, 2018
鍼灸健康講話078怒る人
誰かを怒ることも好きではないですが、怒られることも好きではありません。それでも世の中は怒りに満ちあふれています。いったい怒る人は何にそんなに怒ったいるのでしょうか。自分が怒りに対する認識を新たにすることができれば、怒りに対する不安も軽減されるのではないでしょうか。感情は決してすべて抑えればよいというものではありません。ただ、怒りに関してはそのエネルギーが強く、そして破壊的でさえあります。今回は怒ること、怒る人、そして自分が怒ったときにどのように受け止めるかということについてお話ししました。
鍼灸健康講話077立ち直ること
悲しいことが一切なければ良いのに、それでも悲しいことが起きたりします。ふさぎ込むときがあります。怒りに震えることもあります。そのようなことが無いように心がけているのに。そのような理不尽さに見舞われることも人生では起こりうることです。だからこそ、私たちが必要なのは純粋な回復力です。つまり立ち直ることを覚えて進まなければなりません。それはそう簡単にできることではありません。しかしながら、私たちが悲しくて涙したときからずっと、今まで泣いているということはありません。ずっとふさぎ込んでいることもないでしょう。それは立ち直ったからにほかなりません。人生の貴重な時間をできるだけ喜びや笑顔で過ごすために「立ち直ること」を覚えておくことも大切な工夫かもしれないのです。
鍼灸健康講話076叶えるという漢字
漢字は古人の思いや考えの宝庫です。 「叶う」という漢字は「きょう」とも読み協力の「協」の略体の字だといいます。そして力は耡(すき)を表します。 協という文字は「衆の同(とも)に和するなり」 と説文解字に説明があり「叶える」ためにはどうする必要があるのか古人の考えをうかがい知ることができるのです。はたして私たちは夢を叶えるにはどうしたらよいのでしょうか。古人の考えを参考に実現してみたいものです。
鍼灸健康講話075顔色について
東洋医学は五行(ごぎょう)という木、火、土、金、水に分類する考え方があります。顔色についても同じように5つの色に分けて五臓六腑の影響を考えます。偏った色味はそれに対応する内臓の異変を疑います。ただし肌ツヤが良い場合はその限りではありません。肌ツヤが悪い場合はしっかり休養を取るなどチェックするポイントでもあります。
鍼灸健康講話074メメント・モリ
人が生きていられるのはおそらく死ぬことを忘れているから。「自分がいつか死ぬことを忘れるな」という意味の警句であるメメント・モリ。この言葉の大きさこそ「より良く生きるために」必要なエッセンスかもしれません。自分なりのメメント・モリを受け入れられた時、人間的に一歩前進するのではないかな、と思うのです。ただ、それはまだまだ先のことかもしれませんけれど。
鍼灸健康講話073手をやすめる
私は日々、反省をすることがあります。なかでも気をつけていることがあります。それは「手をやすめること」です。自分のリズムが中断されるのを嫌がるという言い訳をしてしまいがちですが、おそらくそこには自分以外に注意を払う余裕がない状況なのかもしれません。
鍼灸健康講話072勘違いの仕組み
年齢が高齢でなくとも思い込みや勘違いというものはよくあります。(若い人は気にしないだけです)。今回は代表的な勘違いなパターンである認知バイアスについてご紹介します。人間として判断の誤りを起こしやすいパターンは存在します。その存在を知っていれば人間である限り情けない判断ミスは起こり得るのです。学者を目指すわけではないでしょうから今回は少しだけご紹介します。
鍼灸健康講話071田植えもそれぞれ
山田方谷は幕末の陽明学者。安岡正篤先生も心酔したという人物です。その山田方谷も学ぶことの大切さや違いを認めることの重要性をエピソードのひとつとして残しています。私たちは自分の価値観を基準に物事を判断します。しかし、価値観はすべてに共通して正しいとは限らないでしょう。そんな謙虚さを忘れないように気を引き締めるエピソードでもあります。